宙(そら)日記

デモクラティックスクール宙(そら)、神戸サドベリーでスタッフをしていたターボウの個人ブログ

ごあいさつ

2009-09-30 01:32:52 | Weblog
このブログを開設したのは2008年の5月、私がデモクラティックスクールのスタッフになったときでした。


デモクラティックスクールの存在を知ってまだ二ヶ月ほどだったので、人生の急展開に驚いていたものです。


このブログは、当初個人ブログとして始めました。それまでデモクラティックスクールを知らなかった人間が、中で働いてみて見たこと・思ったこと・感じたことを書き留めることは、これからデモクラティックスクールで働こうとする人たちにとって参考になるかもしれないと思ったからです。


その後、2009年9月で私はデモクラティックスクールのスタッフを辞任しました。今は、もう一度最初から、自分が求めている学校について考えたいと思っています。

別のブログでその後の考えも述べていっていますし、また近いうちにみなさんとも直接お会いできる思います。


”予告” デモクラティックの旅(天職への階段)

2009-09-13 11:54:02 | お知らせ
デモクラティック・スクールの情報を発振されているghbセンター 児島さんからのお知らせです。


◆この秋、デモクラティックの旅として”天職への階段”の第三回目を実施する予定です。

これは、デモクラティック・スクールでの研修を通して、自分の天職をより磨いていく事を主たる目的に実施するものです。

訪問先は:

・サドベリーバレー校(マサチュセッツ州)
・グラスルーツ校+コミュニティー(フロリダ州)
・セール校*公立のオルタナティヴ・スクール(フロリダ州)
・天職の村(フロリダ州)

期間:10月27日(出発)から11月9日(帰国)※予定です!

費用:¥333000+諸税金
    ※インビジョン・メンバー割引有り

*食費、ホテル(各自で泊まる場合)、入場料は実費

定員:7名  *あと5名まで。*行きます!と決心された方から順に。
    ※最低施行人数は3名

お願い:参加理由を日本語(または英語)で送って下さい。
    *メール、FAXどちらでも結構です。


コメント:今回は天職(自分の本業)を意識して行います。
     もちろん、インターン・プログラムがベースとなります。
     様々な方法でデモクラティック・スクール活性化を図っていける経験を積んでいただけたらと願っています。またスタッフや卒業生とのミーティング(交流会)も企画として考えています。そして基礎となる「コミュニティーの本質」についても、知識だけではなく、体感していただけると思います。
 自己の確立、学校の基礎(土台)の確立、そして学校の展望(ビジョン)をさらに広げていただければ嬉しい限りです。ボクも最善を尽くして事にあたらせていただきます。
どーかよろしくお願い致します。

連絡先:グローバル・ビジョン(079-442-1473)
      globalvision@0-000.net
  

ご報告です。

2009-09-09 00:25:57 | はじめに
先日の総会で、神戸サドベリーのスタッフからボランティアに変わることを承認してもらいました。承認していただいたメンバーには感謝です。


立場は変わっても、神戸サドベリーやデモクラティックスクールが世の中に広まることに貢献できたらと思います。


これからも神戸サドベリーと日本のデモクラティックスクールをよろしくお願いします。


また、デモクラティックであるとはどういうことか、私自身が一から自分で考えて、試行錯誤しながらも実践していきたいと思っています。


よろしくお願いします。

同じ価値

2009-07-31 12:04:59 | Weblog
私たちは今、これからこの学校をどういうように発展させていくべきか、よく話し合っています。


デモクラティックスクール(サドベリースクール)にかぎらず、学校を運営していく上では、どのようにして人を増やしていくのかということはつねに問題になります。学校を運営するのにはお金がかかるのですから、生徒は多くいたほうがいい。でも、それ以上に、学校として充実するために、子どもは多くいたほうがいいのですから。


でも、ふと思ったのですが、この「人を増やす」という視点が、そもそも間違っているのかもしれない。


「人を増やす」ことを目標にするなんて、まるでテストでいい点を取ることを目指す小学生みたいです。


人がいなければ団体は維持できませんし、そもそも人が集まらない団体は社会的に存在価値がありません。だから、団体には人が必要です。


では、デモクラティックスクール(サドベリースクール)の存在価値って何なのでしょうか。


デモクラティックスクールの中で生まれるもの、それはデモクラシーです。


デモクラシーに価値があると考えること、それがデモクラティックスクールの出発点です。そこに価値があると思わなければ、デモクラティックスクールをする意味がありません。


