つれづれなるままに映画や音楽の感想などをテキトーに書いていければなぁ、と思っております。
つれづれおきらく
THIS IS ENGLAND
いきなり出だしの曲がトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ。
音楽が最高だ。
彼らの部屋に貼ってあるトロージャン、ジミー・クリフ、アルトン・エリス、BLOW YOUR HORN。
UPSETTERS。スペシャルズ。
ストロベリー・スイッチ・ブレードも、あの女の子とのベッドの上でのシーンで、むこうの部屋からかすかに聞こえる。
サントラ買うか。
前半とってもハッピーで、レゲエ、スカ、楽しい音楽、でもそれが、ジャマイカから来た音楽が、ジャマイカから来たミルキーが、こういう形でこの映画に関わってくるなんて。
その国の人の普通の賃金からすればすごく安い賃金で必死に働く移民たち。その彼らに仕事を奪われたと言って移民たちを憎むもとからいた人々。
日本が国際競争に勝つためには安い労働力として外国からの移民を受け入れるべきだって言ってる人達は、こういう何年も前にその道をたどったいろんな国の前例をちゃんと知るべきだ。
誰も悪くないのに、みんな不幸じゃないか、これでは。
必死に働くお父さん、安い賃金で大家族だから貧しいけど精一杯がんばって楽しく生きているのに、その国の人達からはこんなに嫌われて。
一方で、自分の父親が、解雇されて、子供の時から父親と母親は毎日喧嘩、そんな家で育ったら、外国から来た人達を恨みたくもなるだろう。
あ~あ、こんなに悲しい映画だったなんて。
でも、見てよかったな。うん。
音楽が最高だ。
彼らの部屋に貼ってあるトロージャン、ジミー・クリフ、アルトン・エリス、BLOW YOUR HORN。
UPSETTERS。スペシャルズ。
ストロベリー・スイッチ・ブレードも、あの女の子とのベッドの上でのシーンで、むこうの部屋からかすかに聞こえる。
サントラ買うか。
前半とってもハッピーで、レゲエ、スカ、楽しい音楽、でもそれが、ジャマイカから来た音楽が、ジャマイカから来たミルキーが、こういう形でこの映画に関わってくるなんて。
その国の人の普通の賃金からすればすごく安い賃金で必死に働く移民たち。その彼らに仕事を奪われたと言って移民たちを憎むもとからいた人々。
日本が国際競争に勝つためには安い労働力として外国からの移民を受け入れるべきだって言ってる人達は、こういう何年も前にその道をたどったいろんな国の前例をちゃんと知るべきだ。
誰も悪くないのに、みんな不幸じゃないか、これでは。
必死に働くお父さん、安い賃金で大家族だから貧しいけど精一杯がんばって楽しく生きているのに、その国の人達からはこんなに嫌われて。
一方で、自分の父親が、解雇されて、子供の時から父親と母親は毎日喧嘩、そんな家で育ったら、外国から来た人達を恨みたくもなるだろう。
あ~あ、こんなに悲しい映画だったなんて。
でも、見てよかったな。うん。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
逃走人生
邦題、最低だな。
原題はLIFEだけど、この映画だと、「人生」っていう意味よりも、どちらかというと「終身刑」って意味だろ。もちろんダブルミーニングなんだろうけど。
いずれにせよ、逃走人生じゃねーだろ!ざけんな、こら!
エディ・マーフィー、マーティン・ローレンス、両方とも芸達者だよなぁ。
まいるよ、ほんと。
老人になった2人なんてさ。
まぁ、エディ・マーフィーがおじいさんを演じるのって、色んな映画で見てきたんだけど、それにしても、本当にうまいよなぁ。
こんなことで、こんな程度のこんなことで、終身刑を食らってそのまま死ぬまで刑務所にいた人達がいっぱいいるんだろう。
そういうかつての黒人に対するあまりにもひどい扱いもちゃんと描き、時代の変遷、「40年をあがなうことはできないが…」と謝る刑務所の所長(もちろん白人)があらわれる。
彼らにとっては、塀の中で時間がほとんど止まっているというのに、塀の外ではガラリと時代が変わっているっていうのが面白い。
最後はいいねぇ。
たまんねーなぁ。
そうこなくちゃ、ね。
面白かった。
悲しい話なんだけども。ほんと。
原題はLIFEだけど、この映画だと、「人生」っていう意味よりも、どちらかというと「終身刑」って意味だろ。もちろんダブルミーニングなんだろうけど。
いずれにせよ、逃走人生じゃねーだろ!ざけんな、こら!
エディ・マーフィー、マーティン・ローレンス、両方とも芸達者だよなぁ。
まいるよ、ほんと。
老人になった2人なんてさ。
まぁ、エディ・マーフィーがおじいさんを演じるのって、色んな映画で見てきたんだけど、それにしても、本当にうまいよなぁ。
こんなことで、こんな程度のこんなことで、終身刑を食らってそのまま死ぬまで刑務所にいた人達がいっぱいいるんだろう。
そういうかつての黒人に対するあまりにもひどい扱いもちゃんと描き、時代の変遷、「40年をあがなうことはできないが…」と謝る刑務所の所長(もちろん白人)があらわれる。
彼らにとっては、塀の中で時間がほとんど止まっているというのに、塀の外ではガラリと時代が変わっているっていうのが面白い。
最後はいいねぇ。
たまんねーなぁ。
そうこなくちゃ、ね。
面白かった。
悲しい話なんだけども。ほんと。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
新宿インシデント
すげー、面白かった。
ジャッキー・チェン、こんな面白い映画を、新宿を舞台に作ってたのかぁ。
いつものジャッキー・チェンのコミカルなところは全くなく、かなりピリピリと張りつめた映画。すごい。マジだ。
まだ見終わってない状態だったけど、3分の2ぐらい見たところで、新宿の街を歩いたら、なんか新宿を見る気持ちがちょっと変わってた。
ちょっとドキドキしながら歩いた。
ジャッキー・チェンだからこそ撮れた映画だと思う。ほんと。
日本語と中国語、新宿、歌舞伎町、大久保という街。
ここまで両方側からちゃんとリアルに新宿における中国系マフェアとヤクザを描けたのは、ほんとうにすごい。
いい映画だった。
おすすめです。
ジャッキー・チェン、こんな面白い映画を、新宿を舞台に作ってたのかぁ。
いつものジャッキー・チェンのコミカルなところは全くなく、かなりピリピリと張りつめた映画。すごい。マジだ。
まだ見終わってない状態だったけど、3分の2ぐらい見たところで、新宿の街を歩いたら、なんか新宿を見る気持ちがちょっと変わってた。
ちょっとドキドキしながら歩いた。
ジャッキー・チェンだからこそ撮れた映画だと思う。ほんと。
日本語と中国語、新宿、歌舞伎町、大久保という街。
ここまで両方側からちゃんとリアルに新宿における中国系マフェアとヤクザを描けたのは、ほんとうにすごい。
いい映画だった。
おすすめです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
