つれづれなるままに映画や音楽の感想などをテキトーに書いていければなぁ、と思っております。
つれづれおきらく
SR3 サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

ずっと見たかったけど、時間が合わなくて見られなかった。
渋谷の映画館でしか今やってないんだけど、先週までは夕方2回だけだったのだ。
で、今日は昼の12時の回があったおかげで見ることができた。
夕方からは子供の世話がいろいろあるのですよ。。。
さて、1、2と見てきたこの映画ですが、正直今回のはもう、ちょっと違う映画になってしまったように思ったかな。
1も2も、ラッパーあきらめたかつての仲間に対して「もう一度やろうぜ!」っていう映画だった、と思う。
それに対してこの映画は、「ラップもう一度やろうぜ」じゃなくて「人生もう一度がんばろうぜ」って感じになっていたような。
要は、1や2の枠組みにはもう監督のアイデアが収まりきらなくなったってことだと思う。
それは良いことだけど、1、2のちょっとまぁ気楽な感じの映画を期待して見に来た客(ワタクシです)にとっては、ちょいとヘビー過ぎやしませんかと。
要するに、ちょっともうちがうレベルの映画になっちまったってことだと思う。
で、メインのストーリーをこの話にした時点でマイティーだけの映画になってしまいそうなところを、ちゃんとうまいぐあいにイック達がからんでくる、ちゃんと「サイタマノラッパー」にしていくあたり、そこがあんまり無理やりな感じじゃないあたり、監督の脚本家としての手腕を感じますね。
やっぱどうしても惜しいのは、あのフェスの場面だね。
マイティーが「なぜか」逃げれてしまうところ。なんで逃げれるんだよ、それで? なんで誰も本気で追ってこないのか? あそこだけ急にグダグダになってしまう。
この規模の映画としては異例なほど多くのエキストラを集めて、夜だし、うまく撮れなかったのかなぁ。どうしてもあれでOK出さざるを得なかったのかなぁ。時間が無かったのだろうか?
やっぱり、ああいう場所だと、どうしてもそこに行ってみないと全体の流れがどうなるのかわからないってことがあるのかもしれない。事前に入念にリハーサルとか出来なかったんだろうなぁ。
ブロッコリーがあそこで出てくるのは最高のアイデアだけど。
とにかくグダグダで、なんでこいつが追っ手につかまらずに逃げれちゃうのかさっぱりなのが、やっぱ、普通の映画を批評している基準で評価するなら、「なんだこりゃ?」というレベルだよね。
残念。
そこ以外は素晴らしい。
とても低予算の自主制作に近い映画には思えない。
でもね、あのフェスのところは、やっぱり、3つの話が一点で交わる重要なところだからなぁ、あそこがグダグダなのを目をつむるわけにはいかないよ、やっぱ。
それにしても、あとはもう本当に、胃がキリキリ痛くなるような、ちゃんとした映画になってるんだよなぁ。しっかりとした映画になってる。この、どうしても、どこに行っても、どう頑張っても、どうあがいても、全然うまくいかない男の、そのために、またヘマをしちゃって逃げるしかなくなる男の、切ないお話になってる。
美保純が素晴らしい。この女っ!!ってホント頭来る。素晴らしいな。
タマフルのステッカーがさりげなく出てくるのも良かったな。
あのオーディションの、怒ったイックのラップからの…、ってところが最高だったな。最初にヒドイこと言われた女子2人も加わって…、最高だな、ラップって面白いなぁ、痛快だなぁって思うシーン。
マイティーはちょっと手を出すのは早過ぎかな。
もうちょっとこらえろよ、と思わなくはない。
そして、最後のシーン、俺たちはショーグンだろ、またやろうぜ! まだまだやっていこうぜ! という、やっぱりこの最後のはシリーズものだしあるんだなぁと、なるほど長回しで、これはやっぱりお決まりなんですね。
マイティー、幸せになってほしい。
マイティーの嫁さんにも幸せになってほしい。
お前ら、幸せになってほしい。
とにかく、実質ショーグンとは関係なかった2よりもずっとずっとずっと良かった。
マイティーが真ん中にいるショーグンのTシャツ買ったぜ!
ブロッコリー、食うぜ!!
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メカニック
ジェイソン・ステイサム主演。
こういう映画が好きだ。
だから点は甘くなりますよ、もちろん。
だってこういう映画が好きなんですから。
なんでハリウッドはこういう映画を作らなくなってしまったんだろう。
CGなんていらないからさぁ、大人の男が渋くカッコよく活躍する普通のありきたりなアクション映画をもっともっと見たいのだ。
空なんて飛ばなくていいから、宇宙人なんて出てこなくていいから、現代の普通の街で渋い男が普通に活躍するアクション映画が、そういう普通の映画が僕が大好物なんですよ。
面白かった。
最後のオチがダメすぎるけど、そんなのいいよ全然許す。
こういう映画が好きだ。
もっとこういう映画を作ってくれ。見せてくれ。
脚本が粗くたって全然OK。ガキ向けの映画はもうたくさんだ。大人のかっこいい男が活躍する映画を見たいのだ。空飛んだりしないで普通に。生身の人間として活躍する映画が見たいんだよぉ。
というわけで、この映画、大変面白かったです。大好物でした。
おしまい。
こういう映画が好きだ。
だから点は甘くなりますよ、もちろん。
だってこういう映画が好きなんですから。
なんでハリウッドはこういう映画を作らなくなってしまったんだろう。
CGなんていらないからさぁ、大人の男が渋くカッコよく活躍する普通のありきたりなアクション映画をもっともっと見たいのだ。
空なんて飛ばなくていいから、宇宙人なんて出てこなくていいから、現代の普通の街で渋い男が普通に活躍するアクション映画が、そういう普通の映画が僕が大好物なんですよ。
面白かった。
最後のオチがダメすぎるけど、そんなのいいよ全然許す。
こういう映画が好きだ。
もっとこういう映画を作ってくれ。見せてくれ。
脚本が粗くたって全然OK。ガキ向けの映画はもうたくさんだ。大人のかっこいい男が活躍する映画を見たいのだ。空飛んだりしないで普通に。生身の人間として活躍する映画が見たいんだよぉ。
というわけで、この映画、大変面白かったです。大好物でした。
おしまい。
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ウソツキは結婚のはじまり
娘のバレエの発表会の席取りのために、開場時刻の3時間前から並びまして、その暇つぶしのために見た映画。
大好きなアダム・サンドラー主演。
そして、ジェニファー・アニストン。この人も、フレンズを好きなので、僕にとっては好きな女優さんです。
で、この2人が出てる映画ですからそりゃあ見ますよ。
ただ、この2人が出てくるために、結末はあらかじめわかってしまうんですよねぇ。
キャスティングで展開が読めてしまう悪い例ですね、この映画。
ま、それはわかった上で楽しむ映画なのかもしれません。
実際楽しかったです。
子役が良かった。
あと、ニコール・キッドマン!? こんな役を受けて大丈夫なのか? 落ち目なのか? それとも、新たな役柄に挑戦中なのか?
