つれづれなるままに映画や音楽の感想などをテキトーに書いていければなぁ、と思っております。
つれづれおきらく
ショーン・オブ・ザ・デッド
こんなにジョークいっぱいの映画だったとは。見てみてビックリだ。
レコード投げのところとか。
あと車で走るときの音楽とか。
もうひとつの集団とすれ違うときの、全員同じっていうのがもう笑う笑う。
いや、そもそも、なんなんだあのハリーポッターみたいな奴は。あの風貌だけで笑ってしまうじゃないか。
いや、その登場シーンも最高だ。カメラで映さないでおいて、ショーンと彼女と二人きりの会話なのかと思わせておいて…、というあれ。最高。
そして何よりも最高なのが、あのクイーンの曲に合わせたあのシーン。
すごいのは、前半の細かいセリフとか、いろんなことが、ちゃんと後半で活かされていること。
ショーンがあの嫌な背の高い同居人に、「Leave him alone!」って前半のシーンで言っていて、そして最後のほうでやっぱり、「I said leave him alone!」って言ったり。
全てが細かい伏線になっているんだよなぁ。
そして、エンディングも最高だ。
あれだけ「外に出よう。パブ以外の場所に行きたい。楽しみたい。」と主張していた彼女が、すっかりショーンのぐうたら生活パターンにはまり込んでしまって、そしてそしてあのエンディング。シャレがきいてるよなぁ。
あと、そもそもショーンの歩き方がゾンビみたいっていうのは、すごく深読みできてしまう。ショーンこそがひょっとしてこの全てのゾンビ病の最初の一人で、彼だけは普通に生活できているなんてことだったりするのかもしれない。なんていうのは、考え過ぎか?
しかし、ショーンが本人は普通に歩いているつもりでゾンビっぽく歩いているっていうのが、冒頭からかなり面白いんだよなぁ。
いやぁ、とにかく面白かった。
こりゃ傑作だ。
レコード投げのところとか。
あと車で走るときの音楽とか。
もうひとつの集団とすれ違うときの、全員同じっていうのがもう笑う笑う。
いや、そもそも、なんなんだあのハリーポッターみたいな奴は。あの風貌だけで笑ってしまうじゃないか。
いや、その登場シーンも最高だ。カメラで映さないでおいて、ショーンと彼女と二人きりの会話なのかと思わせておいて…、というあれ。最高。
そして何よりも最高なのが、あのクイーンの曲に合わせたあのシーン。
すごいのは、前半の細かいセリフとか、いろんなことが、ちゃんと後半で活かされていること。
ショーンがあの嫌な背の高い同居人に、「Leave him alone!」って前半のシーンで言っていて、そして最後のほうでやっぱり、「I said leave him alone!」って言ったり。
全てが細かい伏線になっているんだよなぁ。
そして、エンディングも最高だ。
あれだけ「外に出よう。パブ以外の場所に行きたい。楽しみたい。」と主張していた彼女が、すっかりショーンのぐうたら生活パターンにはまり込んでしまって、そしてそしてあのエンディング。シャレがきいてるよなぁ。
あと、そもそもショーンの歩き方がゾンビみたいっていうのは、すごく深読みできてしまう。ショーンこそがひょっとしてこの全てのゾンビ病の最初の一人で、彼だけは普通に生活できているなんてことだったりするのかもしれない。なんていうのは、考え過ぎか?
しかし、ショーンが本人は普通に歩いているつもりでゾンビっぽく歩いているっていうのが、冒頭からかなり面白いんだよなぁ。
いやぁ、とにかく面白かった。
こりゃ傑作だ。
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女はみんな生きている
ツタヤ新宿で、旧作100円のクーポンで借りた12本(だったっけ?)の中の1枚。とにかく、なんとなく面白そうなのをまとめて借りたのだけど、これ、かなりヒットでした。
テルマ&ルイーズみたいな感じと言えば、好きな人は「よし、見てみよう」って思うんじゃないでしょうか。
でも、フランス映画であるこの作品はもっと、なんていうか、心の中のいろんな気持ちをうまくストーリーにからめているんですよねぇ、うまいですねぇ。
特に感心するのは、おばあちゃん関係のエピソードでしょうか。
年に1度パリに会いに行く。
息子に会いたいからパリに1ヶ月も滞在し、息子が来てくれるのを待つ。
やっとホテルに会いに来た息子はわずか30分で帰っていく。
そんなおばあちゃん。
その息子の妻である主人公。
その息子が目の前で車をロックしたために死ぬかもしれないほど痛めつけられた女性。
最後のシーンがいいなぁ。
血のつながった息子、結婚した男や息子、血のつながった弟達や父親、そんなつながりよりも、このつながりのほうが。
あまりにも出てくる男、出てくる男、全員バカか悪人っていうのが気になるといえば気になったけども、ま、映画として楽しかったので、その極端な類型化は良しです。
かなりおすすめです。
テルマ&ルイーズみたいな感じと言えば、好きな人は「よし、見てみよう」って思うんじゃないでしょうか。
でも、フランス映画であるこの作品はもっと、なんていうか、心の中のいろんな気持ちをうまくストーリーにからめているんですよねぇ、うまいですねぇ。
特に感心するのは、おばあちゃん関係のエピソードでしょうか。
年に1度パリに会いに行く。
息子に会いたいからパリに1ヶ月も滞在し、息子が来てくれるのを待つ。
やっとホテルに会いに来た息子はわずか30分で帰っていく。
そんなおばあちゃん。
その息子の妻である主人公。
その息子が目の前で車をロックしたために死ぬかもしれないほど痛めつけられた女性。
最後のシーンがいいなぁ。
血のつながった息子、結婚した男や息子、血のつながった弟達や父親、そんなつながりよりも、このつながりのほうが。
あまりにも出てくる男、出てくる男、全員バカか悪人っていうのが気になるといえば気になったけども、ま、映画として楽しかったので、その極端な類型化は良しです。
かなりおすすめです。
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クラークス
こないだの「ドグマ」の監督の作品らしい。
新宿ツタヤでドグマと一緒に借りた。100円だったので。
これは、なかなか良くできた、味のあるコメディーだなぁ。
あの2人組がこの映画にも出ている。ジェイとサイレント・ボブ。
面白い。
全くしゃべらないサイレント・ボブが最後に一言だけしゃべる言葉が、これが良い。とても良い。
あ、サイレント・ボブの人が、この映画の監督なんだ。
ケヴィン・スミス。
アメリカのごくごく一般的な「店員」の勤務態度がよくわかる。
コロンバスに住みはじめて1週間ぐらい経ったときに、まだ車もなく、行動範囲があまりに狭いのが嫌でマウンテンバイクをターゲットで買ったんだけど、250ドルぐらいのマウンテンバイクが、なぜかレジでピッとやると79ドルと表示されて、わざわざ正直に「これ250ドルだったはずだけど」って言ったのに、「I don’t care.」の一言で、そのまま79ドルで買えたのだ。
店に対する忠誠心とか、仕事をまじめにやる気持ちとか、そういうのは全くない感じ。
店が損をしても、自分の金じゃねーし、って感じの態度。
この映画って、日本人が見るときっと、まさか本当にこういう態度の店員がいるとは思わないんじゃないかって思うけど、アメリカではむしろ「普通」な気がする。
ファーストフード、スーパー、いろんなお店でバイトとして働いている普通の店員の態度って、ほんとこんな感じだった。あれは本当にカルチャーショックだったな。
で、この映画は、そんな普通の店員の身に、たった1日の勤務中におこるさまざまな出来事。
うーむ、面白い。
この、すっとぼけた感じ。
いい味してるよ、ほんと。
面白かった。
新宿ツタヤでドグマと一緒に借りた。100円だったので。
これは、なかなか良くできた、味のあるコメディーだなぁ。
あの2人組がこの映画にも出ている。ジェイとサイレント・ボブ。
面白い。
全くしゃべらないサイレント・ボブが最後に一言だけしゃべる言葉が、これが良い。とても良い。
あ、サイレント・ボブの人が、この映画の監督なんだ。
ケヴィン・スミス。
アメリカのごくごく一般的な「店員」の勤務態度がよくわかる。
コロンバスに住みはじめて1週間ぐらい経ったときに、まだ車もなく、行動範囲があまりに狭いのが嫌でマウンテンバイクをターゲットで買ったんだけど、250ドルぐらいのマウンテンバイクが、なぜかレジでピッとやると79ドルと表示されて、わざわざ正直に「これ250ドルだったはずだけど」って言ったのに、「I don’t care.」の一言で、そのまま79ドルで買えたのだ。
店に対する忠誠心とか、仕事をまじめにやる気持ちとか、そういうのは全くない感じ。
店が損をしても、自分の金じゃねーし、って感じの態度。
この映画って、日本人が見るときっと、まさか本当にこういう態度の店員がいるとは思わないんじゃないかって思うけど、アメリカではむしろ「普通」な気がする。
ファーストフード、スーパー、いろんなお店でバイトとして働いている普通の店員の態度って、ほんとこんな感じだった。あれは本当にカルチャーショックだったな。
で、この映画は、そんな普通の店員の身に、たった1日の勤務中におこるさまざまな出来事。
うーむ、面白い。
この、すっとぼけた感じ。
いい味してるよ、ほんと。
面白かった。
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イングロリアス・バスターズ
タランティーノ最新作。
面白かった。
ブラッド・ピッドの訛りの激しい英語はすごい。表情とかもなかなか良い。
