江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ TVショウ:とび出せ真理ちゃんにゲスト出演のチエミさん

2022年05月31日 | 江利チエミ(続編)

私は未見でした... 谷敬さんと一緒です。 ここ をクリック。

寸劇の後「歩こうよ」を歌っています。

♪歩こうよ 歩こうよ 
        この道を歩くのさ... 
昭和48年7月のリリース。
ドラマ「黄色いトマト」の主題歌「愛はひそかに」のB面としてリリースされた曲「歩こうよ」です。
愛はひそかに...はとってもいい曲でしたけど...当時はドラマ主題歌は今みたいにどこの放送局でもオッケーという時代じゃなかったこと、翌年1月シングルリリースしたのが「黒髪/デカンショ節」という「地唄/民謡」ということもあってか、「酒場にて」がリリースされるまでの約1年間、チエミさんは精力的にこの曲をテレビなどでも歌っていました。
しかし、長い期間この曲を歌っていたのにはずっと「こんな思いがあったのでは?」と想像していることをここで書き込んでみます。

このEPのリリース前...48年2月には「ひとり暮らしの詩/面影橋から」を発売しています。春香伝の舞台、オープニング(第一部)の江利チエミショウでは「ビートルズが日本の演歌を歌ったらこんな感じなんじゃないかしらと思って歌ってみました」ってコメントされてこの新曲を披露したんです。歌い終わって「1枚でも多く売れますように!」って正座してお辞儀する...なんてパフォーマンスも。
この頃は「背水の陣」のような時...
一人で莫大な借金を返していくんだ!との「強い思い」とリンクする曲です。
本来「公私混同は嫌い!」な人が、あえて「自分の逆境をサラリと歌う・強い女の歌」である「ひとり暮らし」なるテーマを歌った...と感じていました。
B面/面影橋からは「フォークの六文銭」のナンバーをチエミ流にアレンジしてリリースしたもの... なぜか後年のCDにはB面だけがリリースされ、ひとり暮らし・・・は幻の楽曲の1つとなっています。
それは生前もそうだったのです。
演歌もののLP等に「面影橋から」はリリースされても「ひとり暮らし」の方は組み込まれることがなかった(多分?)のです。
これ、チエミさんが「封印した」のかも知れない...と、そんな気がしているのです。

週刊誌ネタになってしまうのですが、チエミさんはこの頃、都内の老舗・F鮨屋の若旦那Gさんと恋に落ちます。(数年前にお亡くなりになりました。)
結果的には奥さんも子供さんもあったこの年下の彼は家庭に戻ったのですけど... ま、チエミさんは「モテタ」し「いいオンナ」ってことだったと思うんです...それに過去にしがみついていた...なんていうことじゃ決してなかったんだ!って思うんですよね。
♪ひとりぐらしはよ----- きままでいいもんだ--- なんてずっと「片意地張らないで」「恋に生き、愛に生き」だった...ということは、むしろ今となっては良かった!なんて勝手に私は思っています。

歩こうよ...は、クレジットには作詞・作曲:江利チエミとなっています。
しかし、その実この歌には原曲がありました。それは...あの鮨屋の若旦那は元々音楽にかなり精通している人だったらしく、鼻歌で「自作の歌」なんかを口づさむ「粋な人」であったと聞きます。その彼の口づさんでいた曲がこの原曲だそうです。それを手直しして完成させた曲が「歩こうよ」だったのです。
チエミさんがこの曲を精力的に歌っていた裏には、こんな事情があったと... 自分の愛してる人の歌を胸はって歌っていたのだ...と、そう思うのです。

芸能生活・25周年の頃、この恋をチエミさんは精算します。(ここまでの話は昭和48年~51年頃までのありとあらゆる女性週刊誌の記事を総合したものです。)ということは...よく言われる「酒場にて」は自分の境遇を歌ったもの<---この言われ方にも?マークがつくのです。
なぜなら...酒場にてのリリースは49年9月です。舞台公演など、多忙なスケジュールをこなした年末から精力的にテレビでもキャンペーンを行い、50年に久々のヒットとなります。この時期...チエミさんは決して「ひとりぽっちでカウンターの隅でお酒を飲んでる」なんていう境遇ではなかったのです。はい!「素敵な年下の彼がちゃんと居た」のです。ゆえに、ジメジメ・ジトジトしないカラッとして、リズミカルな名唱「酒場にて」が誕生したのだ!...と、勝手に私はそう思っているのです。

チエミさんにとって「自分の境遇を歌っているような曲」は、酒場にて ではなく ひとり暮らしの詩 の方だったんじゃないだろうか???(それともう一曲挙げれば「母さんにさわってみたい」・・・この話は ここ と ココ をご覧ください)
のちの江利チエミ全集に「ひとりぐらし」が取り入れられないのは、おそらく偶然でしょう。
ただ、その偶然はただの偶然じゃなく「ひょっとして、こんな思いがあったからじゃ?」それでなぜか選曲から外れるんじゃ?なんて...
私はそんな勝手な想像をしています。

中古】C00091717/EP/江利チエミ「面影橋から/ひとり暮らしの詩 ... S01787- EP 江利チエミ 愛はひそかに(レコード)|売買された ... 江利チエミ / 酒場にて (EP) - キキミミレコード

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。