サロゲート
アバターの次がこれか。
作り物の体を脳で遠隔操作。
マトリックスのように、全てコンピュータの中での出来事で、それを脳が現実と思い込んでいるというのではなく。
そこに実際の社会があって、ビルも街も全て本物で、でも歩いている人間は遠隔操作されている作り物っていう設定は、面白いと思ったな。
そしてこの映画のテーマは、そういうことをすること自体の可否、良し悪し。
これって、化粧とか、服装とか、カツラとか、もっといえば車とか、それを身に着けることによって本当の自分とはちがうもっと「上」の自分になるためのアイテムすべてに対する
アンチテーゼという気もした。
しかし、かっこいい車に乗ることで、その人がかっこよく見えた時代は確実に終わったなぁ。
燃費の悪いスポーツカーに乗るのなんて、今はきっと、エコじゃないからかっこ悪い行為なんだろうなぁ。
化粧や、服装で本当の自分を覆い隠し、それによって自分に自信が持てたりってことは良いことだとも思うけど。
人間の体だけはあそこまで進化しているってのに、それ以外の車や電車や街の全てものがほとんど現代と同じ状態っていうのが、つっこみどころでもあるんだけど、かえって、そういう「今の世の中、自分を飾って、本当の自分を装って、偽りの自分で生活している人が多くありませんか?」という問いかけに思えて、きっと監督はそんなことを語りたかったからああいう世界設計にしたんじゃないと思うけど、なかなか良かったな。
マトリックスからすでに10年。
このタイミングで見ると、ほんと、どうってことない映画って気もするけど、別にこの設定ならば、それほど映像技術が進歩してなくても作れただろうから、1993年ぐらいにこの映画を見たら、すげー映画見たぜーって思っただろうなぁ、なんて思った。
ま、マトリックスとかあったからこそこのアイデア思いついたんだろうけども。
勝手に深読みして、けっこう色々考えました。
おしまい。
作り物の体を脳で遠隔操作。
マトリックスのように、全てコンピュータの中での出来事で、それを脳が現実と思い込んでいるというのではなく。
そこに実際の社会があって、ビルも街も全て本物で、でも歩いている人間は遠隔操作されている作り物っていう設定は、面白いと思ったな。
そしてこの映画のテーマは、そういうことをすること自体の可否、良し悪し。
これって、化粧とか、服装とか、カツラとか、もっといえば車とか、それを身に着けることによって本当の自分とはちがうもっと「上」の自分になるためのアイテムすべてに対する
アンチテーゼという気もした。
しかし、かっこいい車に乗ることで、その人がかっこよく見えた時代は確実に終わったなぁ。
燃費の悪いスポーツカーに乗るのなんて、今はきっと、エコじゃないからかっこ悪い行為なんだろうなぁ。
化粧や、服装で本当の自分を覆い隠し、それによって自分に自信が持てたりってことは良いことだとも思うけど。
人間の体だけはあそこまで進化しているってのに、それ以外の車や電車や街の全てものがほとんど現代と同じ状態っていうのが、つっこみどころでもあるんだけど、かえって、そういう「今の世の中、自分を飾って、本当の自分を装って、偽りの自分で生活している人が多くありませんか?」という問いかけに思えて、きっと監督はそんなことを語りたかったからああいう世界設計にしたんじゃないと思うけど、なかなか良かったな。
マトリックスからすでに10年。
このタイミングで見ると、ほんと、どうってことない映画って気もするけど、別にこの設定ならば、それほど映像技術が進歩してなくても作れただろうから、1993年ぐらいにこの映画を見たら、すげー映画見たぜーって思っただろうなぁ、なんて思った。
ま、マトリックスとかあったからこそこのアイデア思いついたんだろうけども。
勝手に深読みして、けっこう色々考えました。
おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ヒットマンズ・レクイエム
これは拾い物でした。
なかなか良い。いや、かなり良い、かも。
コリン・ファレル、レイフ・ファインズ、なのに日本では公開されなかったんだなぁ。
ディスカスで送られてきたので、だいぶ前の自分が選んだもので、その時にどう思ってこれをリストに入れたのかなんて完全に忘れていたため、このタイトルから、もっとドンパチ、カーアクションとか、派手な映画だと思って見はじめたんだけど、全然ちがった。
なので、この映画を見て、あれれ?と思ってももう少し我慢ですよ、いいですか。
40分間ぐらいでしょうか、それぐらい見ると、だんだんとこの映画がどういう映画なのかわかってきます。
とにかく、ドンパチもカーアクションもほぼありません。
けど、これは、男の映画です。
男と男と男の映画。
ラストにつながる伏線も良いですねぇ。
見事に伏線きいてるよ。
なるほどねぇ、そういうエンディングですか。うまいねぇ。
というわけで、これはなかなかの拾いものです。
おしまい。
なかなか良い。いや、かなり良い、かも。
コリン・ファレル、レイフ・ファインズ、なのに日本では公開されなかったんだなぁ。
ディスカスで送られてきたので、だいぶ前の自分が選んだもので、その時にどう思ってこれをリストに入れたのかなんて完全に忘れていたため、このタイトルから、もっとドンパチ、カーアクションとか、派手な映画だと思って見はじめたんだけど、全然ちがった。
なので、この映画を見て、あれれ?と思ってももう少し我慢ですよ、いいですか。
40分間ぐらいでしょうか、それぐらい見ると、だんだんとこの映画がどういう映画なのかわかってきます。
とにかく、ドンパチもカーアクションもほぼありません。
けど、これは、男の映画です。
男と男と男の映画。
ラストにつながる伏線も良いですねぇ。
見事に伏線きいてるよ。
なるほどねぇ、そういうエンディングですか。うまいねぇ。
というわけで、これはなかなかの拾いものです。
おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
復活の日
伊集院光がラジオ番組で「アイム、トビー」って言ってたので、どうしても見たくなって、幸福の黄色いハンカチと一緒に借りてしまった。
小松左京の原作は、中学生だったかなぁ?、読んですごく面白かったのを覚えているけど、ストーリーは忘れてる。
映画のほうは、実は一度も見たことなかった。
80年の映画なんだけど、すごくよく出来てる。
これはすごいことだ。
1980年って、まだ全然バブル前だし、日本がまだ東洋の小さな島国だった頃なんじゃないかなぁ。
いや、SONYもトヨタももうすでに世界中で売れていた時代だと思うけど、でも1980年にこの映画を作ったってのはやっぱりすごいと思う。
角川春樹って、映画監督としてはどうかと思うけど、プロデューサーとしてはかなりすごい人だよな、きっと。80年にこの映画を作るんだから。
あの女性に対する新しいルールはどうかと思うけどなぁ。
1980年の感覚だろうか?