とにかく、驚きました。こんなコメディ映画のこんな役で出てくるなんて。ビックリ。
でも上手く演じてたなぁ。最高にイヤな奴を。
ホンダに乗っている、というセリフが「わたし貧乏なの」という感じで出てくる。
トヨタやホンダやニッサンに乗っていると貧乏で、レクサスやアキュラやインフィニティに乗ってると金持ち。
日本では同じくホンダ車とし売られている車が、アメリカに行くと別ブランドで売られているってのが、いまだに今一つピンと来ないなぁ。
アメリカの友人に見栄を張りたかったら、アメリカでアキュラブランドで売られてる車種を選んだほうがいいってことだね。
と、映画と関係ないことばかり書いてしまった。
嘘をついちゃって、その嘘をつき通すために、どんどんドタバタになっていって笑わせてもらえる、という最初に設定された制約をうまく使ったよくできたコメディ映画。
子役もなかなかいい味出してました。
こういう映画って日本では全然うけないんだよなぁ。
アダム・サンドラ―好きだっていうと、誰それ?って人も多いもんなぁ。不思議。
個人的な見解ですが、1800円という高い映画料金が、こういう気楽な小さな恋愛コメディ映画を映画館から遠ざけていると思うんだよねえ。
だって、こういう映画は1800円も払って映画館で見ないでしょう、普通の金銭感覚だと。
結果、こういう映画は全部ビデオスルーになってしまうわけですよねぇ。
もったいないよなぁ。
アダム・サンドラ―面白いのになぁ。
ということをいつもながら思った映画でした。
大好きなアダム・サンドラー主演。
そして、ジェニファー・アニストン。この人も、フレンズを好きなので、僕にとっては好きな女優さんです。
で、この2人が出てる映画ですからそりゃあ見ますよ。
ただ、この2人が出てくるために、結末はあらかじめわかってしまうんですよねぇ。
キャスティングで展開が読めてしまう悪い例ですね、この映画。
ま、それはわかった上で楽しむ映画なのかもしれません。
実際楽しかったです。
子役が良かった。
あと、ニコール・キッドマン!? こんな役を受けて大丈夫なのか? 落ち目なのか? それとも、新たな役柄に挑戦中なのか?
とにかく、驚きました。こんなコメディ映画のこんな役で出てくるなんて。ビックリ。
でも上手く演じてたなぁ。最高にイヤな奴を。
ホンダに乗っている、というセリフが「わたし貧乏なの」という感じで出てくる。
トヨタやホンダやニッサンに乗っていると貧乏で、レクサスやアキュラやインフィニティに乗ってると金持ち。
日本では同じくホンダ車とし売られている車が、アメリカに行くと別ブランドで売られているってのが、いまだに今一つピンと来ないなぁ。
アメリカの友人に見栄を張りたかったら、アメリカでアキュラブランドで売られてる車種を選んだほうがいいってことだね。
と、映画と関係ないことばかり書いてしまった。
嘘をついちゃって、その嘘をつき通すために、どんどんドタバタになっていって笑わせてもらえる、という最初に設定された制約をうまく使ったよくできたコメディ映画。
子役もなかなかいい味出してました。
こういう映画って日本では全然うけないんだよなぁ。
アダム・サンドラ―好きだっていうと、誰それ?って人も多いもんなぁ。不思議。
個人的な見解ですが、1800円という高い映画料金が、こういう気楽な小さな恋愛コメディ映画を映画館から遠ざけていると思うんだよねえ。
だって、こういう映画は1800円も払って映画館で見ないでしょう、普通の金銭感覚だと。
結果、こういう映画は全部ビデオスルーになってしまうわけですよねぇ。
もったいないよなぁ。
アダム・サンドラ―面白いのになぁ。
ということをいつもながら思った映画でした。
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アーティスト
ヒューゴと同じ時に、このような映画を見るというのは、アカデミー賞の候補にそろって並ぶとはこれはハリウッドが何か過去を見つめなおすタイミングってことなのだろうか。まぁ、この映画はフランス映画なんだけども。
この映画はまったく内容を知らずに見たかったなぁ。
いったい予告編を何回見ただろうか。
もう大体のストーリーは知ってしまっていた。それがとても残念。
まったく白紙で見たかったなぁ。
映画の技術の変化とともに、この映画の中でも、サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、と映画が変化していくのかなるほど!と途中で思ったけど、そうじゃなかった。ははは、早とちり。
ヒロインがすごく魅力的だった。素敵な女優さんだ。ファンになっちゃう。
それ以上に、あのワンコの名演技が素晴らしい。すごいね。あれだけの演技をさせられるって。
サイレントからトーキーへ。
そのタイミングってほんの数年だったのかぁ。そりゃあ、なかなかその流れについていけない人がいるのも理解できる。厳しい現実だなぁ。
彼女が彼に抱いていた感情はなんだろうか?
異性に対するそれか? 尊敬する先輩に対するそれか?
そこを生々しく描かないのもとても粋な演出だ。かつての映画ってのは、そういうところはあえてボカしてもんなんだぜ、ってなもんだな。
最後の最後のところに、最初のシーンが活きている。彼も素敵なタップを踊れる人だっていうことを最初にちゃんと描いておいての最後の展開。お見事。
うん、とにかく、いい映画を見た、そう思いました。
そう思って、気持ちよく映画館をあとにすることができました。
面白かった。
この映画はまったく内容を知らずに見たかったなぁ。
いったい予告編を何回見ただろうか。
もう大体のストーリーは知ってしまっていた。それがとても残念。
まったく白紙で見たかったなぁ。
映画の技術の変化とともに、この映画の中でも、サイレントからトーキーへ、モノクロからカラーへ、と映画が変化していくのかなるほど!と途中で思ったけど、そうじゃなかった。ははは、早とちり。
ヒロインがすごく魅力的だった。素敵な女優さんだ。ファンになっちゃう。
それ以上に、あのワンコの名演技が素晴らしい。すごいね。あれだけの演技をさせられるって。
サイレントからトーキーへ。
そのタイミングってほんの数年だったのかぁ。そりゃあ、なかなかその流れについていけない人がいるのも理解できる。厳しい現実だなぁ。
彼女が彼に抱いていた感情はなんだろうか?
異性に対するそれか? 尊敬する先輩に対するそれか?
そこを生々しく描かないのもとても粋な演出だ。かつての映画ってのは、そういうところはあえてボカしてもんなんだぜ、ってなもんだな。
最後の最後のところに、最初のシーンが活きている。彼も素敵なタップを踊れる人だっていうことを最初にちゃんと描いておいての最後の展開。お見事。
うん、とにかく、いい映画を見た、そう思いました。
そう思って、気持ちよく映画館をあとにすることができました。
面白かった。
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小さな泥棒
facebookで、友達が見た(っていうか、BGVとして流してた?)って言ってたのを見て、ディスカスのリストに追加しておいたのが届いた。
シャルロット・ゲンズブールの映画か。
なまいきシャルロットしか見てない、と思う。
少なくとも、この映画は見ていないはず。さてどんな映画だろう??と思いながら鑑賞スタート。
大人の世界にあこがれる少女のウブな好奇心を描いた映画なのかな?と思って見ていたら、好奇心っていうよりは、泥棒癖だなこりゃ。盗む盗む。あと性への好奇心?これも好奇心を超えてるんだけど。
男が(SEXが?)好きで、どんなことも盗みで解決しようとする十代の女の子の、なんだかどうしようもない人生。その一部を切り取った映画だなぁ。
シャルロット・ゲンズブールを見るためだけの映画とすればよいのかもしれないけど、でもシャルロット・ゲンズブールを好きな人にとって、彼女が次から次へと男を変えてSEXしまくってっていう映画はどうなんだろうねぇ。
とにかく感情だけで行動する人って僕は苦手だし、そういう人って一緒にいると疲れるので、この主人公とは出会っても距離を置くだろうなぁ、と思いながら見ていました。こういう女、俺嫌い。。。
少なくとも、日本ではアイドル女優主演でこういう映画は作られないよなってのは思った。
さすが、おフランスざますねぇ。
すすんでるざますねぇ。
シャルロットが奥さんのいる男性とつきあっていると聞いた女主人(若い)が、「お見事!」と満面の笑みで言うところに笑った。フランスって…。
そういう面も含めてフランス的世界にちょいと憧れがあり、かつ、シャルロット・ゲンズブールのふくれっ面を見ているのが好き、という人にはたまらない映画ではないかと。
僕は、なんなのよこの女??? という気分での映画鑑賞でした。
シャルロット・ゲンズブールの映画か。
なまいきシャルロットしか見てない、と思う。
少なくとも、この映画は見ていないはず。さてどんな映画だろう??と思いながら鑑賞スタート。
大人の世界にあこがれる少女のウブな好奇心を描いた映画なのかな?と思って見ていたら、好奇心っていうよりは、泥棒癖だなこりゃ。盗む盗む。あと性への好奇心?これも好奇心を超えてるんだけど。
男が(SEXが?)好きで、どんなことも盗みで解決しようとする十代の女の子の、なんだかどうしようもない人生。その一部を切り取った映画だなぁ。
シャルロット・ゲンズブールを見るためだけの映画とすればよいのかもしれないけど、でもシャルロット・ゲンズブールを好きな人にとって、彼女が次から次へと男を変えてSEXしまくってっていう映画はどうなんだろうねぇ。
