ねこライフ

うちのねこsがゲストに「シマちゃん」を迎えての徒然。

マイクロチップ

2010-08-03 23:42:23 | たみぃ
猫ライフ169日目。



たのもう。


マイクロチップを装着してきました。

外に出る可能性が低い猫の場合は、それほど必要ないのかもしれませんが、たみぃをお散歩猫にしようという野望があったので、前から考えていました。

万が一の時のための保険のようなものですが、事故は起こるものですし。
実際つい先日、一瞬ですが脱走されてしまったし。


病院に連れていくのがひと苦労なのですが、5キロまで推奨のキャリーバッグの出番です。

これは、ミニチュアダックスなどを想定した細長い作りになっているので、たみぃ2頭分ぐらいのスペースがあり、その前の4キロまで推奨でたみぃにはぴったりサイズだったバッグに比べると、かさばって持ち運びにくい、と思いつつも、近所にタクシーがいることが多いので、それをあてにして出て行きました。

ところがタクシーはいたけど運転手さんが不在だったので、病院方面目指してぽつぽつ歩いてみました。

最初おとなしくしていたたみぃですが、私の歩調でどすどす揺れるのが不愉快なのか、その内抗議の鳴き声を上げ始めました。今日のような日に、日傘も帽子も日焼け止めすら無しで出てきた事をちょっと後悔しながら、そろそろ疲れてきたころ、やっとタクシーゲット。

猫を乗せてもいいですか?と断って乗り込みました。

どっか具合悪いんですか?ときいてくれた運転手さんも、お宅に猫がいるそうで、世の中猫派と犬派で分かれていますよね、というご意見。そして、犬と猫は一緒に暮らせないし、猫好き人間と犬好き人間もどこか相容れないところがある気がする、と。

わたしも昔は、犬と猫って犬猿の仲だと思い込んでいたのですが、この半年ばかりで、犬と猫がハッピーに一緒に暮らしているシーンをいくつか見ることがあり、環境次第なのねーと思うようになりました。

なので、そうでもないみたいですよ、と言っておきました。

さらに運転手さんは、太った猫が好きなので、ご自分のお宅ではたっぷり食べさせている、と。

ちょっと前なら私も、ふーん、そうなんですか、で済ましたでしょうが、日々の変転を経た現在、それは、つまり肥満猫にしてしまっているってこと?と思って、にわかにその猫のことが心配になりました。

しかし、いきなり、太り過ぎはいけない云々と主張するのもためらわれ、そ、そうなんですかあ?と声だけで困惑を示してみました。

続けて、掻きむしって毛がよく抜ける、というお話だったので、それはストレス?と思わないでもなかったのですが、猫を愛しつつ日々の暮らしに奔走しているのであろう運転手さんの立場をおもうと、あまり不用意なことも言えず。

ノミ・ダニの可能性は?ときいてみると、外へは出していないとのことだったので、同じ所をずっと掻いているというのは、もしかしたらどこか具合わるいのかもしれませんよ、と言ってみました。

これを機に病院へ行って、もしそこの獣医が心ある人ならば、医学的に肥満がよろしくないことを指摘してくれるんじゃ、という望みを抱きつつ。

すると運転手さん、うちの猫、クルマが駄目で、乗せると声がかれるまで鳴くんで、病院にも連れていけないんですよ、とのこと。

いや、そこは、鳴こうがわめこうが、病院ってとにかく行くものでは?と思ったのですが、自分を省みると、たみぃがキャリーバッグ(旧)の推奨体重を超えてしまった、というのを理由にしばらく病院行きを諦めていたし。ニンゲンでも、医療機関を使いこなす人と苦手な人がいるし。でも、やっぱり行っとく方がいいと思うけど。

運転手さんは、猫、人懐こかったんで、とおっしゃるので、どうやら外から拾ってきた模様です。

それならば、家の中で食事の心配をせず暮らせることになって、とりあえずその猫はラッキーだっただろう、とは思ったので、ねこちゃん、幸せものですねー、などと言って微妙な車内に別れを告げました。


さて、院内待合室は常になくぎゅうぎゅうでした。そこでも、にゃおんにゃおんと声を張り上げるたみぃでしたが、以前に比べるとちょっとましかな、という鳴き方でした。インターバルがあるので。

