goo blog サービス終了のお知らせ 

あぁ、結婚生活

90分。さくっと通勤1往復で見られる長さ。
2本連続で、レイチェル・マクアダムス。

人生の伴侶の心の奥を本当にわかっている人がいるでしょうか? という問いかけが。
そうだねぇ、そうかもねぇ。

結婚生活、いろいろあるわなぁ。

とか、思いながら帰宅すると、息子が39度の熱を出したってことで、我が家は大変な状態。
会社を休むのはどっちだ問題で話し合ったりして、この映画のようなレベルで結婚生活を見つめなおす暇などなく、ただこの毎日の大変な日々をどう乗り越えるのかが我々夫婦の結婚生活の課題であったのでした。

ずっと咳をしてたんだけど、熱もなく、ほかには何もなかった。けど、ここに来て39度かよぉ。
娘のほうもガラガラの変な声になってるらしい(帰宅した時はもう寝てた)ので、さて、これから大変だぞ。

というわけで、ブログ書いてる場合でもない感じ。

おしまい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

きみがぼくを見つけた日

1週間がスタート。
月曜日の今日、電車の中で見ることにしたのは、最近のお気に入り、レイチェル・マクアダムスの出てる作品。この人、こないだ「それぞれの空に」を見たばかりだ。

原題はストレートに、「The Time Traveler's Wife」。
要するに、タイムトラベルする男と、その奥さんとの物語。

設定のアイデアと、話のもって行きかたで、うまーく見せてくれたなぁって感じ。
すごく設定には無理があるのだけど、それにはあまり気付かないように夢を見させてくれている。上手。
最後の終わらせ方はいいなぁ。
娘のあの表情、そして奥さんのあの表情。
そしてぼわーっとピントがはずれていく。
まるで、タイムトラベルが始まってしまうときのヘンリーが見る視点のように。
いいエンディング。

この設定で、でもあくまでも恋愛映画として物語を語りきったところが素晴らしい。
ゴメスなんて、「ひょっとしてこいつ、嫌な奴で、ヘンリーの特殊能力を悪用しようとしたりするんじゃないか?」なんて変な予想をしてしまったけど、そういうことはなく。
あくまでも2人の恋愛を描いているところが正しい。

なんか、予想外に良い作品に出会った感じでした。
まぁ、期待しないで見たのが良かったのだろうけど。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

レ・ブロンゼ 再会と友情に乾杯!

原題はレ・ブロンゼ3のようで、どうやら1と2があるみたい???ということに、まず最初のタイトルのところで気付かされます。
げー、1と2見てなくて楽しめるのか?
というか、見てなくても楽しめる映画であっても、どうせならまず1と2を見てから3を見たいんだけどなぁ。
まぁ、しょうがない、見始めちゃったのだから。

ということで見たのですが、1と2を見ているほうがおそらく楽しいのだと思うけど、この3だけでもちゃんと楽しめる映画でした。

「仕立て屋の恋」のパトリス・ルコント監督なんだけど、すごく楽しい笑えるコメディーだった。
そもそも、パトリス・ルコントって人は、この1と2が大ヒットして、それで知名度が一気にあがった人らしいのだ。
で、これはそれから27年経って、1と2に出ていた役者が集まった同窓会的な作品ってことらしいのだけど、楽しいコメディーに仕上がってる。

なんとこの作品、フランスの興行収入記録を塗り替えたっていうのだから、1と2がフランス人にすごく愛されている作品なんだっていうのがわかる。
あの大好きな映画のあの彼らがまた集まるのか!ということなんだろうなぁ。

とにかく日本人にはあまりよくわからないわけだけど、普通にコメディーとして楽しかったです。

1と2が見たいけど、DVD出てないのかなぁ。
いや、VHSでも良いのだけど、新宿ツタヤでレンタルしてないかなぁ。





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ノウイング

ニコラス・ケイジ。

ネタバレで書きます。



何が描きたかったんだ?
何を言いたいんだ?