バットで殴り殺すのは本当に怖い。次は自分かもって思ったら、そりゃあ漏らすかもしれないな。本当に怖い。
ただ、この映画はタイトルが、きっとそのほうがキャッチーだからだろうけど、バスターズが主役みたいなタイトルになってるんだけど、どちらかというと(というか、7:3ぐらいで)あのユダヤ人の女性の復習劇なんだよな。
で、あの復讐劇がメインであるならば、最後の見せ場は、彼女と恋人(?)の2人があの作戦をやりとげるということをメインにして、バスターズの活躍はそれに上手く手を貸す形になる(バスターズと彼女は、からまなくてもOK)という話のほうが面白いエンディングだったんじゃないかな。これだと、バスターズは、実はあんまり必要なかったってことになるよなぁ。あの爆弾は無駄でしょう、やっぱり。
だから、彼女の復讐劇を中心に、バスターズは別の目的で劇場にやってきていて、彼女の作戦があと一息のところで失敗しそうになり、観客が「ああ、だめか」とガッカリしたところで、バスターズが全然別の目的のためにやったことのために、彼女の作戦が成功する、みたいな話だと最高だったなぁ。
彼女とバスターズがそれぞれほぼ同じ目的のために劇場にいて、互いの作戦が全然からまないというのは、ちょっとつまらなかったのではないかなぁ、やっぱり。
いや、本当に面白かったんだけどね。
冒頭からあのお父さんの緊張した顔、ケーキを食べるシーンのドキドキ、あの地下の酒場での胃が痛くなるような緊張感、すべてがピンピンに緊張の糸が張ってあって、あれだけドキドキできる映画は本当に珍しい。
タランティーノって、やっぱり力のある監督なんだと思いますよね、ああいうのを見ると。
一点気になったのは、ナチであれば全員容赦なく残虐に殺してOKという前提になっているけど、欧米ではナチは「絶対的な悪」ということがすでに決定事項として子供から大人まで浸透しているんだと思うんだけど、日本の20代ぐらいの観客のこととか考えると、もう少し冒頭部分でナチスがユダヤ人を情け容赦なく殺している様子とかを、説明として入れておいたほうが、バスターズの残虐な殺し方が受け入れやすくなるようには思ったかな。
だって、バットはやっぱり怖すぎるから。ねえ。
まぁ、とにかく、やっぱりタランティーノの映画は楽しい。
見てよかった。
楽しかった。
面白かった。
ブラッド・ピッドの訛りの激しい英語はすごい。表情とかもなかなか良い。
バットで殴り殺すのは本当に怖い。次は自分かもって思ったら、そりゃあ漏らすかもしれないな。本当に怖い。
ただ、この映画はタイトルが、きっとそのほうがキャッチーだからだろうけど、バスターズが主役みたいなタイトルになってるんだけど、どちらかというと(というか、7:3ぐらいで)あのユダヤ人の女性の復習劇なんだよな。
で、あの復讐劇がメインであるならば、最後の見せ場は、彼女と恋人(?)の2人があの作戦をやりとげるということをメインにして、バスターズの活躍はそれに上手く手を貸す形になる(バスターズと彼女は、からまなくてもOK)という話のほうが面白いエンディングだったんじゃないかな。これだと、バスターズは、実はあんまり必要なかったってことになるよなぁ。あの爆弾は無駄でしょう、やっぱり。
だから、彼女の復讐劇を中心に、バスターズは別の目的で劇場にやってきていて、彼女の作戦があと一息のところで失敗しそうになり、観客が「ああ、だめか」とガッカリしたところで、バスターズが全然別の目的のためにやったことのために、彼女の作戦が成功する、みたいな話だと最高だったなぁ。
彼女とバスターズがそれぞれほぼ同じ目的のために劇場にいて、互いの作戦が全然からまないというのは、ちょっとつまらなかったのではないかなぁ、やっぱり。
いや、本当に面白かったんだけどね。
冒頭からあのお父さんの緊張した顔、ケーキを食べるシーンのドキドキ、あの地下の酒場での胃が痛くなるような緊張感、すべてがピンピンに緊張の糸が張ってあって、あれだけドキドキできる映画は本当に珍しい。
タランティーノって、やっぱり力のある監督なんだと思いますよね、ああいうのを見ると。
一点気になったのは、ナチであれば全員容赦なく残虐に殺してOKという前提になっているけど、欧米ではナチは「絶対的な悪」ということがすでに決定事項として子供から大人まで浸透しているんだと思うんだけど、日本の20代ぐらいの観客のこととか考えると、もう少し冒頭部分でナチスがユダヤ人を情け容赦なく殺している様子とかを、説明として入れておいたほうが、バスターズの残虐な殺し方が受け入れやすくなるようには思ったかな。
だって、バットはやっぱり怖すぎるから。ねえ。
まぁ、とにかく、やっぱりタランティーノの映画は楽しい。
見てよかった。
楽しかった。
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アメリカン・ピーチパイ
原題と全くちがう、そして全く映画の内容と関係のない、このクソ邦題。
まったく、ふざけんなよ!!
はっきり言って、このタイトルにひかれて見る人と、このタイトルだから逆に敬遠する人と、人数的には大差ないんじゃないかなぁ。
「アイツはあの娘」みたいな、原題そのまんまのタイトルのほうがツタヤの棚で見て借りてみようかと思う人は多いような気がするが。
アメリカン・パイシリーズだと思って借りて、ちっともエッチじゃない青春サッカー映画であるこれを見ちゃったら、ただただガッカリするんじゃないかなぁ。
邦題に対する文句はこれぐらいにして。
映画そのものはどうかというと、うーん、これが、なんというか、イマイチ乗れない映画でしたねぇ、僕には。
何が乗れないかっていうと、この主人公にどう感情移入したらいいのかよくわかんない。
けっこう男の子に見える女の子をオーディションで選んだんだろうけど、逆に男装したこの主人公が、単に本当に女の子っぽい容姿の男子に見えて、ちっとも魅力的じゃないんだよなぁ、正直。
かなりムリな設定をどうにか成立させるために、けっこうちゃんと男子に見える女の子をキャスティングして、その結果、恋する乙女が主人公の青春映画としては見ることが出来ない映画になっちまっているし、かといって、この主人公の女の子のサッカー技術がお世辞にも男子レベルで活躍できるとは思えない下手っぷりだから、どうしても主人公が男子サッカーチームの中でちゃんとメンバーとして認められるようになるというストーリーにも共感できない。いやせめて、死に物狂いで四六時中練習しているというような描写があればいいんだけど、そうは見えない。
だから、女の子が主人公の恋愛青春映画としては見れないし、本気のスポ根ものとしてはぬる過ぎる。後者ならば、ミシェル・ロドリゲスみたいなタフそうな女優をキャスティングしてほしいしなぁ。
と文句ばっかり書いてしまったが、
でも、それでも、この邦題でなければ、もう少し楽しめたように思う。
この邦題つけたバカ、許さねーから覚えとけ。
まったく、ふざけんなよ!!
はっきり言って、このタイトルにひかれて見る人と、このタイトルだから逆に敬遠する人と、人数的には大差ないんじゃないかなぁ。
「アイツはあの娘」みたいな、原題そのまんまのタイトルのほうがツタヤの棚で見て借りてみようかと思う人は多いような気がするが。
アメリカン・パイシリーズだと思って借りて、ちっともエッチじゃない青春サッカー映画であるこれを見ちゃったら、ただただガッカリするんじゃないかなぁ。
邦題に対する文句はこれぐらいにして。
映画そのものはどうかというと、うーん、これが、なんというか、イマイチ乗れない映画でしたねぇ、僕には。
何が乗れないかっていうと、この主人公にどう感情移入したらいいのかよくわかんない。
けっこう男の子に見える女の子をオーディションで選んだんだろうけど、逆に男装したこの主人公が、単に本当に女の子っぽい容姿の男子に見えて、ちっとも魅力的じゃないんだよなぁ、正直。
かなりムリな設定をどうにか成立させるために、けっこうちゃんと男子に見える女の子をキャスティングして、その結果、恋する乙女が主人公の青春映画としては見ることが出来ない映画になっちまっているし、かといって、この主人公の女の子のサッカー技術がお世辞にも男子レベルで活躍できるとは思えない下手っぷりだから、どうしても主人公が男子サッカーチームの中でちゃんとメンバーとして認められるようになるというストーリーにも共感できない。いやせめて、死に物狂いで四六時中練習しているというような描写があればいいんだけど、そうは見えない。
だから、女の子が主人公の恋愛青春映画としては見れないし、本気のスポ根ものとしてはぬる過ぎる。後者ならば、ミシェル・ロドリゲスみたいなタフそうな女優をキャスティングしてほしいしなぁ。
と文句ばっかり書いてしまったが、
でも、それでも、この邦題でなければ、もう少し楽しめたように思う。
この邦題つけたバカ、許さねーから覚えとけ。
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ベガスの恋に勝つルール
キャメロン・ディアス。アシュトン・カッチャー。
キャメロン・ディアスは、かなりギリギリな感じになってきたなぁ。
すっげーいい女!というギリギリラインに来たかなぁという感じがする。
若い時に健康的に日焼けしまくった肌は、そろそろボロボロ。
でも、笑い皺も、やっぱりこの人にとっては魅力的だ。
この人の、あのデカイ口のビッグスマイル、あの誰が見ても幸せな気分になれる笑顔を作れる人が、じゃあ、ほかにいるだろうか。
で、この映画だけど。
テンポも良くて、まぁ、予想どおりの面白さ。
決して予想を超えるわけではないけど、楽しかった。
ただ、よくわからなかったのが、あの指輪を、元彼が持っているのを見て、それでどうして突然ああいう行動に出るのかなぁ???
