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その日の事、今気になっている事など取り上げていきます。

夜桜・手料理弁当(当麻&秀+伸短編)

2012年04月28日 | トルーパーSS
俺と秀は久しぶりに会って昼食を取りながら話をしていた。

「秀、今ちょうど花見にいい季節だよな?」
「そうだけど、当麻。いきなりなんだ?」
「いや、今だいぶ暖かくなってきたし花見でもしながら旨い物でも食いたいなーと思ってな?」
「それはいいな。俺も食料の調達位はできるぜ、当麻」
「秀が食料調達してくれるのは計算できていたが、まだ足りないな。伸を誘ってみるか?」
「ナイスアイディアだ。でも伸の都合もあるからな。俺が伸に連絡して聞いてみるよ、当麻」
「わかった。お前に任せるよ。俺は当日の場所取りの方をするからな」
「じゃ、伸に連絡が付いたら当麻に連絡するから」
「ああ。ではまたな、秀」
俺はそう言うと秀と一緒に席を立った。

その日の夜、秀は伸に電話して花見の事を聞いてみた。
「あ、伸か?いきなり電話して時間大丈夫か?」
「秀かい?今は別に大丈夫だけど」
「それならいいや。俺と当麻で花見をしようと思ったんだけど、せっかくだから伸も誘おうと思ってさ?」
「そう言う事か。楽しそうだね。入れてくれるなら僕も腕を奮っちゃうよ」
「その言葉を待っていたぜ、伸。俺と当麻は伸を必要としているんだ。伸がOKなら日にちが決まったらまた電話して、伸の都合を聞くぞ。それでいいよな、伸?」
「わかった。待っているからね、秀」
「ああ。またな、伸」
秀は伸との約束を取り付けて電話を切った。

秀が伸に電話した翌日、俺に電話が掛かってきた。
「当麻、伸に電話したんだけど、花見の件OKだってさ」
「それは良かった。俺の計画通りになってるみたいだな」
「計画通りになってるのはいいけどさ、具体的な時間はどうするんだよ当麻?」
「みんな揃うとなると、日曜日だよな」
「まあそうだろう。平日は難しいよ」
「よし、今日が金曜日だから次の日曜日にするか」
「次の日曜日というと、9日後か。ちょうどいいかもな、当麻」
「花見の日も決まった事だし、秀は伸への連絡と食料の調達。俺は当日の場所決めと確保。それで良かったな、秀」
「バッチリだ。俺から伸へ確認取ったらまた連絡するよ」

伸への連絡も無事済ませて、花見当日になった。俺は調べておいた公園の一等地に場所取りをして防寒装備で一夜を明かした。大体の場所は前もって連絡しておいたものの、広い公園だったので朝になってから二人が出掛ける前にメールで連絡しておいた。

伸と秀は約束通り、昼頃に俺が待っている場所に来た。
「当麻、場所取りお疲れ様。って君昨日の夜からいたって本当かい?」
「ああ、本当だ。俺はお前達みたいに旨い料理は作れないしできるのはこれ位の物だからな」
「当麻らしいな。せっかく俺達が旨い物持ってきてやったんだから早く始めようぜ!」
「そうそう。僕も気合い入れて作ってきたから君達にモリモリ食べてもらわないとね!」
俺達は楽しみにしていた花見を始めた。昼頃からいて話す事は尽きず、時間も気が付かない位だった。途中から酒も入り夜に入ってからは少し眠たくなっていた。
「ん~。僕少し眠るね。帰る時起こしてよ…」
伸はそう言うとビニールシートの上に横になった。

「当麻」
「なんだ、秀?」
「あの、その…。今日はありがとう、楽しかった」
「それは伸にも言えよ。俺だけじゃないだろ」
「それはそうだけど、とにかく当麻に言いたかったんだ」
「ああ、そうか。そう言う事か」
俺は手をついている秀の手に触れた。
「当麻…」
「またこんな風に桜を見られればいいな、みんなで…」
「俺もそう思うよ」
『僕が寝たふりしている内に上手くやってるみたいだね、良かった』
伸は二人の様子を確認して少し眠った。

4月も終わりですが、花見話を書き上げて今月中にアップする事ができました。
3月に伸と遼の話を短いながらアップして4月中に書き上げて載せる事ができたのは良かったと思います。
関東ではだいぶ前に桜が散って載せるタイミングとしては遅くなったけど、
アーマープラス金剛発売を期待して秀が出る話を書きたくて今回の話を書きました。
5月にイベントに出る事ができないので一月に一本ペースでまた書く事ができればと思います。

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