つれづれなるままに映画や音楽の感想などをテキトーに書いていければなぁ、と思っております。
つれづれおきらく
ガールズ・ルール
キルスティン・ダンスト。レイチェル・リー・クック。
女子高生がキャピキャピと活躍する元気いっぱいの映画かと思いきや、どうやら実話に基づいた、ウーマンリブとかフェミニズム的なムーブメントがちょうど生まれた頃の、ある私立女子高でのお話。
誰が主人公なのか、転校生のオーディーがどういう立ち位置なのか、特に話の主軸があるわけではなく、やっぱりこれはどう考えても話がぐちゃぐちゃなんだけど、我慢して見ていると、最後はなかなかいい感じで終わる。
まぁ、うーん、人に勧めるかと言えば、おすすめはしないけど。
女子高生がキャピキャピと活躍する元気いっぱいの映画かと思いきや、どうやら実話に基づいた、ウーマンリブとかフェミニズム的なムーブメントがちょうど生まれた頃の、ある私立女子高でのお話。
誰が主人公なのか、転校生のオーディーがどういう立ち位置なのか、特に話の主軸があるわけではなく、やっぱりこれはどう考えても話がぐちゃぐちゃなんだけど、我慢して見ていると、最後はなかなかいい感じで終わる。
まぁ、うーん、人に勧めるかと言えば、おすすめはしないけど。
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バーナード・アンド・ドリス
3日前ぐらいから、このブログの1日あたりのアクセス数が急にいつもの2倍ぐらいに増えたのですが、これと言ってきっかけが思いつかないので、gooブログの集計の方法が変わったのかなぁ。
アクセス数って、ブログを書き続けるモチベーション維持には少なからず影響しているので、まぁ、多少水増しした集計方法にするのは良いのかもしれませんね。
と、勝手に水増し集計していることにしちゃいましたが。
さて、この映画ですが、レイフ・ファインズとスーザン・サランドン。
実在したタバコ産業の大富豪の女性と、その執事との、なんとも不思議な関係を描いた作品。
かなり地味なのですが、メロンが冷たすぎるっていうだけの理由で執事を首にしたり、自分のほうから庭師の若い男を誘って関係を持ち、そのためにその庭師の男をクビにする、そういうとんでもなく扱いづらい女性が、なぜだかこの新しい執事にだけは不思議と心を開き、認め、最後には100%の信頼を寄せる、その微妙な過程が全然不自然じゃなく描かれているのがすごい。
バーナードはゲイなので男女の関係になることはなく、だからこそなのか、友情というか、むしろ家族のような信頼関係が生まれていく。
ドリスは最初の結婚相手との間に子供が生まれたのだけどわずか1日で死んでしまったという過去があり、バーナードのほうは逆に幼くして母も父も亡くしている。
だから、この2人は、どちらかというと、母親と息子に近いのかもしれない。特に、あの看護士じゃなく私があなたのお世話をするんだ!と言ってきかなかったバーナードの姿はまるで、駄々っ子のようだったし。
デューク大学に寄付ってセリフが出てきたけど、デューク大学って、このデューク家と関係あったのかな。
とにかく、実話(に基づいている)だから面白いし、実話だからそれ以上の派手なストーリーには出来なかったんだろうなぁ地味だなぁ平坦だなぁ、って感じ。
ま、2人とも芸達者なので、この2人の演技を見るだけでも価値ありです。
アクセス数って、ブログを書き続けるモチベーション維持には少なからず影響しているので、まぁ、多少水増しした集計方法にするのは良いのかもしれませんね。
と、勝手に水増し集計していることにしちゃいましたが。
さて、この映画ですが、レイフ・ファインズとスーザン・サランドン。
実在したタバコ産業の大富豪の女性と、その執事との、なんとも不思議な関係を描いた作品。
かなり地味なのですが、メロンが冷たすぎるっていうだけの理由で執事を首にしたり、自分のほうから庭師の若い男を誘って関係を持ち、そのためにその庭師の男をクビにする、そういうとんでもなく扱いづらい女性が、なぜだかこの新しい執事にだけは不思議と心を開き、認め、最後には100%の信頼を寄せる、その微妙な過程が全然不自然じゃなく描かれているのがすごい。
バーナードはゲイなので男女の関係になることはなく、だからこそなのか、友情というか、むしろ家族のような信頼関係が生まれていく。
ドリスは最初の結婚相手との間に子供が生まれたのだけどわずか1日で死んでしまったという過去があり、バーナードのほうは逆に幼くして母も父も亡くしている。
だから、この2人は、どちらかというと、母親と息子に近いのかもしれない。特に、あの看護士じゃなく私があなたのお世話をするんだ!と言ってきかなかったバーナードの姿はまるで、駄々っ子のようだったし。
デューク大学に寄付ってセリフが出てきたけど、デューク大学って、このデューク家と関係あったのかな。
とにかく、実話(に基づいている)だから面白いし、実話だからそれ以上の派手なストーリーには出来なかったんだろうなぁ地味だなぁ平坦だなぁ、って感じ。
ま、2人とも芸達者なので、この2人の演技を見るだけでも価値ありです。
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モール☆コップ
面白い!
ダイハードのパロディってほどではないけど、かなりダイハードを意識してて。
ダイハードのマクレーンは元々警官としてすごい奴なんだけど、家族間の関係の中で、妻から別れ話を持ち出されている状態で、仕事は出来るけど夫・父親としてはダメな男。
それが、この映画の場合、本当にダメな男。
そこが、むしろ面白い。
笑いは2倍、いや、3倍。
そして、活躍するシーンは、もとがダメダメ男なだけに、ドキドキも感動も2倍!
ダイハードの明らかなパロディの排気ダクトでのシーン、たまたま偶然相手を倒してしまった1人目からはじまり、段々と、気がつけば偶然ではなく、この人の力と知恵で本当に大活躍。
あのスケートボードを必要もないのにわざわざコロコロコロと転がして、「また1人やっつけたぜ」と相手に知らせるところなんて、くー、かっこいい。いつの間にか、この男、かなりかっこいいじゃないか!
前半笑わせて後半は本気アクションということかなと思っていると、ちゃーんと笑わせてくくれるし。
伏線もばっちり。
いろんな伏線が、後半バシバシ活きてくる。
アメリカでは大ヒットしたらしい。
それもわかる。
デートムービーとして最高じゃないっすか、これ。特に男側にとってはありがたい映画だな。
いや、ファミリー向けとしても素晴らしい出来。
1800円で見ようとは思わないし、これだけ面白くても1800円は高いと思うんだけど、4ドル75セント(2000年ごろのオハイオ州コロンバス価格)で見たら、「わーはっはっはっは!最高~!!笑った~。」で大満足じゃないですか?
というわけで、この映画が劇場では上映されない日本の映画システムに疑問を感じる、そんな作品でした。
ダイハードのパロディってほどではないけど、かなりダイハードを意識してて。
ダイハードのマクレーンは元々警官としてすごい奴なんだけど、家族間の関係の中で、妻から別れ話を持ち出されている状態で、仕事は出来るけど夫・父親としてはダメな男。
それが、この映画の場合、本当にダメな男。
そこが、むしろ面白い。
笑いは2倍、いや、3倍。
そして、活躍するシーンは、もとがダメダメ男なだけに、ドキドキも感動も2倍!
ダイハードの明らかなパロディの排気ダクトでのシーン、たまたま偶然相手を倒してしまった1人目からはじまり、段々と、気がつけば偶然ではなく、この人の力と知恵で本当に大活躍。
あのスケートボードを必要もないのにわざわざコロコロコロと転がして、「また1人やっつけたぜ」と相手に知らせるところなんて、くー、かっこいい。いつの間にか、この男、かなりかっこいいじゃないか!