これ皆さんわかりました?
僕が理解力が無いだけ?
ちょっとあそこが解せなかったんだよなぁ。
300万ドルですよ。3億円ですよ。2分の1でも1億5000万円。
それのために、色々やってきた。
そして、相手には結局最後にはかなり魅力を感じていた。
だから、おそらく、「1ドルもいらない。そのかわり、彼との結婚継続がほしい。」というような結末なんじゃないかって思って見てたんだけどなぁ。
僕が理解力なさすぎ?
どうですか、この映画を見た皆さん?
映画全体の雰囲気としては好きです。
キャメロン・ディアス映画ならばユアン・マクレガーとの「普通じゃない」みたいな感じかな。
キャメロン・ディアスは、かなりギリギリな感じになってきたなぁ。
すっげーいい女!というギリギリラインに来たかなぁという感じがする。
若い時に健康的に日焼けしまくった肌は、そろそろボロボロ。
でも、笑い皺も、やっぱりこの人にとっては魅力的だ。
この人の、あのデカイ口のビッグスマイル、あの誰が見ても幸せな気分になれる笑顔を作れる人が、じゃあ、ほかにいるだろうか。
で、この映画だけど。
テンポも良くて、まぁ、予想どおりの面白さ。
決して予想を超えるわけではないけど、楽しかった。
ただ、よくわからなかったのが、あの指輪を、元彼が持っているのを見て、それでどうして突然ああいう行動に出るのかなぁ???
これ皆さんわかりました?
僕が理解力が無いだけ?
ちょっとあそこが解せなかったんだよなぁ。
300万ドルですよ。3億円ですよ。2分の1でも1億5000万円。
それのために、色々やってきた。
そして、相手には結局最後にはかなり魅力を感じていた。
だから、おそらく、「1ドルもいらない。そのかわり、彼との結婚継続がほしい。」というような結末なんじゃないかって思って見てたんだけどなぁ。
僕が理解力なさすぎ?
どうですか、この映画を見た皆さん?
映画全体の雰囲気としては好きです。
キャメロン・ディアス映画ならばユアン・マクレガーとの「普通じゃない」みたいな感じかな。
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世界最速のインディアン
アンソニー・ホプキンス。
カッコいい。
じいさんが頑張るお涙ちょうだい型感動映画なのかと思えば、どうしてどうして、カッコいいジジイの生き様映画なんだな。いやー、いいねぇ、じいさん、カッコいいよ、ほんと。
途中がロードムービーっぽくなって、出会う人出会う人個性的で魅力的で、そして、それぞれの人達と接する際のじいさんの真っ直ぐな態度がカッコいいんだよな。
このじいさんから見れば、どんなにいきがってる男もみんなヤングボーイだし。
そしてやっぱり真っ直ぐに脇目もふらずに生きている人っていうのは魅力的で、最初彼をバカにしていた人も最後にはみんな彼を応援してしまう。
この時代のおおらかで豊かなアメリカってこともあるんだと思うけど、それでもやっぱり、夢をひたすら追いかける男と、そんな男をついつい応援してしまう人達、そういうドラマが最後の感動を引き立ててくれる。
いやぁ、ほんと、なんとなくツタヤで何度もスルーしてきたけど、借りてみて良かった。あやうく見ないで終わるところだったよ。
夢をあきらめちゃいけないなぁ。
ほんと。
カッコいい。
じいさんが頑張るお涙ちょうだい型感動映画なのかと思えば、どうしてどうして、カッコいいジジイの生き様映画なんだな。いやー、いいねぇ、じいさん、カッコいいよ、ほんと。
途中がロードムービーっぽくなって、出会う人出会う人個性的で魅力的で、そして、それぞれの人達と接する際のじいさんの真っ直ぐな態度がカッコいいんだよな。
このじいさんから見れば、どんなにいきがってる男もみんなヤングボーイだし。
そしてやっぱり真っ直ぐに脇目もふらずに生きている人っていうのは魅力的で、最初彼をバカにしていた人も最後にはみんな彼を応援してしまう。
この時代のおおらかで豊かなアメリカってこともあるんだと思うけど、それでもやっぱり、夢をひたすら追いかける男と、そんな男をついつい応援してしまう人達、そういうドラマが最後の感動を引き立ててくれる。
いやぁ、ほんと、なんとなくツタヤで何度もスルーしてきたけど、借りてみて良かった。あやうく見ないで終わるところだったよ。
夢をあきらめちゃいけないなぁ。
ほんと。
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殺人の追憶
「母なる証明」に続いて、ポン・ジュノ監督作。
僕が「母なる証明」で、いちばん心を揺さぶられたのは、人の心の奥底のドロっとした何かを、白日のもとにさらすわけではなく、もっとじっくりとあぶり出していたからだと思うのだ。
そういう意味では、この「殺人の追憶」は、たしかに素晴らしく上質のサスペンス(っていうのかな? ミステリー?)映画ではあるのもの、僕が「母なる証明」を見て期待してしまったものは、この映画ではあまり描かれていなかったような印象だった。
そういう意味で、一番惹かれたのは、都会から来た刑事が、当初粗野で乱暴で非科学的な田舎の刑事のやり方を嘲笑していたのに、この一連の事件の得たいの知れない雰囲気に飲み込まれていくうちに、乱暴で、そして最後には完全に科学的な捜査手法の真逆の行動に出る、あそこが一番気に入ったな。
この監督は、そういう部分を描くのが上手い。
人は皆、心の底に理屈じゃ説明できないような暗闇を抱えている、というようなこと。
都会から来た洗練された刑事、冷静で客観的だったはずの刑事の心の奥にもその暗闇の種はあって、田舎の不気味な事件に関わっているうちに、その暗闇はどんどんこの刑事の心を覆っていく。
田舎の刑事が、あの知的障害者や変態的な性嗜好を持つあの男を、最初っから証拠も何もないのに犯人と決め付けるけど、この都会の刑事もまた、あのFM局にリクエストを出した青年を最初から犯人と決め付けることで同じ過ちを犯している。
「母なる証明」との共通点は、知的障害者を最初から犯人と決め付ける横暴な警察、暗い夜道を一人歩く女性の後姿とその後の殺人、そして、映画本編とは無関係なのになぜか語られる幼少期の虐待の記憶。
監督がなにかこだわっているものがあるのだろうか。
特に、最初の一点については、「母なる証明」が証言も理路整然とできないために犯人扱いされてしまう知的障害者の側から描いているから観客はまだ冷静に見ていられるけど、「殺人の追憶」では当然のように軍靴で知的障害者を蹴りまくり、証拠を捏造して無理やり犯人に仕立て上げる刑事側の視点で描かれるので、観客は非常に嫌な気持ちで見るしかない。
こういう嫌な部分をあえて描くことで、観客の心の中にどろどろしたなんだかわからない怒りを蓄積させていくのだけど、この監督はその蓄積したどろどろを解放するタイミングを全く用意してくれない。
クギがその軍靴の足に刺さって、「仕返しできた!」と拍手喝さいできるような描き方ではなく、逆だ。
取調べの際のあまりの恐怖のために、あの容疑者は夢中で棒を振舞わしただけだ。そしてクギが刺さったと知った彼は、さらに恐怖を感じる。これできっと僕は殺されると。だから逃げる。逃げるしかない。あの怖い刑事さんの足にクギを刺してしまったのだから。何もしていない僕をあれだけ蹴った人だ、こんどは間違いなく悪いことをしてしまった。今度は何をされるだろう。きっと殺されるんだ、と。
そしてあの結末。
むごい。
観客の心に、どこにもぶつけることができないどろどろした感情がさらに蓄積する。
それぞれの人が、それぞれの人なりに必死に行動して、結果、それぞれの人にいろんなことが起こり、そして事件は結局解決しない。
傑作と言っていいんだろうなぁ、やっぱり。
でも、あんまり好きじゃない。
これは好みの問題だと思うけど。
この監督には、こういう刑事モノのミステリー映画という形の中で「人」を描くのではなく、「人」を描く映画の中で「人」を描いてほしい、かな。
ま、とにかく、全然知らなかったすごい才能が韓国にいるんだということを実感しました。それは間違いない。
僕が「母なる証明」で、いちばん心を揺さぶられたのは、人の心の奥底のドロっとした何かを、白日のもとにさらすわけではなく、もっとじっくりとあぶり出していたからだと思うのだ。
そういう意味では、この「殺人の追憶」は、たしかに素晴らしく上質のサスペンス(っていうのかな? ミステリー?)映画ではあるのもの、僕が「母なる証明」を見て期待してしまったものは、この映画ではあまり描かれていなかったような印象だった。