これまでに3回ほど、たみぃを病院へ連れて行きましたが、いずれも途上は鳴き通しで、タクシーの中、電車の中、いたたまれないおもいをしたものです。

待合室の皆さまはさすがに寛容で、たみぃの鳴き声に、元気ねー、閉じ込められたらいやよねー、などと好意的でした。

他の猫の患畜たちは、涼しげなラタンのかごに入っておりました。でかくて暑苦しいたみぃのキャリーがちょっとハズカシイ。

順番がきて、マイクロチップをお願い、というのは事前に電話で伝えてあったのですが、この際、便秘も肥満もくしゃみ発作も相談しようと私は意気込んでおりました。

まず、くしゃみ発作ですが、ヘルペスという猫風邪のウイルスは、一度感染すると神経細胞に潜り込んで、猫が弱っている時など、何かの拍子に表に出てくる。そこで、突然くしゃみしたり鼻水出したりする。けれどこれは根絶することのできないウイルスなので、くしゃみと同時に食欲が落ちるとか、他の症状が出ないなら、大丈夫、なんだそうです。

ベンピ:下腹をもにもに触診して、たまってるけど、定期的に出てるんなら、大丈夫、と言われました。2、3日おきでも、これまで毎日出てたのがずっと出なくなったとかじゃなければ、ダイジョーブだそうで。

肥満:体重測定をしました。4.48キロ。

実は、一時期4.6キロにいってしまっていたので、それに比べると、0.1キロ減というのは喜んでいい?でも、それでもオーバーウエイトよね、などと私は内心葛藤していたのですが、先生はやはり、ダイジョーブダイジョーブと、日本語覚えたての外国のヒトみたいになってました。

確かに、動物病院に来るのは、大半が何かしら病気っぽい症状のある動物たちなわけで、そういう患畜と日々接している先生としては、多少ベンピーナだろうがメタボだろうが、とりあえず元気なたみぃみたいなのがダイジョーブなのは分かります。

たみぃがダイジョーブのお墨付きをもらって嬉しい、でも、病院であんまり大丈夫と言われると、なぜか来た甲斐がなかったような気になるニンゲン心理、単なるビンボー症ともいいますが。

しかし、人間でも生活習慣病がまん延しているわけで、それを思うと、予防の意味で、肥満とベンピは解消したいものです。ベンピについては展望が見えない状況ですが、肥満は、カロリー減をがんばっているので、今日の測定は、もしかして、ちょっと成果が出たのかも。

そんなこんなで、やっとマイクロチップ。

ID番号を持つ直径2ミリ、長さ11ミリの物体を首筋に埋め込む、という事は知っていたのですが、どうやって?というのは知らなかった。

注射と同じやり方なのですが、針にあたる部分がかなりぶっといです。それをぐっさりやるので、当然皮膚が破れ血が出ます。

首筋の辺りはあまり痛みを感じない部位らしいとの事で、たみぃも平然としていましたが、血のにじんだ毛を見ると、下僕の方がおろおろしてしまいます。

でも、逃げ腰ではありましたが、病院へ行ってしまうと、先生にそれほど手をかけないよい子モードたみぃでした。

さて帰り道、今度もタクシーつかまらない。
時刻は正午、場所は幹線道路、なんだか無理っぽい、と思いつつ歩いていました。

何度かたみぃのバッグを置いて、立ち止まって車の流れを見ましたが、なかなか。

そうやって何度目か、やっとつかまえると、また行きと同じ運転手さんでした。

(病院から)ここまで歩いて来たんですか?と驚かれましたが、とにかく涼しい車内に救われました。

そして、膝に乗せたたみぃのキャリーバッグの底がかなり熱くなっているのにびっくりし、うっかりアスファルトの路上に置いてしまった過ちを悟りました。

日陰だからと思ったのですが、ヒートアップしたアスファルト、盲点でした。

にゃおんに時折、ぴぃ~と妙な鳴き声を混ぜていたのは、もしかして、暑いと訴えていたのか?と思うと、早くバッグから出さねばと焦ります。

行きと違って寡黙になった運転手さんと共に、家への道のりは一瞬だったのですが。

今度は、料金を払うついでに、病院でもらった猫フードのサンプル「体重管理用」を差し上げて去りました。

家に帰ったたみぃは、ちょっとはあはあしてましたが、熱中症のような症状にはならなかったのにほっとひと安心。

そして下僕の方は、昼食後、睡魔に耐えかね横になってしまったら、驚いたことに夕方まで目覚めることができませんでした。
こっちがプチ熱中症だった模様です。



なぜかみつゆび。

コメント
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