つれづれブログVer・NEW

その日の事、今気になっている事など取り上げていきます。

エデンの記憶

2013年06月29日 | イベントレポ
6月29日にりんかい線・品川シーサイド駅近くのバンダイナムコ未来研究所でガンダムAGEアセム編のOVAであるメモリーオブエデン(以下MOE)のプレミアム上映イベントが行われました。イベントは抽選でペア200名招待でネットで申し込みをして当選した人に当選メールが来るという感じでした。

今回イベントに行く事が出来たのは友人のどむさんがイベントに申し込みをして当選されてもう一人観に行く人を探していて、私が当日行ける事になったので二人でイベントに行く事になりました。当日りんかい線の始発駅である新木場駅のJR京葉線の改札口を出た所で待ち合わせをしてりんかい線の品川シーサイド駅まで行きました。新木場駅は乗換駅ではあるものの、それ程広い駅ではないので待ち合わせに苦労せずすぐに会えるのが楽だと思います。

品川シーザイド駅に着いて未来研究所のある側に出てみると、駅前に大規模のイオンショッピングセンターがありました。その間を抜けるように進んで行くと珍しい台形の建物が見え、そこがバンダイナムコ未来研究所でした。正面入り口に着いた時、まだ入場時間ではなく私達よりも早く着いた人達が開場するのを待っていました。掲載した写真は、入場待ちの時に撮った入り口に掲示してあった案内イラストです。

少し待って正面入り口が開くと建物の中に入り受付を済ませると座席が最前列のA列だと分かりました。二人で座席に着いて少し時間が経ってから上映イベントが始まりました。本編上映前にトークショウがあって、プロデューサーの小川氏とキャラクターデザインの千葉氏・監督の綿田氏、そして司会進行がサンライズフェスティバルのトルーパーナイトでも司会進行をされていた小林氏でした。

上映の前に今回のMOEを制作した経緯や裏話を話され、アセム編のテレビシリーズでは学生時代の掘り下げが足りなかったりしたのでその辺を描いて欲しいと要望があったと話されていました。作品自体も総集編的なダイジェストに新作を加えるといった感じだったのに新作パートがどんどん増えて全部で170分になってしまって20分削って全150分という劇場上映並みの2時間30分の長丁場の力作となったようです。MOEのイベントとAGEガンプラコンテストの優秀作発表も兼ねていて、入賞された方は上映イベントに招待されたとの事です。

OVAと言うより映画のような感じだったと思いますが、削った20分の事もありあくまでアセムとゼハートの関係に絞ったOAVであり、テレビでもう少し見たかったキャラクターまでは掘り下げられなかったのは残念だと思いました。内容は前半はテレビシリーズで描写不足だったモビルスーツクラブの活動を中心に描き、新作パートの海に行く話もありました。長丁場なので中間トイレ休憩を挟み後半のアセムが軍に入隊してアセム編が終わるまでを新規作画パート増量で描かれていました。

新規作画と言ってもとにかくメカが良く動いてメカアニメ作画の最高峰と言える素晴らしい出来だと思います。終わり間際のクライマックスシーンで感動された方が多かったせいか、すすり泣きをする声が聞こえました。上映終了後に全て観終わった上でのトークショウやプラモの宣伝もし、内容に関してはBD&DVDが発売されるまではネタバレは禁止してもらう旨のお願いがありました。上映会が全て終了し、参加者は解散して私とどむさんは京急の最寄り駅である青物横丁駅まで歩いて行きました。

イベントからガンダムカフェで当時開催されていたガンダムWフェアに行く為に京急とJRを乗り継いでいきましたがその事については別記事でガンダムWフェアについて続きとしてアップします。

試写会に行ってきました。

2013年06月29日 | 日記
この記事を書いているのは7月に入ってしまいましたが、6月29日に東京品川シーサイドそばのバンダイナムコ未来研究所・ファンシアターにガンダムAGE MEMORY OF EDEN以下MOEの特別試写会に行ってきました。経緯は前の記事に書いたので取りあえず行ってきたという事だけで記事にしたいと思います。