そういう意味で、一番惹かれたのは、都会から来た刑事が、当初粗野で乱暴で非科学的な田舎の刑事のやり方を嘲笑していたのに、この一連の事件の得たいの知れない雰囲気に飲み込まれていくうちに、乱暴で、そして最後には完全に科学的な捜査手法の真逆の行動に出る、あそこが一番気に入ったな。
この監督は、そういう部分を描くのが上手い。
人は皆、心の底に理屈じゃ説明できないような暗闇を抱えている、というようなこと。
都会から来た洗練された刑事、冷静で客観的だったはずの刑事の心の奥にもその暗闇の種はあって、田舎の不気味な事件に関わっているうちに、その暗闇はどんどんこの刑事の心を覆っていく。
田舎の刑事が、あの知的障害者や変態的な性嗜好を持つあの男を、最初っから証拠も何もないのに犯人と決め付けるけど、この都会の刑事もまた、あのFM局にリクエストを出した青年を最初から犯人と決め付けることで同じ過ちを犯している。
「母なる証明」との共通点は、知的障害者を最初から犯人と決め付ける横暴な警察、暗い夜道を一人歩く女性の後姿とその後の殺人、そして、映画本編とは無関係なのになぜか語られる幼少期の虐待の記憶。
監督がなにかこだわっているものがあるのだろうか。
特に、最初の一点については、「母なる証明」が証言も理路整然とできないために犯人扱いされてしまう知的障害者の側から描いているから観客はまだ冷静に見ていられるけど、「殺人の追憶」では当然のように軍靴で知的障害者を蹴りまくり、証拠を捏造して無理やり犯人に仕立て上げる刑事側の視点で描かれるので、観客は非常に嫌な気持ちで見るしかない。
こういう嫌な部分をあえて描くことで、観客の心の中にどろどろしたなんだかわからない怒りを蓄積させていくのだけど、この監督はその蓄積したどろどろを解放するタイミングを全く用意してくれない。
クギがその軍靴の足に刺さって、「仕返しできた!」と拍手喝さいできるような描き方ではなく、逆だ。
取調べの際のあまりの恐怖のために、あの容疑者は夢中で棒を振舞わしただけだ。そしてクギが刺さったと知った彼は、さらに恐怖を感じる。これできっと僕は殺されると。だから逃げる。逃げるしかない。あの怖い刑事さんの足にクギを刺してしまったのだから。何もしていない僕をあれだけ蹴った人だ、こんどは間違いなく悪いことをしてしまった。今度は何をされるだろう。きっと殺されるんだ、と。
そしてあの結末。
むごい。
観客の心に、どこにもぶつけることができないどろどろした感情がさらに蓄積する。
それぞれの人が、それぞれの人なりに必死に行動して、結果、それぞれの人にいろんなことが起こり、そして事件は結局解決しない。
傑作と言っていいんだろうなぁ、やっぱり。
でも、あんまり好きじゃない。
これは好みの問題だと思うけど。
この監督には、こういう刑事モノのミステリー映画という形の中で「人」を描くのではなく、「人」を描く映画の中で「人」を描いてほしい、かな。
ま、とにかく、全然知らなかったすごい才能が韓国にいるんだということを実感しました。それは間違いない。
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母なる証明
グエムル、なんか気になってたけど見てない。
吼える犬は噛まないも、ツタヤの棚で何度か手に取ったけど見てない。
この両方が同じ監督なんて思ってもいなかった。
というか、そんなすごい監督だなんて全く知らなかった。
うーむ、ツタヤでなんとなく気になったものをレンタルして見る、というだけの情報取得経路しかないと、自分が今までに知らなかった監督の映画には出会えないなぁ。特にアメリカ映画以外だと。
タマフルのシネマハスラーがとても貴重な情報源になっていることと、もうちょっと情報源があってもいいんじゃないかなってことを痛感する。
さて、この問題作「母なる証明」。
こりゃあ、問題作だわ。
そして、こりゃあ傑作だ。うむ傑作。
以下完全にネタバレモード。
どんなに大きくなっても子供は子供、やっぱり守りたい。
特に、ああいう特殊な子供となると、守らなければならないし、そして、普通の子供ならば親離れする歳になっても親離れしないでくれるから、母親からすれば努力が報われるし、いつまでもかわいいかわいい子供って意識から抜けられないだろうなぁ。
あんな子だからこそ、おそらく純心無垢にちがいない。だからこそ殺したはずがない。といのが観客がまず思ってしまうこと。
全部ひっくり返されるのがすごい。
えー!!
そしてまた、えー!?
すっごいウマイよなぁやっぱりこの監督。
まず誰だってあのおっちゃんが真犯人だって思うよ。
そう思わせておいて、主人公だってそう思ってあのおっちゃんの家(?)に向かうけど、そこで知らされる真実が!! そう来たか、と。
ここの部分の回想がほんとうに上手い。
伏線が全部つながるよね。
「バカ」って言われると本気で怒るトジュン。
「やられたら、2倍にしてやりかえしなさい。」という子供の時からの母の教え。
知的障害を持つ息子が外の世界でバカにされないように、一生懸命このお母さんが覚えの悪い息子に教え込んできたことだろう。
全部がつながっていく。
「バカ」という言葉、そして、やられたらやりかえさないといけない、ということ。
うわー、そう来たか。その伏線をこんな形で回収しやがったか。
やられたよ、もう。
そして、ああ、そして、真相を知ってしまった母の行動。
いけにえにされた男が、テジュンと同じように知的障害がある子という皮肉さ。おそらく、自分の子供を守るためでなければ絶対にしない非情なことをしてしまう母親。
その決定は、その子には母親がいないから下される。
この子に罪をかぶせても、それを悲しむ母親はいない。自分のように悲しい思いをする母親がいないならば、もしそうならば…、という決断。
なんということだ。
無垢な心を持った男の子をいけにえにすることで、自分の息子を救い出した。
が、母親の犯した罪はどうなるのか。隠しとおせるのか?と観客をひやひやさせておいて…、
結局、そんな母を守るのは、純心無垢であるはずだったかわいいかわいい息子の、思いもよらなかった「ずるさ」だ。
息子は、母親が思い込んでいたほど純心無垢ではなく、世間をずるく生き抜いていく知恵を身につけていた。それに愕然とするとともに、皮肉にもそのずるさによって母親は守られる。
いやー、もうすごすぎる。
あーこれで終わりかぁ、すっごい映画だったなぁー、って思ってから2回もどんでん返しがあった気分。
痴呆のおばあちゃんと2人で暮らしている女子高生が、金どころか米のために、どんな相手にでも体を許すという悲惨すぎる描写とかも含めて、もう気分はどんより。
友達ヅラして、サイドミラーをトジュンのせいにしたどころか、母親から大金を慰謝料だとか言って取り上げておいて、その金で買った車でトジュンの出所を迎えにいく男とか。その女とか。女とのしりとりセックスとか。もう、どんより。人間って…。どんよりですよ、どんより。
どんより気分で、映画としては素晴らしすぎる出来で、母親の愛とかなんだよりもずっとずっと超えた何か、人間の業の深さ、人間の貪欲さ、色んなものがごちゃごちゃで、ほんと一言では感想が言えない。
すごい映画でした。
おしまい。
吼える犬は噛まないも、ツタヤの棚で何度か手に取ったけど見てない。
この両方が同じ監督なんて思ってもいなかった。
というか、そんなすごい監督だなんて全く知らなかった。
うーむ、ツタヤでなんとなく気になったものをレンタルして見る、というだけの情報取得経路しかないと、自分が今までに知らなかった監督の映画には出会えないなぁ。特にアメリカ映画以外だと。
タマフルのシネマハスラーがとても貴重な情報源になっていることと、もうちょっと情報源があってもいいんじゃないかなってことを痛感する。
さて、この問題作「母なる証明」。
こりゃあ、問題作だわ。
そして、こりゃあ傑作だ。うむ傑作。
以下完全にネタバレモード。
どんなに大きくなっても子供は子供、やっぱり守りたい。
特に、ああいう特殊な子供となると、守らなければならないし、そして、普通の子供ならば親離れする歳になっても親離れしないでくれるから、母親からすれば努力が報われるし、いつまでもかわいいかわいい子供って意識から抜けられないだろうなぁ。
あんな子だからこそ、おそらく純心無垢にちがいない。だからこそ殺したはずがない。といのが観客がまず思ってしまうこと。
全部ひっくり返されるのがすごい。
えー!!
