8月7日に、作家でコンサルタントの本田健さんが教育講演会をされたことをご存知の人も多いと思います。その講演会で本田さんとジョイントで講演をしたのが、現サドベリー・バレー・スクールのスタッフであるスコット・グレイさんです。スコットさんはその後10日に開かれた神戸の講演会にも出てくださいました。
13日に、そのスコットさんを囲んでお話しする集いがGHBセンターでありました。
集まったのは、主催者の児島一裕さんをはじめ、10名近くだったと思います。
英語だけで通訳はなしでした。児島さんは意図的に通訳を排して、サドベリーのような雰囲気を作ろうとしていたみたいです。
基本的にはサドベリー・バレー・スクールの写真をスライドでみたりしながら、スコットさんの話を聴き、それにみんなが質問するというスタイルで進みました。
そのときの会のことについては、児島さんの日記で紹介されています。
サドベリーの写真やビデオを観ているときのスコットさんはとても穏やかな顔をしていました。彼はまだ若かったと思う。30代かな?40代だったかな?
でも、なんだか体全体から不思議なオーラが出ているんですね。誰をも和やかな気持ちにさせるオーラが。ただ存在するだけで周りの人をほっとさせる、スコットさんはそんな人です。
でも、そんなスコットさんがうまく溶け込めなかったもの。それが学校でした。彼は小学校二年まで既存の学校に行っていたのですが、どうしても合わなくてサドベリーに入ったそうです。10歳のときでした。
彼がしてくれた話の中で興味深かったのは、40年の歴史をもつサドベリー・バレー・スクールでも、つねに学校の基本原則を変えようとする保護者の勢力が存在し、在校生の半分が学校を辞めていくという事件が起こってきたということです。
カリキュラムも何もなく、子どもに強制的に学ばせない、こんなシンプルなことを実践するのが、いかに難しいのかということですね。大人は、恐怖心に駆られて、ついつい何かを無理やり学ばせようとしてしまいます。
スコットさんはいいます。どんないいことを言おうと、明確なビジョンがないかぎり、学校が存続することはない、と。
実際、サドベリー・バレー・スクールが創立された1960年代後半は、新しい価値観に目覚めた人が新しい自由な学校を作ろうとして多くのフリースクールが設立されたのですが、そのほとんどすべてはぽしゃっていったそうです。
そのなかでサドベリーが今も存続し、同じ原則を共有する学校が世界で40校以上も作られているのはなぜなのだろうか?
スコットさんのいう明確なビジョンというものは、内容は詳しく語られませんでした(あるいは、私が聞き取れなかったか)。
でも、分かる気もします。
語りだすと、あれもこれもになるかもしれない。
でも大事なことの一つは、子どもを、つまり人間を信頼した制度を作るということではないでしょうか。
いついかなるときでも、子どもが下す選択を信頼すること。
子どもに対する偏見を捨て、彼らを全面的に信頼すること。
そして、彼らがする行いをサポートしていくこと。
この考えにのっとって学校を構築・維持・発展させていくことではないでしょうか。
>>子ども「が」まなぶ 「超」学校。
デモクラティックスクール 宙(そら)
〒662-0837 兵庫県西宮市広田町2-15
Tel/Fax 0798-70-0777
URL http://www.ds-sola.com (ケータイからもOK)
13日に、そのスコットさんを囲んでお話しする集いがGHBセンターでありました。
集まったのは、主催者の児島一裕さんをはじめ、10名近くだったと思います。
英語だけで通訳はなしでした。児島さんは意図的に通訳を排して、サドベリーのような雰囲気を作ろうとしていたみたいです。
基本的にはサドベリー・バレー・スクールの写真をスライドでみたりしながら、スコットさんの話を聴き、それにみんなが質問するというスタイルで進みました。
そのときの会のことについては、児島さんの日記で紹介されています。
サドベリーの写真やビデオを観ているときのスコットさんはとても穏やかな顔をしていました。彼はまだ若かったと思う。30代かな?40代だったかな?
でも、なんだか体全体から不思議なオーラが出ているんですね。誰をも和やかな気持ちにさせるオーラが。ただ存在するだけで周りの人をほっとさせる、スコットさんはそんな人です。
でも、そんなスコットさんがうまく溶け込めなかったもの。それが学校でした。彼は小学校二年まで既存の学校に行っていたのですが、どうしても合わなくてサドベリーに入ったそうです。10歳のときでした。
彼がしてくれた話の中で興味深かったのは、40年の歴史をもつサドベリー・バレー・スクールでも、つねに学校の基本原則を変えようとする保護者の勢力が存在し、在校生の半分が学校を辞めていくという事件が起こってきたということです。
カリキュラムも何もなく、子どもに強制的に学ばせない、こんなシンプルなことを実践するのが、いかに難しいのかということですね。大人は、恐怖心に駆られて、ついつい何かを無理やり学ばせようとしてしまいます。
スコットさんはいいます。どんないいことを言おうと、明確なビジョンがないかぎり、学校が存続することはない、と。
実際、サドベリー・バレー・スクールが創立された1960年代後半は、新しい価値観に目覚めた人が新しい自由な学校を作ろうとして多くのフリースクールが設立されたのですが、そのほとんどすべてはぽしゃっていったそうです。
そのなかでサドベリーが今も存続し、同じ原則を共有する学校が世界で40校以上も作られているのはなぜなのだろうか?
スコットさんのいう明確なビジョンというものは、内容は詳しく語られませんでした(あるいは、私が聞き取れなかったか)。
でも、分かる気もします。
語りだすと、あれもこれもになるかもしれない。
でも大事なことの一つは、子どもを、つまり人間を信頼した制度を作るということではないでしょうか。
いついかなるときでも、子どもが下す選択を信頼すること。
子どもに対する偏見を捨て、彼らを全面的に信頼すること。
そして、彼らがする行いをサポートしていくこと。
この考えにのっとって学校を構築・維持・発展させていくことではないでしょうか。
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