江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

22)忘れられないあなたの姿

2005年05月20日 | 江利チエミ(初期記事・本編)

表情豊かなチエミさんでした。
いろいろと目に焼きついている場面があります。
(※ワタシはビデオを保有したのは所帯をもってからですので記憶違いもあると思いますが)
印象にのこる場面...を書き出そうと思います。

TBSドラマ・はじめまして...たしか第一回だったと思います。
荷台が「布団丸洗い・乾燥」の機材になっているトラックで「移動ふとん洗濯屋」として2人の子供をかかえる未亡人が新しい町にやってきた...
場所は公園。お客さん第1号は「おねしょふとんをえっちらおっちら運んできた」男の子...
手に握られていたのは「10円」...
よし!わかった!お客様第一号の大サービス...ってふとんを洗ってあげる...
そのときの「なんともいえない笑顔」が...今でも胸に残っています。
 強さと優しさ...が溢れていた笑顔でした。

もうひとつ強烈に印象に残るドラマの場面が...
フジ・あの妓ちゃん この終盤だったと思います。
(伝説の三味線弾きの三味線豊吉さんを演じたドラマでした。役名は豊竜【とよりゅう】さん)
旦那さまが危篤状態に...しかし大事な舞台に穴は開けられない。弟子(黒柳徹子さん/中原早苗さん...)が留めるのも聞かずに見事舞台を勤めます。
そして舞台に幕がおり...豊流さんは急ぎ旦那さまの元へ、自宅だったと思います。廊下を走る豊竜さん。
バタバタバタバタと走るその着物姿に足袋をはいた足と廊下をアップで映し出した場面が。
  なぜか今でもあのときのあの緊迫した場面が焼きついて離れないのです。


♪なぜに忘られぬ 貴方の顔 貴方の姿... です。

※写真は「ご存知チエミ節LP」にもこのセット衣装のものがありましたので、45年かそれ以前のものと思われます。あの妓ちゃんのセットじゃ???...となんだかそんな気がするのです。

この物語は確か豊竜さん18歳の縁日の場面...着物の帯びも高いトコで締めたチエミさんの後姿からはじまったと思います。そこを大工のあんちゃんがお尻をペロって触ります。
「何すんのよっ!」って振り返るとよ(後の芸者名/豊竜)...ビックリ!!
あんちゃんは本当の大工の兄(山田吾一さん)だった... 
その「とよ」は幼い時から芸者さんに憧れていた...そして半玉から芸妓に、三味線の腕が評判となり、レコーディング、五線譜に三味線音楽を表記する、流派を立ち上げる(既存の仲間内から妨害をうけながらも立派な組織に...一番弟子は黒柳徹子さん)、勝太郎さんらの録音にも参加する(この勝太郎さんの細く高い高音にマッチさせるため、1オクターブ下で弾くのはよくない!と、棹を短くして高音を出す三味線を発案する)、偽とよ竜が詐欺事件を起し逮捕(ニセは中原早苗さんだったと...警察に面会にいった豊竜は身元を引き受け、警察の出口で早速その三味線を聴きその腕を見込んで弟子にする...この偽者事件と棹のくだりは前後が逆かもしれません)、年下の素敵なご主人との結婚、しかし旦那さんは早世...三味線弾きとしてはじめてオーケストラをバックにリサイタルを開く。 といった粗筋だったと記憶しています。

その「芸者時代のもの」がこのジャケットの扮装なような気がしてなりません。

ちなみに...あの妓ちゃん...は「あのこちゃん」と読みます。妓は「芸妓」の妓...であります。
主題歌は山本直純さんの作曲。三味線の早弾きで始まる歌ですが、途中♪にっこ---り笑窪の--- その顔は--- の部分、ジャズのりのリズム...シャッダバ---ダバダバッ っていうなんともカッコイイ曲調に替わります!チエミさんもノリノリで歌ってる...そんな表情が目に浮かぶ素敵な主題歌でした。
蛇足ですがもう1つ...
モデルは三味線豊吉師匠。
チエミさんとは、初めて大晦日の放送となった第4回/紅白歌合戦(於:日本劇場)でともに初出場をしています。チエミさんはデビューの翌年で3人娘なかで初めてに紅白に出場した時、かたや「三味線豊吉さん」は押しも押されぬ大御所だったそうです。この豊吉さんは出し物に「江利チエミのカムオンナ・マイ・ハウス」を選んでいます。
おそらくはチエミさんのお父さんかお母さんとは旧知の仲だったのでは???幼いころからのチエミさんを知っていて可愛がってくれていたのでは?...なんて想像できないでしょうか?
その「恩人」でもあり、また「既存の概念を打ち破って大輪の花を咲かせた先輩」には、きっと大きな思い入れがあったのだろうと...そんな風に思います。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あの妓ちゃん (twig)
2005-05-21 14:38:39
このドラマはあまり観ていないのですが、背丈がちいさいあの妓ちゃんが、自分のサイズにするのに三味線をのこぎりでギコギコと切るシーンがあったように思います。そんなに工夫をしてまで修行に励むというワンシーンだったようです。
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棹の件 (う---でぶ)
2005-05-21 15:59:54
たしか...ですよ...

棹を短くするのは「高音を弾く為のひらめき」で無謀にも三味線の棹を切る...黒柳さん(青森弁の役だった...と思います。それもたぶん南部に近いエリアの方言)が慌てて止めるが、なおも棹を切る豊竜さん...でその回は「つづく」だったように記憶してます。(多分)
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棹の件 その2 (う---でぶ)
2005-05-21 18:27:31
twigさんの書き込みでハタと思い出し、本文にあらすじを追記をしました。

...但し!記憶...ですから信憑性は???
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写真の件 (kou)
2005-05-22 20:54:27
私もこの写真はあの妓ちゃんのセット衣装とずっと思っていました。好きな写真の一枚です。実は当時高校生の私はフジテレビに侵入しこのドラマの収録を見たことがあるのです。津川雅彦さんの母親役の東郷晴子さんとのからみでチエミさんがNGを出し東郷さんに丁寧に謝っていました。チエミさんの人間性に感激して帰ってきました。これが生でチエミさんを見た最初。その年の11月からは新宿コマ通いが始まりました。そして最後は梅田コマの扇雀さんとのコマ歌舞伎でした。あの妓ちゃんはTBS専属だったチエミさんがフジに移り、土曜劇場はフジが1番力をいれていたドラマ枠でしたね。大女優が主演する時間帯でした。
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kouさんまでお越しいただいて...m(_ _)m (う--でぶ。)
2005-05-22 21:57:28
ようこそお越しくださいました。

後先考えず...やっちまいました!



ところで...やっぱりそう思われますか?

「ご存知!チエミ節LP」だともっと大きな写真ですから、後ろのセットも「あの妓ちゃん」だよな~とずっと思っておりました。

スッキリしました。(笑)   

どうかたまに覗いてやってください。m(_ _)m

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