デモクラシーとは、一人一人が互いに対等な権利をもち、その意思を自由に表明し、団体を運営することができる制度です。


この、互いの対等さこそ、デモクラシーの根幹です。


デモクラティックスクールに通う子どもはスクールでその対等さを体験します。彼らは自分と他人が等しく同じ価値をもつ人間であることを、日々実感していると思います。


そこで働く大人も、その対等さを学びます。子どもたちや他のスタッフとの間で対等な関係を築くことを要求されます。


子どもがデモクラティックスクールに通っている親も、対等さを経験します。スクール内での日々の出来事に親が意見を言うことは基本的にできませんが、年毎の予算などスクールの方針を決定付ける大きな話し合いでは、自分と他人が同じ影響力を行使できることを体験します。


こうした対等さからなる団体も、人がいなくては団体として成立できません。


と同時に、対等さに価値を置いている以上、その団体にとって、人とは自分と同じ価値を持つ存在であり、団体を存続させるための道具や手段にはできないのです。


企業は違います。企業にとって顧客は団体を存続させる手段です。だからこそ“サービス”します。いろいろなことを“してあげる”のです。


でもデモクラティックスクールは、自分たちを維持させるための手段・道具として人を見ることはできません。人と人は同じ価値をもつのですから。

私たちは今、これからこの学校をどういうように発展させていくべきか、よく話し合っています。


デモクラティックスクール(サドベリースクール)にかぎらず、学校を運営していく上では、どのようにして人を増やしていくのかということはつねに問題になります。学校を運営するのにはお金がかかるのですから、生徒は多くいたほうがいい。でも、それ以上に、学校として充実するために、子どもは多くいたほうがいいのですから。


でも、ふと思ったのですが、この「人を増やす」という視点が、そもそも間違っているのかもしれない。


「人を増やす」ことを目標にするなんて、まるでテストでいい点を取ることを目指す小学生みたいです。


人がいなければ団体は維持できませんし、そもそも人が集まらない団体は社会的に存在価値がありません。だから、団体には人が必要です。


では、デモクラティックスクール(サドベリースクール)の存在価値って何なのでしょうか。


デモクラティックスクールの中で生まれるもの、それはデモクラシーです。


デモクラシーに価値があると考えること、それがデモクラティックスクールの出発点です。そこに価値があると思わなければ、デモクラティックスクールをする意味がありません。


デモクラシーとは、一人一人が互いに対等な権利をもち、その意思を自由に表明し、団体を運営することができる制度です。


この、互いの対等さこそ、デモクラシーの根幹です。


デモクラティックスクールに通う子どもはスクールでその対等さを体験します。彼らは自分と他人が等しく同じ価値をもつ人間であることを、日々実感していると思います。


そこで働く大人も、その対等さを学びます。子どもたちや他のスタッフとの間で対等な関係を築くことを要求されます。


子どもがデモクラティックスクールに通っている親も、対等さを経験します。スクール内での日々の出来事に親が意見を言うことは基本的にできませんが、年毎の予算などスクールの方針を決定付ける大きな話し合いでは、自分と他人が同じ影響力を行使できることを体験します。