キリスト教?
アダムとイブ?
ノアの箱舟?

っていうか、そんな結末かよ~。
救いが無いよ。無さすぎ。

いや、ケイレブとアビーが「救い」だってのか?
全然救いになってねーよ。

いったいどんな映画なんだよ、これ。

もうビックリしましたよ。

あの地下鉄のところも、すごい迫力だけどさ、こんなニコラス・ケイジ以外誰も出ていないような低予算映画でも、あんなすごい映像が作れるんだってビックリするぐらいの迫力だけどさ、でもさ、あんなむごいあんな残酷な映像である必要があるのかなぁ。

どうせ結末がこれなんだから、もうなんでも同じっちゃ同じだけど。

それにしても、この結末かよ。

まったく、どういう映画なんだよ、これは。

なんか久しぶりに本当にビックリしました。
ほんと、何を言いたかったのだろう?
まいりましたよ。






コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ギャングスター・ナンバー1

なんかこわかったなぁ。ほんと。

見たときの気分だろうか。
なんか背中あたりがざわざわして。

やっぱりあのポール・ベタニーの目だろうか。
あの目がこわいんだよなぁ。

イギリスでギャングの世界で頂点にいた男が、かなり特殊な心理状態にあったっていう話か。
男が男に憧れ、惚れて、ああなりたい、いつかあんな男になってみたい、あの人をいつか越えたいって思い続けた。
捻じ曲がった心理が、その憧れの男を落としいれ、その結果、その男とは30年近くも会うことがなくなる。
でも、いや、だからこそ、その男の存在は、ますます崇高で絶大なものになっていく。
負けてなるものか。
どうだ、俺はすげーだろ。
あんたなんか、今の俺には全然かなわねーはずだ。

そう思いながらも、でもやはりあの男の存在はどんどん大きくなる。

でも、30年のあいだにその男はずっと先に行ってしまっていた。
こんな汚い世界とは別の世界に、あっさりと、行ってしまっていた。
そんなの許せねー。
俺のこの気持ちはどうなるんだ。

でもきっと、その男がそういう人物だったからこそ、主人公はその男に憧れたんだろう。
そこに気付かずに、暴力と権力と金さえ掴めば、その部分で越えればその男を越えられると思い込んでいた。なんと愚かな。

このスマートさ。
それこそが、薄汚いギャングの世界でその男が特別に輝いて見えた理由だったというのに。

結局、まったく越えることなんてできなかった。
なんとみじめな俺。
いったい何をやってきたんだ、俺は。


というすごく捻じ曲がった心を持った、悲しい男の話。

でも怖かったっす。
あんたのその目は怖すぎる。
その時点で、やっぱりあんたじゃダメだったんだよな。














コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

クルーエル・インテンションズ2

1が予想外に面白く、それもあってけっこう期待して見てしまったせいか、正直つまらなかった。

続編の悪いパターンというか。
1が出てくる奴ら全員が大金持ちで映画としては面白かったけど、庶民である観客はいまいち自分のこととして感情移入して楽しめない。だから、今回は主人公を庶民にしよう。
1では出てくる奴らが全員悪い奴で、いくらなんでもひどすぎたから、今回は主人公をいい奴にしよう。
ということなのかな。
大衆ウケなんか考えずに作ったら大当たりしたので、続編をより大衆に受けるように作った結果、1の良いところが無くなってしまったという、三宅監督がパート4、パート5特集の時に2や3が嫌いな理由として語っていた、まさにそのまま。

