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吉本ばなな / ハネムーン

なんかそんな気はしてた。
たしかこんなタイトルのを…、とは思ったのだけど買っちゃった。
読み始めて気付いた。やっぱり昔読んだ小説だ。
でもほとんど忘れちゃってるから読み進めることに決めた。

これは本当に吉本ばなならしい作品。
やっぱり面白い。
主人公、というかこの小説だと主人公の幼なじみで親友で夫なのだけど、その人が、それまでの抑圧されていた生活から前に踏み出すお話。
まあ正直あり得ない感じの不思議な環境が設定され、その設定の中でどこか不思議な雰囲気で物語が進むという、やっぱりこれが吉本ばなならしいと思ってしまうのは、最初の数作のせいだろうなぁ、やっぱり。

で、この小説は悪い意味ではなく(全くなく)、吉本ばなならしくてとても良い作品でした。

最後のイルカのところの「まとめ」が良いなぁ。
そういう結論か。なるほど。
と前に読んだ時と同じところに感心してしまった。

また忘れた頃に読み返すかな。
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吉本ばなな / ひな菊の人生

帰りの電車で読み始めたら、片道で読み終わってしまった。
短い。

うーん、なんかあんまり吉本ばななって感じのしない作品だった。
それは、イラストの奈良美智がこの本の半分ぐらいを占めているからだろうか。

奈良美智のイラストは吉本ばななの作品に合っていないと思う。
小説の世界に浸って読んでいって、それであのイラストが出てくると、自分の頭の中の世界とあまりに印象がちがっていてなんだかガッカリしてしまった。

どの小説の中で描かれていたのか忘れたが、今生きているこのひと時なんてとてもはかなく脆いもので、いつ死が訪れてもおかしくないという感じの描き方、ここのところ一気に読んだどこかの本にもあった。この考え方にはなんかあまり共感できない。死というのは特別なものではなく、どこにでもあって、いつやってきてもおかしくない、という諦観。やっぱりなんかイヤだな。

というのが感想。
なんかまとまってない。まとまる前にあっというまに読み終わっちゃった感じか。
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よしもとばなな / 海のふた

これは名前がよしもとばなな。
最近の作品ってことだ。

やっぱりちょっと肩の力が抜けているようには思うけど、「なんくるない」ほどではないな、これは。結構それなりに気合が入っていると思います。
が、やっぱり濃縮されたような感じはない。
読み始めるとこの人の描く世界に気持ちだけでなく体の全てが持って行かれてしまうような、そんな力は無いと思った。昔は、彼女の作品ってそう感じながらドキドキしながら読んでいたけど。

これは長編でした。
まぁ、でも、ここで語られているテーマみたいなもの、この2人の登場人物が語る望みとか考え方は好きだ。
ロハスな感じですかねぇ。ロハス小説。
でもやっぱりその通りだと思います。
ずるい人にはなりたくないねぇ。
お金に汚い人にもなりたくないねぇ。
自分の大切な小さな幸せを大切に大切に生きていければそれで十分。
ま、そんなテーマにはとてもとても共感。
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吉本ばなな / 体は全部知っている

これはすごい。
すごく短い短編小説が13編も入ってるのだけど、それぞれのクオリティーがすごいと思った。
そうなのだ、僕が吉本ばななに求めているクオリティーはこの短編集のクオリティーなのだ。いや、本当に、やっぱり吉本ばななはスゴイなぁと感心する短編集でした。

これを書いたときの狙いを「あとがき」で吉本ばななが書いている。
寓話的に描く、一筆書きのようなスピード感を持たせる、全然異なる感性の人を描く、だそうだ。
見事に成し遂げているように思う。すごい。
20ページもないような短い小説の中で色々なことが描かれ、やっぱり、特に最後の1つ「全然異なる感性の人を描く」は本当にすごい。13個、それぞれに全く異なる感性の人が描かれている。これって一人の小説家が次々に書くのって至難の技だと思う。