今この映画を作るとしても、あの部分だけは変わるんじゃないかなぁ。あれだけは受け入れられない気がする。
草刈正雄、千葉真一、みんな若い。
最初にあの東京の映像が入ったことで、その後の南極でのいろいろなエピソードが嘘っぽく感じられず、ちゃんと「ここだけに人類が生き残ったんだ。ここ以外の全ての人がもう死んでしまったんだ」っていう気持ちで見ていられる。
エンディング。
あのあとに一体なにが待っているのか。どうやって人類は生きていくのか、それはもうわからないけど、とにかく、けっこう、かなりスケールのでかい物語を見せてもらった気分にちゃんとなれた。それがすごい。
なかなかでした。ほんと。
小松左京の原作は、中学生だったかなぁ?、読んですごく面白かったのを覚えているけど、ストーリーは忘れてる。
映画のほうは、実は一度も見たことなかった。
80年の映画なんだけど、すごくよく出来てる。
これはすごいことだ。
1980年って、まだ全然バブル前だし、日本がまだ東洋の小さな島国だった頃なんじゃないかなぁ。
いや、SONYもトヨタももうすでに世界中で売れていた時代だと思うけど、でも1980年にこの映画を作ったってのはやっぱりすごいと思う。
角川春樹って、映画監督としてはどうかと思うけど、プロデューサーとしてはかなりすごい人だよな、きっと。80年にこの映画を作るんだから。
あの女性に対する新しいルールはどうかと思うけどなぁ。
1980年の感覚だろうか?
今この映画を作るとしても、あの部分だけは変わるんじゃないかなぁ。あれだけは受け入れられない気がする。
草刈正雄、千葉真一、みんな若い。
最初にあの東京の映像が入ったことで、その後の南極でのいろいろなエピソードが嘘っぽく感じられず、ちゃんと「ここだけに人類が生き残ったんだ。ここ以外の全ての人がもう死んでしまったんだ」っていう気持ちで見ていられる。
エンディング。
あのあとに一体なにが待っているのか。どうやって人類は生きていくのか、それはもうわからないけど、とにかく、けっこう、かなりスケールのでかい物語を見せてもらった気分にちゃんとなれた。それがすごい。
なかなかでした。ほんと。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
幸福の黄色いハンカチ
なんでこれを見たのかっていうと、こないだぼけーっと聞いていたラジオ番組にゲストで俳優さんが出てきて、その俳優さんが名前は知らないんだけど、JINに出ていた人で、その人が一番影響を受けた役者として武田鉄矢の名前を挙げていて、それを聞いている番組ホストの人の雰囲気だと「え?武田鉄矢??冗談?本気??」みたいな雰囲気だったんだけど、そのゲストの俳優さんは本気で、その人が俳優の道を選んだ理由が武田鉄矢で、その中でもこの「幸福の黄色いハンカチ」の武田鉄矢を見て役者をやりたいって思ったと話していたのだ。武田鉄矢って、やっぱりすごい俳優だと思うし、その番組ホストの人の「一番影響受けた役者が武田鉄矢??」っていう反応も理解できるけど、実はやっぱりとても良い役者だと思うし。
あと、その同じ番組でだったのか、全く別の番組だったのか、それは覚えていなんだけど、高倉健さんが「幸福の黄色いハンカチ」で刑務所を出てきてすぐに入った食堂で、ラーメンとカツ丼を頼むんだ、そのラーメンを食べている姿が本当にうまそうで…、って話もつい最近ラジオで聞いたのだ。
で、なんか幸福の黄色いハンカチをどうしても見たくなっちまったのだ。
桃井かおり、若い!
武田鉄矢、若い!
高倉健さん、若い!
昔、小学生の頃だと思うんだけど、テレビでやってて、普段寝る時間をずーっと過ぎていたけど、親が最後まで見ることを許してくれて、それで最後まで見て、すごくいい映画を見たーって思ったってことだけ覚えていたんだけど、いやー、やっぱりこの映画いいなぁ。
ロードムービーだよね。
北海道の景色。
釧路。網走。帯広。阿寒。
雄大な、流れていく景色。
ぽつりぽつりと語られる高倉健さんの過去。
いやー、やっぱりいい映画だ。
ひとつだけ、DVDのパッケージに、あの感動のラストシーンの映像をばっちり載せちゃうのは、それは猿の惑星のDVDパッケージにあの絵が載ってたのと同じぐらい罪だと思うよ。
この映画の結末はもうみんな知ってますよね、知っててもう一度見たいんですよね、っていうそういうことなんだと思うけど、まだ一度も見ていない結末を知らない若者だって見ると思うからさ。
おしまい。
あと、その同じ番組でだったのか、全く別の番組だったのか、それは覚えていなんだけど、高倉健さんが「幸福の黄色いハンカチ」で刑務所を出てきてすぐに入った食堂で、ラーメンとカツ丼を頼むんだ、そのラーメンを食べている姿が本当にうまそうで…、って話もつい最近ラジオで聞いたのだ。
で、なんか幸福の黄色いハンカチをどうしても見たくなっちまったのだ。
桃井かおり、若い!
武田鉄矢、若い!
高倉健さん、若い!
昔、小学生の頃だと思うんだけど、テレビでやってて、普段寝る時間をずーっと過ぎていたけど、親が最後まで見ることを許してくれて、それで最後まで見て、すごくいい映画を見たーって思ったってことだけ覚えていたんだけど、いやー、やっぱりこの映画いいなぁ。
ロードムービーだよね。
北海道の景色。
釧路。網走。帯広。阿寒。
雄大な、流れていく景色。
ぽつりぽつりと語られる高倉健さんの過去。
いやー、やっぱりいい映画だ。
ひとつだけ、DVDのパッケージに、あの感動のラストシーンの映像をばっちり載せちゃうのは、それは猿の惑星のDVDパッケージにあの絵が載ってたのと同じぐらい罪だと思うよ。
この映画の結末はもうみんな知ってますよね、知っててもう一度見たいんですよね、っていうそういうことなんだと思うけど、まだ一度も見ていない結末を知らない若者だって見ると思うからさ。
おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
月曜日に乾杯!