E3記事アップしました。

2013年06月27日 | 日記
以前から掲載すると言っていたE3記事ですが、開催後の16日付でアップしました。まとめ記事を読んでから自分の書いた物をまとめたので記事掲載が遅くなりましたが、最近ゲームについて書いていない事が多かったので後でこんな事を思っていたのだなと自分自身で読み返して為になればと思います。

29日は友人のどむさんと東京品川にガンダムAGE・OAVメモリーオブエデンの試写会に行きます。どむさんが申し込まれた試写会の抽選に当選されたのでペアの招待でお誘いをいただいたので前半24分は先行で配信したのを見たのですが、大画面の上映を見る機会に恵まれたので楽しんで見てこようと思います。
試写会の事はネタバレにならない部分は落ち着いたらブログで書こうと思います。

20日過ぎから更新していませんが

2013年06月24日 | 日記
20日から少し忙しくてブログの記事を書いておらず、19日に更新した征士さん誕生日記念の♯2がトップになっているので最近の事を書こうと思います。少し前までいかにも梅雨といった気候で外出にも傘が手放せなく手荷物が増えるのが嫌だったけど、ここ数日は曇りがちで雨が降らないのは良かったと思います。

最近はゲームをやりたくてもゲーム断ちしているので早くゲームをできるようになりたいと思います。友人で3DSを最近買ったばかりでトモダチコレクション新生活にすっかりハマッている人がプレイしている様子を良くアップしているので私も今するべき事を終わらせて3DSでどうぶつの森などプレイしてみたいと思っています。

前に書いていると言ったE3関係の記事は書く事が多いので書け次第アップしたいと思います。

初夏の旅行記♯2

2013年06月19日 | トルーパーSS
修善寺温泉の停留所はバスが二台入る位の広さであまり広いとは言えない所だ。ここで方向を変えて戻らないと行けないのであまり狭いと困るのだろうと思った。
「やっと着いたね、征士」
「ああ、そうだな伸。沼津から高速を下りてからこんなに伊豆中をぐるぐる回るとは思わなかったよ」
「それは仕方ないよ。温泉客相手のバス路線だからね。短距離で着きたいなら特急踊り子で来いって事だよ」
僕は征士に笑いながら言った。
「それもそうだな。さて、宿屋に行ってみるか?」
「チェックインにはまだ早いよ。今12時前だからどこかで時間潰さないとね」
「この辺の観光名所でも行ってみるか、伸」
「いいね、僕もそうしたいと思っていたんだ」
僕と征士はチェックインの時間まで観光名所を巡った。

時刻も午後3時となったので、僕らはネットで予約していた旅館へ行ってチェックインを済ませた。
それから予約した部屋へ行って荷物を下ろした。
「ようやく落ち着いたな、伸」
「うん、今日は早かったからね。7時頃には家を出たからやっとという感じだよ」
僕は上着を脱ぎながら征士に返事をした。
「東京から他の県に行くとなると、それなりに時間が掛かるからな」
「征士、早速だけどお風呂入る?」
「いや、もう少しゆっくりしたいな」
「じゃ、僕入ってきていいかい?」
「ああ、構わないぞ。行ってくるがいい」
征士は笑顔で応えた。

僕は入浴する事もあり、今まで着ていた服を脱いで部屋に備え付けてある浴衣に着替えた。
「じゃ、行ってくるね」
征士に声を掛けて僕は部屋を出た。30分位経って、僕は大浴場から帰ってきた。
部屋に戻ると征士はテレビを見ながらくつろいでいた。
「思ったより早かったな、伸。もう少しゆっくりしても良かったのだぞ?」
「いや、僕熱いお風呂はそれ程得意じゃないからさ。のぼせちゃうよ」
「そうか、確かに温泉の湯は熱いからな。無理して入る必要もない」
「征士はお風呂に入らないの?」
「私か?私はもう少ししたら入ろうかと思うのだが」
「そう、ならいいんだ。ここに来て温泉に入らないのも勿体ないと思ってね」
「普段忙しいからゆっくりしているだけでも私は構わないのだ。伸の顔を見ているだけでも楽しいからな」
征士は笑いながら言った。
「そんな物かなあ、征士」
「そんなものだ」
征士は僕に返事をした。