とにかく感情だけで行動する人って僕は苦手だし、そういう人って一緒にいると疲れるので、この主人公とは出会っても距離を置くだろうなぁ、と思いながら見ていました。こういう女、俺嫌い。。。
少なくとも、日本ではアイドル女優主演でこういう映画は作られないよなってのは思った。
さすが、おフランスざますねぇ。
すすんでるざますねぇ。
シャルロットが奥さんのいる男性とつきあっていると聞いた女主人(若い)が、「お見事!」と満面の笑みで言うところに笑った。フランスって…。
そういう面も含めてフランス的世界にちょいと憧れがあり、かつ、シャルロット・ゲンズブールのふくれっ面を見ているのが好き、という人にはたまらない映画ではないかと。
僕は、なんなのよこの女??? という気分での映画鑑賞でした。
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ドライヴ

キラキラ(おわっちゃったね)の中で町山さんが紹介してて、ものすごく期待して見に行った。
紹介の感じだと、マルホランド・ドライブとか、そういう感じの映画なのかと、そういう期待をして。
感想としては、マルホランド・ドライブみたいなリンチ的世界ではなく、やっぱりこれはタケシ映画に近いと思ったなぁ。
あの例のエレベーターのシーンも、町山さんが言うほど「突然別の映画になってしまう」わけではなく、ちゃんと互いに相手の様子をうかがっているのを見せてくれているので、ごく自然に流れていると思ったし。
そんなに町山さんが言うような奇妙な映画ではなかったですね。
でも、やっぱり、バツグンに面白かった。
それはそうと、あのエレベーターのシーンで、守ってもらったあの女性が、本人はそれほど深刻な事態になっているのを知らなかったというのもあるけど、守ってくれた主人公を「この人、こわっ、狂ってる…」という目で見るのは、まるでランボー4のラストシーンのようだったな。
相手が先にしかけてきていれば明らかに守ってもらったと思えただろうけど、やっぱり彼女にとっては、優しい人だと思っていた男が、突然エレベーターの同乗者をあそこまでやってしまうわけだから、そりゃあしかたないけど。
あそこの、すべての真相を知っていた上でかなりヤバいギリギリのところで人を殺したりしている主人公と、そんなことはほとんど知らずに主人公に守ってもらっていることにもあまり自覚がない彼女との、あの心のすれちがいが、なんともたまらなく切なかったなぁ。
ま、主人公もあそこまで踏まなくてもよかったと思うんだけど。
ライアン・ゴスリングがとても良い。「ブルーバレンタイン」のあの陽気なお調子者の彼と同じ人とは思えない。本当に映画見ながら何度も、これがあのブルーバレンタインのあの役者なのか??と思ってた。すごい。
言葉数が少なく、何を考えているのかわからない独特の表情、内に秘めた怒りそして狂気。すばらしい演技。
相手に「やばいコイツは本当にやりかねない」と思わせる境界線を越えてしまってる感じの雰囲気をちゃんと出していて、だからこそ、あのトップレスバー(?)の楽屋のシーンでのやり取りにちゃんと説得力が出る。名演技だ。
キャリー・マリガンもよかった。ウォール・ストリートのあの女性だ。
あと、やっぱりこの映画は音楽が素晴らしい。
音楽に限らず、音による演出が秀逸。
音の使い方のうまさに「パンチドランク・ラブ」とかを思い出した。ポール・トーマス・アンダーソンみたい。うん、一番雰囲気が似ているかもしれないな。
ニコラス・ウィンディング・レフンっていう名前の監督。誰???
とにかく要チェックな映画監督がまた一人現れたって感じですね。それはもう間違いないな。
面白かったです。
帰り道、車の運転がなんだか違う気分だった。街も違って見えた。そういうたぐいの映画。
面白かった。
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ヒューゴの不思議な発明

妻の亡きおじいちゃんが、映画を好きな方で、僕が映画好きと聞いて、映画関係の本を何冊も送ってもらった。その中の1冊が映画の誕生からの歴史を解説した本で、リュミエール兄弟、そして、ジョルジュ・メリエスについても書かれていた。
汽車が走ってくるだけの映像で、みんなが驚いて逃げたという逸話も、その本のおかげで知っていた。
この映画を3Dで撮る意味とは、つまり、映画ってのは、もともとは単なる見世物で、映像を見てその映像にビックリして楽しむものだった、それがそもそもの出発点だった、ということなんじゃないかと思うのだ。
その時の最新の技術を使い、それぞれの創意工夫で、観客をビックリさせる映像を作り上げる。観客は真っ暗な映画館の中で、ただただ映像を食い入るように見て、そして映像に驚く。映像に驚かされることを楽しむ、それが映画の原点だ。
映画にストーリーが生まれ、見世物から総合芸術へ、シリアスなドラマなども描くようになったのはもっとずっと後のこと。
ただただ映像に酔いしれる、それが映画の楽しさなのだから。
そして、現代の観客にとってビックリできる映像となると、もうそれは3Dしかないんじゃないか。
3D映画のある種「見世物」的な楽しさ、うわーほんとに手前に飛び出しているよ!!という純粋な楽しみ。それは汽車がこちらに向かって走ってくる映像でビックリした当時の観客たちの感じた楽しさと同等の純粋な「映像による驚き」なのじゃないか。
その、一番初期の偉人であるジョルジュ・メリエスについての物語であるこの映画で、ふんだんに、無駄なほど、余計なほど、次々に、いかにも3D的な映像が繰り返し出てくるのは、それはとっても筋が通ったことだと思うのだ。
もちろん、シリアスなドラマも好きだし、それを否定するつもりは無いんだけど、でも、映画というものが世に生まれ、ここまで成長したのは、一番初期のころに、手品や機械じかけの知識を注ぎ込んで映像によるマジックを作って見せたこの人の存在があって、なるほどフィルムをこうつなげばそういうことを描くことができるのか、と後世の人たちが驚き、学び、さらなる工夫を加えて行ったからこその、総合芸術化なわけだから。
そして今、3D映画を、「あんな子供だまし」と切り捨てる人も多いけど、やっぱりこれこそが、映画の原点に近い喜びだと思うのだ。
この映画は、本当に、これでもかと、3Dを「無駄に」使った映像を見せてくれる。
それでいいのだ。楽しいのだから。
山ほど出てくる3D表現の中で、僕がものすごく感動したのは、2人が映画館にもぐりこんで映画を見ているときの、映写機からこちら側に光が来ているあの3D映像。すばらしい。うつくしい。映画大好き!って思いましたね。いいよなぁ、あの映像。
最後に、ジョルジュ・メリエスの一連の作品を(無駄に3Dで)見ることができて、とてもよかった。ちゃんと見たことなかったので。
最初のころのカメラは、それぞれ自分で仕組みを考えて作っていた、というのも、なんかいいよなぁ。
キャメロンが、3D用のカメラを自分で設計して作ったというのも、実は当たり前の姿勢だということだ。
と、ストーリーについてはほとんど語っておりませんが…。
なんか話のベースが、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」に似てるなぁって思いました。主人公の雰囲気もどことなく。別に何の関係もないだろうけど、偶然って面白いなぁって思ったのでした。
映画好きですから、この映画愛にあふれた映画、大好きですよ。
こんな映画をスコセッシが作るというのが、一番の驚きでしょうか。でもいいじゃないですか。映画が好きだから映画監督になってるんですからねぇ。映画愛いっぱい。いいじゃないですか。
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ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマル・アドベンチャー

こないだの日曜日に家族4人で見に行った。
合計5600円也。高ぇ~。
で、映画の感想ですが…、うーむ、つまらなかったなぁ。
前作のザンダクロス(だっけ?)が出てくる映画は、子供向けアニメ映画だけど、ドラえもんだけど、すごい映画を作ってやるんだ!っていう気合が感じられた(感じられたけど、そこまでには至ってはいなかったわけだけど)けど、今回のは最初から「子供向けだし、こんな程度でいいじゃね?」的な手抜き感を感じたなぁ。
たしかに子供たちは「楽しかった」と満足げに言ってたけどさぁ。。。
のび太のお父さん(の子供時代)が活躍するんだけど、なんか「親子愛」「感動」的な雰囲気にしてたりするんだけど、お父さんは別に相手が自分の将来の息子だとは思っていないし、そもそも記憶すらないし、だから、小さい頃のお父さんはけっこうカッコいい奴だった、っていうだけのことで。
要するに、この映画の中では誰一人「成長」しないのだ。
いつものドラえもん映画にある、映画の中で、のび太が頑張って勇気を出していろいろ考えて「成長」する、そういうのがゼロ。
いつものドラえもん映画にある、ジャイアンやスネ夫がけっこう友情にあつくて大活躍して友達を救い出すとか、自分を犠牲にして友達を助けるとか、そういうのもほぼゼロ。
しずかちゃんに至っては、ただ「かわいい女子」として応援するだけ。ひどい扱いだ。女子はポンポン持って踊ってればいいんだ、というこのスタンス、許せない女性は多いのではないでしょうか?