前半笑わせて後半は本気アクションということかなと思っていると、ちゃーんと笑わせてくくれるし。
伏線もばっちり。
いろんな伏線が、後半バシバシ活きてくる。
アメリカでは大ヒットしたらしい。
それもわかる。
デートムービーとして最高じゃないっすか、これ。特に男側にとってはありがたい映画だな。
いや、ファミリー向けとしても素晴らしい出来。
1800円で見ようとは思わないし、これだけ面白くても1800円は高いと思うんだけど、4ドル75セント(2000年ごろのオハイオ州コロンバス価格)で見たら、「わーはっはっはっは!最高~!!笑った~。」で大満足じゃないですか?
というわけで、この映画が劇場では上映されない日本の映画システムに疑問を感じる、そんな作品でした。
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ハートロッカー
アカデミー賞をたくさん取った映画。
元夫が撮ったアバターとの賞争いが話題だったけど、1年間に作られた映画はすごくたくさんあるわけだし、それらを全部押さえて6個も取ったわけだから、やっぱりすげー映画にちがいないって思ってしまう。
まず言っておきたいのは、たしかにかなり期待して見てしまったというのは否めないってこと。
期待しすぎて見た映画で面白く感じた映画は少ない。
そういう意味では、辛すぎる意見になってしまうかもしれない、ってことは最初に言っておきます。
が、正直言って、これがそんなに良い映画とは、僕には思えない。
爆弾処理っていう作業そのものがヒリヒリするぐらい緊迫感のあることなわけだから、その処理中の映像は、そりゃあドキドキしますよ。緊張感いっぱいですよ。
で、その緊張感いっぱいの映像をたくさん撮ってつなぎあわせたら、そりゃあ、2時間緊張しっぱなしの映画になりますよ。そりゃあそうでしょうよ。
でもさ、それって、そもそも映画?
ドキドキの1個目。
ドキドキの2個目。
ドキドキの3個目。
ドキドキの4個目。
ドキドキの5個目。
ドキドキの6個目。
その間にほんのちょっとの「ドラマのようなもの」を、わずかばかり挟んで。
ちがうんじゃねーか。
映画ならば
ドキドキしてちびりそうな1個目。
自信をなくして結局あきらめた2個目。
開き直ってやったら成功して仲間に認められた3個目。
調子に乗ってナメてかかったら失敗し仲間を死なせちまった4個目。
自暴自棄になって自殺のつもりで処理した5個目。
仲間のため、国のため、やっぱり俺がやらなければなならないって思えた6個目。
なんていうのが「ドラマ」じゃないか?
つまり、まぁ、そんなドラマなんてものもなく、ただただ残りの日数を指折り数えながら、ただただ続く緊迫した毎日を過ごしていくしかない、それが戦場の現実で、その現実をそのまま描いてみせたのがこの映画ってことなんでしょう。
まぁ、そうなんでしょうよ。
でもね、それは映画としては全然面白くないよ。
映画1本の中で、主人公が少しは成長する姿が見たいですよ、僕は。
やってる仕事は全然ちがうけど、これなら「おくりびと」のほうがずっと映画として好きだな。あれは主人公が1回目、2回目、3回目…と回数を重ねる中でちゃんと成長するから。
というわけで、残念な映画でした。
おしまい。
元夫が撮ったアバターとの賞争いが話題だったけど、1年間に作られた映画はすごくたくさんあるわけだし、それらを全部押さえて6個も取ったわけだから、やっぱりすげー映画にちがいないって思ってしまう。
まず言っておきたいのは、たしかにかなり期待して見てしまったというのは否めないってこと。
期待しすぎて見た映画で面白く感じた映画は少ない。
そういう意味では、辛すぎる意見になってしまうかもしれない、ってことは最初に言っておきます。
が、正直言って、これがそんなに良い映画とは、僕には思えない。
爆弾処理っていう作業そのものがヒリヒリするぐらい緊迫感のあることなわけだから、その処理中の映像は、そりゃあドキドキしますよ。緊張感いっぱいですよ。
で、その緊張感いっぱいの映像をたくさん撮ってつなぎあわせたら、そりゃあ、2時間緊張しっぱなしの映画になりますよ。そりゃあそうでしょうよ。
でもさ、それって、そもそも映画?
ドキドキの1個目。
ドキドキの2個目。
ドキドキの3個目。
ドキドキの4個目。
ドキドキの5個目。
ドキドキの6個目。
その間にほんのちょっとの「ドラマのようなもの」を、わずかばかり挟んで。
ちがうんじゃねーか。
映画ならば
ドキドキしてちびりそうな1個目。
自信をなくして結局あきらめた2個目。
開き直ってやったら成功して仲間に認められた3個目。
調子に乗ってナメてかかったら失敗し仲間を死なせちまった4個目。
自暴自棄になって自殺のつもりで処理した5個目。
仲間のため、国のため、やっぱり俺がやらなければなならないって思えた6個目。
なんていうのが「ドラマ」じゃないか?
つまり、まぁ、そんなドラマなんてものもなく、ただただ残りの日数を指折り数えながら、ただただ続く緊迫した毎日を過ごしていくしかない、それが戦場の現実で、その現実をそのまま描いてみせたのがこの映画ってことなんでしょう。
まぁ、そうなんでしょうよ。
でもね、それは映画としては全然面白くないよ。
映画1本の中で、主人公が少しは成長する姿が見たいですよ、僕は。
やってる仕事は全然ちがうけど、これなら「おくりびと」のほうがずっと映画として好きだな。あれは主人公が1回目、2回目、3回目…と回数を重ねる中でちゃんと成長するから。
というわけで、残念な映画でした。
おしまい。
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デトロイト・コップ・シティ
サミュエル・L・ジャクソンとユージン・レヴィ。
犯罪捜査アクション映画っていうよりも、完全にコメディ映画。
で、これが、かなり面白かった。
孤独な刑事と、家族思いのセールスマン。
巻き込まれ型ストーリーっていうか、まあ、よくある感じの、タイプの全くちがう2人の男がずーっと同じ車に乗って行動を共にしないといけないことで、段々と互いに相手のことが分かってきて、相手のことを認めるようになり、そして友情が生まれていくっていう、ありがちの映画なんだけど、このパターンはなぜありがちなのかって言えば、そりゃあ、映画としては王道のハズレのないパターンってことだと思うんだけど、この映画もやっぱり面白い。
特に、最初まったく出来ない男って感じで登場したサラリーマンのおっさんが、やるときはやる、やっぱりビジネスの世界で必死に生きている男は、そりゃああんた、やるときはやるんだぜ、って感じがたまらない。楽しい。
家族を大切にする気持ちとかも「相棒」のサミュエル・L・ジャクソンに伝授して。
やるなぁ、おっさん!
というわけで、期待せずに見始めたら思いがけずかなり面白い映画でした。
犯罪捜査アクション映画っていうよりも、完全にコメディ映画。
で、これが、かなり面白かった。
孤独な刑事と、家族思いのセールスマン。
巻き込まれ型ストーリーっていうか、まあ、よくある感じの、タイプの全くちがう2人の男がずーっと同じ車に乗って行動を共にしないといけないことで、段々と互いに相手のことが分かってきて、相手のことを認めるようになり、そして友情が生まれていくっていう、ありがちの映画なんだけど、このパターンはなぜありがちなのかって言えば、そりゃあ、映画としては王道のハズレのないパターンってことだと思うんだけど、この映画もやっぱり面白い。
特に、最初まったく出来ない男って感じで登場したサラリーマンのおっさんが、やるときはやる、やっぱりビジネスの世界で必死に生きている男は、そりゃああんた、やるときはやるんだぜ、って感じがたまらない。楽しい。
家族を大切にする気持ちとかも「相棒」のサミュエル・L・ジャクソンに伝授して。
やるなぁ、おっさん!
