つれづれブログVer・NEW

その日の事、今気になっている事など取り上げていきます。

7月も終わりですが

2010年07月31日 | 日記
今年の7月は梅雨が明けてから凄まじい気温上昇だったなと思います。(^_^;)7月の終わり頃は気温が落ち着いて過ごしやすいなと感じていたら週間天気予報では一週間気温が34~5度の予報でお盆頃まで同じ位だと日テレのエブリーサタデーの天気コーナーで予報士の杉江さんが言っていました。

正直夏コミ位にはこの気温も落ち着くだろうと思っていたので、高温だと体調面がいつもの夏コミにまして大変だなと心配しています。健康な方でも夏コミは気を抜くと危ないので十分な水分と体温を下げる物の持参は今年はちゃんとしておかなければと思います。

一時期猛暑でしたが

2010年07月29日 | 日記
最近は夜は涼しい風が入るようになったのでだいぶ楽になりました。(^o^)でも涼しい時期は今だけのようでまた暑くなるようです。7月も終わりに近づいて今進行している9月のイベント合わせも進んでいます。

8月は中旬に夏コミ・その少し前にサンライズフィスティバルがあるので8月に入ってまた気温が33~4度になると予報もあるので大事な時期に体調を崩さないようにしたいものです。

最近暑い事ばかり書いていますが

2010年07月24日 | 日記
金曜日に出先で水分を補給しようと思ってスーパーのお茶売り場に行ったら売れ行きが良すぎて商品入れ替えした後に買いに行ったらしくてどの商品もぬるくて買うのを断念しました。(^_^;)

その後電車に乗る時に駅構内の自販機で買おうと思ったら今度は売り切れが多かったみたいで準備中のランプが半分以上付いていて買う選択肢が減ってしまい困りました、それでも自販機なのでぬるいという事はなかったので補充直後に買いに行かなくて良かったと思いました。

今年の気候は暑いというレベルを超えているので、熱中症を起こして体調を崩してしまう事のないようにしたいと思います。PCの方は普段使用している部屋がクーラーを設置できない構造になっているので自分は扇風機を使わずにPCに当ててどうしても使う時で熱さが気になる時はアイスノン等を活用しようと思います。PCはまだ動いてくれるので動かなくなるまで使おうと思うけど本当に必要な時に使えなくならないで欲しいなと思います。

ここ最近の暑さ

2010年07月21日 | 日記
梅雨明けしたとたん、日本列島は猛烈な暑さに覆われている感じです。(^_^;)東京おもちゃショーに行った時、東京駅行きのバスを待っている時も猛烈な暑さで屋根がない所で待っていたので日傘を差しながら待っていても日傘から熱波が突き抜けてくる感じで辛かったけど今日はそれ以上に暑かったようです。東京以外の関東地方でも暑くて日中暑いのは仕方ないとして日が沈んでも熱気が残ったままになっていて夜PCを使っていてもPCが熱がこもって熱暴走の危険性があるので自分と交互に風を当てながら使っています。

それのせいか分かりませんが、夜PCを使っていると頭が痛いような気がするので、冷えピタなどを活用して何とかしてみようと思います。

前の記事で書いたように夏コミカタログも買ってきて、おもちゃショーに行った時に準備を怠ると夏コミで暑さにやられそうだと感じたので毎回の事ですが水分と暑さを和らげるにの必要な物の準備を忘れないようにしようと思いました。

原稿の方はとりあえず一冊目の方を7月中になんとか区切りを付けられるようにするようにして、二冊目を9月に余裕を持って終わらせるようにできるペースに持って行ければと思います。今年の猛暑でバテ気味ですが、なんとか気力を保ちつつやっていこうと思います。

予定は変更になりました。

2010年07月18日 | 日記
16日の記事で今年は東京おもちゃショーに見に行く材料が無いと書きましたが、18日にどむさんと会う予定で行く場所は当日まで決まってなくてちょうどビックサイトで東京おもちゃショーもやってるし東ホールの小規模オンリーに行きたい所があるというので最初の目的地はビックサイトになり最寄り駅の国際展示場駅で待ち合わせしました。

