裸足の1500マイル

実話。9週間で1500マイル=2778kmを徒歩で。これって、1日に44km歩いたってことだ。すげ~。44kmって新宿から八王子ぐらいかな。それもアスファルトで舗装されているわけじゃないのだ。砂漠だ、オーストラリアの砂漠の大地を炎天下、毎日44kmも歩いて9週間。カロリーメイトとウィダーインゼリーとポカリスエットが必要なだけ用意されていて、食料を自分で探したりしなくてよい万全の状況でも毎日44km×9週間って無理だよね。それをまだ子供なのに、すごいよね。実話なんだから。

オーストラリアでのアボリジニに対する過去の差別政策はよく知っていたので特に驚くこともなかった。白人が自分は良いことを"してあげてる"と思ってやっているのも含めて。なので、映画としてはもっとなにかストーリーに起伏がほしかったですね。

ピーター・ガブリエルの音楽と、クリストファー・ドイルの映像、どちらもいかにもピーター・ガブリエルっぽく、クリストファー・ドイルっぽいものでした。特に映像は美しかったなぁ。

9週間という長さや、1500マイルという距離の長さや、食料や水分の欠乏や調達の難しさや、砂漠の暑さ、などなどがなぜか伝わってこない(=うまく描かれていない???)ように感じたのは残念。正直、ストーリーなんてほとんど無いのだし、彼女たちがどれだけツライ苦しい旅をしたのかが描かれていなければ映画としては不成功ではないのかなぁ。

主役の女の子の目の力が一番印象に残ってる。
そんなところでした。
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