というわけで、期待せずに見始めたら思いがけずかなり面白い映画でした。
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それでも恋するバルセロナ
ウディ・アレン。
スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クロス。
スペインでの一夏の体験(?)。
ウディ・アレンが最近お気に入りのスカーレット・ヨハンソンと一緒に、バカンスがてら撮った映画らしいんだけど、たしかにそんな感じで、さらーっとなんてことない話が進み終わる。
そんなにヒネリがない。
なんだか不思議な三角関係というか、四角関係か、を描いただけ。
それなのに飽きずに楽しく最後まで見られるのは、やっぱりスカーレット・ヨハンソンとペネロペ・クロスの魅力なのかなぁ。
いやしかし、この画家の男、なんて野郎だ。
これだけの美女を全員はべらして。。。
ま、なんというか、ま、そんな感じの、どうってことない映画でした。
一夫一妻制とか、愛を誓うとか、真面目に夫婦関係を築くとか、そういうことに対する疑問を投げかけているのかというと、そんな風でもないしなぁ。
あくまでも、この映画に登場するごくごく特別な人達の間で起こることって感じなんだよなぁ。
ま、ウディ・アレンもそんな重たいテーマなんか描きたかったわけじゃないだろうなぁ。
おしまい。
スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クロス。
スペインでの一夏の体験(?)。
ウディ・アレンが最近お気に入りのスカーレット・ヨハンソンと一緒に、バカンスがてら撮った映画らしいんだけど、たしかにそんな感じで、さらーっとなんてことない話が進み終わる。
そんなにヒネリがない。
なんだか不思議な三角関係というか、四角関係か、を描いただけ。
それなのに飽きずに楽しく最後まで見られるのは、やっぱりスカーレット・ヨハンソンとペネロペ・クロスの魅力なのかなぁ。
いやしかし、この画家の男、なんて野郎だ。
これだけの美女を全員はべらして。。。
ま、なんというか、ま、そんな感じの、どうってことない映画でした。
一夫一妻制とか、愛を誓うとか、真面目に夫婦関係を築くとか、そういうことに対する疑問を投げかけているのかというと、そんな風でもないしなぁ。
あくまでも、この映画に登場するごくごく特別な人達の間で起こることって感じなんだよなぁ。
ま、ウディ・アレンもそんな重たいテーマなんか描きたかったわけじゃないだろうなぁ。
おしまい。
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踊れトスカーナ
きっと、もっと平和で楽しい気分の時に見たらちがったんだろうと思うのだけど。
のんびりした田舎町で、きれいなひまわり畑のむこうにとても絵になる民家があって、街は石畳のゆるやかにくねった坂道。
一人一人個性的な素敵な村人たち。
音楽と、きれいな女性達が魅せるフラメンコダンス。
テレビの受信状況とか、バイクの生涯の最後とか、小物も大活躍。
でも、正直な感想としては、「人生、そんなのんきでハッピーなもんじゃねーよ。」と思ってしまった。
いや、この映画はよくできたいい映画だと思う。
この映画に罪はない。
見たときの僕の気分の問題。
映画は、僕にとっては気分転換の一番の方法なのだけど、息もつかせぬアクションとか、強烈な映像とか、そういう映画だと、もうこっちの気持ち関係なく強引に力づくで映画の世界のなかにひきずりこまれるからいいんだけど。
この手ののんびりした映画だと、なかなか映画の中の世界に入っていけないんだなぁ。
結果、気分転換に役立たなかった。
よくできた映画に、「ケッ」とケチをつけてしまう自分にがっかり。
おしまい。
のんびりした田舎町で、きれいなひまわり畑のむこうにとても絵になる民家があって、街は石畳のゆるやかにくねった坂道。
一人一人個性的な素敵な村人たち。
音楽と、きれいな女性達が魅せるフラメンコダンス。
テレビの受信状況とか、バイクの生涯の最後とか、小物も大活躍。
でも、正直な感想としては、「人生、そんなのんきでハッピーなもんじゃねーよ。」と思ってしまった。
いや、この映画はよくできたいい映画だと思う。
この映画に罪はない。
見たときの僕の気分の問題。
映画は、僕にとっては気分転換の一番の方法なのだけど、息もつかせぬアクションとか、強烈な映像とか、そういう映画だと、もうこっちの気持ち関係なく強引に力づくで映画の世界のなかにひきずりこまれるからいいんだけど。
この手ののんびりした映画だと、なかなか映画の中の世界に入っていけないんだなぁ。
結果、気分転換に役立たなかった。
よくできた映画に、「ケッ」とケチをつけてしまう自分にがっかり。
おしまい。
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渇き
「JSA」「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督。
主演がソン・ガンホ。
なんか、評価も高いみたい。カンヌで賞取ったらしい。
というわけで、すごく期待して見た。
結論を言えば、期待しすぎちゃったかな、って感じ。
ちょっとガッカリかな。
ソン・ガンホ演じるサンヒョンの、神父という身でありながらの女性の体への渇望。
そして、相手役となるテジュの、あの牢獄のような環境から抜け出したいという渇望。
この2つが衝突してからみ合うところまでは確かに面白い。
けど、テジュがバンパイアになってしまってからのゴチャゴチャした話は、うーん、そんなに面白いかなぁ。
それ以降は「渇き」の意味が、文字通りのシンプルな意味になってしまう。
つまり、彼らにとっての食料&水であるところの血に対する渇き。
そこからはもうあまり面白くない。
少年マンガの世界か?ってぐらい薄っぺらな感じになっていく。
これ、そんなに評価されるべき作品かなぁ。
どうでしょう?
他の人の感想も読んでみたいが、東京でも小さい2つの映画館でしかやっていないので、まだあまりネット上でもしっかりしたレビューが見つからない。
「いや、この映画は、ここのところはすごいんだよ」っていうのを聞きたい気分。
主演がソン・ガンホ。
なんか、評価も高いみたい。カンヌで賞取ったらしい。
というわけで、すごく期待して見た。
結論を言えば、期待しすぎちゃったかな、って感じ。
ちょっとガッカリかな。
ソン・ガンホ演じるサンヒョンの、神父という身でありながらの女性の体への渇望。
そして、相手役となるテジュの、あの牢獄のような環境から抜け出したいという渇望。
この2つが衝突してからみ合うところまでは確かに面白い。
けど、テジュがバンパイアになってしまってからのゴチャゴチャした話は、うーん、そんなに面白いかなぁ。
それ以降は「渇き」の意味が、文字通りのシンプルな意味になってしまう。
つまり、彼らにとっての食料&水であるところの血に対する渇き。
そこからはもうあまり面白くない。
少年マンガの世界か?ってぐらい薄っぺらな感じになっていく。
これ、そんなに評価されるべき作品かなぁ。
どうでしょう?
他の人の感想も読んでみたいが、東京でも小さい2つの映画館でしかやっていないので、まだあまりネット上でもしっかりしたレビューが見つからない。
「いや、この映画は、ここのところはすごいんだよ」っていうのを聞きたい気分。
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マインドゲーム
面白かった。
とにかく映像すごい。
2004年。こんな映画知らなかった。もう6年近く前じゃないか。
CGが進歩して、実写(CGを多用した映像を実写というのかな?)でも相当すごい映像が作れるようになったけど、そんなのを軽々と突き放すアニメによるイマジネーション世界。おそろしいほど。
アニメを好きな人がアニメを好きな理由がよくわかるなぁ。
こんなのやっぱり実写じゃ再現できない。
いや、この映画を見せて、「この通りに作って」と言えば出来るだろう。
けど、ゼロから作ろうって時に、このイマジネーションは、アニメという自由な環境でしか生まれてこないだろう。
途中で繰り広げられるドラッグ映像みたいなのは、ディズニー映画へのオマージュだろうか?