1の良いところが全部ぐちゃぐちゃになって、本当にどうでもよい恋愛コメディになってしまってる。
エンディングにひねりがあるって言ったって、このエンディングはせめて1の精神を維持しようとしたための「あがき」ぐらいでしかなくて、なんだかなぁ。
あと、性的な体験をさせて堕落させるっていうのが、そんなに「悪いこと」とは思えないんだよなぁ。
こいつらひどい奴らだなぁ!って感心するほどギリギリのヤバイ線を1ではうまくスレスレでやっていたように思うんだけど、2での「悪事」って、それって悪事?って程度で。
あと、あの成金転校生の女の子は全然悪い奴じゃないから、あの子をおとしめても観客はイエイ!って思わないしさぁ。

というわけで、本当にダメでした。
つまらなかったなぁ。ほんと。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

カールじいさんの空飛ぶ家

面白かった。
まず冒頭の無音劇だけでちょっと泣いてしまった。
エリー。
こんな風に出会って、あんな娘だったら、そりゃあもう、いなくなった時のぽっかり空いた心の穴は埋めようがないよなぁ。
頑固なじいさんにも、その理由があるってことだ。
あのポスト。あの手形のついたポスト。

エリーとのこれまでの人生も、そりゃあ大切なものだけど、それを失ってふさぎこんで家の中だけで生きていた彼が、ついに次の人生を歩み始めるストーリー。素晴らしい。

エリーのことを大好きだったから彼女と築き上げた家の中で、その思い出にどっぷる浸りながら冒険と呼べるようなことを全くせずに過ごす生活。
でも、そんなことをエリーが望んでいたわけじゃない。
冒険が大好きだった彼女は、同じく冒険が大好きな彼に、新しい人生を歩んでほしかった。
そのことを見つける物語。
あの、一つひとつとても大切な、思い出の詰まった家具を捨てていくシーンが、最高に良かった。
これまでの人生をぽいっと捨てて、新しい人生のために、新しく出会った小さな友人を助けるために飛んでいく男。かっこいいぜ!

エンディングで「その後」の生活が写真で描かれる。
生き生きと、人生を謳歌している彼。
最高だな。

伏線もひと通り上手い。上手すぎるぐらいだ。
あの落ち葉を吹き飛ばす機械とか。
あれって、アメリカではあたりまえの機械だけど、例えば日本であんなの自宅に持ってる人はほとんどいないわけだから、ああやってちゃんと事前にどういうものか説明しておくのはとっても重要なんだけど、それを全然不自然じゃなく登場させるところが上手い。

犬、鳥、ぜんぶ面白いし。

なんて良くできたストーリーだろう。

子供達と日本語吹き替えで見たけれど、これまでのピクサー作品以上に日本語がきちんとCGの中に納まっていて、見事な仕事。
エリーが書いた文字がリアル。子供時代も、そして大人になってからのも。
世界中のファンに対して、しっかりと気づかいがされているのにもビックリ。そして感心。

よくできてた。
楽しかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

プレシャス

すごかった。すごい映画だった。今年ベストかもしれない。まだ4月だけど、「息もできない」もまだ見てないけど、でも今年ベストかもしれないなぁ。

音楽がとても良いのだけど、かっこいい音楽がいっぱい流れるんだけど、だんだんとわかってくるのは、かっこいい音楽が流れるキラキラしたシーンはプレシャスがつらい現実から逃避した妄想の世界だってこと。それがわかってしまってからは、もう、かっこいいとか気持ちいい音楽だとか思えなくなってくる。実際に彼女が体験している現実があまりにつらいから。というか、あのキラキラした世界、彼女が現実から逃げ込んだ想像の世界の楽しさは、映画を見ている側にとっては、それによってより現実のつらさを際立たせるためのもののようにさえ思えてくる。

一箇所だけ、妄想じゃなくて現実としてキラキラしたシーンがある。あれが最高だ。素晴らしい。
そして物語はどんどんいいほうに進んでいくのかと思ったら、そ、そんなことまで。
Why meの文字。
そうだよなぁ。そう思うよ。なんで私なんだって。なんで私の身にだけこんなつらいことが降りかかってくるのかって。
でも、やっぱりそれを文字にできるかできないかが彼女の人生を大きく変えたんだ。
教育の大切さ。
文字を持たない者は言葉を持たないに等しい。
教育はパワーだ。

