朗読教室ブログ「海のまち朗読館」

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4/3リサイタル・朗読作品ご紹介・5

2016-03-29 16:49:06 | 朗読作品

今度の日曜日のリサイタル。

8つの作品を朗読しますが、その中でも世界中の朗読者に愛されている作品の一つが、小川未明の「野ばら」です。

「wild roses」と翻訳もされています。

タイトルが美しく可憐ですから、そんな物語を想像してしまいますが、読んでみるとそれは二人の男性~年配者と青年~の思いやりあふれた友情が描かれていることに少し驚きます。

二人は兵士なのです。

哀しく温かく、遠い昔にそんなことを経験したのではないかと思うような懐かしく切ない物語です。

メンデルスゾーンの優しいピアノサウンドが、花が咲き鳥が歌う天国で遊んだ、あの二人の日々の想い出をフラッシュバックさせてくれます。

どうぞご期待下さい。


4/3リサイタル・朗読作品ご紹介・4

2016-03-28 20:38:57 | 朗読作品

リサイタルは今度の日曜日。

お天気に恵まれますようにと、毎日お祈りしております。

プログラムの2作品目は「サルと人と森」、「海のまち朗読館」の代表的朗読演目です。

石川啄木の書いた文章を現代語訳にしたこの絵本は、環境問題的主題のお話です。

生きることに自信を持つ堂々としたサルと、自我の強い傲慢な人間が森を舞台に口げんか。

果たしてその結末は…。

柔和な輝かしさを表現したビバルディの協奏曲第10番変ロ長調「狩」RV362第1楽章 でキャスト登場。

物騒な決断を下した人間を残してサルはどこへ行ったのか?

不安、悲歓、荘厳、崇高さの協奏曲第9番ニ短調第3楽章で物語はカットアウト。

胸騒ぎを残したまま、朗読は次の「野ばら」へと移行します。

続きは明日、乞うご期待!

                   


4/3リサイタル・朗読作品ご紹介・3

2016-03-26 19:45:40 | 朗読作品

4/3のリサイタルも一週間後と迫ってきました。

私は音楽出しがちゃんとできるかどうか、日々気がかりですが、朗読メンバーはとても元気です。

今日は、「雪女」をご紹介します。

雪女は誰でも知っているお話ですが、小泉八雲の文章は、一文が短くて、日本人の私たちには慣れない筆運びという感じです

「怪談」のくくりに異論はないのですが、良く読んでいくと、これは実は恋のお話なんだなと思うわけです。

あの吹雪の晩、雪女は巳之吉に恋をしてしまいました。

雪女の恋は叶って、二人は夫婦になるのですね。

彼女は大変立派な女性で、巳之吉はもちろん、お姑さんにも良く仕えて、10人の子供を産み、かわいがって育てているのです。

そんな雪女を巳之吉は裏切りました。

彼女の気持ちを思うとき、15年(だいたいそのくらいじゃないかなと…(^^ゞ)の歳月をかけて作り上げた愛する家庭をこわした巳之吉へどんな感情を抱くのか、

セリフは、大変難しいです。

雪女は出ていきますし、そこにいる巳之吉の感情や振る舞いは分かりません。

しかし、恐らくは巳之吉は生涯自分の浅はかな口からポロっと出た言葉が引き起こした現実に苦悶するに違いないと思います。

お話にはそこまで書かれていませんが、ドラマの前後に思いをはせることは、朗読に深みを与えてくれるものです。

リサイタルでは、愛情、忍耐、母性、献身、許し、決別、怒り…、すべての女性がもつ豊かな感情を読み手がどう表現してくれるのか、皆様どうぞ楽しみにお聴き下さいませ。

ラフマニノフの「ボカリーズ」、いかにも吹雪く雪山を連想させる静かな曲に乗って始まり、サンサーンスの二短調のバイオリンソナタがあらわす不安、悲歓、荘厳、崇高さで物語はクライマックスを迎えます。

あ~、雪女は、私が最も好きな演目の一つです(^^♪!

 

 


渋谷教室のご案内

2016-03-11 22:31:08 | 海のまち朗読館

「海のまち朗読館」の本拠地は神奈川県藤沢市ですが、都内にも遠征しております。

場所は渋谷区恵比寿で、恵比寿駅東口を出て2分くらいの場所にある、「貴賓室」です。

貴賓室…。

ここをお借りして「あひる!あめんぼ!あさがお!あかいろ!いるか!いちご!いろがみ!」と、腹式呼吸で叫んでおります。

3時間半の御稽古で超密度濃いです。

しかも少人数なため(昨日は二人)、逃げ場がありません。

生徒様はよく最後まで我慢して下さっていると思います。

心から感謝申し上げます<m(__)m>

鼻濁音のルールとか、中高とか尾高とか、わけのわかりにくい座学も全力投球なのでずいぶんお疲れになられると思います。

プロミネンスとか、かなり変な読み方にもチャレンジしていただいております。

お稽古の後は、珈琲店のたっぷりした飲み物をいただきながら、ゆっくりしていただけるのが、貴賓室のよいところ(^^♪

藤沢では飲み物といえば「水」か「ぬるま湯」ですから、渋谷は優雅です(^O^)

都内で真剣なボイトレ付きの朗読教室をお探しの方は、ぜひ「海のまち朗読館」渋谷教室をご検討くださいませ。

現在、朗読検定4級取得1day講座の受講者を募集しています。

ご興味のある方はこちらをご覧くださいませ。