アニメという無限の創造世界を作り上げたディズニーは、その初期のころからかなり狂った映像を作っていたからなぁ。
この映画は、僕はポジティブでシンプルなメッセージを力強く訴える映画だと思ったな。
最初にミョンちゃんが飛び込む電車の中の人のケータイ電話の画面に文字「YOUR LIFE IS THE RESULT OF YOUR OWN DECISION」(だったかな?)。同じ言葉が、新大阪の駅のベンチでサラ金の男を待つ女の横に立つ看板にも落書きとして書かれている。
僕は、「人生なんて、一瞬一瞬、どんだけやったかで全て決まるんだ。だから、とにかく、がむしゃらに思い切り全力で突っ走ってみようぜ!」というポジティブなメッセージにとらえた。
「この今のダメでみじめで情けない自分の状況は、結局、過去の自分がやるべき時にやるべきことをやらなかった結果。文句言ったってしょうがないんだよ。あきらめろよ。時計を戻せたらなぁ、あの時ああしてればなぁ、なんて思ってもしょうがない。そんなのは妄想、幻想、夢だよ。」というネガティブなメッセージにも取れるんだけども。
それはつまり、この映画の神様が出てくる描写以降の全てを死にかけてる西が薄れゆく意識の中で思い描いた妄想ととらえるのか、全部本当におこった奇跡のようなことととらえるのかによるわけだけど。前者と思って見るんだったら、そもそもこんな映画を見る意味が無いじゃないか。時間の無駄だ。ある男の死ぬ間際の妄想をすごい映画で描いて見せた映画、でも全部しょせん夢、っていうんじゃ。僕はやっぱりこの映画は、とにかくがむしゃらに思い切り全力で突き進めば、そこにはもっと素晴らしい未来が、素晴らしい人生が待っているんだぜ、っていう映画と思った。だって、そう思いたいし。
話が込み合っているけど、おそらくこういうことだろうっていうを考えてみると以下のような感じかな。
・クジラの中にいたおじいさんは、すでに幼少期に女性としての意識に目覚めていた。股にチンチンをはさむ描写。大人になり、悩んで教会に行く。結婚して子供ができた。大きな勝負に出るけど、カバンを間違えて大事件となり逃走。そしてクジラに飲み込まれる。(あの時、どうしてカバン間違えちゃったかなぁ、俺。いや、そもそも、なんであんなヤバイ取引をやろうとしちゃったかなぁ、俺。)
・ 焼き鳥屋に来たサラ金のおじさん(メガネ)は、クジラの中のおじいさんの息子。小さいころにはテレビの中のヒーローにあこがれてた。時間を昔に戻せる時計ベルトを持つヒーローに。子供の頃に父親が突然失踪。大人になりある女性と恋仲になる。焼き鳥屋でのデート。楽しい日々。でも、ダンスフロアで、カッコいい男に女性を横取りされてしまう。(あの時、「行かないでくれ。俺と一緒にいてくれ。」ってどうして言えなかったかなぁ、俺。)
・ ミョンちゃんたち姉妹のお父さんは、昔はとてもモテた。ちょっとしたスターだった。いつも女性をとっかえひっかえ。たまたまダンスフロアで見つけたかわいい女性も簡単にゲット。その女性との間に、二人の娘が生まれる。もとから真面目に働いたりできない性分だから、どんどん借金が増え、最終的には夜逃げ。夜逃げのどさくさで妻はいなくなった。
・ ミョンちゃんの姉は、ずーっとアーティストになりたかった。でも家計は厳しく、子供の頃からずっと我慢を続けてきた。飼ってた犬を一番かわいがっていたのも彼女。捨てに行くのは本当につらかった。けど、妹の前でそれは言えなかった。難関の芸大にも無事合格。でも、妹の高校の学費のために退学して働き始めた。その勤め先にも借金の取り立ての電話がかかってくる日々。夜逃げして、妹と焼き鳥屋をしながら細々と暮らす日々。(芸術家になりたかったなぁ。家族のためじゃなく、自分のためだけに生きることが出来てたらなぁ。もっとわがまま言えてたらなぁ。)
・ ミョンちゃんは、あんまり何も考えていない女の子。幼馴染の西くんを好きだったけど、互いの告白以降、逆にぎこちなくなって付き合うどころか手も握らない日々。別のカッコいい男の子となんとなく付き合うことに。子供の頃から本気でやっていた水泳も、結局家計が厳しくなってあきらめた。それからは本当にテキトーに生きてきた。派手な服を着て、飲んだり食べたり踊ったり。カッコいいトラック運転手の男と付き合い始めて、頼りになるし、なんとなく結婚することに。
・ ミョンちゃん達のお母さんは、借金をするために、あるいは借金をいくらか返すために何度もサラ金へ行った。ある日、サラ金から出てきた彼女が、目の前に停まっている紫色の派手な車を見ると、そこに座っていたのはかつて恋仲だった、あの男だった。2人は会うようになる。なぜあの時、この男を裏切ってあんなナンパな男に走ってしまったのだろう。そして、男は新大阪発東京行きの切符を渡してきた。一緒に東京に行こう。また一緒にやりなおそうと。
・ 子供の頃からサッカーが得意だった男は、小さい時に見たマラドーナの本当はハンドのヘディングシュートを目に焼き付けていた。大人になって決定的なシュートシーン、彼は、彼にとって英雄であるマラドーナと全く同じ、手でヘディングシュートを決めたが、「ハンド」の判定を受けて審判に暴行。そしてサッカー界から永久追放となってしまった。
・ 西は、昔からずーっと中途半端。子供の頃から大好きなミョンちゃんにも、思い切って告白したところまでは良かったけど、それ以上の関係に進む勇気が無い。大好きなミョンちゃんが「他の人と付き合ったら怒る?」と聞いてきても何も言えなかった。あの時、「嫌だ。俺は世界中の誰よりもミョンちゃんが好きなんだ。子供の頃からずーっと好きなんだ。大好きなんだ。」って言えなかった。高校になって、ミョンちゃんがラブホテルに入るところを目撃。絶望。マンガを描くことだけは得意だと思っているけど、それも中途半端。バイトしながらマンガ家を目指しているけど、最近はもうあまりマンガも描いていない。何もできない俺。ダメな俺。(どうして、ミョンちゃんに男らしく本当の気持ちを言わなかったんだろう。どうして、マンガももっと本気で描かなかったんだろう。)
ってところかな、きっと。
牛乳のところが大好き。
セックスの映像もすごい。素晴らしい。
全部は、それぞれの人がそれぞれのタイミングで下した決断の結果。
後から後悔するぐらいなら、その時その時、本気で全力でがむしゃらにやればいいじゃないか。
過去は変わらないかもしれないけど、ここから先はどうだろう。
今日何をするか、今何をするか、それで未来はどんどん変わっていく。
だったら今、思い切りやるだけだ!
という内容を、キョーレツなモノスゴイ映像で描いた作品、だよね?
とにかく映像すごい。
2004年。こんな映画知らなかった。もう6年近く前じゃないか。
CGが進歩して、実写(CGを多用した映像を実写というのかな?)でも相当すごい映像が作れるようになったけど、そんなのを軽々と突き放すアニメによるイマジネーション世界。おそろしいほど。
アニメを好きな人がアニメを好きな理由がよくわかるなぁ。
こんなのやっぱり実写じゃ再現できない。
いや、この映画を見せて、「この通りに作って」と言えば出来るだろう。
けど、ゼロから作ろうって時に、このイマジネーションは、アニメという自由な環境でしか生まれてこないだろう。
途中で繰り広げられるドラッグ映像みたいなのは、ディズニー映画へのオマージュだろうか?
