二本目「違和感」

ある女性の話。

一人暮らしをしている彼女がシャワーを浴びていたときのこと。
髪の毛を洗っていた彼女はそのとき妙な違和感を覚えた。
目をつぶっているので見えないが何かがおかしい気がする。
何がおかしいのだろうと思いながらシャンプーをしているうちに、
彼女は違和感の正体に気が付いた。

髪の毛が長い。

洗っている髪の毛の一部が長いのだ。
訳が分からず彼女が固まっていると、
その長い髪は指の間を抜けてスルスルと上に上がっていった。