そしてまた、えー!?
すっごいウマイよなぁやっぱりこの監督。
まず誰だってあのおっちゃんが真犯人だって思うよ。
そう思わせておいて、主人公だってそう思ってあのおっちゃんの家(?)に向かうけど、そこで知らされる真実が!! そう来たか、と。
ここの部分の回想がほんとうに上手い。
伏線が全部つながるよね。
「バカ」って言われると本気で怒るトジュン。
「やられたら、2倍にしてやりかえしなさい。」という子供の時からの母の教え。
知的障害を持つ息子が外の世界でバカにされないように、一生懸命このお母さんが覚えの悪い息子に教え込んできたことだろう。
全部がつながっていく。
「バカ」という言葉、そして、やられたらやりかえさないといけない、ということ。
うわー、そう来たか。その伏線をこんな形で回収しやがったか。
やられたよ、もう。
そして、ああ、そして、真相を知ってしまった母の行動。
いけにえにされた男が、テジュンと同じように知的障害がある子という皮肉さ。おそらく、自分の子供を守るためでなければ絶対にしない非情なことをしてしまう母親。
その決定は、その子には母親がいないから下される。
この子に罪をかぶせても、それを悲しむ母親はいない。自分のように悲しい思いをする母親がいないならば、もしそうならば…、という決断。
なんということだ。
無垢な心を持った男の子をいけにえにすることで、自分の息子を救い出した。
が、母親の犯した罪はどうなるのか。隠しとおせるのか?と観客をひやひやさせておいて…、
結局、そんな母を守るのは、純心無垢であるはずだったかわいいかわいい息子の、思いもよらなかった「ずるさ」だ。
息子は、母親が思い込んでいたほど純心無垢ではなく、世間をずるく生き抜いていく知恵を身につけていた。それに愕然とするとともに、皮肉にもそのずるさによって母親は守られる。
いやー、もうすごすぎる。
あーこれで終わりかぁ、すっごい映画だったなぁー、って思ってから2回もどんでん返しがあった気分。
痴呆のおばあちゃんと2人で暮らしている女子高生が、金どころか米のために、どんな相手にでも体を許すという悲惨すぎる描写とかも含めて、もう気分はどんより。
友達ヅラして、サイドミラーをトジュンのせいにしたどころか、母親から大金を慰謝料だとか言って取り上げておいて、その金で買った車でトジュンの出所を迎えにいく男とか。その女とか。女とのしりとりセックスとか。もう、どんより。人間って…。どんよりですよ、どんより。
どんより気分で、映画としては素晴らしすぎる出来で、母親の愛とかなんだよりもずっとずっと超えた何か、人間の業の深さ、人間の貪欲さ、色んなものがごちゃごちゃで、ほんと一言では感想が言えない。
すごい映画でした。
おしまい。
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幸せになるための27のドレス
またまたこういう映画を見ました。
こういう映画を見るのって、きっと、いわゆる映画好き、映画通の人からすると、信じられないんだろうなぁという気もしますが、この手の映画は、ある層には非常に安定的にウケるというのも僕はわかります。
だって、面白いから。
コメディーっていうのは、やっぱり共感できるかどうかがカギだけど、これって本当に難しいことだと思うんだよね。
街を歩いていたら突然車の中に押し込められてピストルを突きつけられてそのまま誘拐された、っていうシチュエーションだったら誰でも同じような反応をするだろう。恐怖、身の危険とかって人類共通のものだから。
それに対して、コメディーっていうのは、どこにでもあるような日常を描いて、そこで起こることに対する主人公の気持ちの揺れ、葛藤、悲しみ、喜び、そういう普通の感情を観客に共感させなければならない。
とても難しいことなんだよ、ほんと。
この映画が、恋愛コメディー映画として傑作かと言うとけっしてそんなことはないけど、十分合格点じゃないかな。
主人公がいいな。
リサ・クードロウをきれいにした感じ。演技?表情?しゃべり方? どこと言われると説明できないけど、リサ・クードロウに似てるなぁって思った。いい感じ。
あと相手役の人、好きです、この人。
幸せになるためには、誰かの幸せのためにだけ生きるのではなく、時にはNOと言わないといけないし、好きな人にはきちんとその思いを伝えなければいけない。
おしいのは、妹のテス役の人がいまいち美人じゃないことかな。
あんな完璧な社長がころりと落ちてしまうような女性には思えなかったかな。
お姉さん(主人公)と同じぐらい美人で、そしてお姉さんより派手で、っていう人だったらよかったのになぁ。あれじゃあ、どうして妹を選ぶのかさっぱりわからん。
ま、とにかく、面白かったです。
40歳間近の男が見る映画ではないことは、承知していますが、いーじゃん、別にー、こういう映画も好きなんだもーん。
おしまい。
こういう映画を見るのって、きっと、いわゆる映画好き、映画通の人からすると、信じられないんだろうなぁという気もしますが、この手の映画は、ある層には非常に安定的にウケるというのも僕はわかります。
だって、面白いから。
コメディーっていうのは、やっぱり共感できるかどうかがカギだけど、これって本当に難しいことだと思うんだよね。
街を歩いていたら突然車の中に押し込められてピストルを突きつけられてそのまま誘拐された、っていうシチュエーションだったら誰でも同じような反応をするだろう。恐怖、身の危険とかって人類共通のものだから。
それに対して、コメディーっていうのは、どこにでもあるような日常を描いて、そこで起こることに対する主人公の気持ちの揺れ、葛藤、悲しみ、喜び、そういう普通の感情を観客に共感させなければならない。
とても難しいことなんだよ、ほんと。
この映画が、恋愛コメディー映画として傑作かと言うとけっしてそんなことはないけど、十分合格点じゃないかな。
主人公がいいな。
リサ・クードロウをきれいにした感じ。演技?表情?しゃべり方? どこと言われると説明できないけど、リサ・クードロウに似てるなぁって思った。いい感じ。
あと相手役の人、好きです、この人。
幸せになるためには、誰かの幸せのためにだけ生きるのではなく、時にはNOと言わないといけないし、好きな人にはきちんとその思いを伝えなければいけない。
おしいのは、妹のテス役の人がいまいち美人じゃないことかな。
あんな完璧な社長がころりと落ちてしまうような女性には思えなかったかな。
お姉さん(主人公)と同じぐらい美人で、そしてお姉さんより派手で、っていう人だったらよかったのになぁ。あれじゃあ、どうして妹を選ぶのかさっぱりわからん。
ま、とにかく、面白かったです。
40歳間近の男が見る映画ではないことは、承知していますが、いーじゃん、別にー、こういう映画も好きなんだもーん。
おしまい。
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ドグマ
マット・デイモン、ベン・アフレック。
見てなかったねー、この映画。
面白いなぁ。
キリスト教関係の知識がもうちょっとあれば、もっとずっと楽しめたんだろうなぁ。
それにしても、マット・デイモンとベン・アフレックだけじゃなく、いい役者が揃ってるんだよなあ。
大好きなクリス・ロック。アラン・リックマン。
そして、なんとなんと、アラニス・モリセットがキュートなあの人の役で出てくる。
性ネタ、黒人ネタ、とシニカルな笑いが盛りだくさん。
聖書やキリスト教の教義を勝手にいろいろジョークにして、ふーむ、こりゃ面白いじゃないか。
なんで見てないのかと思ったら1999年作品か。
日本にいる時はまだ日本では公開前、アメリカに行ったときにはアメリカではもう過去の作品で上映していなかった、というあの空白期間の映画なんだな。
この監督の映画、面白そうだ。色々見てみよう。
見てなかったねー、この映画。
面白いなぁ。
キリスト教関係の知識がもうちょっとあれば、もっとずっと楽しめたんだろうなぁ。
それにしても、マット・デイモンとベン・アフレックだけじゃなく、いい役者が揃ってるんだよなあ。
大好きなクリス・ロック。アラン・リックマン。
そして、なんとなんと、アラニス・モリセットがキュートなあの人の役で出てくる。
性ネタ、黒人ネタ、とシニカルな笑いが盛りだくさん。
聖書やキリスト教の教義を勝手にいろいろジョークにして、ふーむ、こりゃ面白いじゃないか。
なんで見てないのかと思ったら1999年作品か。
日本にいる時はまだ日本では公開前、アメリカに行ったときにはアメリカではもう過去の作品で上映していなかった、というあの空白期間の映画なんだな。
この監督の映画、面白そうだ。色々見てみよう。
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シャッフル
サンドラ・ブロック。
公開中に、なんとなく面白そうだったから見ようかと思ったんだけど、これはさすがに映画館で見なくてよかったな。
