シニアのウエさんの旅日記

神社を軸に全国各地を歩いてます。

奈良の旅・聖林寺

2014-05-17 07:27:07 | 旅行
2014年5月9日、談山神社から帰りのバスで聖林寺で途中下車した。古寺巡礼で和辻哲郎が絶賛した十一面観音を拝観したかった。聖林寺はバス停から脇道を登って行った高所にあり、山門の前からは大和盆地を見下ろし、遠くに三輪山が見えた、三輪山の左には箸墓古墳も見えると言う。聖林寺の御本尊は子安延命地蔵菩薩だが、本堂の奥に観音堂があり、聖林寺観音として名高い国宝の十一面観音菩薩がお一人で立っておられた。ミロのヴィーナスにも比較される仏像彫刻の優作が独りで差し向かい拝観できたのには感激した。実は、この観音様は元は三輪山の神宮寺の御本尊だったが、明治維新の廃仏稀釈の嵐で叢の中で捨てられていたのを、聖林寺の住職が拾い上げ自坊で護持したと言う。
ここからは良い時間のバスが無いので桜井駅まで3キロの道を歩いて、今回の旅を終わった。奈良の仏像は素晴らしい、何度でも来て見て廻りたい。