名古屋場所が終わってから1周間が経とうとしています。
今回の場所では立ち合いを正常化させるという試みがありましたが、いろいろな問題が噴出しました。
それについて思うところを書いてみます。
立ち合いに関して言えば、昔は片手どころか両手を全く付かずに立つことが一般的でした。
それを「ちゃんと土俵に両手を付いて立ちなさい!」となったのが、昭和59年の秋場所から。
最初から両手を付き、そのまま立ち上がっても良いし、片手だけ付いておいて、立ち上がるときにもう一方の手を付くという形でもOK。
要するに、立つときには両手を付いておきなさいということです。
その後、“取り締まり”が甘くなり立合いが乱れてくると、再度通達されるということが何度かあり、今回も何度目かの通達だったわけです。
実際に場所が始まってみると、手付き不十分=立ち合い不成立ということで、やり直しを命じられる相撲が続出しました。
見ている側にとってこれは興醒めしますし、力士にとっても緊張の糸が切れてしまい、それが勝敗に影響を及ぼす場面もあったように思います。
私自身は「最近手付きが甘くなってきてるよな…」と思っていましたので、今回の試み自体には賛成ですし、一場所目なのでやり直しが多くなったのもやむを得ないとは思っています。
ただ問題なのは、行司や土俵下の審判によって、判断の基準にバラつきが大きかったことです。
たとえばネット上でも物議をかもしている、12日目の白鵬ー照ノ富士戦。
この一番は立合い不成立で、やり直しとなりましたが、私にはなぜ不成立なのかわかりませんでした。
たまたま録画していたので、確認してみると…
照ノ富士は最初から両手を付いているので問題なし。
白鵬は最初に右手を付いており、立つときに左手も付いているので、これまた問題ないはずです。
スローにして何回確認してもよくわからず、「左手が土俵をかすった感じになっていたのが、ちゃんと付いていないと判断されたのかな?」と思うほかありませんでした。
そこまで厳しい基準で見ることが決められており、全ての相撲にその基準が適用されているのならば問題ありません。
しかし私が見る限り、片手しか付いていなかったり、あるいはどちらの手も全く付いていないのに、何のおとがめも無かった相撲が何番もありました。
今場所に関して言えば、力士にも行司にも審判にも、基準が浸透していなかったのでしょうし、もっと言うなら、そもそも統一した基準というものが定められていなかったのではないでしょうか?
先述した昭和59年の秋場所のときは、言わば大変革でしたので、場所前に講習会が開かれています(当時第一人者だった千代の富士が、率先して質問しているシーンをテレビのニュースで見たのを覚えています)。
今回は、「最近立ち合い乱れてますよ。力士は両手を付くという原則守りましょうね。行司と審判はちゃんと取り締まってね。基準はわかってるよね」という感じでいきなり実行してみたら、各自が自分の尺度で行動し、混乱を招いてしまったということではないでしょうか?
千秋楽に解説をしていた北の富士さんが、「こりゃあ場所後に力士・行司・審判集めて講習会をやらなきゃダメだな!」と発言していましたが、まさに我が意を得たりでした。
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