18日は東京は猛暑で、私の方が先に国際展示場駅に着いたので改札近くで待っていたのですが熱風が駅構内に入ってきました。少ししてどむさんが到着され早速ビックサイトの東ホールに行ってみた所イベントの方はまだ一般参加者が会場に入り切れていないようでホールのガレリアに並んでいました。
どむさんのお目当てのサークルさんは一つだけでイベントに入るのに時間が掛かるのならいいという事で東ホールのイベントは断念して、西ホール全館使用の東京おもちゃショーに行ってみました。さすがにビックイベントの上子供が多いイベントなのでいつも自分が行っているイベントよりも周りに気をつけて歩かないといけないのが大変だと思いました。

とりあえずバンダイナムコブースに行き、長い待機路をぐるぐる回ってブース内に入りました。ブースの入り口付近は去年と同じ低年齢層キャラクターが主でガンダムシリーズも今テレビ放送されているSD三国伝が大々的に展示されており、ターゲットの小学生男子向きにプラモを組み立てて塗装の出来がいい作品を特別に飾ったりするなどしていました。

しばらく低年齢層向けトイの展示の所を歩いていき、高年齢層向けトイの所に差し掛かると今まで歩いて来た所とは別物のような気がしました。入り口近くに86年に放送されていた忍者戦士飛影が展示されていて、どのメカも出来が良くて格好いいなと思いました。リアルタイムからしばらく経って復刻され、当時より出来のいいトイが買えるようになるのはファンにとって素晴らしい事だと思うので過去作品の復刻はどんどんやるべきだと思います。

その他はざっと見る程度でしたがだいたい去年と変わらないラインナップ、星矢・仮面ライダー等の新作がありました。隣のガンダムシリーズの展示は前記事に書いた通り今年放映される新作と映画ガンダム00の新モビルスーツプラモがあり今年はガンプラ発売30周年に当たり歴代ガンプラの展示があり今では珍しい80年に発売していたガンダムがあり時代を感じました。

出口の方に1/6石川遼フィギュアの展示があり、大きな目印として等身大石川遼フィギュアが展示してありました。フィギュアを作るに当たって本人の3Dデータを取り込んでそこから立体化していったとの事なので昔では考えられない程のクオリティがあるのだなと感じました。

バンダイブースを出て上の西3~4ホールの展示をざっと見てから一回の西1~2ホールにあるタカラトミーの展示を見ました。タカラトミーも人気ブースだけあって入場に30分掛かるとあり長い入場路を何回も曲がって入る事になりました。タカラトミーであまりこれだというのが連想していなかったのですが展示は色々なものがあり見ていて楽しむ事ができました。私が印象に残ったのは大人向けトイの展示ブースで中央・総武緩行線(各駅停車)の旧車両の行き先を知らせる方向幕でした。昔のだからロール状の物をクルクル巻いて行き先が一定の時間で変わるのがリアルで鉄道好きならたまらない物だと思いました。

1~2ホールを見終わってそろそろお腹も空いたところでどむさんが水道橋のムーミンカフェに行ってみたいという事になりビックサイトから都バスで東京まで行き、そこから山手線・総武各駅を乗り継いで水道橋に行きました。水道橋に行くのは初めてで駅のすぐ側にこんな遊園地や東京ドームがあったんだと感じました。東京ドームシティから少し入った所に商業施設とアトラクションが一緒になったラクーアがありそこの一階にありました。最初少し探したけれど、ムーミンカフェはいわゆるキャラ物のレストランなのかと思っていたけどそれは違っていて料理一つ取っても大変美味しかったし、プレートメニューを頼むとパンがセルフサービスで食べ放題で日本では珍しいパンばかりで大変満足しました。内装もムーミンの世界観を再現したもので至る所にムーミンが席に座っているのも面白い感じでよかったです。