征士も夕食前に温泉につかって、久しぶりにゆっくりと食事を取る事ができた。
二人でビールを飲んで話をしているだけでも落ち着いて二人で旅行に来たかいがあった。
「こんなにゆっくりと二人で食事をしたのも久しぶりだな、伸」
「そうだね。いつも忙しいからひんぱんに会って食事という事もできないからね」
「せめて年二回位は一緒に旅行に行きたいものだが」
「僕も行きたいよ。それならお互いスケジュールの調整するしかないんじゃないかな?」
「できるだけしてみよう。私は伸と一緒にいる事ができる時間が貴重だからな」
「なるべく征士に合わせるよ」
「そうしてもらえると助かる」
征士は僕の顔を見て笑った。

夜はビールを等を飲んだので、それ程遅くなる前に寝てしまったので朝は思いの外早く起きた。僕が目を覚ますと征士は隣の布団にはおらす、部屋にもいないようだった。
「あれ、征士どこ行っちゃったんだろう…」
僕はつぶやいた。
その時征士が部屋に戻ってきた。
「征士、どこ行ってたんだい…?」
「ちょっと宿の近くをジョギングしていたのだ。できれば竹刀を持ってきて素振りをしたかったのだが荷物になるので諦めた」
「なんだ、朝の運動か。征士昔からやってたもんね」
「まあな。伸はもう少し遅くまで寝ていると思ったから私が戻るまで寝ていて外に出た事を気付かれないと思っていたよ」
「昨日はお酒も飲んでいてぐっすり眠ったから、早く起きちゃったみたいだよ」
「伸もか。私も気持ちよく起きる事ができた。隣に伸がいたからかな」
「朝早く起きちゃったから、お風呂でも入ろうかな。征士も一緒に行く?」
「ああ、今走ったから汗をかいた。私も入りたいと思っていた」
「じゃ、一緒に行こう」
僕は征士と一緒に大浴場に行った。早朝な事もあり、脱衣所には誰もいなかった。
「私達以外は誰もいないようだな、伸」
「うん、貸し切りみたいでいいんじゃないか、征士」
「それでは入るとするか」
征士はそう言って浴衣を脱いで脱衣かごに入れた。僕も征士に続いて浴衣を脱ぎ、かごに入れた。
僕らが浴場に入ると早朝という事もあり清々しい感じだった。
「気持ちのいい朝だな。外に出てみて思ったが、朝風呂もいいものだ」

「征士の言う通りだね。僕ら朝風呂一番乗りだよ。たぶん」
僕はそう言うと二人分の洗面器と風呂椅子を用意してシャワーの前に置いた。
「おお、伸に用意させて済まないな」
「別に気にしなくていいよ、征士。したくてした事だからさ」
僕は征士に笑いながら言った。
僕と征士は身体を洗って、浴槽につかった。
「ふーう。やっぱり温泉のお湯は熱いね…」
「そんなに熱いか?私はそれ程気にならないが…」
「征士は熱さに強いんじゃないのか?」
「そういう訳でもないが…。大体熱さなら遼の方が強いと思うぞ?」
「それはそうだね。遼以上に熱さに強い男は見た事はないよ、僕は」
「そうだな」
僕と征士は顔を見合わせて笑った。

それからしばらく湯につかりながら二人で話をした。朝風呂も済ませて朝食も大広間で食べ終えた。帰るのは午後3時半頃に修善寺を出る特急踊り子に乗る予定なので、まだ時間に余裕があった。
「どうする、征士。まだ時間があるよ」
「そうだな。昨日行っていない所をまわってみるか」
「いいね、お昼に蕎麦でも食べようか」
「それでは少し時間を潰したらチェックアウトをして行ってみよう」
「うん、それがいいよ」
僕は征士の意見に同意した。

