江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

◆ 昭和52年12月 新宿コマ劇場 芸者道中膝栗毛

2022年05月30日 | 江利チエミ(続編)

江利チエミ座長公演 チエミショウ 芸者姿で 八木節


この「チエミ喜劇:お笑いおんな忠臣蔵」のチエミ座長公演のことを雑誌「演劇界」より引用、加筆します。

このステージのオープニングはテネシーワルツのBGMにのせての渚晴彦さんによるマジックショウ...
そして... 「枯葉」でステージが幕開けとなりました。
この昭和52年...わたしは高校生でしたので、ようやく(校則違反だったのですが)バイトができる/大学受験にはまだ間がある(そう思ったことで結果たいしたところには入学できずでしたが...)という時で、結果として最初で最後になってしまいましたが2回ステージを見ることができました。
たまたまだったのか... ♪BUT I MISS YOU....と英語で歌いだすのと、出だしを ♪おとなの恋の・・・ と日本語で歌いだすパターンもあったようで、たまたま私はその2つのパターンのチエミさんの「枯葉」を聞くことができました。
わたしが生でチエミさんの「枯葉」を体験できたのはこのときがはじめてでした。
過去に1959年にレコード化されています。
このLPは2007年復刻されました・・・
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/9f80b745a6228feb13e8f9960bee6b5f

さて、前置きが長くなりました。
     「演劇界」誌に話をすすめます。
辛口の批評が怖いこの雑誌ですが、この公演のことはなかなかの評価です!

>去年秋の「鼻のお六」に次いで、これも松竹新喜劇の藤山寛美の思いつきだそうで、昨年同様新喜劇の座付作者/平戸啓二が脚本の筆を執り、松浦竹夫が演出に」当たっている。

>・・・大石内蔵助の妻/お石(清川虹子)を男勝りの教育ママに仕立てたり、主税良金(江利チエミ)が実は女の子であったのに、父親内蔵助(平凡太郎)が「昼行燈」で毒にも薬にもならぬので、男の子としてきびしく育て上げたことにしたり・・・

>オープニングは華やかなショー・シーンからで、チエミがじっくりと「枯葉」を聞かせる。私の記憶ではチエミの枯葉というのははじめてではなかろうか。


チエミさんは「おかる/勘平」の「おかる」も演じ、劇中「一力茶屋」の場面では、得意のチエミの民謡メドレーで歌と踊りも見せてくれました。(冒頭の動画)

>・・・第二部は一力茶屋のアトラクションの舞という設定で、チエミが新宿コマ・ミュージカル・チームの踊りを背景に「日本民謡集」を披露するところから始まる。
チエミの歌を聴きたい人には、恰好のプレゼントだ。

チエミさんは堀部安兵衛(南風カオル<---中野ブラザーズさんのお兄さんです。)らをかばう、吉良屋敷が物干し場から見える「本所松坂町」のおでんやの娘/おちえ も演じました。
ここでのチエミさんの演技は光っていました!
赤穂浪士を送りだし、無事本懐をお遂げください...と見送る場面は目に焼き付いています。
images<---仇討の場面。右から、主税/チエミ、吉良上野介/白木みのる、神崎与五郎/伊吹吾郎。

>浪曲、浄瑠璃のギャグあり、歌あり、踊りありと大サービス版というところだが、いちばんいいところは、作者も演出家も、一応歌舞伎の原型(というのも変だが)を隅から隅まで心得た上でのパロディー化であることだ。
つまり原の姿を踏んまえた上で崩す可笑しさと、はじめっから崩れっぱなしの締まりのなさとでは、本質的に笑いの内容が違ってくるということなのである。ここのところは大事なことだと思う。
チエミ喜劇としては及第点のつけられる「お笑い女忠臣蔵」であった。







 

 


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