うーん、どうだろう。
平凡な日常に嫌気がさして、そこから逃亡した、っていう風にも見えないし。
なんとなく、ただなんとなく、ちょっと別の場所に行ってみたくなっちゃった、ただそれだけ、って感じ。
その、なんとなくってところが物足りなく感じられるのも確か。
もうちょっとドラマチックであってほしい、だって映画なんだから、って思っちゃダメでそうか。
前半でさんざん描かれた彼の周りの人たちのいろんな事情が、いったい残りわずかな時間でどういう風に決着をつけるのかと思ったら、あら不思議、結果だけが、これまた普通に、なにげなく描かれる。
隣の夫婦喧嘩がたえなかったご夫婦は仲良くなっていて、息子はなんだか彼女と仲良しに戻っていて、あの教会の大きな絵は完成していて、ラブレターの代筆を頼んでいた黒人の彼はその相手と結婚、と。
なるほどぉ、って唸るよりも、「おい、結果だけかよ」と思わずツッコミを入れたくなってしまったなぁ。
長い間、家を留守にしたわりには、家族も近所の人達もなんてことなく普通に生活を続けていて、自分が戻ってきても特段驚くわけでもなく、また淡々と生活は続く。
ただ、間違いなくみんながそれぞれ変化している。
という映画かぁ。
なるほどね。
うーむ。。。
平凡な日常に嫌気がさして、そこから逃亡した、っていう風にも見えないし。
なんとなく、ただなんとなく、ちょっと別の場所に行ってみたくなっちゃった、ただそれだけ、って感じ。
その、なんとなくってところが物足りなく感じられるのも確か。
もうちょっとドラマチックであってほしい、だって映画なんだから、って思っちゃダメでそうか。
前半でさんざん描かれた彼の周りの人たちのいろんな事情が、いったい残りわずかな時間でどういう風に決着をつけるのかと思ったら、あら不思議、結果だけが、これまた普通に、なにげなく描かれる。
隣の夫婦喧嘩がたえなかったご夫婦は仲良くなっていて、息子はなんだか彼女と仲良しに戻っていて、あの教会の大きな絵は完成していて、ラブレターの代筆を頼んでいた黒人の彼はその相手と結婚、と。
なるほどぉ、って唸るよりも、「おい、結果だけかよ」と思わずツッコミを入れたくなってしまったなぁ。
長い間、家を留守にしたわりには、家族も近所の人達もなんてことなく普通に生活を続けていて、自分が戻ってきても特段驚くわけでもなく、また淡々と生活は続く。
ただ、間違いなくみんながそれぞれ変化している。
という映画かぁ。
なるほどね。
うーむ。。。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
トト・ザ・ヒーロー
最後に全部つじつまが合うところが素晴らしい。
ずっとうらやみ憎んでいたアルフレッドは、実は自分に対して嫉妬していた。
アルフレッドが自分と同じように自分の姉を心から愛し、そのためにあそこまで似た女性を見つけ、服装からヘアスタイルまで似せていたというのに、そのアルフレッドの努力と情熱の結晶だった女性をまんまとアルフレッドから奪ったのは自分じゃないか。
彼は自分の一生は何も無く、不幸の連続だったと思っているけれど、不幸を招いていたのは彼自身の行動・彼がとった選択の結果だ。
もちろん幼少期の父の死は不幸だし、それがアルフレッドの父親のせいと言えば言えなくもないけれど、アルフレッドの父親が言うようにあの仕事を受けた時点である程度の危険は承知の上だったはずだ。
その後に母親が万引きしたり、そういうのは確かに不幸だけど、結局ちゃんとした教育も受けられたみたいだし、仕事もちゃんとした仕事に就いていたではないか。
この映画を見ていて、なんだか悲しくなってしまうのは、この主人公が物事の悪い面ばかりを見て、良い面からはずっと目をそらして生きてきたように思うから。
そして、主人公がやっとそのことに気付くのは、あれだけ老いてからやっと気付くのだ。
気付くことによって、やっと主人公の心は救われるし、映画を見ている観客の心もやっと温かくなる。そしてエンディングへ。ということで、鑑賞後の気持ちは少しあったかい気持ちになれるんだけど、うーん、言わせてもらえるならば「もっと早く気付けよ!」ってことだ。
人の家に火をつけて、人の奥さん奪い取って、それで「俺の人生は不幸だ不幸だ。」って、そりゃあ、どう考えてもおかしいよ。
あれだけの財産を築いても、結局心から追い求め、やっとどうにか似た女性を見つけ、妻にして(あれだけ財産があったって、妻にするのは大変だっただろうし)、やっと幸せになれたと思ったらある日突然妻が家を出て行ってしまった。アルフレッドのほうがずっとかわいそうだと思うんだよなぁ。
ただ、弟にとって姉がなんとなく淡い恋の対象ってのはわかる。
あれぐらいの年齢までは。
そのあとに段々と、自分もクラスの女の子とかが気になってきて、そういう姉への気持ちは消えていくけど、あのタイミングで姉が一生帰らない人になってしまったら、それをずーっと後まで引きずるのかもしれないなぁ。
いや、それにしても、ちょっと異常という気はする。
この主人公は結局自分のせいで姉が死んだっていう事実を受け入れきれずに、それがああいう異常な形で死ぬまで残ってしまったんじゃないのかなぁ。
それは恋愛感情というふりをした、本当は自分の過失による姉の死への深い後悔の思い、だったんじゃないのかなぁ。
うーん。
おしまい。。。
ずっとうらやみ憎んでいたアルフレッドは、実は自分に対して嫉妬していた。
アルフレッドが自分と同じように自分の姉を心から愛し、そのためにあそこまで似た女性を見つけ、服装からヘアスタイルまで似せていたというのに、そのアルフレッドの努力と情熱の結晶だった女性をまんまとアルフレッドから奪ったのは自分じゃないか。