10時頃僕らは泊まっていた宿をチェックアウトして大きい荷物をロッカーに預けて周辺の散策に出掛けた。
周囲の散策をしてお昼になりお腹が空いてきたので近くの蕎麦屋に入った。休日という事もあり店は混んでいて座席はやっと座れる程度だった。
「入った店で食事ができて良かったな、伸」
「うん。今食べないとちょっと辛いからね」
「外で蕎麦を食べるというのも珍しいし楽しみだな」
僕と征士がメニューを見ながら注文をすると少し経ってから天ざる二人前が運ばれてきた。
僕はお腹が空いていたのでそれを平らげるとデザートのクリームあんみつも注文した。
「伸、今日は多めに食べるのだな」
「今日はたまたまだよ。デザートなんて滅多に注文しないからね」
僕はクリームあんみつを食べながら征士に返事をした。食事を終えて外に出ると
時刻は一時位になっていた。

「伸。この近くに足湯ができる所があるらしい。行ってみるか?」
「行ってみようよ、征士」
僕らは征士の言った足湯に行ってみた。
「ここが足湯か…」
征士は靴下を脱いで足を足湯に入れた。
「足だけだというのも、中々気持ちがいいものだな」
僕も靴下を脱いで足湯に足を入れた。足だけ入れているのに
身体中が温まる感じがした。足だけなので長く入っていても気にならないので休憩がてらしばらく入っていた。

「そろそろ行くか、伸」
「うん、帰りの電車の時間があるからね」
僕らは修善寺温泉を後にして、3時頃には修善寺駅に到着していた。帰りの特急券と乗車券を買った後車内で
飲むお茶を買い土産を少し見て入線してきた東京行きの踊り子に乗車した。
「また来ような、伸」
「また来たいね、征士」
僕らはここに来た事を忘れないし、また伊豆を訪れるだろう、そう思った。

あとがき 5月の頭に伊豆に行った事をふまえて書いてみた作品です。11年の冬コミ新刊で伊豆長岡温泉に旅行した話を書いたのですがそれは他地域で旅行してみたという感じで書きました。これからも旅行記シリーズとして書いてみたいけど取材旅行ができ次第という事になりますので行けたらまた書いてみたいという感じです。

今書いています。

2013年06月18日 | 日記
今少し前にアメリカで開催されたE3(北米ゲーム市場中心の見本市)に付いて書いています。と言っても今回は中々書いてみたい事も多く、すぐ終わりそうにないので下書きを書いてそこから調べて補足を加えようと思うのでアップするのは少し後になるかもしれません。

トルーパー関係でゲームと言うと、もう10年前のサンライズ・ワールドウオー(SWW)が出てから最後になってしまってそれ以来トルーパー関係のゲームは出ていませんが、しばらく出ていなかったパトレイバーが今年の夏発売のスーパーロボット大戦オペレーションエクステンドに出るし、戦うヒロインだけで比較的古めのキャラクターも入った集めたゲームも出るようなので少し前にヒーローズファンタジアという非ロボ男ヒーロー物ゲームもあったのでそろそろトルーパーも出ていいんじゃないかなと思います。

E32013での興味を惹かれた所と期待したい所

2013年06月16日 | ゲーム新作情報他
ゲームの話題は最近ブログとしては殆ど取り上げていませんでしたが、久しぶりの次世代機の情報や任天堂関係で動きが出てきたので記事を書いてみようと思います。

E32013とは、世界最大のゲーム見本市でE3(エレクトニック・エンターテインメント・エキスポ)の事で、2013年6月11日~13日(現地時間)の間、ロサンゼルス・コンベンションセンターやその他周辺施設で開催されました。