こうした対等さからなる団体も、人がいなくては団体として成立できません。


と同時に、対等さに価値を置いている以上、その団体にとって、人とは自分と同じ価値を持つ存在であり、団体を存続させるための道具や手段にはできないのです。


企業は違います。企業にとって顧客は団体を存続させる手段です。だからこそ“サービス”します。いろいろなことを“してあげる”のです。


でもデモクラティックスクールは、自分たちを維持させるための手段・道具として人を見ることはできません。人と人は同じ価値をもつのですから。


デモクラティックスクールに“人が増える”ことはあっても、“人を増やす”ことはできないように思います。



>>>ターボウ

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お知らせ

2009-07-19 16:30:11 | お知らせ
これからしばらくは、神戸サドべりーの公式ブログでブログを書いていきますね。


http://blog.goo.ne.jp/kobe-svs/



これからもよろしくお願いします。

いろいろ

2009-06-13 08:09:47 | Weblog
最近、見学に来られた人から、


「広い場所に移らなければサドベリーはうまくいかない」と考えていたら、広い場所に移ったら燃え尽きるんじゃないですか?と言われました。


たしかに、「広い場所に移れば上手くいく」と考えるのは浅はかかもしれない。


こうした感想とは裏腹に、私は次のようなことも思いました。

今日の神戸サドベリーファウンディング会議では、サドベリーモデルの成功に不可欠なのは何か?という問いが出て、わたしは「多くの空間があること」を答えました。本を読むこともできればゲームできるし絵を描くこともできれば音楽もできて粘土をこねることもできれば料理をみんなですることもできる。そういうようにいろんな部屋があることが必要のように思えたのです。

いろいろな可能性を感じれること。


そのような可能性があることで、小さい人たちの活動も活発になるように思った。


これは、学校の中に多様性をつくりだすということでもある。


一つの学校の中にたくさんの活動があるということ。つまり人間のいろいろな側面が同時に見られるということ。


これがサドベリーモデルかな。


いろいろな人がいていろんなことをしているということ。

第5回 サドベリースクール講座 「サドベリーでの子どもたちの学びとは」

2009-05-28 13:41:56 | お知らせ
第5回 サドベリースクール講座 「サドベリーでの子どもたちの学びとは」

●日時:6月21日(日) 午後2時から4時まで(開場1時30分)

●場所:神戸サドベリースクール 兵庫県西宮市広田町2-15
阪急西宮北口駅から徒歩12分  または
阪急西宮北口・JR西宮駅から阪急バス「広田」バス停すぐ

●申し込み:Tel/Fax: 0798-70-0777(お電話の場合、月から金・10~16時の間) または e-mail: staff@kobe-svs.com  まで

●定員:15名   ●料金:無料

●対象:0歳から15歳までのお子さんをお持ちの方

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 サドベリースクールにはテストもカリキュラムもなく、子どもは自分のしたいことだけをすることができます。その自由な環境の下で、子どもたちは例えばゲームや野球などで毎日遊び、その過程で漢字や計算を自然に学び、大人になってから必要な知識を自分一人で獲得していきます。

 既存の学校では大人が子どもの学ぶ内容を明確に決め、その決まった内容を正確に覚えることが要求されます。そこでは、“学び”とは文字として明確な形をもった内容を理解することと考えられています。またそれら明確な内容は限定された期間のうちに覚えることができ、また覚えたことでその内容を子どもは理解したとみなされます。それに対してサドベリースクールでは学びを文字で表現された限定的な知識を覚えることとは考えていません。

サドベリースクールでは、多くの子どもが毎日同じことをして遊んでいます。既存の学校では次から次へと毎日毎週学ぶ内容が明確に変わるのに対し、サドベリーの子どもはゲームやスポーツや読書など、いつも同じことをして変化がないように見えることもあります。

 しかしサドベリースクールは、子どもが長い時間をかけて学んでいくための場所です。一日一日の活動内容に変化がないように見えても、何ヶ月、何年という視点で見ると、子どもたちは一つ一つのことで学びを深め、また新しいことに興味を持ち取り組んでいることが分かります。こうしてサドベリースクールでは長い時間をかけてその子にとって社会に出るために必要な経験をしていきます。

 今回のサドベリースクール講座では、サドベリースクールでの子どもたちのこうした学びの特徴についてお話したいと思います。サドベリースクールに興味のある方はもちろんのこと、既存の学校教育に疑問をもたれている方など、多くの方々のご参加をお待ちしています。


>>2009.4.1 学校名称が「神戸サドベリースクール」に変わりました!