水道橋を後にして私が夏コミのカタログを買いたいと言ったので水道橋から千葉寄りに戻ってアキバヨドバシの7階にある大きい書店に寄り夏コミカタログを買いました。本当はネット通販で取り寄せるつもりだったのに今回は無理だったので重かったけど東京に来たから買ってしまおうと思って買いました。帰りは重くて大変だったけど地元だと買うのが少し手間なので買って良かったと思いました。

アキバを出て帰り少しお茶を飲みたいという事になり、各駅で千葉寄りの電車に乗りどむさん行きつけのお店に行きそこでお茶を飲んでから別れました。

当初の予定と違ってだいぶ歩く事になったけど、自分が行かないような所に行けたし楽しかったのでそれは良かったかなと思いました。(^^)

おもちゃショーレポート感想

2010年07月16日 | 日記
前の記事で今年は自分の中で期待感に乏しいと書きましたが商談日のホビー系ショップの方の現地レポート等を見る限りでは去年のアーマープラス烈火を抜いたいつものバンダイブースに戻ったという感じに見えました。

私がバンダイ系で強いて気になる物と言えば、ガンダム00の新作映画の新モビルスーツのプラモや今度テレビアニメ化される予定の模型戦士ガンプラビルダーズ・ビギニングGのHiーνガンダム映像化プラモ位だなと思いました。

トイ関係で気になったのは人気プロゴルファー石川遼選手のタイアップの物が目立ち、エポックでは石川遼選手の名前を冠したテレビと接続してバーチャルにゴルフが楽しめる体感ゴルフゲームがバンダイでも1/6石川遼フィギュアが発売されるとの事でした。

去年は真田遼だったのに、今年は石川遼になっているのでどうもバンダイはちょっとつまみ食いしては売れないと思うとそのシリーズそのものを放置しているという前例をまた作っていると思いました。ガンダム以外のメカアニメも冷遇され続けていると聞いているし、せっかく版権を持っているのなら売りたい物だけを売り続けるのではなくもう少しユーザーの方を向いて考えて商品を売って欲しいと思います。

15日から東京おもちゃショーだそうですが

2010年07月14日 | 日記
去年程期待感がないのはやはりアーマープラス烈火以降、トルーパーのトイ情報が全く無いのが原因だと思います。(T_T)15・16日は商談日という事でおもちゃ関係の業者さんの専用日でトイ関係のレビューを行っているショップの方も取材に行かれる方もいるようなので何か興味をひかれる記事があればこのブログで扱いたいと思います。

去年の直前の記事では行けたら行くかもと言って商談日にアーマープラス烈火の展示がある事が分かり現物を見たくてビックサイトまで行ってその後潮風公園にあったガンダムまで見てきたけど今年は行きたい要素が現在全くないので今回は取材に行かれた方のおもちゃショーレポートを見て思った事をブログに書こうと思います。

誕生日だった訳ですが

2010年07月13日 | 日記
自分にとっての節目の日なので毎年何かしら更新している所でしたがここ最近ブログで征士誕の6月にアップできなかった物を上げていて作品のストックがもう無かったので作品をアップするとしたら8月から10月の遼~当麻誕生日が連続する月間に書いてアップしたいです。

当日した事は久しぶりにビールを飲んでケーキを食べた位ですが、7月13日は私と父の誕生日なのでここ最近は当日一緒に祝っています。父もいい年になり健康面も細かい所で不調な所もあるけれどまだまだ元気なのでできるだけ長生きして欲しいと思っています。自分ももちろん元気に過ごして行きたい所ですがそろそろ梅雨明けも近く、金曜日以降の予想気温が33~4度となっているので暑さに溶けてしまわないようにこの夏を乗り切っていこうと思います。(^_^;)