なんというか、最初に、1週間の7つの曜日をシャッフルすることで主人公が翻弄される映画を作ってみよう、というアイデアだけ思いついて、大して脚本も練れていない段階で、まぁどうにか面白い映画にできるんじゃないかってことで映画制作に入ってしまった。けど、結局面白くまとめることは出来なかった、という感じかな。
だって、まず、こんなことが起こったら俺ならまず曜日、というか日にちを毎朝起きた途端に調べるよな。
そして、仲の良い友人がいるんだからあの友人にそれまでに自分に起こった全てを話すだろうし、子供の世話のために泊り込みでやって来てくれる時間的に余裕のある母親もいるんだから、とにかく、こういう不思議なことが起こっていて困っているって話せば一緒に何かしてくれるだろう。
あと、そもそも1週間の7日間がシャッフルされているというのは映画だからそう思うわけで、普通ああいうことが起これば、7日間に限定して考えないんじゃないか。
今日寝ると、目覚めたら2週間後かもしれないし、3週間前かもしれない、って思うだろう。7日間に限定して考えている時点で、なんか主人公が映画制作者の都合に合わせて合理的じゃない行動をしているようで興ざめ。
で、目覚めたら何月何日になるのかわからないということなら、絶対目覚めた途端にその日の「曜日」ではなく「日付」を調べるはずだ。それをこの主人公はしないのだから、観客はもう着いていけない。俺がこんな目に合ったら絶対こういう風には行動しないっていう行動をこの主人公は次々に繰り返すから、観客はまったく共感できない、っていうか、なんだこの映画!? という印象になってしまう。
ほんと、見始めたときは「お、これはひょっとして面白い映画かも」と期待したんだけどなぁ。
残念。
公開中に、なんとなく面白そうだったから見ようかと思ったんだけど、これはさすがに映画館で見なくてよかったな。
なんというか、最初に、1週間の7つの曜日をシャッフルすることで主人公が翻弄される映画を作ってみよう、というアイデアだけ思いついて、大して脚本も練れていない段階で、まぁどうにか面白い映画にできるんじゃないかってことで映画制作に入ってしまった。けど、結局面白くまとめることは出来なかった、という感じかな。
だって、まず、こんなことが起こったら俺ならまず曜日、というか日にちを毎朝起きた途端に調べるよな。
そして、仲の良い友人がいるんだからあの友人にそれまでに自分に起こった全てを話すだろうし、子供の世話のために泊り込みでやって来てくれる時間的に余裕のある母親もいるんだから、とにかく、こういう不思議なことが起こっていて困っているって話せば一緒に何かしてくれるだろう。
あと、そもそも1週間の7日間がシャッフルされているというのは映画だからそう思うわけで、普通ああいうことが起これば、7日間に限定して考えないんじゃないか。
今日寝ると、目覚めたら2週間後かもしれないし、3週間前かもしれない、って思うだろう。7日間に限定して考えている時点で、なんか主人公が映画制作者の都合に合わせて合理的じゃない行動をしているようで興ざめ。
で、目覚めたら何月何日になるのかわからないということなら、絶対目覚めた途端にその日の「曜日」ではなく「日付」を調べるはずだ。それをこの主人公はしないのだから、観客はもう着いていけない。俺がこんな目に合ったら絶対こういう風には行動しないっていう行動をこの主人公は次々に繰り返すから、観客はまったく共感できない、っていうか、なんだこの映画!? という印象になってしまう。
ほんと、見始めたときは「お、これはひょっとして面白い映画かも」と期待したんだけどなぁ。
残念。
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2012
土曜の夜、妻が保育園のママ友をあつめて自宅でパーティー。
この家は、そういう集まりが出来るように、リビング・ダイニングを広くしたというのもあり、こういうことはむしろ歓迎だ。どんどんやってほしい。
なんかあの家って居心地いいから長居しちゃうんだよね、なんて言われる家でありたいのだ。
で、ママ友というのは、そこに一人でもママじゃない奴がいると楽しくおしゃべりができないらしく、僕は家の外に。
前からこのことは聞いていたので、ずーっと、イングロリアス・バスターズを見るべきか2012を見るべきかと思っていたのだ。いや、本当は2本見るつもりだったのだけど、どうしても時間が合わない。どちらも3時間近い上映時間。2本続けて見ると、2本目を見終わるのは27時ぐらいになってしまう。さすがにそれは。
で、よりによって選んだのは2012のほう。
あれだけデイ・アフター・トゥモローの悪口を言っているくせに、である。
でも、でもぉぉ、地球が崩壊していく映像を映画館で、公開直後に、どうしても見たかったんだよぉ。
というか、単に気分かな。
なんとなく、単純にバカな映画をワハハと笑いながら見たかったんだな。
で、もちろんローランド・エメリッヒだし、あのバカ映画「デイ・アフター・トゥモロー」の監督ですから、ストーリーとか、映画全体としては全く期待などせずに、とにかくすっごい映像を見たいというだけで見ました。
結論を言えば、かなり楽しめた、ってところでしょうか。
映像は、予想以上だったな。
とにかく、この監督は間違いなくこの街が崩れ落ちていく映像を作りたかっただけでしょう。そういう意味ではもう、監督はガッツポーズじゃないっすか。
で、僕も、それだけを期待して見たわけですから、映画全体としては例によってヒドイ出来でしたが、そこは最初からあきらめていますから、僕もあのリムジンでひたすら逃げるところ、飛行機で逃げるところ、あの2つ見れただけで、やっぱりガッツポーズでしたね。
自分を盛り上げるために、あえて「うおー!!」って映画見ながら軽く叫んでいました。うおー、たまんねー、おもしれー!!という気持ちです。
とにかく、あれはすごい。
あの映像を見れただけで、うん、映画館で見てよかった。
シネコンの中でも最大のスクリーンで、ほぼ満員の頭の悪い(含む自分)観客と一緒に手に汗握りながら、まるでジェットコースターにでも乗っているような気分で、「うひょーーーーい!!」と、あのすっごい映像を見れた、あー楽しかった、と。
以上、おしまい、って感じですね。
映画全体としては、うーん、当然エメリッヒですから、ひどいんですが。
良かった点は…、ジョン・キューザックが主役ってところ。これは良かったね。この人をあのお父さんの役に選んだのは大正解。
あとなんか良いところあったかなぁ。。。
思いつかないか。。。
あの白人のおじいちゃんの息子が、日本人女性と結婚してて日本に住んでいるっていう設定なんだけど、この日本人であるはずの女が、服装・顔・しゃべり、全て日本人に見えないってのは、本当に気になったなぁ。
ま、この監督はあのすごい街崩壊映像を作ることだけしか興味がないんでしかたないんだけどもさ、あれはあんなにリアルで、日本人女性1人リアルに描けないのかよこのバカ監督がっ!という気持ちになりましたね。
あれは、アメリカに30年ぐらい住んでるアジア系(日本人を含め)の女性の雰囲気ですよね。日本に住んでる女性はあんなじゃない。あんな服装でも、あんなヘアスタイルでも、あんな化粧でも、あんな喋り方でも、ない。
あー、この監督は、ほんとテキトーなんだよなぁ、そういうところ。
ロシア人とか、チベット人とか、中国人とかも、全然ウソっぽいんだろうなぁ、わからないけどさ。
あとねぇ、特に後半は、科学的と言うほどでもないレベルで、「それって、おかしくねーか?」というところが散見されるんだよね。
まず、ゲートが閉まってなくてあんな海の中をただよってたら、ゲート付近の人達は全員溺死だろうっていうのがあるし。あとさ、エベレストの山頂あたりは、最後まで雪で覆われてたけど、あそこまでは津波は到達しなかったってことなんじゃないの、だったら船作るよりも、あそこに巨大な避難施設を作っとけばいいんじゃないの? とか。
あとさ、乗船定員数っていうのは、2年もかけてきっと科学者が、備蓄食料とか、生活するのに必要な電気・水の量とかを計算した結果はじき出した人数だと思うんだけど、あんな低レベルのヒューマンドラマのノリであそこにいた人全員を乗船させちゃったら、あの後、船の上で食料をめぐって殺し合いとか起こるだろうなぁ、とか、みんな1ヶ月に1度しか風呂に入れないとか、排泄物は全部海に流すとしても流すのに必要な水が足りなくて船内がヒドイ状況とか、トイレの水は海水をくみ上げる設計だったとしても、くみ上げるポンプを動かす回数が想定外の回数だからムリとか、色々あるんだろうなぁなんて思ったり。
なんてことを言ってはいけないんだよね。
エメリッヒだからね。
図書館の本を燃やすだけでOKだったもんね、あの映画ではね。
そこいらへんの科学的にバカな設定は許すとしよう。
やっぱダメなのは、くだらないヒューマンドラマみたいにしちゃうところだな。
「俺達人間は…、人間らしさとは…。子供達にどう伝えるだ!」みたいなのは、もうこの際どうでもいいじゃねーかよ。
いや、それもいいよ。でもそういう映画にしたいんなら、そこまでにドラマをちゃんと積み上げていかないとダメでしょう。
全然積みあがってないじゃん。