アニメという無限の創造世界を作り上げたディズニーは、その初期のころからかなり狂った映像を作っていたからなぁ。
この映画は、僕はポジティブでシンプルなメッセージを力強く訴える映画だと思ったな。
最初にミョンちゃんが飛び込む電車の中の人のケータイ電話の画面に文字「YOUR LIFE IS THE RESULT OF YOUR OWN DECISION」(だったかな?)。同じ言葉が、新大阪の駅のベンチでサラ金の男を待つ女の横に立つ看板にも落書きとして書かれている。
僕は、「人生なんて、一瞬一瞬、どんだけやったかで全て決まるんだ。だから、とにかく、がむしゃらに思い切り全力で突っ走ってみようぜ!」というポジティブなメッセージにとらえた。
「この今のダメでみじめで情けない自分の状況は、結局、過去の自分がやるべき時にやるべきことをやらなかった結果。文句言ったってしょうがないんだよ。あきらめろよ。時計を戻せたらなぁ、あの時ああしてればなぁ、なんて思ってもしょうがない。そんなのは妄想、幻想、夢だよ。」というネガティブなメッセージにも取れるんだけども。
それはつまり、この映画の神様が出てくる描写以降の全てを死にかけてる西が薄れゆく意識の中で思い描いた妄想ととらえるのか、全部本当におこった奇跡のようなことととらえるのかによるわけだけど。前者と思って見るんだったら、そもそもこんな映画を見る意味が無いじゃないか。時間の無駄だ。ある男の死ぬ間際の妄想をすごい映画で描いて見せた映画、でも全部しょせん夢、っていうんじゃ。僕はやっぱりこの映画は、とにかくがむしゃらに思い切り全力で突き進めば、そこにはもっと素晴らしい未来が、素晴らしい人生が待っているんだぜ、っていう映画と思った。だって、そう思いたいし。
話が込み合っているけど、おそらくこういうことだろうっていうを考えてみると以下のような感じかな。
・クジラの中にいたおじいさんは、すでに幼少期に女性としての意識に目覚めていた。股にチンチンをはさむ描写。大人になり、悩んで教会に行く。結婚して子供ができた。大きな勝負に出るけど、カバンを間違えて大事件となり逃走。そしてクジラに飲み込まれる。(あの時、どうしてカバン間違えちゃったかなぁ、俺。いや、そもそも、なんであんなヤバイ取引をやろうとしちゃったかなぁ、俺。)
・ 焼き鳥屋に来たサラ金のおじさん(メガネ)は、クジラの中のおじいさんの息子。小さいころにはテレビの中のヒーローにあこがれてた。時間を昔に戻せる時計ベルトを持つヒーローに。子供の頃に父親が突然失踪。大人になりある女性と恋仲になる。焼き鳥屋でのデート。楽しい日々。でも、ダンスフロアで、カッコいい男に女性を横取りされてしまう。(あの時、「行かないでくれ。俺と一緒にいてくれ。」ってどうして言えなかったかなぁ、俺。)
・ ミョンちゃんたち姉妹のお父さんは、昔はとてもモテた。ちょっとしたスターだった。いつも女性をとっかえひっかえ。たまたまダンスフロアで見つけたかわいい女性も簡単にゲット。その女性との間に、二人の娘が生まれる。もとから真面目に働いたりできない性分だから、どんどん借金が増え、最終的には夜逃げ。夜逃げのどさくさで妻はいなくなった。
・ ミョンちゃんの姉は、ずーっとアーティストになりたかった。でも家計は厳しく、子供の頃からずっと我慢を続けてきた。飼ってた犬を一番かわいがっていたのも彼女。捨てに行くのは本当につらかった。けど、妹の前でそれは言えなかった。難関の芸大にも無事合格。でも、妹の高校の学費のために退学して働き始めた。その勤め先にも借金の取り立ての電話がかかってくる日々。夜逃げして、妹と焼き鳥屋をしながら細々と暮らす日々。(芸術家になりたかったなぁ。家族のためじゃなく、自分のためだけに生きることが出来てたらなぁ。もっとわがまま言えてたらなぁ。)
・ ミョンちゃんは、あんまり何も考えていない女の子。幼馴染の西くんを好きだったけど、互いの告白以降、逆にぎこちなくなって付き合うどころか手も握らない日々。別のカッコいい男の子となんとなく付き合うことに。子供の頃から本気でやっていた水泳も、結局家計が厳しくなってあきらめた。それからは本当にテキトーに生きてきた。派手な服を着て、飲んだり食べたり踊ったり。カッコいいトラック運転手の男と付き合い始めて、頼りになるし、なんとなく結婚することに。
・ ミョンちゃん達のお母さんは、借金をするために、あるいは借金をいくらか返すために何度もサラ金へ行った。ある日、サラ金から出てきた彼女が、目の前に停まっている紫色の派手な車を見ると、そこに座っていたのはかつて恋仲だった、あの男だった。2人は会うようになる。なぜあの時、この男を裏切ってあんなナンパな男に走ってしまったのだろう。そして、男は新大阪発東京行きの切符を渡してきた。一緒に東京に行こう。また一緒にやりなおそうと。
・ 子供の頃からサッカーが得意だった男は、小さい時に見たマラドーナの本当はハンドのヘディングシュートを目に焼き付けていた。大人になって決定的なシュートシーン、彼は、彼にとって英雄であるマラドーナと全く同じ、手でヘディングシュートを決めたが、「ハンド」の判定を受けて審判に暴行。そしてサッカー界から永久追放となってしまった。
・ 西は、昔からずーっと中途半端。子供の頃から大好きなミョンちゃんにも、思い切って告白したところまでは良かったけど、それ以上の関係に進む勇気が無い。大好きなミョンちゃんが「他の人と付き合ったら怒る?」と聞いてきても何も言えなかった。あの時、「嫌だ。俺は世界中の誰よりもミョンちゃんが好きなんだ。子供の頃からずーっと好きなんだ。大好きなんだ。」って言えなかった。高校になって、ミョンちゃんがラブホテルに入るところを目撃。絶望。マンガを描くことだけは得意だと思っているけど、それも中途半端。バイトしながらマンガ家を目指しているけど、最近はもうあまりマンガも描いていない。何もできない俺。ダメな俺。(どうして、ミョンちゃんに男らしく本当の気持ちを言わなかったんだろう。どうして、マンガももっと本気で描かなかったんだろう。)
ってところかな、きっと。
牛乳のところが大好き。
セックスの映像もすごい。素晴らしい。
全部は、それぞれの人がそれぞれのタイミングで下した決断の結果。
後から後悔するぐらいなら、その時その時、本気で全力でがむしゃらにやればいいじゃないか。
過去は変わらないかもしれないけど、ここから先はどうだろう。
今日何をするか、今何をするか、それで未来はどんどん変わっていく。
だったら今、思い切りやるだけだ!
という内容を、キョーレツなモノスゴイ映像で描いた作品、だよね?