現在発売されているXBOX360・PS3の後継機であるXBOXOne・PS4もE3の少し前に発表されショーの前に盛り上がりを見せたと感じます。
同じくE3に出展されていた任天堂のWiiUも新作ソフトが続々発表されて期待作も多く感じました。
ゲーム層としては北米のファン中心で日本ではコアなファンが多いXBOX、ややXBOX寄りのファン層に当たるPS、比較的ライトなファンが多いWiiもそれぞれ盛り上がっていけばいいなと思います。XBOXOneとPS4はまだ機種自体が発表されたばかりなのでソフトも日本向けと言うよりもE3の本場である北米向けの物が多く発表された感じで日本市場向けとしてはこれからの情報待ちだと感じます。

今私が注目しているのは3DS&WiiUで発表された大乱闘スマッシュブラザーズ3DS&WiiUで
過去作でも意外性のあるキャラクターであるゲームウオッチのミスターゲーム&ウオッチやファミコン初期の周辺機器であるロボットが出て往年の任天堂ファンやゲームファンを喜ばせる仕掛けがあって面白いと思います。大乱闘スマッシュブラザーズ3DS&WiiUでは現時点の発表でどうぶつの森シリーズのむらびと(プレイヤーが操作する人間)とWiiFitトレーナー(インストラクターの服装をした女性)が参戦するという事で第一報のムービーを見た限りではとうていアクション物ゲームに出なそうな感じなのに上手くスマブラに合わせているなと感じました。どうぶつの森はゲーム中に使う道具を武器にしていて虫取り網でマリオを攻撃したり、斧で木を切り倒したりして攻撃をする等、原作を知っているとこうするのか、という攻撃で原作が格闘と無縁なゲームでイメージを崩さないようにしているなと感じました。

WiiFitの方も原作はフィットネストレーナーのソフトでゲームですらないのにトレーナーの動きが格闘ゲームのキャラの体術を彷彿とさせる動きで必殺ワザもの凄く強そうで使ってみたいなと思いました。さすがに人気があるといっても特殊なキャラクターでプレイヤーがエディットするのが前提のトモダチコレクションは難しいのだと思いました。基本的にスマブラシリーズは戦わないゲームは人気があっても出さないという方針だったようですが今作からそういった方針は無くなって自由度が増した気がします。まだ未発表のキャラクターもあるようなので期待したいです。

今回のスマブラで他社参戦するのがカプコンのロックマンだけで、ロックマンも初期のファミコン版を元にしていてグラフイックは2013年だけど音楽やワザは80年代の物でやたらに他社のキャラクターを使わないと開発したソラの桜井氏が仰っていたので少ない他社参戦でも原作を生かした物になっていて原作ファンも満足するのではないかと思います。

前にも書いた通りスマブラ以外にも任天堂は期待の新作ソフトが発表されているのでこれからの任天堂の展開に大いに期待したい所です。

台風三号も無くなって

2013年06月13日 | 日記
一時は日本列島に上陸かと思われた台風三号も日本付近にある高気圧に阻まれて台風が進めず熱帯低気圧に変わってしまいました。それでも今まで空梅雨だった気候が梅雨の気候になり雨が降るようになったので良かったと思います。

12日付でブログ掲載した征士さん誕生日記念小説でしたが、書いて行く内に量が増えたと以前のブログに書きました。♯1として修善寺到着まで区切って掲載した時点で3000文字以上になって長くなったと思います。予定ではもっと短かったのですが書いている内にどんどん大きくなって今の量になってしまいました。

続きは一週間後を予定しています。今掲載中のものが終わったら去年7月に更新して止まっている英雄譚物の方も手を付けて話を進めたいと思います。

初夏の旅行記(征士さん誕生日記念小説♯1)

