やっぱり買いました。
BBEのソニックマキシマイザー、上から二番目の赤いパネルのもの。
マキシマイザーとはレコーディングの最終段階で音の隙間を圧縮して
音圧を稼ぐもので、演奏の強弱のニュアンスを保ったままレベルを
目標値まで稼いでくれる機械。
ただ、BBE社製のマキシマイザーは他社のものとちょっと違って音圧
を稼ぐだけではなく、表皮効果で失われた帯域を修正する回路が内蔵
されている。
表皮効果とは信号が伝導体を流れる際に、高い周波数は伝導体の
表層部を流れ、低域は中央部を流れる性質がある。表層部は抵抗値が
大きく、極端に長いケーブルを使ったときやダビングなどを数多く繰り
返すと高域が失われるのはそのためだ。
また高い周波数は速く、低い周波数は遅く伝わるので、ATRAC3など
のエンコードでは高域が低域よりも若干速く出力されてしまうためMDに
録音するとアタックが強く感じる。
BBEプロセッサはそうした周波数帯域の時間ずれや本来あるべき高域
の存在をアルゴリズムによって修正する。トレブルなどで補正するわけ
ではないので、音のバランスも崩れず、ノイズも増えないのでぼやけた
輪郭を見事に復活できる。
普通のオーディオに使ってもかなり効果がある。
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