ねこライフ

うちのねこsがゲストに「シマちゃん」を迎えての徒然。

未知との遭遇:その2

2010-08-15 23:58:12 | たみぃ
猫ライフ181日目。



上から見た図。


8月下旬、すっかり暗くなってからこそこそと目の前の遊歩道へフードと水を持っていくという事を続けていました。

白い方は一瞬で懐いて、甘えてくるようになりました。触り放題です。三毛(後のたみぃ)の方は、白にくらべるとずっと普通に警戒しており、近くへは来ませんでした。フードを食べるのも、白ががつがつなのに対して、ささっと少量を食べて後は遠ざかって毛づくろい、というクールさでした。

愛想のない三毛はともかく、白ちゃんは、鳴き声はキュートだしふわふわの被毛は素晴らしい手触りだしで、逢瀬が楽しみな相手でした。自分の部屋では猫飼えないけど、目の前の屋外にいて、ごはんタイムだけ、ちょっと可愛がったりできるというこの状況に、初めの2、3日は私もウキウキしておりました。

でも程なく、食後、私がフード容器を持って立ち去ろうとすると、後からついてきたりする猫たちに、ああどうしようと心が痛みはじめました。あっさり情が移ってしまい、夜のごはんタイム以外をどう過ごしているのか、安否が気になるようになったのです。

そして朝方、ベランダに出ると、白が所在なげに遊歩道をうろうろしているのが目に入ったりして、不憫な、という思いが募るのでした。

台風の影響で日中暴風雨になったことがありました。雨風がおさまった夕刻、気になって遊歩道に行ってみると、白が必死の形相で飛び出してきました。怖かったんだろうと思います。

遊歩道の植え込みの中を根城にしているらしい白と違って、三毛は日中見かけることはありませんでした。白と三毛はご飯どきだけ一緒にいるようです。この状況から、私ははじめ、三毛はどこかの飼い猫で、夜になると白に便乗しておやつを食べに来ているのでは?などと疑っていました。白と共に遺棄されていた複数の猫たちと、たみぃの間に何か関係があったのかどうかは、今に至るまで分からないままですが。

ある晩のごはんタイム、お散歩中の犬と女性が通りかかりました。白は犬にじゃれかかり、犬の方がやや迷惑気にしていましたが、この事から、初対面ではない様子がうかがわれました。犬の飼い主の女性も遺棄された猫たちのことを知っており、気にしていたようで、初めは7頭いたと言うひともいる、この白と三毛にも複数の人がフードを与えているようだ、などと教えてくれました。

そして、私が水を持ってきているのを見て、「まあ、優しいのね」などといい、ぽつりと、「避妊手術してあげるといいんだけど」とおっしゃるのでした。

その当時は、外にいる猫たちに何ができるかという知識がなかったので、そんなものかしら?と思っただけで、そう言ってきた女性に対しても、とても感じがよいという以上の印象をもたなかったのですが、今なら、彼女がシロートではなかったという事がよく分かります。

野良猫にフード→不妊・去勢手術、という発想は、外にいる猫たちのことをかなり気にしており保護活動に関心をもっている、あるいは自分でやったことのある人にしかできないものだからです。

それ以前、私も、都内の大きな公園で定期的に猫たちにごはんをあげに来ている人を見ていましたが、ああ偉いなあなどと思うだけで、どういう意図でどのように猫たちをケアしているのか、深く考えたことはありませんでした。

彼女のように、外猫に対しても人間の責任を全うしようと考えるのは、日本ではまだ数少ない、動物愛護・保護活動に足を踏み入れている人に限られています。

さて、そんなことに無知だった私ですが、言われてみると、この猫たち、私の目にはまだ子どもに見えたのですが、その内繁殖活動を始めるのは自然の摂理、そして子猫が産まれると、私がフードを持っていくだけではケアしきれないことぐらいは予想がつきました。

子どもを抱えた母猫は野良生活では不利だろうし、子猫たちも全部生き残るわけではないだろう。

それに遊歩道は市が管轄する公共スペースだから、その内どこからかクレームが来るかもしれない。実は、白がそこの木でばりばり爪とぎしてるのを見て、ああまずい、と思ったことがありました。

糞尿の痕跡は見たことがなかったのですが、延々続く細長い遊歩道のどこかを利用しているのでしょう。公共スペースを汚しているとか、樹木に害を与えているとか言われると、その内保健所に連れて行かれるかも。

今の気候だと外暮らしも快適かもしれないけど、冬になったらどうするんだろう。

このようにして、ペット不可アパートだけど外でネコかわいがり、という妄想は一瞬で潰え、ただただ猫たちの行く末が不安でならない状況になりました。

その不安をマックスに引き上げたのが、9月初めに打診された地方派遣の仕事でした。

(すっかり白物語になったまま、続く)



横倒しにしたキャリーバッグに乗る、というのが最近のブームらしいです。

押し入れに引きこもるかわりに、ここで丸まっていたりします。
昨夜は一晩ここで眠ったようです。
釣竿じゃらし遊びもこの上で、とおっしゃいます。
したがって、時折派手なアクション(後足蹴りなど)がこの上で展開します。
5キロまで推奨の大事なキャリーバッグ、壊れませんように。




コメント
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