江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ 江利チエミに強いられた「美空ひばり要素」

2006年05月23日 | 江利チエミ(続編)
デビューした昭和27年、発売されたSPは以下の通りです。

1月テネシー・ワルツ/カモナマイハウス(家へおいでよ)
5月 トゥー・ヤング/ビビディ・ボビディ・ブー

※ここで大映で初の主演映画「猛獣使いの少女」が作られます。
美空ひばりラインの「主演映画+主題歌」という売り出し方をおそらく模索したものと思います。しかし、少女はかたくなに「乗り気ではなかった」ようです。

6月 サーカスの少女/情熱のトランペット(映画/猛獣使いの少女 )
9月 涙の母子鶴/ワンダフル娘 (映画/母子鶴)

そして、またここでキングは「サンパギタ」のB面に、母親を亡くしたばかりの少女歌手に少々酷な楽曲を用意しました。

10月 サンパギタ/ふるさとのお母さん

しかし、この「柳の下の二匹目」の売り出し方は成功しませんでした。
江利チエミファンも圧倒的に「ジャズのチエミ」を支持します。

10月 チャタヌギ・シュー・シャイン・ボーイ/ブルー・ムーン

12月アゲイン/プリティー・アイド・ベイビー(可愛い瞳)
  サイレント・ナイト/ジングル・ベル

この「和のオリジナルもの」の初期の最後の楽曲といえるのが、次のSPです。
28年1月 チエミの花売り娘/東京ワルツ
...これは、新東宝初のカラー作品「ハワイ珍道中」の挿入歌でしたが、これもヒットには繋がりませんでした。
 なんせ、本人が 乗り気でない ということが「明らかに感じられる」のですから。

スーパースター・美空ひばりの後からデビューした同い年の江利チエミ...
 どうしても「比べられ」「会社は二匹目の...」という線を色濃く出していたことがこのデビュー直後の楽曲で判ります。
 江利チエミは、この「大人の思惑」に対して、真っ向から反抗したのだな...と思えます。和モノに対しては最初は極端に拒絶反応を示し、女優業にも興味を示さなかった...この「抵抗」は結果として成功したとのだと思います。
最終的には3人の中で一番女優として活躍をし、民謡も歌うことになるのですが...

そして「3人目」の少女... 雪村いづみさんは、一番器用に「ひばりさんスタイルの映画タイアップでの売り込み方」も「チエミスタイルのカバーシンガー路線」も同時に使い分けていたように思えます。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
復活…おめでとうございます (函館のシト)
2006-05-24 00:23:56
あ~やっと言えましたよ(笑)。

何か私もチエミネタを…と思いましたが無いので強引に(笑)。



「小学館CDブック 昭和の歌511」(発売91年)というモノがございます。今から十余年前に出たものです。

本+CD(オリジナル音源)という形らしいのですが、私が借りたのはCDだけです。

各社から「カチューシャの唄」から「川の流れのように」まで昭和の流行歌をザ~っと収録した模様。

当然メジャーな唄ばかりの収録です。

で、当然キング編も何枚もあります。

チエミさんはテネシー1曲でしたが…。

しかし…オリジナル音源ではなく、セカンドバージョンという始末(汗)

まさか大キングレコード様は、91年の段階では原盤紛失をしていて、某氏が音源提供する数年前までは大ヒット盤でありながら「失われた音源」だった…(怖)。

…ということは「シャンハイ」「チエミの花売り娘

」「トランペット・ラグ」は無い可能性大と考えて間違いないわけですよね。

キング様のやる気の他に音源提供するファンも必要なこの現実。どうなってるんでしょ、この会社。

三橋・春日は「未発表音源集」を何枚も出せるのに、こっちは原盤紛失(呆)

…「未発表音源」よりも「完全シングル集」の完成をまずはお願いしたいです。

シャンハイをまずは捜索・音源協力依頼して、復刻してくだされ。



…と叫ばせていただき、〆ますm(_ _)m
返信する
どうも~!! (う--でぶ)
2006-05-24 07:07:22
キングさんに限らず...なんでしょうけど、きっと・・・

演歌だったら... なんて考えてしまいます。

あちらさんは、最近も「演歌色」が強いですもんね...

チエミさんには随分と「冷たい」気がしてならないのですよね...
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。