    都会のサドベリー
    神戸サドベリースクール

 〒662-0837 兵庫県西宮市広田町2-15
 Tel/Fax 0798-70-0777
 公式HP


日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中 神戸サドベリーのメンバー・保護者・スタッフも書いてます。 


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サドベリースクールにおけるミーティング

2009-05-19 02:05:19 | ミーティング、ルール、民主主義
サドベリースクールにはカリキュラムもテストも成績表もなく、子どもたちはゲーム・スポーツ・読書など好きなことができます。そこでは大人が子どもに「あれをしなさい」「これをしなさい」などと指図することはまったくありません。

しかし、子どもが好きなことだけをしていれば、それは混乱を引き起こします。例えば、ゲームをしたくても他の子との間で順番を決める必要があります。部屋の中で動き回りたくても、本を読んでいる子どもたちの邪魔をしてはいけません。スタッフと一緒にキャッチボールをしたくても、ほかの子どもがそのスタッフに勉強を教えて欲しければ、順番を決めなければいけません。

このようにサドベリースクールが学校である以上、そこには自分以外の子どもがいて、その子も自分の欲求を訴えるので、それら各人の欲求を調整する機会が必要になります。ミーティングはそのための機会です。サドベリーでは、無際限に子どもは自分のしたいことをできるのではなく、他人の自由や権利を妨害する場合には、話し合いで決まりを作っていきます。


●自由とは自分で考えて物事を決めること

決まり・ルールに従って行動しなければならないとしたら、サドベリーでは結局自由に行動できないと思う人もいるかもしれません。しかし、決まりをミーティングで決めること自体が、実は「自由」の一部です。

「自由」とは、自分で物事を起こすことを意味します。それに対して、欲望のままに生きることは「放縦」です。欲望がただ本能のままに自分を主張するのに対し、自由は意識的に自分のあり方を決定していくことです。自分で考えて自分で物事を決めていくこと、それが自由です。

ただ自分の欲望を主張する人は自分のしたいことを周りの迷惑を考えずにするので、周りを不幸にします。彼らは本能に従っているだけで、何がよいか悪いかを自分で考えていません。

それに対しひたすら自分の欲望を押し殺している人たちは、朝起きてから寝るまでのほとんどの時間をしたくない勉強やしたくない仕事をしてすごしています。彼らは規律に沿って生きていますが、それは学校や会社や社会から押しつけられた規律をそのまま受け入れているだけで、何がよいか悪いかを自分で考えていません。

それに対し、何がよいか悪いか、自分はどうあるべきかを自分で考える人は、自分のしたいことと他人がしたいことが衝突した場合、すべての人にとって公正なルールを作ろうとします。

ルールを作れば、自分のしたいことができなくなる場合があります。しかし、ルールづくりによってその人は自分がどうあるべきかを自分で考えることになります。そのように自分で考えることで初めて人は自由になります。


●自由と社会的公正

ロビンソンクルーソーのようでない限り、人は必ず他の人とともに社会生活を行います。人がそのように社会的な存在である以上、幸せに生きるためには、自分の欲望を主張するだけではなく、他の人とよい関係を保つことを人生の目標にしなければなりません。

ただ自分の欲望を主張する人は、低次元の欲求にとらわれています。それに対して、自分の欲望と他人の欲望が衝突した時に、それを調整するルールを作り、人同士が調和的な秩序を作りだすことは、単なる個人の欲望ではない、高いレベルの意識をその人がもっていることを意味します。

上で述べたように自由とは、自分の欲望に左右されるのではなく、そのような高いレベルの意識をもつことを意味します。自分と他人との関係・社会の秩序のよい在り方を自分で考えることこそが、自由の本質です。


●既存の学校とルール

自由民主主義の社会は、自由な個々人が互いの話し合いでルールを作り、そのルールを守ることによって成立します。もし小さい人(子ども)に民主主義社会を担う大人になって欲しいのであれば、彼らは社会・団体のルールを自分で作りそれを守る経験をしなければなりません。

しかし、現在の日本社会では、学校で子どもたちがルールづくりに参加することを許されていません。学ぶ内容を自分で決めることができないのは勿論、日常の学校生活に関わることも自分たちで決めることができません。

子どもは自分で団体・社会のルールを作るということを経験せずに、ただ上から与えられたルールを守ることを要求されます。しかし自分で納得することなく押し付けられたルールを守ることは、人にとって大きな心理的負担となります。そのため、多くの子どもはそのストレスを発散せるために、学校規則の違反やいじめに向かいます。

また私たちの社会では、学校時代に自分で団体・社会のルールを作るということを経験せずに、いきなり大人になると選挙権をもち、民主主義社会を担うよう要請されます。しかし、社会のルールを自分たちで決めるというプロセスを子ども時代に経験しないため、世界のほとんどの民主主義社会では、個々人が十分に熟慮したうえで投票することはありません。