たった一人活躍するのび太のお父さんも、別に「成長」していない。もとからいい奴、もとからカッコいい奴が、ただそのまま活躍するだけで。
あそこで描かれているものは、親子愛ではないだけでなく、「友情」でさえない。あれはただ、「人助け」だ。あいつがいい奴だから、落ちそうになって困っている人(のび太)を助けたというそれだけじゃないか。
なんなんだろう、この「どーでもいい感」は。
これと前作とが興行的には同じ程度の集客があったりすると、もう、こういうのでいいんじゃね?ということになってしまうのだろうか。
ただ、クレヨンしんちゃんの一連の映画作品なんかは、作品のクオリティーの高さがそれまでクレヨンしんちゃんなんて見なかった人たちを映画館に呼び寄せているわけだから、今回の興行成績が前作と同じであっても、毎度毎度こういう低レベルな映画を作っていたら「ドラえもん映画はクソ」という評価が定着しちゃうんじゃないかなぁ。長い目で見たときに損だと思うんだけどなぁ。
ま、毎回こんなに手を抜かないだろうけど。
とにかくつまらなかったです。おしまい。
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ゴーストライター
ロマン・ポランスキー。
小さな作品だけど、よくできている。
すべてが「怪しげ」。
こういう雰囲気を映像と音で、(実はなにもないのに)作り出す手腕はさすがとしか言いようがない。
おかげで、見てるあいだはずっと緊張の糸がゆるまず、どきどきしながら見ていられる。
謎解きは、もうどうでもいいんだろうなぁ、きっと。この作品の場合は。
ありがち過ぎる結論。
ありきたりなオチ。
エンディングの部分はどうでもよくて、そこまでずっとドキドキして見ていることを楽しむ映画、…なのかもしれない。
普通ならば、僕はボロクソに言いそうなタイプの映画なんだけど、なぜかこの映画の場合は許せてしまうのだなぁ。
なぜだろう?
要は期待してなかったから、それに尽きるのかもしれない。
あるいは期待させ過ぎない映画だからか。
冒頭から、あんまりヤマがない。
フェリーが着いて、車が1台だけ前に進まない。ただそれだけのオープニング。はっきり言って地味だ。期待しないで済む地味さ。
そこがいいんだな、きっと。
冒頭で、派手なアクション、残酷な殺人描写、「待て、俺は何も知らないんだ!」なんて言って人がビルから落ちてドカンと信号待ちで止まってた車のボンネットに落っこちてきて「キャー!!」、そこに横から来た車がドカン、ピーポーピーポー、なんてオープニングからはじまったら、どうしても期待しはじめてしまう。
この映画はそういうのが無い。
そこがいい。
だから、あのありきたり過ぎる謎解きも、笑っちゃうほどありがちなエンディングも、許す。
面白かった、です。
小さな作品だけど、よくできている。
すべてが「怪しげ」。
こういう雰囲気を映像と音で、(実はなにもないのに)作り出す手腕はさすがとしか言いようがない。
おかげで、見てるあいだはずっと緊張の糸がゆるまず、どきどきしながら見ていられる。
謎解きは、もうどうでもいいんだろうなぁ、きっと。この作品の場合は。
ありがち過ぎる結論。
ありきたりなオチ。
エンディングの部分はどうでもよくて、そこまでずっとドキドキして見ていることを楽しむ映画、…なのかもしれない。
普通ならば、僕はボロクソに言いそうなタイプの映画なんだけど、なぜかこの映画の場合は許せてしまうのだなぁ。
なぜだろう?
要は期待してなかったから、それに尽きるのかもしれない。
あるいは期待させ過ぎない映画だからか。
冒頭から、あんまりヤマがない。
フェリーが着いて、車が1台だけ前に進まない。ただそれだけのオープニング。はっきり言って地味だ。期待しないで済む地味さ。
そこがいいんだな、きっと。
冒頭で、派手なアクション、残酷な殺人描写、「待て、俺は何も知らないんだ!」なんて言って人がビルから落ちてドカンと信号待ちで止まってた車のボンネットに落っこちてきて「キャー!!」、そこに横から来た車がドカン、ピーポーピーポー、なんてオープニングからはじまったら、どうしても期待しはじめてしまう。
この映画はそういうのが無い。
そこがいい。
だから、あのありきたり過ぎる謎解きも、笑っちゃうほどありがちなエンディングも、許す。
面白かった、です。
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BIUTIFUL ビューティフル
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。
「アモーレス・ペレス」、「21g」が大好きで、期待しすぎた「バベル」はそれほど面白く感じられず、さて、続いてこの「ビューティフル」はどうなのか?
なんて思って、この映画をDVDで見たけど、バベルとこの映画の間にもう一本映画を監督してたのか。
知らなかった。
まぁ、それぐらい、「バベル」でガッカリしたってことかもしれないなぁ。期待しすぎたよなぁ、あの時は。
で、この映画だ。
主演は、「ノーカントリー」でシガー役をやったハビエル・バルデム。
この映画でも、すごい存在感。すばらしい。
重たい、つらい、苦しい。
しかし、こんな見ていてつらい映画とは。
どう頑張っても、どうにもこうにも、うまくいかない。
死ぬのがわかって、二人の子供にどうにか今後幸せに暮らしていく環境を作りたいともがくのだけど、どうもがいても、どうあがいても、これがもうどうしようもなくうまくいかない。
それを見せつけられる映画だった。
スペインが舞台で、そこでのいろんな人種のそれぞれのつらく苦しい状況を描きながら、真ん中にいる主人公が一番もがいている。
金をどうにかしなくちゃならない。あと、誰がこの子たちを育てるのか。
金と人。金もなんだかうまくいかない。それでもどうにかかき集めて、死ぬまでに、どうにか死ぬまでにそれなりの金額を。。。
人は、本当に、もうどうしたらいいのかわからない。あの母親にはやっぱりまかせられない。どうしたらいいんだ。どうしたらいいんだ。
出口が見えない。なにもできないまま自分は死んでしまうのか。
まぁ、とにかくつらい映画でした。
希望のあるエンディングを用意しなかったのは、そんなにうまくは行かないさ人生は、ってことなのかなぁ。
それでも、結局人はどうにか生きていくんだよ、生きていくしかないんだよ、ってことか?
あの子たちはどうなるんだろうか?
大丈夫なのか、今後?
心配すぎるけど、もうなにもしてやれない。
死ってのはそういうもんだ、死んでしまったらおしまい、もうなにもできない、というメッセージ、…なの?