で、やっぱり思うのは、こないだの沖縄を舞台にした小説では全くこの頃のような力の入り方が見えなかったということ。ちょっとやっぱり肩の力を抜きすぎではないか?
名前が吉本ばななだった頃のこの研ぎ澄まされた感性、1文字も無駄にしないような濃縮された描き方をやっぱり彼女には期待しちゃうなぁ。
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なんくるない / よしもとばなな

よしもとばなな。
いつのまにか、ひらがなに改名していたらしい。へえ。
って、2002年らしい。5年間も知らなかったわけか。

沖縄を舞台にした、4つの小説。
あ~、沖縄。いいなぁ、やっぱり。
沖縄は4回ぐらい(かな?)行ったことがあるのだけど、毎回2泊3日の超格安旅行で、毎回恩納村で、もちろん本島以外には行ったことがないのだけど、それでも、この、沖縄という場所がパワーをくれるという感覚はとてもよくわかる。
場所そのものがものすごいパワーを持っていて、少なくとも、東京から行くとすごく元気になれる感じ。

その沖縄のパワーを描いている4つの話だ。

残念なのは、なんだか、ちょっと、手を抜いているというか、特に、本のタイトルにもなっている、「なんくるない」は、終わりかたとか、ちょっと、いつものとても上手な話の持って行き方なんかから比べると、非常にちょっとテキトー感ただようエンディング。
いつものきっとものすごく計算して緻密に物語を紡いでいってるだろうと思うのだけど、沖縄だからか、この4つの小説の全てのテーマになっているような、「マイペース」で「自分の思うままに」「自分を愛し」「自分を許し」「自分を認める」という感じで、人の目など気にせず、将来や計画やお金や出世とか人付き合いとか、そんなことよりも、「今」のこの一瞬一瞬を大切に、ある意味感覚的に動物のように生きる、という、そんなテーマで書いているからだったのだろうか、非常に、感覚的に、気分で、やっぱりかなりテキトーに、小説を書いたのじゃなかろうか。そんな気分だったのではないだろうか?
ま、それも良いのだろう。
あとがきでは、よしもとばなな自身が「失敗作」と言ってる。
小説としては失敗作だと自分でも思っていて、それでも今の私の気分はこんな感じだし、これが私が今書ける私にとっては素晴らしい小説ですと、世に出した。それはきっとやっぱり良いことだろう、な、きっと。

僕は、ジャマイカ旅行で、一皮むけて、世間一般的には「不真面目」な方向に変化したのだけど、そのおかげで、なんというか、うまく心と体のバランスを取って楽しく生活していられているようなところがあり、この南の島のくれる不思議なパワーが、きっと、よしもとばななにも何か変化をもたらしたような、そんな気のする作品でした。
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鈍感力 / 渡辺淳一

気になっていた本。読んでみた。

鈍感であること、敏感すぎないことはとっても大切。
ふむ、なるほど。
もちろんタイトルからそういうことだと思っていたとおりの内容だったので特に驚くこともなかったけど、うん、なるほどな、という感じ。

まぁ、僕はけっこう鈍感力があるほうでしょうか。精神的には。

でも、肉体的なことがかなりの割合で書かれていて、「そんなことを言われても、もう今さら強い胃や腸や肌を持てるわけじゃないんだから、自分は弱い胃・腸・肌だと思っている人は読めば読むほどガッカリするでしょうが!」と思ってしまった。

この本、精神的なこと、つまり、自分でそういう風に今後は考え方を変えようと思えば変えられることに内容を絞って書くべきじゃなかったのでは?
大体、肉体的には鈍感(つまり強い)のほうが良いなんて言われなくても誰でもわかっていることだし。

あと、眠れない人なので、眠れないのは気の持ち方がいけない的な扱いかたは、ちょっと納得ができなかったなぁ。かつて不眠で悩んだけど克服した人が言うなら許せるけども。

と、まぁ、内容の本筋は予想通りで、むしろ、予想していなかった部分では納得がいかない本でした。

あ~、横になったら5分で寝られる人になりたいなぁ。
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東京タワー / リリー・フランキー