彼は自分の一生は何も無く、不幸の連続だったと思っているけれど、不幸を招いていたのは彼自身の行動・彼がとった選択の結果だ。
もちろん幼少期の父の死は不幸だし、それがアルフレッドの父親のせいと言えば言えなくもないけれど、アルフレッドの父親が言うようにあの仕事を受けた時点である程度の危険は承知の上だったはずだ。
その後に母親が万引きしたり、そういうのは確かに不幸だけど、結局ちゃんとした教育も受けられたみたいだし、仕事もちゃんとした仕事に就いていたではないか。
この映画を見ていて、なんだか悲しくなってしまうのは、この主人公が物事の悪い面ばかりを見て、良い面からはずっと目をそらして生きてきたように思うから。
そして、主人公がやっとそのことに気付くのは、あれだけ老いてからやっと気付くのだ。
気付くことによって、やっと主人公の心は救われるし、映画を見ている観客の心もやっと温かくなる。そしてエンディングへ。ということで、鑑賞後の気持ちは少しあったかい気持ちになれるんだけど、うーん、言わせてもらえるならば「もっと早く気付けよ!」ってことだ。
人の家に火をつけて、人の奥さん奪い取って、それで「俺の人生は不幸だ不幸だ。」って、そりゃあ、どう考えてもおかしいよ。
あれだけの財産を築いても、結局心から追い求め、やっとどうにか似た女性を見つけ、妻にして(あれだけ財産があったって、妻にするのは大変だっただろうし)、やっと幸せになれたと思ったらある日突然妻が家を出て行ってしまった。アルフレッドのほうがずっとかわいそうだと思うんだよなぁ。
ただ、弟にとって姉がなんとなく淡い恋の対象ってのはわかる。
あれぐらいの年齢までは。
そのあとに段々と、自分もクラスの女の子とかが気になってきて、そういう姉への気持ちは消えていくけど、あのタイミングで姉が一生帰らない人になってしまったら、それをずーっと後まで引きずるのかもしれないなぁ。
いや、それにしても、ちょっと異常という気はする。
この主人公は結局自分のせいで姉が死んだっていう事実を受け入れきれずに、それがああいう異常な形で死ぬまで残ってしまったんじゃないのかなぁ。
それは恋愛感情というふりをした、本当は自分の過失による姉の死への深い後悔の思い、だったんじゃないのかなぁ。
うーん。
おしまい。。。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ザ・バンク -堕ちた巨像-
ナオミ・ワッツは好きなのですが、この映画のナオミ・ワッツは魅力ないなぁ。
そして、主役のクラレイヴ・オーウェンは、うーん、この人に魅力を感じる人もいるんだろうけど、わたくし全然なんですよねぇ。
この人が主役ってだけで、もう映画そのものの魅力が半減って感じがしてしまうのはなぜなんだろう。本当にこの人には申し訳ないんだけど、本音ですね。
原題がInternationalっていうだけあって、無駄に世界中を飛び回るんだよなぁ。
これ全部ロケしたの?いくらかかったの?すごいよね、これだけやったら。
あのアメリカの美術館のらせん状の構造をうまく使った銃撃シーンは、あれはすごい。
あのシーンだけは本当に見ごたえあった。すごかった。どきどきした。
あれさぁ、本当に壁に穴がぼこぼこあいている気がするんだけど、あれって映像的にあとからああいう風にできるの?
実在する美術館の壁にあれだけぼこぼこ穴あけて撮影したとしたら、本当にすげーなぁって思いながら見ていたのだけど。
建物の建て替えの計画があるとか、そういうタイミングで撮るんじゃなければ、あんな映像を映画のために撮るために壁に穴をあけるなんてできるのかなぁ。
単なる映像処理?あんなにリアルに?
いや、マトリックス2の高速道路を疾走する車の上でのアクションだったあんなに映像としてはリアルだったもんなぁ。あの壁の穴ぐらい簡単なのかなぁ???
ま、とにかくあのアクションシーンだけでも見る価値はあります。
でも、映画そのものはうーん…、どうでしょう。
結末もなぁ。
あいつを殺したところで何も変わらないっていうのは、もちろんこの映画でも描いてはいるんだけど、あれだけ色んな場所でいろんなことをやってきて、最後はあれだけかよ!っていう気持ちにはなりますよね。
ほんと、尻つぼみっていうか、最後でガクッとスケールダウンっていうか。
まぁ、そういう感じでした。
そして、主役のクラレイヴ・オーウェンは、うーん、この人に魅力を感じる人もいるんだろうけど、わたくし全然なんですよねぇ。
この人が主役ってだけで、もう映画そのものの魅力が半減って感じがしてしまうのはなぜなんだろう。本当にこの人には申し訳ないんだけど、本音ですね。
原題がInternationalっていうだけあって、無駄に世界中を飛び回るんだよなぁ。
これ全部ロケしたの?いくらかかったの?すごいよね、これだけやったら。
あのアメリカの美術館のらせん状の構造をうまく使った銃撃シーンは、あれはすごい。
あのシーンだけは本当に見ごたえあった。すごかった。どきどきした。
あれさぁ、本当に壁に穴がぼこぼこあいている気がするんだけど、あれって映像的にあとからああいう風にできるの?
実在する美術館の壁にあれだけぼこぼこ穴あけて撮影したとしたら、本当にすげーなぁって思いながら見ていたのだけど。
建物の建て替えの計画があるとか、そういうタイミングで撮るんじゃなければ、あんな映像を映画のために撮るために壁に穴をあけるなんてできるのかなぁ。
単なる映像処理?あんなにリアルに?
いや、マトリックス2の高速道路を疾走する車の上でのアクションだったあんなに映像としてはリアルだったもんなぁ。あの壁の穴ぐらい簡単なのかなぁ???