プレシャスを演じた素人の女性の演技もすごいんだけど、母親を演ったモニークって人の演技がすごすぎる。
彼女の演技がこの映画のクオリティーを支えている。この映画の土台が彼女の演技だ。本当に素晴らしい。

なぜかレニー・クラヴィッツが看護士の役で出てくる。
この映画の企画にかかわっているのか、それとも本当にただの一役者として出ているのか。
最後の楽曲名がだーっと流れるところ見ていたら少なくとも1曲は彼の曲みたいだったな。
やっぱ、奴は普通にかっこいい顔してんだなって再確認。
いや、見ている時は気付かなかったんだけど。
最後にキャスト名を見て、「げっ!」と。

ま、とにかく、すごかった。
素晴らしい映画でした。






コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

俺たちステップ・ブラザース

これもジャド・アパトー関連映画。

いや~、面白かった。
バカバカしくて最高だ。
このセンス。すごいよなぁ。
Tシャツの柄とかで、いちいち笑っちゃうし。

ice ice babyを、あのお父さんが「That's great song」とか言うし。
あの車の中での歌!
この腹筋に触りたい?触りたいか?触りたいだろ? ごめん、悪いけど触らせない。
デレクの顔をパンチしたって本当?That’s the most amazing thing I ever heard.
わはははは。

コーラにメントス!!

「二段ベッドにしてもいい?」「お前たちはもう大人だ。そんなこと聞く必要ない。」「 それって???」

「天使の声だ。例えるならファーギーかキリストだ。」
すごい。すごすぎるセンス。

いやー、面白かった。

日本でも40歳過ぎて親と同居。無職。って今たくさんいると思うんだよなぁ。
で、まぁ、感覚的にはまだ子供で、親もそんな子供をまだティーンネイジャーのような感じで扱っているっていうのは、絶対たくさんいる。
そんな親どうしが結婚して同居しはじめたら、その子供どうしはどうなっちゃうの?という、素朴な疑問というか、アイデアで1本の映画にしちゃったような感じなんだけど、日本でもこういう感じの映画作ってくれないかなぁ。
この映画でも十分共感できるんだけど、日本だったら細かいネタがもっと親近感あるネタになるはずだし。
ガンダムとか、仮面ライダーとか、ヤマトとか、金八先生とか、この映画に出てくる細かい細かいネタを全部日本版におきかえたら、かなり笑えると思うんだよなぁ。
というか、どう考えても細かいネタは楽しめていないからなぁ、この映画。
とても残念だ。本当に残念。

わかんなくてもこれだけ面白いんだから、全部わかるアメリカ人で同世代の人は、もう抱腹絶倒でしょう、これ。

とにかく面白かったです。

おしまい。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

スペル

死霊のはらわたも、エルム街の悪夢も、見たことないんですよ。
なぜって、怖そうだから。
なんで金払って怖い思いしなきゃいけないんだよ、と思っていまして。
こんだけ映画見てますが、ホラー映画系のはほとんど見ていません。

が、なんだかスパイダーマンとか撮ったサム・ライミが久々に楽しそうにホラーを撮ったと聞きまして。
で、これがホラーとはいえ、笑えると。
ファイナルデッドコースターシリーズも笑いながら見ることができたし。
ひょっとして、俺も大人になって、グロい表現にも耐性がかなりできたんじゃないかと。

で、見てみました。

わっはっはっは、面白いじゃないか。
映画館のでかいスクリーンで、真っ暗な中で、大音量で見たら怖くて腰ぬかしたかもしれませんが、パソコンの10インチの小さいスクリーンで、明るい電車の中で見た感じでは、わっはっは、面白い。