ヘンテコ家族のハラハラドキドキ逃避行じゃん、そこまでの話はほぼ全部が。
で、最後の最後になって突然そんな、「人間らしさを捨てちゃいけない! 彼らを見捨てるなんてできるだろうか!」なんて言われてもさ。
しらける~。
この監督は、やっぱり、物語っていうものをどう紡ぐのかっていう、普通ならば映画作りの基本である部分を全くわかっていないんだよね。
それでも、ああいうすごい映像を作れてしまうから、そして僕のようなバカな観客が公開初日に「やっぱ見てぇ~」って金払って見ちゃうから監督稼業を続けていられるんだよなぁ。
と、もともと期待していなかった、最初からあきらめていた部分についての文句を長く書いてしまいました。
ごめんなさい。
でも、あの映像はすごい。
やっぱり映画館で見るべき映画、ってことになっちゃうよね。
どうせいずれ見るならば、DVDより映画館で。
人生の貴重な3時間をどうせ費やすならば、この映画が一番活きるのは、やっぱり映画館の大スクリーンでしょう。
おしまい。
この家は、そういう集まりが出来るように、リビング・ダイニングを広くしたというのもあり、こういうことはむしろ歓迎だ。どんどんやってほしい。
なんかあの家って居心地いいから長居しちゃうんだよね、なんて言われる家でありたいのだ。
で、ママ友というのは、そこに一人でもママじゃない奴がいると楽しくおしゃべりができないらしく、僕は家の外に。
前からこのことは聞いていたので、ずーっと、イングロリアス・バスターズを見るべきか2012を見るべきかと思っていたのだ。いや、本当は2本見るつもりだったのだけど、どうしても時間が合わない。どちらも3時間近い上映時間。2本続けて見ると、2本目を見終わるのは27時ぐらいになってしまう。さすがにそれは。
で、よりによって選んだのは2012のほう。
あれだけデイ・アフター・トゥモローの悪口を言っているくせに、である。
でも、でもぉぉ、地球が崩壊していく映像を映画館で、公開直後に、どうしても見たかったんだよぉ。
というか、単に気分かな。
なんとなく、単純にバカな映画をワハハと笑いながら見たかったんだな。
で、もちろんローランド・エメリッヒだし、あのバカ映画「デイ・アフター・トゥモロー」の監督ですから、ストーリーとか、映画全体としては全く期待などせずに、とにかくすっごい映像を見たいというだけで見ました。
結論を言えば、かなり楽しめた、ってところでしょうか。
映像は、予想以上だったな。
とにかく、この監督は間違いなくこの街が崩れ落ちていく映像を作りたかっただけでしょう。そういう意味ではもう、監督はガッツポーズじゃないっすか。
で、僕も、それだけを期待して見たわけですから、映画全体としては例によってヒドイ出来でしたが、そこは最初からあきらめていますから、僕もあのリムジンでひたすら逃げるところ、飛行機で逃げるところ、あの2つ見れただけで、やっぱりガッツポーズでしたね。
自分を盛り上げるために、あえて「うおー!!」って映画見ながら軽く叫んでいました。うおー、たまんねー、おもしれー!!という気持ちです。
とにかく、あれはすごい。
あの映像を見れただけで、うん、映画館で見てよかった。
シネコンの中でも最大のスクリーンで、ほぼ満員の頭の悪い(含む自分)観客と一緒に手に汗握りながら、まるでジェットコースターにでも乗っているような気分で、「うひょーーーーい!!」と、あのすっごい映像を見れた、あー楽しかった、と。
以上、おしまい、って感じですね。
映画全体としては、うーん、当然エメリッヒですから、ひどいんですが。
良かった点は…、ジョン・キューザックが主役ってところ。これは良かったね。この人をあのお父さんの役に選んだのは大正解。
あとなんか良いところあったかなぁ。。。
思いつかないか。。。
あの白人のおじいちゃんの息子が、日本人女性と結婚してて日本に住んでいるっていう設定なんだけど、この日本人であるはずの女が、服装・顔・しゃべり、全て日本人に見えないってのは、本当に気になったなぁ。
ま、この監督はあのすごい街崩壊映像を作ることだけしか興味がないんでしかたないんだけどもさ、あれはあんなにリアルで、日本人女性1人リアルに描けないのかよこのバカ監督がっ!という気持ちになりましたね。
あれは、アメリカに30年ぐらい住んでるアジア系(日本人を含め)の女性の雰囲気ですよね。日本に住んでる女性はあんなじゃない。あんな服装でも、あんなヘアスタイルでも、あんな化粧でも、あんな喋り方でも、ない。
あー、この監督は、ほんとテキトーなんだよなぁ、そういうところ。
ロシア人とか、チベット人とか、中国人とかも、全然ウソっぽいんだろうなぁ、わからないけどさ。
あとねぇ、特に後半は、科学的と言うほどでもないレベルで、「それって、おかしくねーか?」というところが散見されるんだよね。
まず、ゲートが閉まってなくてあんな海の中をただよってたら、ゲート付近の人達は全員溺死だろうっていうのがあるし。あとさ、エベレストの山頂あたりは、最後まで雪で覆われてたけど、あそこまでは津波は到達しなかったってことなんじゃないの、だったら船作るよりも、あそこに巨大な避難施設を作っとけばいいんじゃないの? とか。
あとさ、乗船定員数っていうのは、2年もかけてきっと科学者が、備蓄食料とか、生活するのに必要な電気・水の量とかを計算した結果はじき出した人数だと思うんだけど、あんな低レベルのヒューマンドラマのノリであそこにいた人全員を乗船させちゃったら、あの後、船の上で食料をめぐって殺し合いとか起こるだろうなぁ、とか、みんな1ヶ月に1度しか風呂に入れないとか、排泄物は全部海に流すとしても流すのに必要な水が足りなくて船内がヒドイ状況とか、トイレの水は海水をくみ上げる設計だったとしても、くみ上げるポンプを動かす回数が想定外の回数だからムリとか、色々あるんだろうなぁなんて思ったり。
なんてことを言ってはいけないんだよね。
エメリッヒだからね。
図書館の本を燃やすだけでOKだったもんね、あの映画ではね。
そこいらへんの科学的にバカな設定は許すとしよう。
やっぱダメなのは、くだらないヒューマンドラマみたいにしちゃうところだな。
「俺達人間は…、人間らしさとは…。子供達にどう伝えるだ!」みたいなのは、もうこの際どうでもいいじゃねーかよ。
いや、それもいいよ。でもそういう映画にしたいんなら、そこまでにドラマをちゃんと積み上げていかないとダメでしょう。
全然積みあがってないじゃん。
ヘンテコ家族のハラハラドキドキ逃避行じゃん、そこまでの話はほぼ全部が。
で、最後の最後になって突然そんな、「人間らしさを捨てちゃいけない! 彼らを見捨てるなんてできるだろうか!」なんて言われてもさ。
しらける~。
この監督は、やっぱり、物語っていうものをどう紡ぐのかっていう、普通ならば映画作りの基本である部分を全くわかっていないんだよね。
それでも、ああいうすごい映像を作れてしまうから、そして僕のようなバカな観客が公開初日に「やっぱ見てぇ~」って金払って見ちゃうから監督稼業を続けていられるんだよなぁ。
と、もともと期待していなかった、最初からあきらめていた部分についての文句を長く書いてしまいました。
ごめんなさい。
でも、あの映像はすごい。
やっぱり映画館で見るべき映画、ってことになっちゃうよね。
どうせいずれ見るならば、DVDより映画館で。
人生の貴重な3時間をどうせ費やすならば、この映画が一番活きるのは、やっぱり映画館の大スクリーンでしょう。
おしまい。
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レッドクリフ2
ジョン・ウーのレッドクリフの2作目。
1作目は、ジョン・ウーが嫌いなので全然期待せずに見て、意外と面白かった、という印象だった。まだミサイルもマシンガンも無い時代の「兵法」の妙というか。この時代に、戦略を立てる仕事をするって、それはさぞかし楽しかっただろうなぁって感じ。
で、今回もなかなか面白い。同じ部分、「兵法」って部分が面白い。
この時代の戦いでは、雨・風・温度・湿度、森羅万象の移り変わりをどれだけ把握しているかが勝敗を分けるというところ。面白いなぁ。
戦に勝つためには、風の変わり目、霧がいつ起こるか、そういうことを知っている必要があって、さらにそれらの情報を元に戦略を立てられる必要がある。敵よりも優れた戦略を。
情報収集能力と企画立案力ってことで、いつの時代でも同じかもしれないけど、やっぱり現代の戦争は、兵器のレベルがある線を越えてしまっているから、なにをどうしたって弱者は強者には勝てないだろう。
圧倒的に不利なはずの国が、知恵をはたらかせて強大な敵国を出し抜きそして勝つ。
そこのところの痛快さがこの映画の楽しいところ。
ただ、今回は一人一人の兵士が殺されていく映像がたくさん入っている気がした。
武将の立てた作戦を遂行するために、一人一人の兵士の命は一瞬で失われていく。
僕がこういう映画を見て、「楽しーい!」と純粋に思えないのは、やっぱり僕は武将の立場ではなく、あそこで自分の命を差し出して戦っている一兵士の立場に感情移入しがちだからだ。
