俺は今日、伸と会う。それは先月のバレンタインに俺がチョコレートを伸からもらったからだ。それで俺は伸が喜んでくれるプレゼントを探して渡す為にも会うという訳だ。伸は約束した待ち合わせ場所で待っていてくれた。
「遼!早かったね」
「ああ、何しろ伸と会うんだからな」
「伸、先月はプレゼントありがとうな。嬉しかったぜ」
「喜んでくれた?僕、バレンタインで遼にプレゼントした事無かったからね」
「それじゃ、俺からもお返し…」
俺は鞄からラッピングしたプレゼントを取り出して、伸に渡した。
「ありがとう、遼!嬉しいよ。大事にするね」
伸は嬉しそうに俺に言った。
「あとさ、伸。今日はホワイトデーでもあるけど、他にもあるだろ?」
「他にも?何かあったっけ…」
伸は少し考えた。
「ああ、そうか。僕の誕生日か」
「バレンタインとは別に、安いけどもう一つあるんだ」
俺は更に鞄から取り出すと伸に渡した。
「遼、そこまで気を遣わなくてもいいのに…」
「いいんだ。俺が伸にプレゼントしたいんだから」
「じゃあ、喜んでもらうよ、遼」
伸は俺から受け取ると少し申し訳なさそうにしていたが、嬉しそうだった。
「このお返しは今度の夏だね。それまでに遼が気に入ってくれる物探しておくから」
「ありがとう、伸」
「それはこちらのセリフだよ、遼」
俺と伸はずっとこんな仲でいたいなと思った。
2010年3月14日発行 ちゃうさぎLAND vol.24聖毛利祭号から再録
「遼!早かったね」
「ああ、何しろ伸と会うんだからな」
「伸、先月はプレゼントありがとうな。嬉しかったぜ」
「喜んでくれた?僕、バレンタインで遼にプレゼントした事無かったからね」
「それじゃ、俺からもお返し…」
俺は鞄からラッピングしたプレゼントを取り出して、伸に渡した。
「ありがとう、遼!嬉しいよ。大事にするね」
伸は嬉しそうに俺に言った。
「あとさ、伸。今日はホワイトデーでもあるけど、他にもあるだろ?」
「他にも?何かあったっけ…」
伸は少し考えた。
「ああ、そうか。僕の誕生日か」
「バレンタインとは別に、安いけどもう一つあるんだ」
俺は更に鞄から取り出すと伸に渡した。
「遼、そこまで気を遣わなくてもいいのに…」
「いいんだ。俺が伸にプレゼントしたいんだから」
「じゃあ、喜んでもらうよ、遼」
伸は俺から受け取ると少し申し訳なさそうにしていたが、嬉しそうだった。
「このお返しは今度の夏だね。それまでに遼が気に入ってくれる物探しておくから」
「ありがとう、伸」
「それはこちらのセリフだよ、遼」
俺と伸はずっとこんな仲でいたいなと思った。
2010年3月14日発行 ちゃうさぎLAND vol.24聖毛利祭号から再録