ヴァンヘイレンを初期から聴いていた世代としては、デイヴ・リー・ロス
のボーカルを聴いた瞬間、「やっぱこれだな~」と思ってしまう。
大雑把なんだけどソウルフル、酒飲んで女抱いて、朝は留置場で目が
覚める。そんな生活感とワキガ臭が漂ってきそうな魅力がデイヴには
ある。良くも悪くも思いっきりアメリカだ。
オレの中では、ヴァンヘイレンとはそういったイメージが強くある。
そして久々に発売されたこのアルバム、とっても音が良すぎてヴァン
ヘイレンらしさがイマイチ薄い。
演奏はどれをとっても素晴しいんだけどね、料亭のお吸い物みたいな
味しかしないのが残念だ。
マヨネーズにケチャップ、おまけにコショウまで振りかけて初めて美味
しいハンバーガーになるってもんだ。
密度もなければ空気感も無い。新品の作業着を着た熟練工のようだ。
ヴァンヘイレンって案外曲の雰囲気を作っているのはドラムなんだよね。
しっかりとそういうプレイをしているのに、そのドラムの音が抜けてこない。
このCDはレコードで聴いてみたいね。
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