伏線がうまいし、ヒロインの人物設定も見事。
スチュとか、恋人のお母さんとか、脇役の感じもすごくうまい。

バカなわたくしは、あれだけ露骨な伏線に気付きませんで、最後のところで「うへー!!」と驚きましたよ。
おかげで心底楽しめました。

ホラーと言いながら、映画作りの基本を押さえた作品だと思いますね。

いや、それにしても、おばあさん怖い。
逆恨みってこわい。
銀行で、ローン関係の仕事をしている女性にぜひこの映画を見てもらいたいねぇ。
この映画って、まさにアメリカ中で自宅を奪われた人達がいたあの頃作ったのだろうか。
だとしたら、そうとうすごい。
ずっと住んでた家を、銀行マンのうまい話に乗せられたけっか奪われるなんておかしい。よーし、そいつらが恐怖のどん底に突き落とされるような映画作ってやるぜ!っていう動機で作られたのだとしたら見事。
まさにどん底でしょう、これ。

あー、面白かった。
死霊のはらわたも見てみようかなぁ。どうしようかなぁ。

それにしても、スペルっていう邦題はなぜ?








コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

クルーエル・インテンションズ

有名な作品だけど見てなかった。
気になってたけど、なかなか手が出なかった。けどやっと見た。

リース・ウィザスプーン、それと、こないだ見た「ガールズ・ルール」に出てたセルマ・ブレア。

いやー、面白かったなぁ。
冒頭から、ぐわーっと引き込まれました。
本当にそんな奴いるのかよ?っていう感じの少女漫画みたいな世界観。
そんでもって、けっこうエロい。
女を落とすことを賭けるとか、ボーイフレンドだった男の新しい恋人をだますとか。
くっだらないんだけど、やっぱり面白い。
そんでもって、途中からなんだか本気の恋愛になっちゃうあたりも、ほんと少女漫画的なのだけど、なんか最初は楽しんで見ていた観客がだんだんと「それにしても、お前らやってることひどすぎないか?」と思い始めたところで、純愛路線に入るから、観客のいやな気持ちを抑えられてるし、うまいなぁ。
で、最後の最後まで嫌な奴だったキャスリンには、絶望的な制裁が。楽しい。
あの制裁をキャスリンに加えるためには、アネットは自分が処女ではないことも含めて全てをさらけ出す必要があったわけだから、アネットあっぱれ!だよな。
で、あのラストのジャガーに乗るアネット。
すがすがしい顔。

うむ、面白かった。
2も見よう、2も。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

スモーキング・ハイ

ジャド・アパトー系統の映画です。
40歳の童貞男にも出てたし、製作もしてたセス・ローゲンが主演・脚本・製作をこなしている。

面白い。

ゆるい感じ。
半分悪ふざけって感じがほんとゆるくていい感じ。
俺、ほんと、こういうガキのまま大人になったような男達の出てくるアメリカ映画が好きだ。
というか、こういう人達が明らかにリアルにいるアメリカって国のいいかげんさが好きだな。
ダメ人間が許容される社会っていうか、人間はそもそもそんなにちゃんとしてないってことが前提で成立している社会。
日本は几帳面で生真面目で堅すぎるよね。不自由。キュークツ。

愛すべき悪ガキ大人たちが作った、ゆるくてダラダラした映画。
でも、ちゃんとバディムービーなんだぜ。

始まり方も好き。
白黒映画始がまって、なんだこれ?と思ったが、なるほどねぇ。

原題のほうがあいかわらず好きだけど、「フライング・ハイ」というこれまたユルイ爆笑コメディ映画に敬意を払った邦題なんじゃないかと勝手に想像し、許す。









コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

地上5センチの恋心

この邦題はどうかと思いますが。
原題はOdette Toulemonde。シンプルに。それでいいよ。
この映画の本来の観客をこの映画から遠ざけていると思うけどなぁ、この邦題。
ま、いちいち邦題に文句言うのはやめよう。