W杯も終わってしまいましたが

2010年07月12日 | 日記
今日12日の未明にW杯決勝が教育テレビで放送され、スペインとオランダどっちが勝っても初優勝という試合はサッカーに疎い自分が見ていても白熱してどちらもゴールが入らない試合だと思いました。両者どっちも譲らず延長戦後半でスペインがゴールして試合が終わった訳ですがその時間ちょうど早朝でウトウトしていてゴールの瞬間を見逃してしまい気が付いたらスペインの選手達が喜び合っている光景を放送している所でうっかり見逃した!と思いました。

次はブラジルでのW杯との事ですが今大会は日本も予選リーグで全く勝てないのではないか等と言われていたのが決勝リーグまで行く事ができ、優勝候補だったチームが全く勝てなかったとかあったので次の大会でもそういった番狂わせもあると思うし着々と四年の間に力を付け世界の強豪と対等に戦えるようになる国も出てくると思うので大会が開催された時にまた観戦したいなと思います。

下記にアップしたゆだみえこさんに寄稿した征伸甘々系・サンライズ英雄譚シリーズですが、これも楽しく書く事ができ自分では良く書けたかなと思います。自分で書く時はそうでもないのですが寄稿する時はなぜか甘々になるという感じなので次回寄稿の機会がある時はどうなるかと思います。

サンライズ英雄譚シリーズものをずっと書いてはいるもののゲームである原作がある程度限られてくると後は自分で英雄譚シリーズの中から創作して話を書く形になるのは仕方ないけれど、Gガンダムのディスクを見ていてゲームとかで設定だけを知っているだけでなく原作を分かるようになったのでサンライズ英雄譚2ではGガンダムのドモン・カッシュがトルーパーの五人や他ヒーロー物作品のキャラの良き兄貴分でいい味出しているのでその辺で何か書ければと思います。
もう一度サンライズ英雄譚2をやり直してトルーパーだけでなく他作品を絡めたトルーパー物も書いてみたら面白いのではと思います。

6月の空に (征伸甘々描写&キスあり)

2010年07月12日 | トルーパーSS
                                                       イラスト ゆだみえこ

6月の空に

僕達は相変わらず元の世界の新宿に帰る手がかりもなく、ただこの世界を僕らを保護してもらった雲海を渡る船・アスタンテに乗って元の世界に戻る手がかりを探していた。僕らは世話になっているアスタンテで武装しての戦い以外の仕事もこなしており、ただ悩んでいる暇も無かったのでその辺は良かったのかもしれない。

当麻は僕らよりは頭の切り替えが早かったらしく、80年代のコンピュータよりも発達した高度な物が使われているのが身の回りにあるのが楽しくてそれをいじる事に仕事や手掛かりの捜索以外の空いている時間は没頭しているのでそれ程悩んでいるようには見えなかった。

そんな当麻を見て、僕らもただ帰れないと思うだけではなくこの世界に来た必要があるのだから呼ばれたと思う事にして役目を果たす事ができれば無事に戻れるのだろうと思うことにした。

「さて、今日はここの掃除でもするかな…」
僕は今日の仕事の割り当てを全て終えると、メカが多数搭載されている格納庫に掃除用具を持って移動した。格納庫の隅には、戦闘時以外にも訓練ができるようにシミュレーターが三台程あり、時間が空いている時に自由に使用していい事になっている。
スイッチを入れ、僕はシミュレーターの中を掃除する為にいつも閉まっている蓋の部分を開けて中に入った。

中に入って掃除をしていると、側を通り掛かった遼に声を掛けられた。
「伸、今掃除しているの割り当ての仕事じゃないんだろう?」
「そうだよ、遼。僕が自主的にしている事だよ」
「伸は偉いな。俺なんか割り当ての仕事終わったらもう疲れちゃって他の仕事までしようとは思わないぜ?」
遼はコックピットの座席部分を拭いている僕に言った。
「遼の仕事は大変だからね。僕は比較的楽な方だから、こうやって掃除ができるけど」
「俺達ここの艦の人達に世話になっているし、できる事なら自主的に掃除とかやった方がいいと思うんだ」
「遼、無理しなくてもいいよ。それは僕がやるから。それに僕らは当麻のコンピュータ操作は一目置かれているし、秀の腕力と人懐っこさはみんな知っているし、征士や遼だって仕事をきっちりとこなしているじゃないか。かく言う僕だって仕事で結構引っ張りだこだしね。遼が気にする事は無いよ」
 僕は笑いながら遼に言った。