とにかく、見ててつらかった苦しかった。
こんな映画を会社にむかう電車の中で見てはいけないなぁ。
「アモーレス・ペレス」、「21g」が大好きで、期待しすぎた「バベル」はそれほど面白く感じられず、さて、続いてこの「ビューティフル」はどうなのか?
なんて思って、この映画をDVDで見たけど、バベルとこの映画の間にもう一本映画を監督してたのか。
知らなかった。
まぁ、それぐらい、「バベル」でガッカリしたってことかもしれないなぁ。期待しすぎたよなぁ、あの時は。
で、この映画だ。
主演は、「ノーカントリー」でシガー役をやったハビエル・バルデム。
この映画でも、すごい存在感。すばらしい。
重たい、つらい、苦しい。
しかし、こんな見ていてつらい映画とは。
どう頑張っても、どうにもこうにも、うまくいかない。
死ぬのがわかって、二人の子供にどうにか今後幸せに暮らしていく環境を作りたいともがくのだけど、どうもがいても、どうあがいても、これがもうどうしようもなくうまくいかない。
それを見せつけられる映画だった。
スペインが舞台で、そこでのいろんな人種のそれぞれのつらく苦しい状況を描きながら、真ん中にいる主人公が一番もがいている。
金をどうにかしなくちゃならない。あと、誰がこの子たちを育てるのか。
金と人。金もなんだかうまくいかない。それでもどうにかかき集めて、死ぬまでに、どうにか死ぬまでにそれなりの金額を。。。
人は、本当に、もうどうしたらいいのかわからない。あの母親にはやっぱりまかせられない。どうしたらいいんだ。どうしたらいいんだ。
出口が見えない。なにもできないまま自分は死んでしまうのか。
まぁ、とにかくつらい映画でした。
希望のあるエンディングを用意しなかったのは、そんなにうまくは行かないさ人生は、ってことなのかなぁ。
それでも、結局人はどうにか生きていくんだよ、生きていくしかないんだよ、ってことか?
あの子たちはどうなるんだろうか?
大丈夫なのか、今後?
心配すぎるけど、もうなにもしてやれない。
死ってのはそういうもんだ、死んでしまったらおしまい、もうなにもできない、というメッセージ、…なの?
とにかく、見ててつらかった苦しかった。
こんな映画を会社にむかう電車の中で見てはいけないなぁ。
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ブルーバレンタイン
AKB48のドキュメンタリー映画と同じく、タマフルで放課後ポッドキャストまでやった映画があったなぁ。
逆に、生半可な気持ちで見てはいけない、っていうような気分になってしまって、ずっと見ないで来た映画。
それが「ブルーバレンタイン」だ。
うーむ、なるほどなぁ、たしかにこれは、色々と、本当に色々と考えてしまう映画だなぁ。
僕はかれこれ結婚してから13年が経つわけですが、そりゃあ、育った環境も、価値観も、当然のようにイメージする「家庭」ってもののカタチも、家族・夫婦としての将来の夢も、全然、まったく、完全に違う、赤の他人の2人が一緒に暮らし始めるわけだから、そりゃあ、もう、色々ありますよ。
どこのご家庭もそうだと思いますけど、ウチも色々あります。ありました。これからもずっとあるでしょう。
今現在は、子供の教育方針だなぁ、一番ズレが大きいところは。
高校まで公立で塾ってところに行ったことのない(大学受験の時に予備校は行きましたけど)僕と、中学受験を経験している妻と。
考え方が180度、逆方向を向いている感じで、いつも衝突しますね。
でも、まぁ、ウチは、それ以外のところでは、金銭感覚とか、それなりに似ている感じで、なんとかやってます。どうにかこうにか。
って、映画の感想じゃなくて、ウチの家庭の話をしているなぁ、いつのまに。
ま、そういう映画ですよ。
ついつい、自分のことを振り返って、話をしたくなってしまう映画ですね、本当に。
この映画の2人は、やっぱり育った環境とか、価値観ってものが違いすぎると思うんだよなぁ。
本来ならば出会わなかった、出会っても付き合わなかった2人が、たまたまのタイミングと、ディーンの押しの強さと、シンディのなんか流されやすい性格のせいで、ついつい付き合って結婚までしちまったという、そこが不幸の始まりで。
ディーンの家庭重視っていうのも、10歳(だっけ?)の時に母親が家を出て行ったっていう過去がきっと彼を、仕事とか金とかそんなことよりも、温かい家庭を築いてそれを守ることこそが一番なんだっていう信念につながっているんだろうしなぁ。
一方で、シンディの気持ちもすげーわかるわけで。シンディの実家ってお父さんが稼いでお母さんが主婦っていう典型的な家庭だから、リクツではそう思っていなくても、感覚的に、ディーンの稼ぎがあまり多くなくて家計を自分が支えている状態ってのが、なーんかシックリ来ない、なーんか納得いかないっていうも、それはすげーよくわかる。
ま、とにかく、どこでボタンをかけ間違えたのか、って振り返ってみても、やっぱり、そもそもこの2人は結婚までするはずじゃなかった、けど、あの子供の件のために結婚してしまった、っていうことが、そもそもの間違いだったんだろうなぁ。
この2人は、そんなことさえなければ、半年ぐらい付き合って、やっぱりどうも合わないってことに気づいて別れる2人だったんじゃないのかなぁ。
と言ってしまうと元も子もないんだけど…。
とにかく、もともと赤の他人どうしの2人が一緒に何十年も一緒に暮らしていくんだから、そりゃあもう、ハンパない妥協と我慢と気配りが必要ってことですよね。
さーて、放課後ポッドキャストでも聞くか。
楽しみでしょうがないっす。
逆に、生半可な気持ちで見てはいけない、っていうような気分になってしまって、ずっと見ないで来た映画。
それが「ブルーバレンタイン」だ。
うーむ、なるほどなぁ、たしかにこれは、色々と、本当に色々と考えてしまう映画だなぁ。
僕はかれこれ結婚してから13年が経つわけですが、そりゃあ、育った環境も、価値観も、当然のようにイメージする「家庭」ってもののカタチも、家族・夫婦としての将来の夢も、全然、まったく、完全に違う、赤の他人の2人が一緒に暮らし始めるわけだから、そりゃあ、もう、色々ありますよ。
どこのご家庭もそうだと思いますけど、ウチも色々あります。ありました。これからもずっとあるでしょう。
今現在は、子供の教育方針だなぁ、一番ズレが大きいところは。
高校まで公立で塾ってところに行ったことのない(大学受験の時に予備校は行きましたけど)僕と、中学受験を経験している妻と。
考え方が180度、逆方向を向いている感じで、いつも衝突しますね。
でも、まぁ、ウチは、それ以外のところでは、金銭感覚とか、それなりに似ている感じで、なんとかやってます。どうにかこうにか。
って、映画の感想じゃなくて、ウチの家庭の話をしているなぁ、いつのまに。
ま、そういう映画ですよ。
ついつい、自分のことを振り返って、話をしたくなってしまう映画ですね、本当に。
この映画の2人は、やっぱり育った環境とか、価値観ってものが違いすぎると思うんだよなぁ。
本来ならば出会わなかった、出会っても付き合わなかった2人が、たまたまのタイミングと、ディーンの押しの強さと、シンディのなんか流されやすい性格のせいで、ついつい付き合って結婚までしちまったという、そこが不幸の始まりで。
ディーンの家庭重視っていうのも、10歳(だっけ?)の時に母親が家を出て行ったっていう過去がきっと彼を、仕事とか金とかそんなことよりも、温かい家庭を築いてそれを守ることこそが一番なんだっていう信念につながっているんだろうしなぁ。
一方で、シンディの気持ちもすげーわかるわけで。シンディの実家ってお父さんが稼いでお母さんが主婦っていう典型的な家庭だから、リクツではそう思っていなくても、感覚的に、ディーンの稼ぎがあまり多くなくて家計を自分が支えている状態ってのが、なーんかシックリ来ない、なーんか納得いかないっていうも、それはすげーよくわかる。
ま、とにかく、どこでボタンをかけ間違えたのか、って振り返ってみても、やっぱり、そもそもこの2人は結婚までするはずじゃなかった、けど、あの子供の件のために結婚してしまった、っていうことが、そもそもの間違いだったんだろうなぁ。
この2人は、そんなことさえなければ、半年ぐらい付き合って、やっぱりどうも合わないってことに気づいて別れる2人だったんじゃないのかなぁ。
と言ってしまうと元も子もないんだけど…。
とにかく、もともと赤の他人どうしの2人が一緒に何十年も一緒に暮らしていくんだから、そりゃあもう、ハンパない妥協と我慢と気配りが必要ってことですよね。
さーて、放課後ポッドキャストでも聞くか。
楽しみでしょうがないっす。
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ヤングアダルト

シャーリーズ・セロン。
JUNOの監督・脚本家コンビ、らしい。
うーむ、なんとも面白かった。