同じように「坂の上の雲」も、弱小国のはずの日本が大国と戦って勝つ痛快な小説とは、とても思えなかった。なんとまぁ、簡単に一人の兵士の命を扱うものだと思ってしまった。
今回のレッド・クリフでは1作目よりもたくさん人が死ぬシーンが描かれていたように思った。それは監督がよりリアルに戦争というものを描こうとしたからか、単に最後の勝利を感動的にしたかっただけなのか、それはわからないけど、「痛快な楽しい映画」として見るには、僕には引っかかりすぎる感じだったかな。
あの矢をいただく作戦までは本当に痛快だったんだけどなぁ。
ま、有名な原作があっての作品だし、戦争なのに人が死ぬ映像が全然描かれない映画ってほうが問題なので、良いのですがね。
1作目は、ジョン・ウーが嫌いなので全然期待せずに見て、意外と面白かった、という印象だった。まだミサイルもマシンガンも無い時代の「兵法」の妙というか。この時代に、戦略を立てる仕事をするって、それはさぞかし楽しかっただろうなぁって感じ。
で、今回もなかなか面白い。同じ部分、「兵法」って部分が面白い。
この時代の戦いでは、雨・風・温度・湿度、森羅万象の移り変わりをどれだけ把握しているかが勝敗を分けるというところ。面白いなぁ。
戦に勝つためには、風の変わり目、霧がいつ起こるか、そういうことを知っている必要があって、さらにそれらの情報を元に戦略を立てられる必要がある。敵よりも優れた戦略を。
情報収集能力と企画立案力ってことで、いつの時代でも同じかもしれないけど、やっぱり現代の戦争は、兵器のレベルがある線を越えてしまっているから、なにをどうしたって弱者は強者には勝てないだろう。
圧倒的に不利なはずの国が、知恵をはたらかせて強大な敵国を出し抜きそして勝つ。
そこのところの痛快さがこの映画の楽しいところ。
ただ、今回は一人一人の兵士が殺されていく映像がたくさん入っている気がした。
武将の立てた作戦を遂行するために、一人一人の兵士の命は一瞬で失われていく。
僕がこういう映画を見て、「楽しーい!」と純粋に思えないのは、やっぱり僕は武将の立場ではなく、あそこで自分の命を差し出して戦っている一兵士の立場に感情移入しがちだからだ。
同じように「坂の上の雲」も、弱小国のはずの日本が大国と戦って勝つ痛快な小説とは、とても思えなかった。なんとまぁ、簡単に一人の兵士の命を扱うものだと思ってしまった。
今回のレッド・クリフでは1作目よりもたくさん人が死ぬシーンが描かれていたように思った。それは監督がよりリアルに戦争というものを描こうとしたからか、単に最後の勝利を感動的にしたかっただけなのか、それはわからないけど、「痛快な楽しい映画」として見るには、僕には引っかかりすぎる感じだったかな。
あの矢をいただく作戦までは本当に痛快だったんだけどなぁ。
ま、有名な原作があっての作品だし、戦争なのに人が死ぬ映像が全然描かれない映画ってほうが問題なので、良いのですがね。
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スパイナル・タップ
タマフルで宇多丸さんが、「アンヴィル」の評の中で、アンヴィルの監督がアンヴィルを作る際に影響を受けていると公言していると言っていた映画。ツィッターのタマフルクラスタの中で、僕が「スパイダル・タップ?」とつぶやいたら、なんとあのせのちんさんから直接RTいただき「スパイナル・タップです。」と教えてもらった。その場でソッコーでディスカスの予約リストの1位に入れたら、あっという間に送られてきた。
公開中の「アンヴィル」も見たいのだが、そんなわけでこっちを先に見ることになった。
なるほどなぁ、たしかにこれは、いかにもいそうなロックバンドの、いかにもありそうな人気にかげりが出てきてからのバンド生活を、いかにもドキュメンタリーっぽく描いている。見事だな。
いかにもドキュメンタリーっぽくというところで言うと、映画本編とはまったく関係のないごく普通の会話、くだらない会話をあえて役者にしゃべらせて、それをあえて映画に入れているところ。ああいうところが入らないとドキュメンタリーに見えないもんなぁ。本当のバンドを撮影したら、そんなちゃんとした会話はほとんどしてくれないだろうから、ああいうどーでもいいようなくだらない会話ばっかり撮影できちゃって、それを映画に入れざるを得ないはずで、それをフェイクなのにちゃんとやっているところがこの映画のうまいところだな。
水着の女性を這いつくばらせて首輪をつけるのはNGで、似たような絵だけど男性が机にしばられているならOKってのも、ありそうありそう。特にアメリカでは。
あと、いかにもありそうで、そしてちょっと誇らしい点として、「日本のファンは根強く支持してくれていて…」ってところ。そうだよね。本国ではすでに過去の人扱いのバンドを日本のファンはずーっと辛抱強く支持するもんね。
これは、まぁ、本国でのそのバンドに対する扱いを知る術が無いっていうのが、実のところ一番の理由だとは思うんだけど。
でも、やっぱり日本のレコード屋って世界で一番取り扱っているCDが豊富な気がするし。
アメリカにいた時に、でかいCD屋に行ってCDを探していたら、なんと日本のレコード会社が再発したのがそのまま逆輸入みたいな感じで売ってるんだよね。日本語で値段とか書いてあるあのままを。ちょっと嬉しいよなぁ。アメリカでもイギリスでもどこの国でももう忘れ去られている70年代・80年代の名盤を、日本のレコード会社が掘り起こして、今でもずっと売っている。それをその会社がやっていなければ世界中の(数少ないかもしれないけど間違いなく世界中にいる)ファンは、そのCDを手に入れることが出来ない。
なんかやっぱり誇らしい。
正直言ってこのスパイナル・タップというバンドがやっているような音楽は、僕が一番好きじゃないタイプの音楽なんだけど、バンドとして、愛すべき男たち、愛すべきバカヤロー達って感じで、やっぱりこの人達は好きになってしまうよね。
さて、ここまで予習して「アンヴィル」をいつどうやって見るか、それが問題だ。
気持ち的には、まさに80年代の青春時代を過ごした吉祥寺で、バウスシアターという、これまた自分の青春がいろいろ関係している映画館で見るというのが、一番ナイスなチョイスな気はしているのだけど。
公開中の「アンヴィル」も見たいのだが、そんなわけでこっちを先に見ることになった。
なるほどなぁ、たしかにこれは、いかにもいそうなロックバンドの、いかにもありそうな人気にかげりが出てきてからのバンド生活を、いかにもドキュメンタリーっぽく描いている。見事だな。
いかにもドキュメンタリーっぽくというところで言うと、映画本編とはまったく関係のないごく普通の会話、くだらない会話をあえて役者にしゃべらせて、それをあえて映画に入れているところ。ああいうところが入らないとドキュメンタリーに見えないもんなぁ。本当のバンドを撮影したら、そんなちゃんとした会話はほとんどしてくれないだろうから、ああいうどーでもいいようなくだらない会話ばっかり撮影できちゃって、それを映画に入れざるを得ないはずで、それをフェイクなのにちゃんとやっているところがこの映画のうまいところだな。
水着の女性を這いつくばらせて首輪をつけるのはNGで、似たような絵だけど男性が机にしばられているならOKってのも、ありそうありそう。特にアメリカでは。
あと、いかにもありそうで、そしてちょっと誇らしい点として、「日本のファンは根強く支持してくれていて…」ってところ。そうだよね。本国ではすでに過去の人扱いのバンドを日本のファンはずーっと辛抱強く支持するもんね。
これは、まぁ、本国でのそのバンドに対する扱いを知る術が無いっていうのが、実のところ一番の理由だとは思うんだけど。
でも、やっぱり日本のレコード屋って世界で一番取り扱っているCDが豊富な気がするし。
アメリカにいた時に、でかいCD屋に行ってCDを探していたら、なんと日本のレコード会社が再発したのがそのまま逆輸入みたいな感じで売ってるんだよね。日本語で値段とか書いてあるあのままを。ちょっと嬉しいよなぁ。アメリカでもイギリスでもどこの国でももう忘れ去られている70年代・80年代の名盤を、日本のレコード会社が掘り起こして、今でもずっと売っている。それをその会社がやっていなければ世界中の(数少ないかもしれないけど間違いなく世界中にいる)ファンは、そのCDを手に入れることが出来ない。
なんかやっぱり誇らしい。
正直言ってこのスパイナル・タップというバンドがやっているような音楽は、僕が一番好きじゃないタイプの音楽なんだけど、バンドとして、愛すべき男たち、愛すべきバカヤロー達って感じで、やっぱりこの人達は好きになってしまうよね。
さて、ここまで予習して「アンヴィル」をいつどうやって見るか、それが問題だ。
気持ち的には、まさに80年代の青春時代を過ごした吉祥寺で、バウスシアターという、これまた自分の青春がいろいろ関係している映画館で見るというのが、一番ナイスなチョイスな気はしているのだけど。
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