「そ、そうかなあ。でも伸の言う事だから正しいと思うな。ありがとう、伸。俺なんだか元気出てきたよ」
 遼は僕の言葉に嬉しそうに返事をした。
「僕らの鎧の心は異世界でもみんなに分かってもらえるんだよ、遼」
「そうだな、俺達がみんなに誠実に接していればそれが通じるものな。そういえば、後で5人集まろうって当麻が言ってたぜ。各自の用事が終わったらラウンジの方まで来てくれってさ」
「うん、分かった。遼、また後でね」
「ああ!」
遼はそう言って格納庫から去って行った。

「さてと、ここは終わったから隣をするかな…」
僕は一通り作業を終えると、隣のシミュレーターに移動してまた中に入る事ができるように蓋を開けた。その時、征士がやって来て声を掛けた。
「伸、掃除をしているのか?」
「ああ、そうだよ。征士は今大丈夫なの?」
「私か?私はもう今日の役割は終わったが」
「それなら良かった。そう言えば当麻が後でラウンジに集合って言ってたよ」
「そうか、当麻の事だから何か手掛かりでも思いついたか」
「それはどうか分からないけどね」
 僕は征士と話しながらシミュレーター内部に入り中の掃除をしていた。
「これがシミュレーターと言う物か。私達の世界に無い物だから物珍しいな…」
 征士はそう言うと、体を乗り出して内部を良く見ようとした。
 その時、身を乗り出した征士がバランスを崩し僕が入っているシミュレーターの中に転がり込んでしまい、それと同時に蓋も閉じてしまった。

中は密閉されて光が入らない構造なので、真っ暗で一瞬何が起こったのか分からなかった。
「ど、どうしたの?いったい何が起きたんだい…」
「伸、どうやら私が転がり込んだ時にこの機械が誤作動を起こしたようだ」
「誤作動、そうか…。だからこんな真っ暗で何も電気が付いていないんだね。でもこんな真っ暗じゃ何もできないよ、征士」
「伸、私が何の戦士か忘れていないか?」
「あ…」
 征士は鎧珠を取り出し念を込めた。すると鎧玉の周りがぽぅと明るくなり真っ暗だった内部がはっきりしてきた。気が付くと僕はコクピットに座っていてその上に征士が乗っている形だった。
「せ、征士…。この体勢はちょっと…」
「すまん、伸。こちらもとっさの事でこんな事になってしまった…」
 お互い思いも寄らなかった事になり、どうしていいか困ってしまった。
「ねえ、征士。僕らこのまま出られないって事無いよね?」
「そんな事無いだろう。大体この艦にはたくさんの人が乗っている。それにこの後ラウンジに集まる予定ならば当麻達が私と伸が来ない事自体をおかしいと思うだろう。後、三時間もすれば助けは来る」
「中から開けると言っても、電源が落ちてるから外から開けてもらわないと無理だし二人でじっとしていた方が良さそうだね」
「それはそうだな」
「それにしても、ここ狭いね。一人で掃除してる時には気が付かなかったけど」
「仕方ないだろう。この機械は一人用なんだろう?二人で長時間居る所ではない」
「長時間か…。そういえば征士と二人きりでこんなに一緒にいるだなんて、戦いが始まってから無かったね?」
「伸にそう言われると、なんだか私も緊張してきたな…」
 征士は僕に心細そうな感じで言った。
「征士がそんな事言うなんて珍しいね?」
 僕は少し笑いながら言った。
「私だってこんな時位はある。伸の方こそ余裕があるじゃないか」
「だってすぐに出られないって分かっているのなら、慌ててもしょうがないじゃないか」
「伸はいざとなると強くなるのだな。私も見習わなければ」
「それ程でもないよ。僕は征士に助けられてきたし」
「それではせっかくだから、伸。今ここでしかできない事をしないか?」
「何、するの?」
「キスだ」
「征士も余裕が出てきたね、いいよ。まだみんなに見つかる事もなさそうだし」
 僕も征士の余裕を取り戻した感じに乗って返事をした。
「じゃ、征士いいよ」
 僕は力を抜いて征士が来るのに任せた。
「伸、珠をかざしながらするのは無理だからいったん消すぞ」
「いいよ、征士」
 征士がそう言うと今までうっすらと明るかった周囲がまた闇に包まれた。
 辺りが暗くなると、僕の体を包むように征士が抱きしめてきてその後口元を塞ぐようにキスをしてきた。今まで普通の状態でキスをした事は異世界に来てから何回かあるけれど密室で真っ暗闇の中でのキスとなると全く違うので、僕はいつも以上に気持ちが良くなった。