はっきり言って、主人公はひどい女で、どうしようもない性格なんだけど、都会に生きている感覚からすると37歳ってのは全然「大人」になってなくても当たり前だったりするわけで、生まれ故郷の田舎町で37歳の同級生たちがすっかり落ち着いた「大人」っていうか、おっさん・おばさんになっているのとのギャップは、そりゃあアメリカじゃなくても日本でもかなりあるだろう。
高校卒業してすぐに都会の大学に行ってそのまま都会で仕事をはじめてずっと都会に住んでいたら、なんとなく、高校時代の自分がそのまま故郷では、高校時代の同級生間でのポジションも含めて保存されているような錯覚を覚えるのもしょうがない。
ただ、この主人公が痛いのは、高校時代のポジションがスクールカーストのトップだったってことだろう。
ここがこの脚本のバツグンにうまいところだ。
日本でもそれなりの階層構造はあるわけだけど、アメリカだと本当に残酷なほどわかりやすくアメフト部の男子とチアリーダーの女子がトップっていうのがあるわけで、そのトップのところですっぱりと街を離れてしまったら、なんだかそのままその地位にいられているような気がしちゃうのもうなずける。
高校時代にもっとずっと目立たない位置にいて、その上最悪な経験をして(されて)今でもその後遺症を肉体的にも精神的にもひきずっているマットと、いつの間にか心が通じ合っていくってところがうまいのだよなぁ。
ま、最悪の痛々しい惨事(このシーン必見! 映画史上に残る痛々しいシーンですね。最高です。)のあとだからこそだけども。
マットがマーキュリーに帰ってきてからの彼女の状況を知っている唯一の人間だというだけかもしれないけども。
その後、マットが言うセリフが泣かせるなぁ。「高校時代は、僕が僕自身の人生の中で最高だったのに」っていう。
あの頃の僕を見もしなかった君と、こんな最悪の今の僕を認め救いを求める君と、どっちが最悪だと思うんだい? という。いいセリフだなぁ。
最後にマットの妹に「あんたはココが向いてるわよ」と言い放つのをどうとらえるか?
あいかわらずビッチはビッチ、この女ぜんぜん変わってねー、ととらえるべきだろうか?
難しいけど、まるで自伝のような彼女の執筆中の小説のエンディングの内容、フロントがつぶれた車に堂々と乗る姿(なんとなく、前とちがって、「つぶれてて何が悪い」と開き直ったように見えた)、故郷の同級生とはペースがちがうけど、やっと一皮むけて上っ面ではない人生を歩み始めた、そう思えました。
自分は自分、人は人、自分と人とを比較してもそこには「幸せ」は無い、人それぞれ生きるべき場所・世界があって、自分は自分の人生を自分らしく生きていけばそれでいいんだ、と。つぶれた車も情けない自分も全部自分だし、だからなんだ、これがワタシだ、と。
頑張れ!
と、あいかわらず成長していない自分はそう思ったのでした。
※最近Facebookで高校時代の同級生と20年ぶりぐらいの交流が日常的にあり、なんとも不思議な気分での映画鑑賞でした。
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DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る
先週のタマフルのシネマハスラーを聞いて、やっぱりこの映画は今、このタイミングで見ておかないといけないんだきっと、と思い、近所の映画館で午前中にやっている時間があることを見つけ、これなら見た後で家でちょっと寝てそれから仕事に行けるぞってことで見てきました。
1800円。
水曜日だったので、レディースデーで、そのせいか、12人ぐらいの客の半分以上が40代、50代ぐらいの女性という客層でした。
同じ体験しているのに、自分のほぼ半額でまわりの人が見ているってのは、やっぱり気分悪いっすよ。
さて、この映画の感想ですが、実はその後、もう一度シネマハスラーを聴き、晴れて聴けるぜと思って放課後ポッドキャストを聴き、面白いからもう一度放課後ポッドキャストを聴き、またシネマハスラーを聴きなおし、ということを会社への行き帰りの道程でしてしまったので、もはや、今から書く感想が自分自身が感じたことなのか、タマフルクルーとコンバットレックさんとアコガレ師匠の意見に影響されて書いていることなのか、もはや僕自身にもわからない。
でも、もうそれはしょうがない。
だって楽しかったのだから、それでいいのだ。
いや、映画館に駆けつけてこの映画を見たのは、「放課後ポッドキャスト聴きて~!」というのが少なからずあったのだから。
まず、僕がこの映画で思ったのは、「たかみなカッコいい~」ってことだ。
ちなみに、僕はAKBのファンでもなんでもなく、テレビもほとんど見ないので、顔がわかるのが大島優子、あっちゃん、篠田マリコ、板野友美、柏木ユキコ、そしてギリでたかみなが顔がわかるかなぁ、ぐらいの人なのだ。
こないだの総選挙でどういうことが起こったのかについては、タマフルでの宇多丸師匠の「ヒドイ! 最高だ! ヒドイ! 最高だ!」というしゃべりを聞いたおかげで知っている。
と、それぐらいしか知識がない。
で、ですね、テレビとかでAKB48に日常的に接している人ならば当然知っていることなのかもしれないのですが、僕は、たかみなって人のポジションを全く知らず、大島優子って人がこのグループをまとめているんだろうなぁというイメージでいたわけです。
そしたら、たかみなでした。
このたかみなって人がいるからギリギリのところで機能しているのがAKBっていう巨大グループなんだってことがわかった。
ほんと男前でしたね。
西武ドームの映像で一番思ったのは、とにかく、たかみなカッケー!ってことです。
あっちゃんがスクっと立ってにっこり笑うところとか、すごいとは思いつつ、そんなには感動しなかった。いや、これはきっと、さきにシネマハスラーを聞いてそういうシーンがあるってことを知ってしまっていたからだと思うんだけど。
あの円陣組んで「あっちゃん最初から全部無理かもしれないけど全員でカバーして頑張ろう」ってやってるところにあっちゃんがやって来るとこも、感動っていうか、「え、あなたやっぱり出るの?大丈夫?みんなに迷惑かけない?ほんと大丈夫?」という気がしたのでした。
その点ですよ、たかみなですよ。
あそこまで一人で頑張りまくって、そして結局最後の最後のアンコールのところで自分自身もとうとうダメになっちゃって「やばい、目の前が真っ黒だ」とか目線が変な感じで言ってて、そのすぐあとに「わたし行きましょうか。MCで持たせられますよ」とか言って、そのあと「アンコールありがとーございまーす!!」と元気に叫んで全力疾走でステージを走っていく。すごい。あれは本当に感動した。
お母さんのスキャンダルでいろいろ言われるだろうけど、今のAKBからこの人がいなくなるってのはおそらく無いですね。
この人でギリギリどうにかまわっているんだな。
この人がいるから、大人たちもまかせられるんだろうな。
あとは、やっぱり総選挙ですかねぇ。
宇多丸さんも言ってたけど、あの歩く大島優子を映しているカメラの映像のはじに1位に返り咲いて喜びながらしゃべっているあっちゃんが映るってのが、あれはほんとすごい映像が撮れてたもんだ。
まさに残酷ショーの極み。
それも含めてAKBの一員である以上は宿命として受け入れないといけないってわけだな。
いや、それにしても、体力を奪われる映画でしたね。
なんか妙に長く感じた。
2011年という年の活動の記録ってことでは、震災とからめざるを得ないんだろうなぁとは思いつつ、あの出前コンサートの映像はじゃんじゃん入れるべきだと思ったけど、破壊された街の映像やそこを歩いているAKBメンバーの映像は、僕は正直多すぎるとやっぱり思いましたね。
放課後ポッドキャストで古川耕が言っていた監督の狙いはよくわかるし、というか、それがわかり過ぎちゃってなんかこう「あざとく震災とからめてうまくまとめやがったな、この監督」という気がしてましたね。
そもそも、あの被災した研究生をあんなにフィーチャーしなくていいじゃないですか、AKBの1年間の活動記録なんだから。
結局、監督の「未曾有の大災害が起こったときにこそ、国民的アイドルはその真価を発揮する。あの一本松のように、希望と勇気と元気を与える存在なんだ。」という編集の狙いのために、不必要なカットがたくさん挿入されているように思ったなぁ。
チームフォーの話も、僕はそれほどグッと来なかったかな。
でも、総選挙と西武ドームの映像だけで、もうおなかいっぱいでした。疲れた、つらい、もういいです、あんたらよく頑張ってるよ、すごいよAKB、すごいよ大島優子、そして、すごすぎるよ たかみな! と思いました。
元気をもらったという気はしなかった。
まぁ、これは前評判どおり。
けど、とにかく、精神的にも肉体的にもギリギリに追い詰められた状態で彼女たちは毎日頑張りまくっているんだなぁ、というのはもう痛いほどわかりました。
宇多丸さんも言ってたように、この映画は、今見るべき映画だと思う。
DVDになってレンタルされて、なんてのを待ってたらこの映画の「旬」を過ぎてしまう。
少しでも興味があるならば、見て損の無い映画だと思いました、本当に。
ちょっとでも気になるなら、今すぐ映画館へGO!