お母さんへ。

子供が4人もいて、お金もなくて、忙しくて、あなたは本当に大変だったと思いますが、あの大家族の中で育った僕は、あの賑やかな家庭が大好きでした。子供の僕にとっては苦しさなど全くなく、ただただとても楽しかったあの子供時代。今、2人の幼子を育てているだけで精一杯の僕達夫婦です。あの頃、あなたがどれだけ大変だったのか今は痛いほどよくわかります。おばあちゃんとの関係はどうだったのでしょう。あなたはいつだって、家におばあちゃんがいてくれて本当に良かったと、そういう風にしか言いません。おばあちゃんは本当にやさしい人だったし、その言葉はもちろん嘘の無い言葉だと思いますが、それでも、血のつながりのない夫の母親との同居は楽しいだけではなかったのではないですか。そんな素振りは全く見せず、僕達兄弟に、楽しい子供時代をくれたあなた。本当に感謝しています。

友達が持っているゲームやオモチャ、そういうものはほとんど買ってもらったことが無かったけど、教育費だけは全くケチることなく、どんなに高い参考書でも何も言わず買ってくれましたね。結局僕は、親不孝にも浪人し予備校に行かせてもらいました。さらに親不孝を重ね私学の大学に行き、高い授業料を負担させてしまいました。ごめんなさい。あなたが、頑張って節約しお金を貯めて僕達兄弟に高い教育を授けてくれたこと、今となっては本当にありがたいことだと思います。
おかげで僕は今、人並みの生活をすることが出来ています。本当にありがとう。

「ありがとう」という言葉さえ、僕はあなたに言ったことがほとんど無いと思います。
でも、もっと言いづらい言葉があります。あなたが大好きです。
こんな言葉は、きっと会って言ったり、手紙でも言えないので、ここに書きます。
もちろんあなたがこんなところを見ていないことを知ってのことですが。

いつも、会いに来てくれてありがとう。
遠くに住んでいるわけでもないのに、なかなか会いに行ったりできないでいます。
妻と子供と幸せな家庭を営むことが、僕や孫が笑顔で楽しく元気に暮らしていることが、一番のあなたへの親孝行だと、そんな言い訳を自分にしたりして、ごまかしている親不孝な僕を許してください。

もっと親孝行をしたいと思います。
これからも元気でいてください。
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劇団ひとり / 陰日向に咲く

僕は劇団ひとりがとても好きなので、この本が出て話題になっていた時からずっと、この本を読みたかった。のだがずっと読まずにいた。まぁ、単行本は高い上にかさばるので、どうしても手が出ない。本ってよっぽど気に入らないと2回は読まないし、1500円出して買って1回読んで捨てるという行為が、貧乏性の僕には許せない。かと言って、どうせ2回目を読まない本を、それもデカイ本をずっと家に置いておくのもまた、これは許せない。もったいなくて置いておいた本は結局、大掃除とかのタイミングで捨てるのだ。昔、古本屋に指がちぎれるんじゃないかと思いながら紙袋に入れた本200冊ぐらいを持っていって1200円ぐらいにしかならなかった時から、要らない本は捨てることに決めているし。

と、なにを長々とこれまで買わなかった言い訳をしているのだろう、俺は。。。

で、やっと読んだこの小説なのだけど、評判通り、見事に面白かった。
この人は、舞台で色んな人を演じているのだけど、あれとこれと、結局同じ。
あの舞台での芸がとても面白いのは、この人が話を組み立てるのがとても上手いということだ。気のきいたオチをひねり出すのも上手い。
この人は、演技も極端に上手いわけではないし、えらそうに言うなら文章ももそんなには上手くないと思う。でも舞台があんなに面白いのも、そしてこの本がここまで面白いのも、この人の話を組み立てる見事な妙技によるものだと思う。話が面白い。この話の組み立ての上手さは、そんじょそこらの小説家よりもずっと上だ。