ま、とにかくあのアクションシーンだけでも見る価値はあります。
でも、映画そのものはうーん…、どうでしょう。
結末もなぁ。
あいつを殺したところで何も変わらないっていうのは、もちろんこの映画でも描いてはいるんだけど、あれだけ色んな場所でいろんなことをやってきて、最後はあれだけかよ!っていう気持ちにはなりますよね。
ほんと、尻つぼみっていうか、最後でガクッとスケールダウンっていうか。
まぁ、そういう感じでした。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
500日のサマー
なるほどって感じの編集。
ただ、まぁ、時間軸がグチャグチャな映画はもうずいぶんたくさん見たから、それほど驚きはないかなぁ。日にちがわかりやすく表示されるし、グチャグチャというよりは、つきあい始めからの(トムにとって)楽しい流れと関係が悪くなってからのトムにとって悲しい流れの2つが交互の出て来るだけだからとても分かりやすい。
ただ、488日を一番最初に見せて、二人があのベンチに座ってて、サマーがトムの手に自分の手を重ねる映像から始まるから、あれ?ひょっとしてまたヨリを戻すのかな?っていう期待を抱いて見てしまうようになっているのは上手い。というか、ズルいのかな。
以下完全にネタバレ。
サマーは全然悪くないんだよなぁ。
サマーは最初っからトムに警告しているし、あの最初のコピー機のところでのキスだってトムを試したわけだ。キスのあとのサマーのうんざりした表情。「ああ、なんだこいつも愛だの恋だの言い出すタイプの男か。うんざり」っていう表情じゃないか。
ま、それなのに、おそらくサマーだって薄々感づいていたはずなのに付き合いを続けたっていうのが、サマーの唯一の罪だろう。
そして、サマーはやっと気付く。この世にはどうやら愛とか運命の出会いとかってものがあるらしいことに。それが運命的なのは、気付いたきっかけが、どう考えても映画「卒業」を見たことだからだ。それはトムが幼い時に見て同じく愛とか運命の出会いってものを信じ始めたきっかけの映画だから。なるほどねぇ。
問題は、サマーにとっての愛とか運命の出会いの対象は、どうやらトムではないってこと。サマーは「愛はある。運命の出会いっていうのもある。きっとある。でもその相手はトムじゃない。間違いなくトムじゃない。」って思ってしまったわけだ。不幸だなぁ。トムにとって、だけど。
で、この映画が素敵なのは、トムがサマーにフラれたことによって自暴自棄になって、そのために不本意ながら勤めていたカード会社を辞めて、ずっと本当はやりたいって思っていた建築の仕事を本気で目指しはじめたこと。
最後の名前が最高だなぁ。サマーの次がオータム。サマーとの別れは、オータム(秋)との運命的な出会いのためだった。
よく出来てる。
サマーもトムとの運命的な出会いのおかげで、愛ってものに目覚め、愛する人と出会えた。トムもサマーとの運命的な出会いとその後の別れのおかげで、本来やりたかった仕事とそして、本当の運命の相手に出会えた(おそらく)。
音楽もよかったし、彼ら2人のファッションも良かった。
アメリカ人が筋肉バカ男とエロくて派手な女ばかりじゃなくって、こういう人たちもいて、こういう映画を作る人達もいるっていうだけでも嬉しい感じ。
ひとつ、運命みたいなものを俺自身が感じたのは、「愛より強く」の次にこれを見たこと。
この2つの映画、すごく似ているところが多い。
本気にならないという約束。
その約束なんて関係なく突っ走って自暴自棄になる男。あくまでも「だって約束だしさ」っていう女。
これだけ山ほど映画があふれている時代に、こんな2つの映画を連続して見るなんて。
どういう運命なんだろう。俺にとって。
おしまい。
ただ、まぁ、時間軸がグチャグチャな映画はもうずいぶんたくさん見たから、それほど驚きはないかなぁ。日にちがわかりやすく表示されるし、グチャグチャというよりは、つきあい始めからの(トムにとって)楽しい流れと関係が悪くなってからのトムにとって悲しい流れの2つが交互の出て来るだけだからとても分かりやすい。
ただ、488日を一番最初に見せて、二人があのベンチに座ってて、サマーがトムの手に自分の手を重ねる映像から始まるから、あれ?ひょっとしてまたヨリを戻すのかな?っていう期待を抱いて見てしまうようになっているのは上手い。というか、ズルいのかな。
以下完全にネタバレ。
サマーは全然悪くないんだよなぁ。
サマーは最初っからトムに警告しているし、あの最初のコピー機のところでのキスだってトムを試したわけだ。キスのあとのサマーのうんざりした表情。「ああ、なんだこいつも愛だの恋だの言い出すタイプの男か。うんざり」っていう表情じゃないか。
ま、それなのに、おそらくサマーだって薄々感づいていたはずなのに付き合いを続けたっていうのが、サマーの唯一の罪だろう。
そして、サマーはやっと気付く。この世にはどうやら愛とか運命の出会いとかってものがあるらしいことに。それが運命的なのは、気付いたきっかけが、どう考えても映画「卒業」を見たことだからだ。それはトムが幼い時に見て同じく愛とか運命の出会いってものを信じ始めたきっかけの映画だから。なるほどねぇ。
問題は、サマーにとっての愛とか運命の出会いの対象は、どうやらトムではないってこと。サマーは「愛はある。運命の出会いっていうのもある。きっとある。でもその相手はトムじゃない。間違いなくトムじゃない。」って思ってしまったわけだ。不幸だなぁ。トムにとって、だけど。
で、この映画が素敵なのは、トムがサマーにフラれたことによって自暴自棄になって、そのために不本意ながら勤めていたカード会社を辞めて、ずっと本当はやりたいって思っていた建築の仕事を本気で目指しはじめたこと。
最後の名前が最高だなぁ。サマーの次がオータム。サマーとの別れは、オータム(秋)との運命的な出会いのためだった。
よく出来てる。
サマーもトムとの運命的な出会いのおかげで、愛ってものに目覚め、愛する人と出会えた。トムもサマーとの運命的な出会いとその後の別れのおかげで、本来やりたかった仕事とそして、本当の運命の相手に出会えた(おそらく)。
音楽もよかったし、彼ら2人のファッションも良かった。
アメリカ人が筋肉バカ男とエロくて派手な女ばかりじゃなくって、こういう人たちもいて、こういう映画を作る人達もいるっていうだけでも嬉しい感じ。
ひとつ、運命みたいなものを俺自身が感じたのは、「愛より強く」の次にこれを見たこと。
この2つの映画、すごく似ているところが多い。
本気にならないという約束。
その約束なんて関係なく突っ走って自暴自棄になる男。あくまでも「だって約束だしさ」っていう女。
これだけ山ほど映画があふれている時代に、こんな2つの映画を連続して見るなんて。
どういう運命なんだろう。俺にとって。
おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
愛より強く
2年ぐらい前に見た「太陽に恋して」の監督ファティ・アキンって人の「太陽に恋して」の次作だった。ということを今調べて初めて知った。
トルコ系ドイツ人監督ってことで、たしかに他にこんな映画は見たことが無い。
ドイツのトルコ系の人達の生活。同じ監督だったのか。
この映画はすごかった。
「太陽に恋して」も音楽が良かったけど、この「愛より強く」も音楽がとても良い。
2人の気持ちが本気になるタイミングがほんのちょっとズレていたってことが、たった一つの、そして絶望的な大問題なんだよなぁ。
ジャイトは相当前からシベルに本気だったもんなぁ。でも、それを言い出しちゃったらオシマイかもしれないもんなぁ。
シベルもやっと本気になったような気がしたけど、シベルは逆に本気になってしまう自分が恐かった、のかな?