2013年06月12日 | トルーパーSS
いつも忙しい僕と征士だけど、6月の頭に二人揃って休みを取る事ができた。

せっかくだから泊まりがけで旅行でも行こうという事になり以前行った伊豆に行く事に決めた。
前回は東京から特急踊り子で伊豆・修善寺方面へ行ったけど、今回は新宿から出ている高速バスを使い、
沼津までは東名高速を西に向かい沼津からは一般道に下りて各地停留所を巡って伊豆市内の旧中伊豆町年川車庫まで運行する路線で行く事にした。僕は休みが取れる事が確定して、ネット上のバス予約サイトで予約してからコンビニでチケット代金と引き替えに高速バスのチケットを受け取った。最近はコンビニで用事が済ませる事ができる事が多いので楽だと実感した。
購入したチケットは旅行の当日、征士と落ち合った時に代金と引き替えという約束になっているのでチケットは忘れる事の無いようにと思った。

旅行の当日、僕と征士はバスの発車30分前である8時45分に小田急ハルク前にある新宿=伊豆ライナーバス乗り場に待ち合わせをした。まだ8時台でデパートも開店しておらず、メトロを乗り継いで地下からバス乗り場に階段を上ってくるとひっきりなしにやって来るバスに乗る為に待っている乗客がいっぱいで混雑していた。僕が周りを見ながら征士を探すと、征士はボストンバックを持って待っていた。
「やあ、征士お早う。相変わらず早いね」
「約束の時間に遅れるのは嫌だからな。伸、チケットは持っているな?」
「もちろん。これを忘れたらバスに乗れないからね」
僕はそう言いながら、征士にチケットを渡した。
「ありがとう、伸。これは立て替えてもらっていたチケット代だ」
征士はチケットを確認すると、僕にチケット代を渡した。
「あっ、そうだ征士。バスに乗る前にお茶とか買っておこうと思ったんだけど、この辺に売ってなさそうだからメトロの通路に下りて買ってこようと思うんだけど?」
「お茶か…。確かに長時間バスに乗るとのどが乾くな。私の分も買ってきてくれるかな、伸」
「それは当たり前だよ。じゃあバスの発車に間に合うように買ってくるからね」
僕はバス乗り場のすぐ隣にあるメトロ出口から下に下りて自販機を探した。
少し歩くと、三台程設置してありお茶やミネラルウオーター・ジュースが売られていた。
一人一本では足りないだろうと思ったので、お茶のペットボトルを二本ずつ味を変えて買って、
来た道を戻り征士の待つ所へ戻った。
「お待たせ、征士。バスの時間は大丈夫かい?」
「あと10分はある。まだ大丈夫だよ」
「結構急いで行ってきたから、間に合うとは思っていたけどね」
「それにしても伸、最近は遠距離バスが至る所で走っていると聞いていたが、新宿ともなると路線の数も桁違いだな」
「そうだね。地方に行くのに特急を使うより便利になっているし、在来線で帰るより安く上がるから電車よりバスを使う人もいるらしいよ」

発車5分前になり、僕らが乗る新宿=伊豆ライナーがバス乗り場に到着して乗車口のドアが開いた。
バスの乗務員の人がバスから降りて大きい荷物を収めるトランクルームのドアを開けて大きい荷物を持っている乗客から荷物を受け取り、トランクルームに仕舞っていた。僕らは手荷物程度の少ない荷物で座席上の棚にしまえるのでバスに乗り込みつつ、チケットを取り出し座席の確認をした。バスに乗車しバックを棚にしまうとやっと落ち着いた感じになった。
「そういえば征士。バスのチケット予約の時に座席を取る人の性別と年齢を入力するんだよ。そうすると一人でバスチケットを買う女性が隣に男性が来ないようになるんだってさ」
「最近は女性に対する配慮がきちんとしているな。確かに私が女性ならば隣が知らない男性というのはあまり良いものではないからな」
征士は僕にうなずきながら言った。座席に僕らが座って、続々と乗客がバスに乗ってきてバスはほぼ満員となり、バスは伊豆方面へ走り出した。