本当に面白かった。

この人、舞台での一人芸か小説か、どっちかで行ってほしいなぁ。。。
テレビのバラエティー番組とか、他の人が脚本・監督をやっているドラマや映画での演技とか、「話組み立てワザ」というこの人の一番の才能、他の人にはないこの人の最高の武器をムダにしちゃっている気がする。
もったいないよなぁ。

いや、そうまで思わせる小説ですよ。
ビギナーズラックでないことは、すでに舞台での芸のネタ(=ストーリー)がオチも含めてこの小説並みのレベルにこれまでずっとあったことを思えば間違いない。
また小説を書けば、このレベルのものはまた書けるでしょう、この人。

面白かったよ。ほんと。
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蛇にピアス

この小説を今頃になって読んでみた。文庫本になっていて税込みで400円。
DVDプレイヤーを家に忘れた僕には、ツタヤでDVDを借りるのと同額のこの文庫本がちょうどよい電車の中の暇つぶしに思えた。

下にピアスをする話、ぐらいの前知識。

読み始めてすぐに、『限りなく透明に近いブルー』を思い出す。
この体の奥がゾクゾクするような、むりやりゾクゾクさせられるような感覚。
それは、ピアスをする描写や、セックスの描写が、なまなましいからだけではないはず。この作家の小説家としての腕力、読むものを力づくで引きずり込む強い力によるものだと思う。

読者をそんな不安定な気持ちにさせておきながら、主人公はかなり淡々と、時に自分自身をぼんやりと俯瞰したりしながら、水の流れに抗うつもりが全く無いかのように、宿命を受け入れるかのように、奇妙な世界に身を投じていく。

う~む。面白かった。
やはり小説はヤバイ。
この作家の作品をもっと読みたい。
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ウェブ進化論/梅田 望夫

まぁ、いま超ベストセラーとなっているので、僕が書くまでもないのですが、素晴らしい内容ですね。

もともと梅田 望夫さんの「英語で読むITニュース(でしたっけ?)」は楽しみでほとんどのエントリーをまじめにリアルタイムで読んでいたので、この本はあそこに書かれていたことの総まとめって感じで、特別全く新しい内容って無かったと思うのですけど、こうやってまとめて1冊の本として読むと考えが整理できて良かったです。

自宅パソコンのハードディスクがクラッシュしたときに、このブログに僕が書いた「ネットのむこうに…」という話は、2年前ぐらいに梅田 望夫さんの「英語で読むITニュース」で読んだ内容にかなり影響されていたわけです。2年ぐらい前に梅田さんがブログに書いた内容(この本の骨子)は、今の僕の、ネット社会を見る見方にものすごく強い影響を与えているわけで。

仕事にからむ話をこのブログに書くのはやめようと思っていたのですが、この本の内容に少し影響され、ちょっと考え方を変えて、日々思いついた技術的はアイデアとか、ビジネスモデルのアイデアなんかをブログでがんがん公開してしまうなんてのも良いのかもしれないと思い始めてしまいました。ま、しないでしょうけど…、やってしまいたい衝動にかられますね。

これからの10年かぁ。
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綿矢りさ / インストール

綿矢りさ。これって、こんなに大きな文字にしないで、行間もこんなに空けなければ何ページになるんだろう。まぁ、とにかく一気にあっという間に気持ちよく読めました。何者かになりたい、ちょっと前まではてっきりなれると信じていたのにどうやらそうじゃなさそうだと気付き始めた高校生の心の葛藤。まぁ誰にだってあることで、よくある青春の葛藤なんだけど、これだけ気持ちよくテンポよく読めるのはこの作家の力なんだろうなぁ。