あるいは、自分が本気になってしまったら、もうこの自由なあこがれ続けた生活はできなくなってしまうかもしれない、本気にならないっていう契約だったのだから、って思ったのかなぁ。
とにかく、あのわずかなズレがこんな不幸を生み出してしまった。
ぐいぐい引き込まれてしまったけど、冷静になって考えてみると、あのリストカット等の自傷シーンの数々と、あの激しいファックシーン(SEXというよりもファックでしょ、あれは)がもし無かったらここまでこの映画に引き込まれたかなぁ。
それが自分でもよくわからないところ。
ただ、それが観客の気持ちをつかむために故意に監督がやった方法だとしても、やはりこの監督は映画作りが上手いと思う。
見事に引き込まれてしまったわけだし。
とにかく、かっこいい音楽、引き込まれる映像、悲しいストーリー。
いい映画でした。
ただ、電車の中で見るには支障がありました。
というわけで、アマゾンでのぞき見防止フィルターを3000円で購入。
まえにキルビルの超暴力的なシーンを見ている時とか、マルフォランドドライブの女同士のベッドシーンとかも、電車の中で見るのがかなり厳しかったけど、これでもう安心だ。
人に迷惑をかけずに電車内映画鑑賞をエンジョイできる。よかったよかった。
トルコ系ドイツ人監督ってことで、たしかに他にこんな映画は見たことが無い。
ドイツのトルコ系の人達の生活。同じ監督だったのか。
この映画はすごかった。
「太陽に恋して」も音楽が良かったけど、この「愛より強く」も音楽がとても良い。
2人の気持ちが本気になるタイミングがほんのちょっとズレていたってことが、たった一つの、そして絶望的な大問題なんだよなぁ。
ジャイトは相当前からシベルに本気だったもんなぁ。でも、それを言い出しちゃったらオシマイかもしれないもんなぁ。
シベルもやっと本気になったような気がしたけど、シベルは逆に本気になってしまう自分が恐かった、のかな?
あるいは、自分が本気になってしまったら、もうこの自由なあこがれ続けた生活はできなくなってしまうかもしれない、本気にならないっていう契約だったのだから、って思ったのかなぁ。
とにかく、あのわずかなズレがこんな不幸を生み出してしまった。
ぐいぐい引き込まれてしまったけど、冷静になって考えてみると、あのリストカット等の自傷シーンの数々と、あの激しいファックシーン(SEXというよりもファックでしょ、あれは)がもし無かったらここまでこの映画に引き込まれたかなぁ。
それが自分でもよくわからないところ。
ただ、それが観客の気持ちをつかむために故意に監督がやった方法だとしても、やはりこの監督は映画作りが上手いと思う。
見事に引き込まれてしまったわけだし。
とにかく、かっこいい音楽、引き込まれる映像、悲しいストーリー。
いい映画でした。
ただ、電車の中で見るには支障がありました。
というわけで、アマゾンでのぞき見防止フィルターを3000円で購入。
まえにキルビルの超暴力的なシーンを見ている時とか、マルフォランドドライブの女同士のベッドシーンとかも、電車の中で見るのがかなり厳しかったけど、これでもう安心だ。
人に迷惑をかけずに電車内映画鑑賞をエンジョイできる。よかったよかった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
40歳のバージンロード
この邦題もどうかと思うけどなぁ。
テーマとしては「ぼくの大切なともだち」と同じ感じだね。
友達がいないことが気になって、無理やり友達作りを始める。
でも、友達って作ろうと思って急にできるものじゃないし。
ちょっと身につまされるような気分なのは、やっぱり結婚してから、さらに子供が生まれてからはもっと、友達との付き合いよりも家庭を優先してしまう自分がいるからですね。
寝取られ男のラブバカンス(でしたっけ?)の主人公をやっていた俳優さんが、この映画では主人公の新しくできた友達の役で出てくるんだけど、これがまぁ、いわゆる「男の夢」を体現したような暮らしをしていて、あーたしかにこういう生活してたら楽しいだろうなぁって、実際思いました。
ドラムセットだけでなくバンドができる楽器一式、バイク、ソファー、テレビ、ビール。楽しそう。
でも、やっぱり友達と一緒じゃなきゃ楽しくない。
ああいう男の子の遊びは、やっぱり一人でやっても楽しくない。
でもその友達達にもそれぞれ生活があって、奥さんがいたり、子供がいたり、仕事があったり。
この映画の良いところは、主人公の視線だけじゃなくて、友達の視点でもちゃんと(ちょっとだけだけど)描かれているところ。
やっぱり友達は大切だよなぁ。お互いに。
なかなか連絡もしなくなってしまった友達にも電話でもして、強引にでも会いたいような、そんな気分にさせてくれた映画でした。
あと、この年から新しい友達を作るっても楽しそうだよなぁ。
テーマとしては「ぼくの大切なともだち」と同じ感じだね。
友達がいないことが気になって、無理やり友達作りを始める。
でも、友達って作ろうと思って急にできるものじゃないし。
ちょっと身につまされるような気分なのは、やっぱり結婚してから、さらに子供が生まれてからはもっと、友達との付き合いよりも家庭を優先してしまう自分がいるからですね。
寝取られ男のラブバカンス(でしたっけ?)の主人公をやっていた俳優さんが、この映画では主人公の新しくできた友達の役で出てくるんだけど、これがまぁ、いわゆる「男の夢」を体現したような暮らしをしていて、あーたしかにこういう生活してたら楽しいだろうなぁって、実際思いました。
ドラムセットだけでなくバンドができる楽器一式、バイク、ソファー、テレビ、ビール。楽しそう。
でも、やっぱり友達と一緒じゃなきゃ楽しくない。
ああいう男の子の遊びは、やっぱり一人でやっても楽しくない。
でもその友達達にもそれぞれ生活があって、奥さんがいたり、子供がいたり、仕事があったり。
この映画の良いところは、主人公の視線だけじゃなくて、友達の視点でもちゃんと(ちょっとだけだけど)描かれているところ。
やっぱり友達は大切だよなぁ。お互いに。
なかなか連絡もしなくなってしまった友達にも電話でもして、強引にでも会いたいような、そんな気分にさせてくれた映画でした。
あと、この年から新しい友達を作るっても楽しそうだよなぁ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ボルト
ピクサーによるディズニーCG映画。
冒頭のアクションシーン、たしかに迫力満点。
ただ、アバターを見たあとに見れば、この、完全にCGであることを隠していないフルCG映画で実写並みのアクションがあっても、ふーん、という気持ちになってしまうのも事実。
キャラはとてもよい。
ボルトももちろんいいけど、ミトンズとライノが素晴らしい。
完全に現実を全てわかっているミトンズと、逆に最後までボルトをスーパードッグだと信じているライノっていう組み合わせはとても良かった。
あとハト!