っつっても、もうやってる映画館がかなり少ないですけどね。
おしまい。
1800円。
水曜日だったので、レディースデーで、そのせいか、12人ぐらいの客の半分以上が40代、50代ぐらいの女性という客層でした。
同じ体験しているのに、自分のほぼ半額でまわりの人が見ているってのは、やっぱり気分悪いっすよ。
さて、この映画の感想ですが、実はその後、もう一度シネマハスラーを聴き、晴れて聴けるぜと思って放課後ポッドキャストを聴き、面白いからもう一度放課後ポッドキャストを聴き、またシネマハスラーを聴きなおし、ということを会社への行き帰りの道程でしてしまったので、もはや、今から書く感想が自分自身が感じたことなのか、タマフルクルーとコンバットレックさんとアコガレ師匠の意見に影響されて書いていることなのか、もはや僕自身にもわからない。
でも、もうそれはしょうがない。
だって楽しかったのだから、それでいいのだ。
いや、映画館に駆けつけてこの映画を見たのは、「放課後ポッドキャスト聴きて~!」というのが少なからずあったのだから。
まず、僕がこの映画で思ったのは、「たかみなカッコいい~」ってことだ。
ちなみに、僕はAKBのファンでもなんでもなく、テレビもほとんど見ないので、顔がわかるのが大島優子、あっちゃん、篠田マリコ、板野友美、柏木ユキコ、そしてギリでたかみなが顔がわかるかなぁ、ぐらいの人なのだ。
こないだの総選挙でどういうことが起こったのかについては、タマフルでの宇多丸師匠の「ヒドイ! 最高だ! ヒドイ! 最高だ!」というしゃべりを聞いたおかげで知っている。
と、それぐらいしか知識がない。
で、ですね、テレビとかでAKB48に日常的に接している人ならば当然知っていることなのかもしれないのですが、僕は、たかみなって人のポジションを全く知らず、大島優子って人がこのグループをまとめているんだろうなぁというイメージでいたわけです。
そしたら、たかみなでした。
このたかみなって人がいるからギリギリのところで機能しているのがAKBっていう巨大グループなんだってことがわかった。
ほんと男前でしたね。
西武ドームの映像で一番思ったのは、とにかく、たかみなカッケー!ってことです。
あっちゃんがスクっと立ってにっこり笑うところとか、すごいとは思いつつ、そんなには感動しなかった。いや、これはきっと、さきにシネマハスラーを聞いてそういうシーンがあるってことを知ってしまっていたからだと思うんだけど。
あの円陣組んで「あっちゃん最初から全部無理かもしれないけど全員でカバーして頑張ろう」ってやってるところにあっちゃんがやって来るとこも、感動っていうか、「え、あなたやっぱり出るの?大丈夫?みんなに迷惑かけない?ほんと大丈夫?」という気がしたのでした。
その点ですよ、たかみなですよ。
あそこまで一人で頑張りまくって、そして結局最後の最後のアンコールのところで自分自身もとうとうダメになっちゃって「やばい、目の前が真っ黒だ」とか目線が変な感じで言ってて、そのすぐあとに「わたし行きましょうか。MCで持たせられますよ」とか言って、そのあと「アンコールありがとーございまーす!!」と元気に叫んで全力疾走でステージを走っていく。すごい。あれは本当に感動した。
お母さんのスキャンダルでいろいろ言われるだろうけど、今のAKBからこの人がいなくなるってのはおそらく無いですね。
この人でギリギリどうにかまわっているんだな。
この人がいるから、大人たちもまかせられるんだろうな。
あとは、やっぱり総選挙ですかねぇ。
宇多丸さんも言ってたけど、あの歩く大島優子を映しているカメラの映像のはじに1位に返り咲いて喜びながらしゃべっているあっちゃんが映るってのが、あれはほんとすごい映像が撮れてたもんだ。
まさに残酷ショーの極み。
それも含めてAKBの一員である以上は宿命として受け入れないといけないってわけだな。
いや、それにしても、体力を奪われる映画でしたね。
なんか妙に長く感じた。
2011年という年の活動の記録ってことでは、震災とからめざるを得ないんだろうなぁとは思いつつ、あの出前コンサートの映像はじゃんじゃん入れるべきだと思ったけど、破壊された街の映像やそこを歩いているAKBメンバーの映像は、僕は正直多すぎるとやっぱり思いましたね。
放課後ポッドキャストで古川耕が言っていた監督の狙いはよくわかるし、というか、それがわかり過ぎちゃってなんかこう「あざとく震災とからめてうまくまとめやがったな、この監督」という気がしてましたね。
そもそも、あの被災した研究生をあんなにフィーチャーしなくていいじゃないですか、AKBの1年間の活動記録なんだから。
結局、監督の「未曾有の大災害が起こったときにこそ、国民的アイドルはその真価を発揮する。あの一本松のように、希望と勇気と元気を与える存在なんだ。」という編集の狙いのために、不必要なカットがたくさん挿入されているように思ったなぁ。
チームフォーの話も、僕はそれほどグッと来なかったかな。
でも、総選挙と西武ドームの映像だけで、もうおなかいっぱいでした。疲れた、つらい、もういいです、あんたらよく頑張ってるよ、すごいよAKB、すごいよ大島優子、そして、すごすぎるよ たかみな! と思いました。
元気をもらったという気はしなかった。
まぁ、これは前評判どおり。
けど、とにかく、精神的にも肉体的にもギリギリに追い詰められた状態で彼女たちは毎日頑張りまくっているんだなぁ、というのはもう痛いほどわかりました。
宇多丸さんも言ってたように、この映画は、今見るべき映画だと思う。
DVDになってレンタルされて、なんてのを待ってたらこの映画の「旬」を過ぎてしまう。
少しでも興味があるならば、見て損の無い映画だと思いました、本当に。
ちょっとでも気になるなら、今すぐ映画館へGO!