 しばらく僕と征士はお互い抱きしめながら、何回もキスをしていた。
「征士、いつもの何回分もキスしたみたいだね」
 僕が話し掛けると征士は鎧珠をかざして明かりを灯した。
「そうだな、いつ誰が開けてくれるかもしれないと思うと少しドキドキしていたが」
「それは僕も思っていたよ。みんなに見つかる訳には行かないけど、していて少し気になっていたね」
「まだ時間は経っていないか、伸」
「うん、まだみんなに見つけてもらっていないみたい」
「それまで時間をつぶすか」
「ああ、でも仕事とかしてキスしちゃったら少し疲れたな。征士、少し眠っていいかな?」
「いいぞ。私も少し疲れた所だ」
「じゃ、誰かが起こしてくれるまで寝てるからね」
「またな、伸」
 僕と征士は眠りに就いた。

 どれ位の時間が過ぎたか分からなかったが、次に目が覚めた時は周囲が明るくなっていた。
「しん、伸!」
「ん、誰だい…」
「来ないと思って探してたら、こんな所にいたのか。二人とも」
 当麻が心配そうにこちらを見ていた。
「すまん、当麻。私がこの機械を誤作動させてしまったせいでここから動けなくなってしまったのだ」
「まあ、二人が無事で良かった。でもこんな狭い所にいたんだから、災難だな?」
「とにかく、早くラウンジに行かないと。あ、でも僕片づけしなきゃ…」
「それが済んでからでいいから、とにかく来てくれ。俺は先に行っているからな」
 当麻はそう言って格納庫から去って行った。

「今日は当麻曰く災難だったな、伸」
「まあ、ね。征士と秘密の事できたのは楽しかったけど」
 僕と征士は掃除用具を片づけしながら、ラウンジへ向かっていた。
「よう、二人とも。当麻から聞いたぞ?遅れるなんて珍しいな」
 秀が僕らに話し掛けてきた。
「いやー。今日の事は謝るから、ね、秀?」
「仕方ないだろ、秀。二人だって遅れたくて遅れた訳じゃないだろう?」
 遼が秀に言った。
「当麻、今日の集まりはいったいなんだ?」
「今日はな、こちらの暦でちょうど六月らしいんで、征士の誕生日を祝ってやろうと思ってみんなでこっそり用意していたんだ」
「僕もそれで用意があるから前から聞いていたんだけど、黙っててごめんね、征士」
「いや、いい。みんな私に隠れてこんな事を…」
 征士はあまり表情に出さないタイプだが、嬉しそうに僕らに言った。

「さあさあ、今日の主役が来ないと始まらないじゃないか。こっち来いよ、征士」
 当麻が征士を主賓席に招いた。
「ケーキは俺達が先に用意しておいたぜ、伸」
 そう言うと秀が僕があらかじめ焼いておいたケーキをテーブルに置いた。
「ありがとう、みんな。仲間に恵まれて私は幸せ者だ!」
 征士は今までみた事のないような笑顔で僕らに言うと、テーブル中央の主賓席に座った。