あのハトの動きは本当にいい。リアルを超えて、デフォルメがすごい感じ。
ハトってこういう動きするよなぁ、っていうのを見事にとらえている。
コロッケのモノマネを見ているような感覚。
ストーリーは、うーん、どうだろう。。
特にオチをどうするんだろうっていう、気持ちでずっと見てきた観客にとっては、あのオチではちょっと物足りない。
うん、物足りない。
ずーっと自分はスーパードッグだって信じて生きてきた犬が、あれでハッピーエンドなのかなぁ。
ちょっと納得がいかないなぁ。
メッセージとしてもどうだろうか。
犬は犬らしく暮らしているのが結局幸せなんですよ、っていうメッセージって…。
庶民は庶民らしく夢なんて見ないでつつましく暮らしてやがれ、とか、お前ら所詮アジア人なんだからアジア人らしくそのウサギ小屋に住んで小さい幸せ見つけてやがれ、っていうメッセージ?
メッセージとしては、「レミーの…」のほうが100倍好きだな。
カーズだって50倍ぐらい好きだ。
この映画は…。うーん…。
という感じでした。
おしまい。
冒頭のアクションシーン、たしかに迫力満点。
ただ、アバターを見たあとに見れば、この、完全にCGであることを隠していないフルCG映画で実写並みのアクションがあっても、ふーん、という気持ちになってしまうのも事実。
キャラはとてもよい。
ボルトももちろんいいけど、ミトンズとライノが素晴らしい。
完全に現実を全てわかっているミトンズと、逆に最後までボルトをスーパードッグだと信じているライノっていう組み合わせはとても良かった。
あとハト!
あのハトの動きは本当にいい。リアルを超えて、デフォルメがすごい感じ。
ハトってこういう動きするよなぁ、っていうのを見事にとらえている。
コロッケのモノマネを見ているような感覚。
ストーリーは、うーん、どうだろう。。
特にオチをどうするんだろうっていう、気持ちでずっと見てきた観客にとっては、あのオチではちょっと物足りない。
うん、物足りない。
ずーっと自分はスーパードッグだって信じて生きてきた犬が、あれでハッピーエンドなのかなぁ。
ちょっと納得がいかないなぁ。
メッセージとしてもどうだろうか。
犬は犬らしく暮らしているのが結局幸せなんですよ、っていうメッセージって…。
庶民は庶民らしく夢なんて見ないでつつましく暮らしてやがれ、とか、お前ら所詮アジア人なんだからアジア人らしくそのウサギ小屋に住んで小さい幸せ見つけてやがれ、っていうメッセージ?
メッセージとしては、「レミーの…」のほうが100倍好きだな。
カーズだって50倍ぐらい好きだ。
この映画は…。うーん…。
という感じでした。
おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
チェイサー
韓国映画。
これが長編1作目の監督だそうだ。
だとすると、これはほんと末恐ろしい才能という気がする。
僕が人の感想を見るためにいつも読んでいる映画レビューサイトで、「なんでもかんでも台詞で説明してしまうようなTV局主導の日本映画とは比べ物にならないほどの映画的演出に満ちた作品」という投稿があったのだけど、まさにそんな感じ。
例えば、もともとは自分のところの女の子が売られたと思っていて、ヨンミンの供述を嘘だと思い込んでいた主人公が、ヨンミンの兄夫婦のところで男の子を見たあとに車の中で考えを変えるシーン。
日本の、テレビ局主導の映画で、あそこでセリフでわかりやすく説明してしまわない映画があるとはとても思えない。
でも、これで十分じゃないか。
主人公は、助手席の女の子に「ちょっと黙ってろ、今考えてるんだ」ってことを言って無言で難しい表情をしている。
とにかく、2時間ちょうどぐらいの長さなんだけど、ぐいぐい最後まで見せられてしまう。
前半はやっぱりミジンを助けられるのかが見ている側の一番気になるところ。
その中で、犯人のなんともいえない不気味な性格が少しずつ表に出てくる。
と同時に、単に自分のところの女の子(の支度金)を取り戻したいだけだった主人公が、あの少女と出会い、だんだんとだんだんと、この少女の母親をなにがなんでも救い出すんだって気持ちになっていく気持ちの変化。
こういうあたりが本当に見事だ。
病院でサインする。「保護者」っていう言葉。
後半は、主人公はもう完全に保護者として少女の母親救出にすべてをかける。
すげーなぁ。
長編1作目でこのクオリティーの映画を作ることができる監督ってどれぐらいいるだろうか?
韓国映画おそるべし。
ほんと、ちょっとくやしいから、日本にも国が支援する映画学校を作ってほしいなぁ。
ハードはいくら作っても数年でコモディティ化してしまうってことがもうわかってるんだから、ソフトを作れる力を伸ばしていかないと国際競争に勝てないんじゃない?
っていうか、単純にくやしい。
日本にも、こいつに勝てるような映画監督が出てきてほしいから。
これが長編1作目の監督だそうだ。
だとすると、これはほんと末恐ろしい才能という気がする。
僕が人の感想を見るためにいつも読んでいる映画レビューサイトで、「なんでもかんでも台詞で説明してしまうようなTV局主導の日本映画とは比べ物にならないほどの映画的演出に満ちた作品」という投稿があったのだけど、まさにそんな感じ。
例えば、もともとは自分のところの女の子が売られたと思っていて、ヨンミンの供述を嘘だと思い込んでいた主人公が、ヨンミンの兄夫婦のところで男の子を見たあとに車の中で考えを変えるシーン。
日本の、テレビ局主導の映画で、あそこでセリフでわかりやすく説明してしまわない映画があるとはとても思えない。
でも、これで十分じゃないか。
主人公は、助手席の女の子に「ちょっと黙ってろ、今考えてるんだ」ってことを言って無言で難しい表情をしている。
とにかく、2時間ちょうどぐらいの長さなんだけど、ぐいぐい最後まで見せられてしまう。
前半はやっぱりミジンを助けられるのかが見ている側の一番気になるところ。
その中で、犯人のなんともいえない不気味な性格が少しずつ表に出てくる。
と同時に、単に自分のところの女の子(の支度金)を取り戻したいだけだった主人公が、あの少女と出会い、だんだんとだんだんと、この少女の母親をなにがなんでも救い出すんだって気持ちになっていく気持ちの変化。
こういうあたりが本当に見事だ。
病院でサインする。「保護者」っていう言葉。
後半は、主人公はもう完全に保護者として少女の母親救出にすべてをかける。
すげーなぁ。
長編1作目でこのクオリティーの映画を作ることができる監督ってどれぐらいいるだろうか?
韓国映画おそるべし。
ほんと、ちょっとくやしいから、日本にも国が支援する映画学校を作ってほしいなぁ。
ハードはいくら作っても数年でコモディティ化してしまうってことがもうわかってるんだから、ソフトを作れる力を伸ばしていかないと国際競争に勝てないんじゃない?
っていうか、単純にくやしい。
日本にも、こいつに勝てるような映画監督が出てきてほしいから。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ | 次ページ » |