●サドベリーとルール

それに対してサドベリーでは、子どもたちは自分の属する団体を自分が担っているという意識を早くから持ちます。自分が自由でいる権利がある以上、彼らは権威を恐れずに、自分の考えを率直にミーティングなどで表明します。

同時に、自分の意見と他人の意見が異なるときには、話し合い・投票による結果を受け入れます。自分の意見を明確に他人に伝えても、それが団体=社会が受け入れないときは、それは団体=社会の意思であるとみなして、社会の意思を尊重します。そのように子どもたちは自分の欲求よりも社会の意思を尊重します。それは納得した上での尊重なので、そこで作られたルールは厳正に守られます。

子どもたちにとって、ルールを守ることもまた、自分の意思で行う行為なので、自由の一部となります。

サドベリースクールがサドベリースクールルであるのは、このように子どもたち自身が学校を運営し、校内のルールを自分たちに合わせて作りかえることができる点にあるのです。

規範の効力の源泉

2009-05-18 01:15:57 | デモクラティックスクールと社会
サドベリースクールの「教育」(という呼び方は正しくないかもしれないが)方法は一見ラディカルです。


「何も強制しない」


こうした方法に対して、それは既存の文化・権威に対する徹底的なアンチなのではないかと思う人もいるかもしれません。


しかし、実際はサドベリーモデルは何か権威的なものへの反抗の産物ではありません。


たしかにサドベリー関係者の多くは既存の教育を批判します。


それは主に、規範と学びを押しつけるそのスタイルに対してです。


だからといって、サドベリーが規範と学びを疎かにしているわけではまったくありません。


むしろ、サドベリーは、この規範と学びを最大限に尊重しているからこそ、小さな人たちに何も強制しないのです。


全く強制のない場でこそ、人ははじめて規範を受け入れ、学びに取り組むようになります。


サドベリーと規律はきわめて親和的です。


サドベリーは、現代社会が知っている規範・規律の本来の意味を掘り起こしているとも言えるでしょう。


それは、かつて近代のヨーロッパの思想家たちが定式化したように、規範の権威の源泉は本来は個々人の中にあるという思想です。


個人は自ら納得して規範を受け入れた時、初めてその規範は効力をもち社会をコントロールします。諸個人の納得によって初めて規範は効力をもつのです。


しかし現代社会は、人々はそのようにして法律を納得して受け入れているとは言えません。自分とは関係のない官僚・法曹・政治家などがルールをつくりそれを上から押し付けているように感じられるだけです。


私たちがこのような社会の状況を変えるには、ルール・規範の効力の源泉は自分の中にあると知っている人が増えることです。


サドベリーモデルは間違いなくその課題に応えるのではないでしょうか。

ファウンディング会議

2009-05-16 11:51:29 | 日常
神戸サドベリーでは、ファウンディング会議を定期的に行い始めました。


これは、神戸サドベリーを作ろうと思った人たちが集まっている会議です。


神戸サドベリーはたしかにすでにあります。


しかし同時にわたしたちは、もう一度この学校の在り方を考え直そうと決めました。


神戸サドベリーは前身のデモクラティックスクール宙(そら)からすでに5年目を迎えました。その期間存続していたのですが、しかしスクールを発展させるためには、もう一度スクールの在り方を根本から変えていくべきなのではないかと思いました。


「ファウンダー募集」というHPでのお知らせに何人もの人が学校に来てくれました。そのうちのファウンダーになりたいといった人たちが集まってファウンディング会議を行っています。


今は、学校の場所はどこがいいのか?校舎はどういう建物がいいか?理想の定員はどれぐらいか?などなど議論しています。まさに、一から話し合っているのです。


こういう話し合いを今のメンバーの人たちにも話して、スクールを構築しようと考えています。


この、神戸にサドベリースクールを作るという取り組みに興味のある人は、いつでもスクールまでご連絡ください。


>>2009.4.1 学校名称が「神戸サドベリースクール」に変わりました!

    都会のサドベリー
    神戸サドベリースクール

 〒662-0837 兵庫県西宮市広田町2-15
 Tel/Fax 0798-70-0777
 公式HP


日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中 神戸サドベリーのメンバー・保護者・スタッフも書いてます。 


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