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13歳の夏に僕は生まれた
伏線が上手い。
あのアフリカの言葉。水泳ができるってこと。人に勝とうとしないということ。
俺のことを信頼するな、って言葉とかも。
イタリア人の中でも極端に裕福な家庭の子供と、水のために妹に多少のことならやらせる兄。そりゃあ、人格変わるよなぁ。
何かが吹っ切れて、そして、きれいだった心がどことなくにごって、大人になる。
いや、これって大人になるステップとはちがうよな。
国と国の間にはものすごい貧富の差があって、裕福な国の人達は、国と国の間にすごい貧富の差がある構造をうまく利用して裕福な暮らしを続けている。
尊敬していた自分の父親、大好きだったこの国、それらが、なにかとてもいびつな、アンフェアな構造によって支えられているということを知ってしまったってことだろう。
背格好からすればあの女の子は主人公の男の子とほぼ同い年ぐらい。
自分と変わらない年齢の子がこんなことをやっている。
何もできない自分。
映画のエンディングは少し観客を突き放したような感じ。
でも、この何もできない状態、ただ道端に2人で座っていることしかできないっていうことをうまくあらわしていたと思う。
期待していたような、ちょっと奥手の子がたくましく成長する、といった話ではなかったけど、そんなありきたりの少年成長映画よりもずっと見ごたえがあった、かな。
あのアフリカの言葉。水泳ができるってこと。人に勝とうとしないということ。
俺のことを信頼するな、って言葉とかも。
イタリア人の中でも極端に裕福な家庭の子供と、水のために妹に多少のことならやらせる兄。そりゃあ、人格変わるよなぁ。
何かが吹っ切れて、そして、きれいだった心がどことなくにごって、大人になる。
いや、これって大人になるステップとはちがうよな。
国と国の間にはものすごい貧富の差があって、裕福な国の人達は、国と国の間にすごい貧富の差がある構造をうまく利用して裕福な暮らしを続けている。
尊敬していた自分の父親、大好きだったこの国、それらが、なにかとてもいびつな、アンフェアな構造によって支えられているということを知ってしまったってことだろう。
背格好からすればあの女の子は主人公の男の子とほぼ同い年ぐらい。
自分と変わらない年齢の子がこんなことをやっている。
何もできない自分。
映画のエンディングは少し観客を突き放したような感じ。
でも、この何もできない状態、ただ道端に2人で座っていることしかできないっていうことをうまくあらわしていたと思う。
期待していたような、ちょっと奥手の子がたくましく成長する、といった話ではなかったけど、そんなありきたりの少年成長映画よりもずっと見ごたえがあった、かな。
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エイリアン
超ひさしぶりに。
やっぱり面白いなぁ。
CGとか全然使えない時代に、よく作ったよなぁ。
あ、そうか、あの緑色の線だけのCGは使ってるか。
今の感覚からすると、あれはもはやCGと呼べる感じがしない。
あのロボットの頭がこっち、体があっち、手がこっち、みたいなのも、きっと穴から頭を出して、工夫して撮ったんだろうなぁ。よく出来てるよなぁ。
シガニー・ウィーバーが若い。
猫の表情と動きで状況を想像させる絵は見事。
うまいなぁ。
これが撮れた時、「やったぜ」って思っただろうなぁ、リドリー・スコット。
かなり忘れていて、面白い。
2、3と見ていく予定。
やっぱり面白いなぁ。
CGとか全然使えない時代に、よく作ったよなぁ。
あ、そうか、あの緑色の線だけのCGは使ってるか。
今の感覚からすると、あれはもはやCGと呼べる感じがしない。
あのロボットの頭がこっち、体があっち、手がこっち、みたいなのも、きっと穴から頭を出して、工夫して撮ったんだろうなぁ。よく出来てるよなぁ。
シガニー・ウィーバーが若い。
猫の表情と動きで状況を想像させる絵は見事。
うまいなぁ。
これが撮れた時、「やったぜ」って思っただろうなぁ、リドリー・スコット。
かなり忘れていて、面白い。
2、3と見ていく予定。
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東京物語
はじめて見た。
なんとなく、敷居が高くて見ないで来たのだけど、こないだ(といってもだいぶ前か)入ったカフェで雑誌をぱらぱら見てたらこの映画を推薦している人がいて、なんとなく心に留めていたのだ。
なるほどぉ、面白いんだ。
勝手な思い込みで、もっとこう、文学的な(ってどういうもんだ?)、堅苦しくてわかりづらい小難しい映画なのかと思い込んでいたんだけど、全然普通に面白い。
全然普通に面白い、なんてヘンテコな日本語をこの映画の中の人達は使わない。
映像としてこの時代の風物が写っているってだけでも貴重だと思うけど。
この時代にすでに、こういう、故郷と都会、親世代と子世代、仕事で忙しくて(と自分に言い訳をして)はるばる遠くふるさとから訪ねて来てくれた両親を邪魔者扱い、っていう素材を扱っているのがすごい。
これは、今ますます加速してるだろうなぁ。
自分がどれだけ両親に孝行できているか考えてしまうなぁ。
忙しいって言ったってスキー行ったり旅行に行ったりしているわけだしなぁ。
こっちに向いて語られる映像が新鮮。
無駄な説明などないのに、だんだんと全ての人の人間関係がわかってくる脚本も絶妙。
小津作品、もっと見てみようかなぁ。
面白かったです。
なんとなく、敷居が高くて見ないで来たのだけど、こないだ(といってもだいぶ前か)入ったカフェで雑誌をぱらぱら見てたらこの映画を推薦している人がいて、なんとなく心に留めていたのだ。
なるほどぉ、面白いんだ。
勝手な思い込みで、もっとこう、文学的な(ってどういうもんだ?)、堅苦しくてわかりづらい小難しい映画なのかと思い込んでいたんだけど、全然普通に面白い。
全然普通に面白い、なんてヘンテコな日本語をこの映画の中の人達は使わない。
映像としてこの時代の風物が写っているってだけでも貴重だと思うけど。
この時代にすでに、こういう、故郷と都会、親世代と子世代、仕事で忙しくて(と自分に言い訳をして)はるばる遠くふるさとから訪ねて来てくれた両親を邪魔者扱い、っていう素材を扱っているのがすごい。
これは、今ますます加速してるだろうなぁ。
自分がどれだけ両親に孝行できているか考えてしまうなぁ。
忙しいって言ったってスキー行ったり旅行に行ったりしているわけだしなぁ。
こっちに向いて語られる映像が新鮮。
無駄な説明などないのに、だんだんと全ての人の人間関係がわかってくる脚本も絶妙。
小津作品、もっと見てみようかなぁ。
面白かったです。
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バンデッド
これは…。
なんだ、これ?
学芸会?
学生が文化祭のために作った自主制作映画?
こういうのを映画って言っていいのかなぁ。
映画の内容がどうだとか、ストーリーがどうだとか、もうそういうレベルじゃない。
最低だな。
通勤電車の中の暇つぶしということで最後まで見てしまったが、なんでこんなにイライラしながら、早く終われって思いながら映画を見なければならないんだ。
さっさと見るのをやめれば良かった。
「バンデッド」ってタイトルの映画が他にもありそうだから、書いておきますが、マシュー・サンダランドって人が監督のやつです。
とにかく借りちゃダメです。
最低です。
というか、これはもう「映画」と呼べるレベルじゃないです。
最低です。
なんだ、これ?
学芸会?
学生が文化祭のために作った自主制作映画?
こういうのを映画って言っていいのかなぁ。
映画の内容がどうだとか、ストーリーがどうだとか、もうそういうレベルじゃない。
最低だな。
通勤電車の中の暇つぶしということで最後まで見てしまったが、なんでこんなにイライラしながら、早く終われって思いながら映画を見なければならないんだ。
さっさと見るのをやめれば良かった。
「バンデッド」ってタイトルの映画が他にもありそうだから、書いておきますが、マシュー・サンダランドって人が監督のやつです。
とにかく借りちゃダメです。
最低です。
というか、これはもう「映画」と呼べるレベルじゃないです。
最低です。
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フローズン・リバー
すごい緊張感。
非常にうまい。
それぞれの、境遇の描き方が絶妙。
この境遇だったら、やってしまうだろうなぁって観客を納得させるだけの描写がちゃんとされているから、この映画の世界に、主人公の女性の気持ちに乗り替わって見てしまう。
日曜日の昼間の渋谷、いい天気で、でも、映画を見ている途中で一瞬だけ、あ、でも今、外は昼間で渋谷なんだ!ってビックリした。それぐらい、このニューヨーク州の北端、川を隔ててカナダという場所に気持ちがトリップしていた。
外が昼間の渋谷なんて信じられないぐらい。
とにかくドキドキさせる。
ずーっと緊張の糸がはりつめている感じがすごい。
そして描かれるのは「母親」ってことだ。
この白人女性も、ネイティブアメリカンの女性も、どちらも母親だからこそ犯罪に手を染めていく。
この映画のすごいところは、善悪の基準がグラグラしてくるところだ。
そもそも、ネイティブアメリカンが住んでいたところに勝手にやってきて、力づくで土地を取り上げておいて、狭い居住区に押し込めておいて、それでアメリカ国の法律って一体なんだ。一体どういう了見なんだ。
国境ってなんだよ。ここがカナダでここがアメリカ。は?国境ってなんだよ。密入国ってどういうことだよ。なにが国境だよ。ここはネイティブアメリカンの土地のはずだろ?