バスが新宿駅を出て、一般道を15分程走行して首都高速道路に入った。今日は車の通行量が少ないせいかスムーズに行って気が付いたら首都高から東名高速に入っていた。バスが発車してから僕と征士はあまり話をしていなかった。
征士は僕が買ってきたお茶を少しずつ飲みながらバスの外を眺めていた。僕は征士の様子を見ているだけで良かった。
「征士…」
「ん、どうした伸」
「もう少しで足柄SAに到着するみたいだよ。10分間トイレ休憩だって」
「そうか。少し小腹が空いてきたから何か買ってくるかな」
征士は僕の顔を見ながら笑った。
「僕は土産売り場でも見てこようかな。見るの好きなんだ」
「それはいい。ただ10分間では用を足してすぐ集合時間になってしまうのが落ち着かない所だ」
「それは仕方ないよ。二人で車で来れば良かったんだけどね」
「今度はそうするか」
「うん、できたらね」
僕と征士は顔を見て笑った。

バスは東名高速道路の脇道に入り、足柄SAに入った。足柄という地名で神奈川県かと思っていたけど、もう静岡県に入っていた所だった。
足柄SAは前に通過した海老名SAよりは小さかったが、駐車場は広いしトイレは別れて別の棟になっていてお土産売り場と食べ物を売っている所、そしてコンビニが駐車場から一番離れた所にあり、建物自体が横に長い感じだと思った。
僕と征士はまず最初にトイレで用を足した後に別れて目的の場所へ行きバスで落ち合う事にした。僕はトイレ側のお土産売り場に行き、何が売っているのか見てみた。最近話題の熊本県のキャラクターくまモンのグッズがコーナーになっていてある程度の数が並んでいたり、これまた話題の千葉県船橋市非公認のキャラクターふなっしーもあってここは静岡県なのに他の県のキャラクターが土産として売られているので最近の土産事情も変わってきたなと思った。
他にもグッズの自動販売機があって、機動戦士ガンダムのTシャツも売られていて10分間ではとてもではないが時間が足りないと思った。
気が付くと集合時間が迫っていたので僕はバスに乗り込む為にSAの建物を後にした。

僕がバスの座席に戻ると、征士は席に座っていた。
「征士、早かったね」
「時間が10分位だからな。あまり時間を掛けずに買い物を済ませてきた」
征士はそう言うと僕に袋を見せた。
「ありがとう、征士。朝早くて途中で食べ物の買い物ができなかったから助かるよ」
「礼を言われるような事ではない。まだ目的地に到着しないから昼間で持つか分からないから買ってきただけだ」
僕らが話していると、バスは発車して足柄SAを後にした。バスは東名高速道路を西に進み、沼津インターチェンジで一般道に下りてここから各地の停留所をまわると事だ。
最初の停留所はサントムーン柿田川という所で沼津周辺では一番大きいショッピングモールで大きいホームセンターや映画館もあり、ここに来る為の自動車も多く渋滞も激しくなっておりバスも中々進むという訳にも行かなかった。
停留所に着くと、乗客が荷物を持って一人降りていった。
「やはり、足柄で買い物をしていて正解だったな。一般道に下りてからは時間が読めない」
「何だか昔の秀みたいだね、征士。食べ物を気にするなんて」
「私もそうだが、伸を空腹にさせる訳にはいかないだろう。バスでは到着するまでは自由に行動できないからな」
「そっか…。じゃ少し小腹が空いたから買って来たやつ食べて良いかい?」
「構わないぞ。むしろ食べて欲しい」
征士は僕に笑いながら言った。

征士もいいと言ってくれたので、僕は買ってきてもらったものを食べた。僕が昼前の腹ごしらえをしている間にバスは長岡温泉の停留所に到着した。長岡温泉といっても温泉の外れのかつらぎ山のふもと、伊豆パノラマパークロープウエイの所で以前僕と征士が行った事のある場所だった。ここでも乗客が何人か降りていった。バスは発車して大仁・伊豆温泉村、修善寺駅を通過していった。
終点は年川車庫という街から離れた車庫でそこまで行く予定はなかったので僕らは終点手前の修善寺温泉で下車した。

♯2につづく