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宙(そら)日記

デモクラティックスクール宙(そら)、神戸サドベリーでスタッフをしていたターボウの個人ブログ

ご報告です。

2009-09-09 00:25:57 | はじめに
先日の総会で、神戸サドベリーのスタッフからボランティアに変わることを承認してもらいました。承認していただいたメンバーには感謝です。


立場は変わっても、神戸サドベリーやデモクラティックスクールが世の中に広まることに貢献できたらと思います。


これからも神戸サドベリーと日本のデモクラティックスクールをよろしくお願いします。


また、デモクラティックであるとはどういうことか、私自身が一から自分で考えて、試行錯誤しながらも実践していきたいと思っています。


よろしくお願いします。

グループ

2009-05-03 15:35:38 | はじめに



サドベリー・スクールではご存知のようにスタッフが生徒の投票によって選ばれます。


これは世界のサドベリー・スクールによって異なるかもしれませんが、神戸サドべりーではスタッフへの投票は生徒のみによって行われ、スタッフがスタッフを選ぶということはなされません。


このことは、神戸サドベリー・スクールではスタッフが同じ職場で働くスタッフを選ぶことができないことを意味します。



自分で選んだわけではない人と働くということ。


これは、世界のあらゆる職場で共通に見られる現象です。


ただ、自分で選ぼうと選ばないでいようと、求められるのは“一緒に働く”ということへのコミットです。


ある職場に複数の人が働くのは、そこにその複数の人が働くことが必要だからです。つまりその職場が成り立つのは、そこに複数の人がいるからです。


そこで誰かがちゃんと働かなければ、結果的にその被害は全員が被ります。だとすれば、自分のことだけでなく、他の人の仕事にも責任を負うことが必要になります。

一つの職場に集っているのは、同じ目標を共有している人たちです。だとすれば、その目標を達成するには、“チーム”の意識をもつことが必要になります。


セカンドがエラーしても、そのセカンドを非難するだけでは、結局そのチームが勝つことはできません。


こういった意識は、すべての団体がもつべき意識です。






デモクラティックスクール宙

2008-10-23 13:11:31 | はじめに


わたしたち宙(そら)は2000年から準備を始め、2004年にデモクラティックスクールとして本格的に活動を始めました。初めは少数のメンバーで活動していましたが、4年が経ち徐々にメンバーの数も増えています。


わたしたちメンバー・スタッフ一同はこの四年でデモクラティックスクールのさまざまな局面を経験してきました。各自がどんな遊びを追及するのか?遊びに必要なお金をどう管理していくのか?学校内のルールをどう決めていくのか?強制がない中でどういう動機で学校に来るのか?デモクラティックスクールのスタッフはどうあるべきか?四年間でこれら様々な問題にわたしたちは直面し、その都度解決してきました。その過程でわたしたちは自由と責任の本当の意味を理解し、デモクラティックスクールに対する理解を深めてきたのです。


デモクラティックスクールは現実の社会をいい方向へと変えていく可能性をもっています。子どもたちが自らの好奇心にそって好きなことをし、また学校内のルールをじぶんたちで決めることができる環境は、日々生きることの喜びと、責任感をもつ大人になるための経験を彼らにもたらします。そのような子どもたちが将来社会を担うとき、わたしたちの社会は今よりもさらにすばらしい社会になっていきます。


またデモクラティックスクールに子どもが通うことは、周りの大人をも変えていきます。もう大人は子どもをコントロールしようとはしなくなります。それは、「人はこう生きなければならない」という想いを大人自身が手放すことであり、その時には多くの人は自分の思い込みから解放され、自由に「自分を生きる」人生を歩むようになります。


デモクラティックスクールの存在は、そこにいる人を通じて、さざ波のように影響が広がって、社会を変えていくのです。


参考:「世界一素敵な学校」 つれづれに…

   「サドベリースクール」 親爺の子育て薀蓄

はじめに。

2008-09-08 00:29:10 | はじめに
この「はじめに」では、私がスタッフをしているデモクラティック・スクール宙(そら)の紹介を簡単にしたいと思います。


私たち「デモクラティックスクール宙(そら)」は、アメリカのマサチューセッツ州ボストンにある「サドベリー・バレー・スクール」( http://www.sudval.org/ )をモデルにした民間の学校で(法律によって定められた学校法人ではありません)、4歳から15歳の子供の入学を受け付けており、現在11歳から16歳までの子どもが学んでいます。


サドベリー・バレー・スクールをモデルにした「デモクラティックスクール」と呼ばれる学校は、現在日本で4つあり、世界中で35校以上あります。


デモクラティックスクールには、カリキュラムもクラスもありません。子どもたちは、自分のしたいことを自由に行えるようになっています。


そのような自由な環境の下で、子どもたちは例えばゲームや野球などで毎日遊んでいます。


既存の学校では大人が学ぶ内容を子どもに与えていますが、デモクラティックスクールでは、子どもはそのときしたいことをすることで、その子どもにとって必要なことを学んでいくと考えております。


その過程で、ある子は漢字を学び、ある子は計算を学び、また高校・大学等に進学したいと思った子どもは、受験勉強をしていきます。



またデモクラティックスクールは、子どももスタッフも平等な一票を持つ民主的なミーティングの下に運営されています。


このミーティングによって、学校内の掃除の仕方や学校内の道具の使用(コップからゲームにいたるまで)から、スタッフの雇用・給与にいたるまで、すべて決まります。


これによって子どもたちは、自分のしたいことをする自由と共に、自分たちで決めたことを守らなければならないという責任を背負うことになります。


つまりデモクラティックスクールでは、実社会に出てから人に最も要求される、自立と責任を獲得していくことになる、と私たちは考えています。


他にもデモクラティックスクールにはいろいろな特徴があるのですが、まず上記のような点において、既存の学校とは違う特色をもっています。


現在では、日本でもフリースクールなど既存の学校とは違う形態の学校のあり方が社会的に認められつつあります。デモクラティックスクールはフリースクールとは異なりますが、オルタナティヴな学びの場を提供している学校の一つとしてこれから認知されることを私どもは目指しています。


このブログでは、そんなデモクラティックスクールで働いていて私が気づいたことを書き留めていきたいと思います。