ま、この映画が問いたいところはそこじゃないんだけど、セリフのはしばしにそういう主張が盛り込まれているのが興味深い。そうだよなぁ、そりゃあ、そっち側の人の気持ちからすりゃ、そりゃあそうだよなぁ。
だから、だと思うんだけど、彼女はそれほど罪の意識が無いと思うんだよなぁ。自分たちの土地のこっちからあっちへ行きたい人を行かせてあげる。それだけのこと、っていう。
そもそもそこに「国境」なんてものは無いんだから。という。
でもアメリカ人の彼女にはかなりの葛藤がある。
もう、明らかに犯罪に手を染めるという感覚だろう。
でもどうだ、やることは人を殺したり、人を怪我させたり、人から物や金を奪ったりすることじゃない。豊かなこの国に入りたい人のちょっとした手助けだ。
そこがこの映画の絶妙なところ。
これぐらいのことなら、ついついやってしまうだろう、と思う感じ。
あの窮状ならば。
だから、あの困窮した経済状況の描写がビシビシ活きてくる。
ちゃんと描いてきたこの女性のせっぱつまった状況がすごく納得できる映画にしている。上手い。
あのパキスタン人密航者のエピソードも素晴らしい。
当たり前のように行動する。「どうしようか?」という一言二言の議論すらない。
当然、当たり前の行動として。
そして奇跡が起こるのだ。素晴らしい。母親と母親と母親。
あれがきっとこの2人をより強く結びつけた。
あと、義母が奪った1歳の息子との偶然の対面を横から見てしまったというところ。
母親どうしだからこそわかる辛さ。
あたしの子供たちのための新しい家と、あんたが息子を取り返すために、最後の一回を。
そしてまた、この女性2人は、中国人女性2人を助けるために行動する。
あのままあそこに置いておいたらきっと、裸でくねくね踊るダンサー兼売春婦みたいなことをさせられそうだから。
いや、アメリカに行けたからといってどれほど状況が変わるかは分からないけど。
でもあそこには置いておけない。
それが、その気持ちが、2人を窮地に追いやる。
そして、あの決断。
すごい。
自分は初犯だ。せいぜい3ヶ月。愛する子供たちとの生活が再開できる。
でも、彼女はきっと一生子供と離れ離れになってしまう。
一人の母親が、もう一人の母親のために自分を犠牲にする。
奇妙な共同生活がスタートするのかな。
中古だけど、十分快適なトレーラーハウスで。
目が悪くて大抵の仕事がうまくできない彼女は、子守りとしては優秀だろう。
安心して、精一杯1ドルショップで働けるはずだ。
それがいつまでうまく行くのかそれはわからない。
でも、あの決断は正しかったはずだ。
最後の、トレーラーハウスが道をやってくる映像、足こぎ式の回転木馬、赤ちゃん。
最高だ。
傑作。
非常にうまい。
それぞれの、境遇の描き方が絶妙。
この境遇だったら、やってしまうだろうなぁって観客を納得させるだけの描写がちゃんとされているから、この映画の世界に、主人公の女性の気持ちに乗り替わって見てしまう。
日曜日の昼間の渋谷、いい天気で、でも、映画を見ている途中で一瞬だけ、あ、でも今、外は昼間で渋谷なんだ!ってビックリした。それぐらい、このニューヨーク州の北端、川を隔ててカナダという場所に気持ちがトリップしていた。
外が昼間の渋谷なんて信じられないぐらい。
とにかくドキドキさせる。
ずーっと緊張の糸がはりつめている感じがすごい。
そして描かれるのは「母親」ってことだ。
この白人女性も、ネイティブアメリカンの女性も、どちらも母親だからこそ犯罪に手を染めていく。
この映画のすごいところは、善悪の基準がグラグラしてくるところだ。
そもそも、ネイティブアメリカンが住んでいたところに勝手にやってきて、力づくで土地を取り上げておいて、狭い居住区に押し込めておいて、それでアメリカ国の法律って一体なんだ。一体どういう了見なんだ。
国境ってなんだよ。ここがカナダでここがアメリカ。は?国境ってなんだよ。密入国ってどういうことだよ。なにが国境だよ。ここはネイティブアメリカンの土地のはずだろ?
ま、この映画が問いたいところはそこじゃないんだけど、セリフのはしばしにそういう主張が盛り込まれているのが興味深い。そうだよなぁ、そりゃあ、そっち側の人の気持ちからすりゃ、そりゃあそうだよなぁ。
だから、だと思うんだけど、彼女はそれほど罪の意識が無いと思うんだよなぁ。自分たちの土地のこっちからあっちへ行きたい人を行かせてあげる。それだけのこと、っていう。
そもそもそこに「国境」なんてものは無いんだから。という。
でもアメリカ人の彼女にはかなりの葛藤がある。
もう、明らかに犯罪に手を染めるという感覚だろう。
でもどうだ、やることは人を殺したり、人を怪我させたり、人から物や金を奪ったりすることじゃない。豊かなこの国に入りたい人のちょっとした手助けだ。
そこがこの映画の絶妙なところ。
これぐらいのことなら、ついついやってしまうだろう、と思う感じ。
あの窮状ならば。
だから、あの困窮した経済状況の描写がビシビシ活きてくる。
ちゃんと描いてきたこの女性のせっぱつまった状況がすごく納得できる映画にしている。上手い。
あのパキスタン人密航者のエピソードも素晴らしい。
当たり前のように行動する。「どうしようか?」という一言二言の議論すらない。
当然、当たり前の行動として。
そして奇跡が起こるのだ。素晴らしい。母親と母親と母親。
あれがきっとこの2人をより強く結びつけた。
あと、義母が奪った1歳の息子との偶然の対面を横から見てしまったというところ。
母親どうしだからこそわかる辛さ。
あたしの子供たちのための新しい家と、あんたが息子を取り返すために、最後の一回を。
そしてまた、この女性2人は、中国人女性2人を助けるために行動する。
あのままあそこに置いておいたらきっと、裸でくねくね踊るダンサー兼売春婦みたいなことをさせられそうだから。
いや、アメリカに行けたからといってどれほど状況が変わるかは分からないけど。
でもあそこには置いておけない。
それが、その気持ちが、2人を窮地に追いやる。
そして、あの決断。
すごい。
自分は初犯だ。せいぜい3ヶ月。愛する子供たちとの生活が再開できる。
でも、彼女はきっと一生子供と離れ離れになってしまう。
一人の母親が、もう一人の母親のために自分を犠牲にする。
奇妙な共同生活がスタートするのかな。
中古だけど、十分快適なトレーラーハウスで。
目が悪くて大抵の仕事がうまくできない彼女は、子守りとしては優秀だろう。
安心して、精一杯1ドルショップで働けるはずだ。
それがいつまでうまく行くのかそれはわからない。
でも、あの決断は正しかったはずだ。
最後の、トレーラーハウスが道をやってくる映像、足こぎ式の回転木馬、赤ちゃん。
最高だ。
傑作。
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人のセックスを笑うな
永作と蒼井の演技対決っていうのが見られるのかなぁって思っていたけど、そうでもなく。
永作は、この不思議な生態の女性をうまく演じているとは思うんだけど。
蒼井のほうは、うーん、別に蒼井じゃない女優でもこの役だったら演じられるだろう。
蒼井である理由がいまいちわからないというか、もっと普通のそこいらへんにいそうな女の人が演じたほうが、この普通な感じはより上手く表現できたんじゃないかなぁ。