でも、解説を書いてる人が、まるで「天才」のように誉めてるけど、僕がそんなにたくさん読書をしていないのもあって、このごく短い小説1つを読んでそこまで言い切るのはどうだろうと思ってしまった。吉本ばなな、山田詠美という2人と並ぶ「天才書き手」という感じで解説は書かれているけど、とてもその域にいるとは思えなかったなぁ。いや、その域にいるのかもしれないけど、この小説だけでそこまで言えるとは思えない。ただ、彼女がこの作品を書いたのはまだ17歳のとき。吉本ばななが処女作を書いたのはもっと歳を重ねたあとだろうから比較するのはアンフェアかも。

「蹴りたい背中」読んでみようかなぁ。でもどうしても読みたい気持ちになったかといううと、そうではないというのが正直な気持ち。この作家の他の作品をもうとにかく今すぐ読みたい!という気持ちには残念ながらなりませんでした。文庫本が出たら、また読みます。きっと。そんな感じでした。
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東野圭吾 / 鳥人計画

この本も犯罪捜査モノ。犯人は分かっていて、動機と犯行方法が謎となってる。

やっぱり面白くない。やっぱり僕はこういう犯罪捜査モノはダメです。

きっと犯行の動機の部分がもっとしっかりとしていて、そこを中心にきっちりと「人」を描いてくれればもうちょっと入り込めるのかも。

半落ちもそうだったけど、動機が不十分としか思えない。そんな理由で~??って思ってしまう。トリックの謎解きにはそもそもあまり興味のない読者としては、動機の描写だけに期待しいるのに、そんな動機なの?って。ま、読まなきゃいいんですね。
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半落ち

あまり考えずにベストセラーだったから購入。

上手いとは思います。複数の登場人物を順に中心に据えて、物語をつむいでいく。犯人はなぜ黙秘を続けるのか。本当の理由はなんなのか。どうしても理由が知りたいから絶対最後まで読んでしまうでしょうね、読者は。

でもなんか面白くなかったな。いや、最後のシーンはちょっとグッと来ましたけども、基本的に僕はこういう刑事モノみたいな小説って好みじゃないんですよね。単なる暇潰しのような気がして。犯人探しとか犯行動機探しみたいなストーリーは。それにこのオチは不十分ですよ。
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角田光代 / 東京ゲストハウス

タイトルが気になり買ってみた。とにかく肺炎なので本を選んでいる間も辛くて、考えず購入。

ゲストハウスっていうのはタイとかベトナムとかでバックパッカーが1泊300円とか、下手すると150円とかで泊まる宿のこと。僕は泊まったことがない。安いけど危険なので、わずか1週間ぐらいの旅行で泊まる意味は無いと思っているので。この主人公のように半年も旅するならば、ゲストハウスに泊まらないとお金がいくらあっても足りないだろう。

旅の終り。たしかに東京に帰ってきてもまだなんか旅が終っていない気分の時ってある。1週間~10日間ぐらいの旅でも、旅先で「もう帰らなくてもいいかも」って気分になるときがあるし、旅の間に刺激的な体験をたくさんして成長したような気でいるのに東京での生活があまりにも当たり前に今まで通り淡々と過ぎていくことに強い違和感を覚えることがある。主人公のように半年も旅してきたのならなおさらだろう。そんな旅気分をひきずったままの独特の気持ちがよく描かれている。…けど、それ以外についてはストーリーも単調だし。。アジアの旅が好きな人には面白いと思うけど、それ以外の人にとってはどうだろう。

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増量・誰も知らない名言集

リリー・フランキー。
笑いました。かなりオゲレツな内容が多いのですが、笑った笑った。こういう名言って1年に1度ぐらいはどこかで出会っているのかもしれないけど、それを覚えていることと、その覚えていた名言をこう見事に文章にできるところがすごいですね、この人。個人的には、亀(だっけ?読んだのけっこう前なので記憶あやふや)を捕まえにタイに行って…という話がなんかとても印象に残ってる。なぜだろう?人って意外な所弱いよね。

この人、今、「東京タワー」という自伝的小説が売れているらしい。読んでみようかな。

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