スタジオのPCにもWindows7を導入してみた。
今回はPCのスペックには問題ないが、古い機械なのでいろいろと
問題が出た。
まず、電源が切れない。シャットダウンはするが本体の電源ランプ
が消えずファンも回ったまま。
そして1394ホストコントローラー。
デバイスマネージャーに表示は出るが、 IEEEボードに接続したオー
ディオインターフェースが認識せず、ハードウェア変更のスキャンを
実行すると、デバイスマネージャーからホストコントローラー自体が
消える。
電源はデバイスマネージャーの1394ホストコントローラー、電源の
管理のタブ内の電力節約のため、「コンピューターでこのデバイスの
電源をオフにできるようにする」にチェックを入れたら解決。
次にオーディオの不具合。
普通に音は出るがOS側のミキサー管理がでたらめで、ソフトウェア
側のコントロールが不安定。
iTunesやWinampなどの再生はWindowsのカーネルミキサーに
直結されているので問題ないが、VST音源再生時にサウンドドライ
バのASIO4alに切り替わらない。設定画面を見てもHDAudioの欄
には×の表示で、スピーカーのプロパティ画面でデバイスを無効にし
てからソフトシンセを起動して再度有効にすると音が出る。
OS側のサウンドドライバが最優先になっている。
さらにライン入力の設定も、録音デバイスがマイクが既定になってし
まって、いくらラインに変更してもマイクに戻る。しかも録音設定画面
で設定した音量がミキサー画面では反映されない。
ここでWindows7更新ファイルのインストールとSP1の適用。
オーディオはあっさり解決。
ASIO4allへの自動切換えやライン入力設定もソフトウェアが優先に。
おまけに1394ホストコントローラーの電源管理も解決。
・・・電源をオフにできるようにする、のチェックを外しても電源がちゃんと
切れるようになった。
このソフト、JetAudioというプレーヤー。
かなり古いソフトでWin95時代のもの。ただ簡易録音が非常に便利
で、リハの録音には欠かせないソフト。
簡単なサウンドレコーダーソフトはありそうで以外に無い。Windows
にも添付されているものはあるが、MP3には対応していなかったり、
録音時間が短かったりで全く使えない。そのほかにも何種類かあるが
どれも頻繁に録音して、再生してを繰り返す動作には向いていない。
あくまでも会話の録音用に作られた感がある。
このソフトは録音ボタンを押してから停止を押すと、そのままプレイリ
ストに反映され、再生ボタンを押せばすぐに聞ける。で、また録音す
れば2曲目へと登録されるので、バンドのリハ録音には最適。
これもWin95時代のソフトでCakeWalkというMIDIシーケンサー。
いきなり初回起動で失敗したが、互換モードを適用して起動したら
問題なく動く。Win7恐るべし。
いまだにメトロノーム代わりに使っている。テンポチェンジや簡単な
フレーズを組んだりするのに最適。
DTMソフトと違ってMIDIのみの最低限の機能しかないのでとにかく
軽い。一瞬で起動できる。
ここで一向に解決しないオーディオIFの認識しない問題。
これを外して別の1394ボードのジャンク品を買ってきて付けてみた。
やはりこれとOSの相性が悪かったようだ。
1394ホストコントローラーはXP以降OSのドライバで動いているので
メーカーの7用ドライバというものが存在しない。
不具合は即ハードとの相性ということだ、I/O・Dataはダメだ。
というわけでオーディオIFも無事動いたので最終段階。
各DAWソフトのインストール。
ゴール!
教訓
1、まずOSの更新。Net上で言われているWin7の不具合のほとん
どはファイルの更新やサービスパック適用で解消する。
2、互換モードは意外とイケル。95時代のソフトもXPより快適に動作。
3、解決しない不具合はハードを疑え。特にMSはIEEEに力を入れて
いないのが良くわかった。