宙(そら)日記

デモクラティックスクール宙(そら)、神戸サドベリーでスタッフをしていたターボウの個人ブログ

遊びの野球

2008-09-05 00:18:37 | 学び
今日はメンバーがそれぞれ野球や釣りを大阪や琵琶湖などでしていたので、スクールに来た子どもたちはいつもより少なめでした。


でも、スクールに来たメンバーと私で野球をしました。


外は、日差しはきついけれど、風は涼しくなっています。



3人で野球。


キャッチボールの後は私がノックをする役目で、メンバー(子ども)たちが守ります。


普段野球をしない私は、ただボールをバットで打つだけで緊張です。


だから、子どもたちのことを考えて加減をするとかあまり考えていなかった。


今思えば、ちょっときついノックだったろうか。


もうちょっと簡単なノックのほうがよかったかな。


でも、大丈夫だったんじゃないだろうか、とも思う。


いずれにしても、これからも子どもたちはしたいようにするのだから、大丈夫。




遊びの野球の楽しみを、どれだけの子供が知っているだろうか?


たしかに、経験のある指導者によるトレーニングによって多くの子供たちは野球やほかのスポーツをします。


でも、わたしは(自分の経験を振り返って)思うのですが、“野球部”“野球クラブ”になると、コーチの“命令”に沿って動くように強いられ、その分楽しみは減ります。


これは野球に限らず、サッカーなど他のスポーツにも言えることです。


「うまくなるためには、専門家による指導は欠かせない」と言う人もいるかもしれません。


その通りです。


でも、既存の学校の部活は、中途半端な指導者が無理やり子供たちに命令を下して全体練習をします。


そこには、スポーツの楽しみはありません。


もっと子供たちには、遊びでスポーツをする機会を増やしてあげたほうがいいでしょう。


“スポーツ・クラブ”や“指導者”など、本当はそんなに必要ないのです。そういうものは、プロやオリンピックを目指すごく一部の人たちにとってだけ必要なのであって、多くの子供には無用です。


むしろ子どもたちに必要なのは、遊ぶ環境であり、遊びでスポーツをする環境です。


遊びのスポーツ。それは、子どもたち自身が集まって、子どもたち自身の決定ですることです。


たとえば、ストリートサッカーやストリートバスケってそうでしょう?


サッカーをする楽しみに、芝生が必要なのでしょうか?


違うでしょう。


サッカーをする子どもたちに必要なのは、ボールと、ちょっとしたスペースと、そしてたっぷりの時間です。


そこには、“指導者”など必要ありません。


野球も同じこと。



多くの子供は、スポーツに興味を持っても、スポーツ・クラブや“部活”に入らないとスポーツができないようになっています。中学生や高校生はそうですし、今は小学生もそうなっていないでしょうか?グラウンドを見ても、小さな子どもが大人がいるところでユニフォームを着て野球やサッカーをしています。


べつにそれらが要らないと言いたいのではありません。


ただ、特別上手い子供でない限り、そういったクラブや部活は、ただつらいものなのではないでしょうか。



子どもたちには、もっと遊べる環境が必要です。


繰り返しになりますが、そのために子どもたちに必要なのは、たっぷりの時間。



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