っつっても、もうやってる映画館がかなり少ないですけどね。
おしまい。
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

夜24時を過ぎた時刻からの回だけど、座席は半分近くうまっていた。
みんな注目している作品ってことだろう。
トム・ハンクス、サンドラ・ブロックが出ている。知らなかったな。
まぁ、できるだけ情報を入れないようにしていた成果だけど。
でも、あの決定的な膝から崩れ落ちるシーン、あれ、予告編で見ちゃってるんだよなぁ。ダメだよなぁ、あれを予告編に入れちゃうのは。
さて、この作品、まぁ、なんだか感動しちまいましたよ。
★★★ 以下ネタバレ ★★★
最初のうちは、なーんかこの子供が気に食わなくて、どうしても感情移入できない。
あのビルの警備員(?)の人への言葉とか、ひどすぎるんじゃないのか?
作り手側はあえてそういう風に描いているんだろうけど。
この子のしゃべり方とか、なんかこうシャクに触るわけですよ、前半はヒジョーに。
やっぱり、あえて、911で父親を失ったかわいそうなかわいそうなかわいそうな子供、っていうイメージにはしたくなかったってことなんだろうなぁ。
そこからの…、ってことですよ。
なんだよこのクソ生意気なガキ、へんてこな数字やら長さやら時間やら回数やら、こねくりまわして…、という気分で見ているわけですけど、そういうのが段々とわかってくるんだよなぁ。
お父さんとの調査探検。
ああいう、数字や、いろんなことに「仕組み」や「構造的な理由」があると思い込んでいるのは、あの科学者になりたかったお父さんからの直伝だから、ってのもわかってくる。
彼があの日に、どんな体験をしたのかも、だんだんとわかってくる。(ココですよ、本来だんだんとわかってくる、その最後の最後のところが膝から崩れ落ちるシーンなわけですから、そんなところを予告編で見せるんじゃないよ、バカ! と言いたい。)
彼のお母さんや周りの人への接し方も、ああいう体験をしてしまったがゆえのこと、っていうのもだんだんとわかってくる。
で、だんだんとこのクソ生意気なガキに感情移入している自分がいるのですよ。お見事ですね。
サンドラ・ブロック演じるお母さん、すごいなぁ。
自分だって落ち込んでいるところに、息子にあれを言われても、それでも、ああやって息子を守る。すごいなぁ。
しゃべれない間借り人のじいさんが実は…そして…という展開、黒人の女性とその夫(とそのお父さんが…)、オスカー本人と母親、いろんな人と人とのつながりが強くなってエンディングを迎える。
見事だなぁ。
子供って親に誇りに思ってほしいものだよね。
「それが僕が欲しかったもの」というオスカーの言葉とその後のブランコ。
うまいなぁ。
このブランコの件を前半に持ってきておいての、この最後のシーン。やられましたね。
あの、理解のある、全てのことを柔軟に受け止めてくれるあの父親が、なんだかとてもガッカリして悲しそうにしていた、あのブランコ。
「あぶない」とかそんなことを言ってないで、勇気を出して飛び込んでごらん、できるだろう、君ならできるはずなのに、という父の願い。
それを、今回の「調査探検」で肌身で学んだオスカーが、自らやってみるエンディング。
素晴らしい。
考えるよりも、まず行動、まず飛び込んでみな、まずやってみな。
そうだよなぁ。そうなんだよなぁ。
やったなオスカー! という気持ちで映画館をあとにしました。
うむ、やっぱりこれは、いい映画でした。
日本に住む身としては、どうしても311を想起してしまいます。
家族を失ったすべての人にそれぞれ大きな大きな悲しいストーリーがあると思います。
心がそれを乗り越えるのは、この映画のオスカー並みかそれ以上に大変なことだと思うけど、うん、とにかく、前に進んでいけたらいいな。
前へ、少しでも前へ。
そう思いました。
おしまい。
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ジュリエットへの手紙
なんとなくTSUTAYAの棚で手に取って借りた。
全体としては、絵画のような美しいイタリアの町・農村地帯で繰り広げられる素敵な恋愛ファンタジーって感じかなぁ。
50年前の手紙が見つかって…、というくだりが、まず本当はあり得ないからなぁ。
でも、映画は夢を見せるものですからね。いいんです。
残念だったのは、チャーリー役の男性がなんか好きじゃない顔でとてもハンサムとも思えず、そして、役柄としてもソフィアが惚れてしまうのが納得できないってことだろうか。
一方、フィアンセのガエル・ガルシア・ベルナールはちゃんと二枚目顔だからなぁ。
顔はともかく、もうすこしちゃんとチャーリーと心が通じ合っていく家庭を丁寧に描いてくれればすっきり楽しめるのになぁ。
お墓のところでのセリフとか、やっぱりチャーリーはイヤな奴にしか見えないからなぁ。
あれを言われて、一言あやまって許しちゃうどころかキスしちゃうって、それはどういう心なんだよソフィア?
もうすこし丁寧に心の変化を描いてほしい。
チャーリーがあんなひどい言葉を思わず言ってしまうならば、その背景をちゃんと描くとか。
ソフィアがちゃんと許せるようなあやまり方をさせるとか。
そして、二人が惹かれあうためのもうあと1ステップか2ステップを入れて欲しいなぁ。
なるほど、これならチャーリーもソフィアを好きになっちゃうだろうし、これならソフィアもチャーリーに惹かれるのも納得だな、というスムーズな展開を希望。
あとは良いのではないでしょうか。
手紙の内容をずーっと隠しておいて最後に持ってくるのもうまいし。
最後の最後のバルコニー、そこからの…、そしてみんなが楽しそうに集まってくるというエンディングは見事です。
カメラが上にあがっていくと、まるで絵画のようなイタリアの風景。
いいじゃないですか。
というわけで、楽しい映画でした。
仕事ばっかり夢中になってる男は結婚してもらえないよ、というお話でしたね。
あと、awesomeって言葉が、英国人からはどう思われているかっていうのがわかりましたね。日本語だと「これ超ヤバイ」的な感じでしょうか。
おしまい。
全体としては、絵画のような美しいイタリアの町・農村地帯で繰り広げられる素敵な恋愛ファンタジーって感じかなぁ。
50年前の手紙が見つかって…、というくだりが、まず本当はあり得ないからなぁ。
でも、映画は夢を見せるものですからね。いいんです。
残念だったのは、チャーリー役の男性がなんか好きじゃない顔でとてもハンサムとも思えず、そして、役柄としてもソフィアが惚れてしまうのが納得できないってことだろうか。
一方、フィアンセのガエル・ガルシア・ベルナールはちゃんと二枚目顔だからなぁ。
顔はともかく、もうすこしちゃんとチャーリーと心が通じ合っていく家庭を丁寧に描いてくれればすっきり楽しめるのになぁ。
お墓のところでのセリフとか、やっぱりチャーリーはイヤな奴にしか見えないからなぁ。
あれを言われて、一言あやまって許しちゃうどころかキスしちゃうって、それはどういう心なんだよソフィア?
もうすこし丁寧に心の変化を描いてほしい。
チャーリーがあんなひどい言葉を思わず言ってしまうならば、その背景をちゃんと描くとか。
ソフィアがちゃんと許せるようなあやまり方をさせるとか。
そして、二人が惹かれあうためのもうあと1ステップか2ステップを入れて欲しいなぁ。
なるほど、これならチャーリーもソフィアを好きになっちゃうだろうし、これならソフィアもチャーリーに惹かれるのも納得だな、というスムーズな展開を希望。
あとは良いのではないでしょうか。
手紙の内容をずーっと隠しておいて最後に持ってくるのもうまいし。
最後の最後のバルコニー、そこからの…、そしてみんなが楽しそうに集まってくるというエンディングは見事です。
カメラが上にあがっていくと、まるで絵画のようなイタリアの風景。
いいじゃないですか。
というわけで、楽しい映画でした。
仕事ばっかり夢中になってる男は結婚してもらえないよ、というお話でしたね。
あと、awesomeって言葉が、英国人からはどう思われているかっていうのがわかりましたね。日本語だと「これ超ヤバイ」的な感じでしょうか。
おしまい。
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