永作演じる「ゆりちゃん」って人が、40歳ぐらいっていう年齢の割にはまるで少女のようで、それでいてやっぱり40歳ならでは20歳そこそこの男子学生の心をころがす術は持っていたりして、それに翻弄されてしまうついこないだまで高校生だった男の話ってところかなぁ。
ただねぇ、長いよ。
無駄にダラダラと。
そこで3秒削れる、ここで4秒削れる、このシーン不要、っていうのが多すぎる。
トータルで1時間半ぐらいになってるんなら許せるんだけど、あんなダラダラやった結果が2時間の映画になってるなんて。
こんだけダラダラした映画に付き合わされた結果、あの程度のオチ、というか、オチとも言えないような結末。
で、画面上に言葉でメッセージを表示するなんていう、映画としては「失格」レベルのことまでして。そんなことするなら映画にする意味ないだろう。映像で表現しろよ。
あんな、同級生には見えないにしても、ちょっと年上のキュートな女性って感じの外見やしゃべり方で、それでいて、あんなドキドキさせるようなことをちゃんとわかった上で計算してやられたら、そりゃあ20歳ぐらいの男なんてイチコロでしょう。
なんかけっこうイライラしたかなぁ。
自分はあのイノクマさん(だっけ?)という、安全な傘の中にいて、ちょっと興味のある年下の男をつまみ食い。
この女性は、魅力的な人で、だからこういうことを若いころから平気でやってきた人なんでしょう、きっと。
ある男性とつきあっているのに、他のちょっと魅力的に感じた男とセックスする、みたいなことを、きっとこの人はやり続けてきた。そして、「お前、どうしてそんなことするんだよ?」なんて問い詰められると、平気で「だってあの人素敵だったんだもん。」とか、「ちょっと興味あったんだもん。」とか当然のことのように言う。
大抵の男は、何度かそういうことがあって、噛みあわない口論をした結果、「この女、頭がちょっとおかしい。」って思って逃げていく。
そういう過去の男に対しても、この女性は当たり前のように、「元気?」なんて声をかけるんだろうなぁ。
で、あのイノクマさんていう人は、その中で唯一、そういうこの女性の奔放な行動を全て受け入れた人なんじゃないかって思うんだよなぁ。
気付いてるんじゃないの、イノクマさん、全部。
主人公の男子学生からすれば、そんなゆりちゃんの奔放な行動をあり得ない包容力で許すこともできず、仕事がうまくいかなくてインドにでも旅行に行って気持ち切り替えたいっていう希望をかなえてあげられる経済力も行動力もない。
イノクマさんには完敗だ。
だけど、この女性は本当にそんなに魅力的なのかって思うよなぁ。
だからさ、あと5年ぐらいすると、イノクマさんが態度を豹変させて、「お前、俺のことバカにするのもいい加減にしろよな。」ってことで離婚。
あいかわらずゆりちゃんはバカだから「どうして? たしかに他の人とセックスとかしたけど、だって興味あったんだもん、しょうがないじゃん。」みたいなバカなことを言うけど、イノクマさんがなぜか今までそれを許容していただけで、世間の常識に照らせば、もちろん離婚成立。まじめ実直なイノクマさんに対して、結婚期間にさんざん色々男関係のあったゆりちゃんという形での離婚。
なんて未来を想像してしまうぞ。
大丈夫か?ゆりちゃん。
君のその小悪魔的な魅力の賞味期限はきっとあと数年だ。
大丈夫か?
などと、心をもてあそばれた若い男の子がかわいそうで、いじわるなことを思ってしまいました。
というか、ダラダラ長ぇーよ。
永作は、この不思議な生態の女性をうまく演じているとは思うんだけど。
蒼井のほうは、うーん、別に蒼井じゃない女優でもこの役だったら演じられるだろう。
蒼井である理由がいまいちわからないというか、もっと普通のそこいらへんにいそうな女の人が演じたほうが、この普通な感じはより上手く表現できたんじゃないかなぁ。
永作演じる「ゆりちゃん」って人が、40歳ぐらいっていう年齢の割にはまるで少女のようで、それでいてやっぱり40歳ならでは20歳そこそこの男子学生の心をころがす術は持っていたりして、それに翻弄されてしまうついこないだまで高校生だった男の話ってところかなぁ。
ただねぇ、長いよ。
無駄にダラダラと。
そこで3秒削れる、ここで4秒削れる、このシーン不要、っていうのが多すぎる。
トータルで1時間半ぐらいになってるんなら許せるんだけど、あんなダラダラやった結果が2時間の映画になってるなんて。
こんだけダラダラした映画に付き合わされた結果、あの程度のオチ、というか、オチとも言えないような結末。
で、画面上に言葉でメッセージを表示するなんていう、映画としては「失格」レベルのことまでして。そんなことするなら映画にする意味ないだろう。映像で表現しろよ。
あんな、同級生には見えないにしても、ちょっと年上のキュートな女性って感じの外見やしゃべり方で、それでいて、あんなドキドキさせるようなことをちゃんとわかった上で計算してやられたら、そりゃあ20歳ぐらいの男なんてイチコロでしょう。
なんかけっこうイライラしたかなぁ。
自分はあのイノクマさん(だっけ?)という、安全な傘の中にいて、ちょっと興味のある年下の男をつまみ食い。
この女性は、魅力的な人で、だからこういうことを若いころから平気でやってきた人なんでしょう、きっと。
ある男性とつきあっているのに、他のちょっと魅力的に感じた男とセックスする、みたいなことを、きっとこの人はやり続けてきた。そして、「お前、どうしてそんなことするんだよ?」なんて問い詰められると、平気で「だってあの人素敵だったんだもん。」とか、「ちょっと興味あったんだもん。」とか当然のことのように言う。
大抵の男は、何度かそういうことがあって、噛みあわない口論をした結果、「この女、頭がちょっとおかしい。」って思って逃げていく。
そういう過去の男に対しても、この女性は当たり前のように、「元気?」なんて声をかけるんだろうなぁ。
で、あのイノクマさんていう人は、その中で唯一、そういうこの女性の奔放な行動を全て受け入れた人なんじゃないかって思うんだよなぁ。
気付いてるんじゃないの、イノクマさん、全部。
主人公の男子学生からすれば、そんなゆりちゃんの奔放な行動をあり得ない包容力で許すこともできず、仕事がうまくいかなくてインドにでも旅行に行って気持ち切り替えたいっていう希望をかなえてあげられる経済力も行動力もない。
イノクマさんには完敗だ。
だけど、この女性は本当にそんなに魅力的なのかって思うよなぁ。
だからさ、あと5年ぐらいすると、イノクマさんが態度を豹変させて、「お前、俺のことバカにするのもいい加減にしろよな。」ってことで離婚。
あいかわらずゆりちゃんはバカだから「どうして? たしかに他の人とセックスとかしたけど、だって興味あったんだもん、しょうがないじゃん。」みたいなバカなことを言うけど、イノクマさんがなぜか今までそれを許容していただけで、世間の常識に照らせば、もちろん離婚成立。まじめ実直なイノクマさんに対して、結婚期間にさんざん色々男関係のあったゆりちゃんという形での離婚。
なんて未来を想像してしまうぞ。
大丈夫か?ゆりちゃん。
君のその小悪魔的な魅力の賞味期限はきっとあと数年だ。
大丈夫か?
などと、心をもてあそばれた若い男の子がかわいそうで、いじわるなことを思ってしまいました。
というか、ダラダラ長ぇーよ。
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