面白い映画でした。
平凡な、ごくごく普通の女性が、愛読している小説を書いた有名小説家の心の救済者になる。
人間としての器と、稼いでいる金や生み出しているものとの間には関係がないってことだ。
この女性のなんと大きなことか。
ただ、おそらく、この女性があの「幸せ感覚」を会得できたのは、実はこの情けない小説家のおかげだから、そこが面白いところ。

奥さんはどうしたんだ? とか、ちょっと気になるところもあるけど、面白かったです。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

バニシング・ポイント

いまさらだけど、きっとまだ見てないって思って見てみた。見たことなかった。きっと。

ほとんどストーリーがないっていうのがすごい。
動機がほとんどわからない。
ドラッグでまともな判断ができない状態のときにパトカーに「止まりなさい」って追われたから、なんとなく「止まりませんが、なにか?」ってぐらいの気持ちでパトカーをぶっちぎって、そのままただなんとなくここまで行っちゃったって感じ。そこがカッコいいんだな。人が無茶やるのに明確な理由なんて無いもんな、本当は。そこいらへんの、理由づけできないなんとなくの衝動が描かれている、というか、ほとんどなにも描かれていない、それなのに面白いっていうのがこの映画のすごいところか。

あいだに挟み込まれる過去のできごとの数々。
この人はかつて真面目で正義感を持った警官だったということ、この人はかつて愛した人がいたこと、その人が海で死んでしまったこと、レーサーだったこと、いろいろなことが観客にぼんやりと説明されるのだけど、あくまでも車を運転しているときにぼんやりと心に浮かぶようなそんな雰囲気で、全然説明っぽくなく。

スーパーソウルさんがいいね。
なんでわかるのかよくわからないけど、きっと心の目を持っているんだろうな、きっと。ははは。

そして、音楽がいい。サントラ買いたいな。

映画全体の70年代初頭の雰囲気が好き。

やっぱり有名な映画は有名なだけあるなと思いました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

マイレージ・マイライフ

なかなか凝った邦題だけど、原題のほうが好きです。

ジョージ・クルーニー。

人生において幸せとは?っていう話、かな?
結局人それぞれか。

バックパックは軽いほうがいい、というか空っぽが一番いい、というのが主人公の考え。
つまり、家なんて持つ必要なし、結婚もする必要なし、子供なんていらない、という。
そういう主人公の生きる上での主義と、この特殊な仕事の内容と、そして、マイルを1000万マイルためたいという主人公の目標とが、実は全部別々のことで、なにもこのテーマを語るためにこんな特殊な職業の主人公っていう設定にする必要があったのかと思ったな。

この特殊な職業は、退屈なコメディになりそうな話を観客に飽きさせずに最後まで見せるための単なる仕掛けって気もしたのだが。
そりゃ、一人一人人生の大きな転機、大ショックな出来事だから、一件一件ドラマにはなるけどさ。

背負うものがゼロの人生は、僕はそれこそつまらないと思うけど。
なにかをするのはやっぱり誰かと語るためという部分が大きいと思う。
食欲と睡眠欲と、そういう動物としての基本的な欲求以外の行為は結局はすべて、誰かと語って楽しい時間を過ごしたり、誰かから認めてもらいたくてやってることだったり、そんなもんじゃないかなぁ。
友人にしても、家族にしても、やっぱ必要。
人間関係がゼロっていうのは、僕は嫌だなぁ。
家や車は持たなくてもよいとは思うけど。持ちたい人が持てばいいんじゃない?

ハートロッカー評について、町山さんと宇多丸さんが語った中で、町山さんがこの映画についても語ってたけど、町山さんはちょっと自分自身の人生を勝手に重ねすぎ。
この映画は、そんなとこまで語ってないよ。
「結局、俺にあるのはこれだけか。ま、これが俺の人生だな。」ぐらいでしょ、このエンディングも。
ハートロッカーもそうだけど。
勝手な解釈を「正解」って勝手に決め付けて人の評を批判するのはおかしくない?

ま、いっか。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »