goo追撃コラム&取材メモ【予備サイト】

かったるい話ヌキの情報発信ブログ。改革派政治家とマスコミ検証。独自取材もとに元記者が追撃する。マスコミにない情報満載

県庁内をかっ歩していた知事の”私設秘書”  追加記事プラス2掲載

2005年01月23日 | 長  野  県  政

県庁内をかっ歩していた知事の”私設秘書”

入札法変更「働き掛け」 知事後援会幹部の下水道業者(1/21)
http://www.shinmai.co.jp/kensei/2005/0008.htm
「入札働き掛け」文書隠匿か  県幹部「知事が指示」(1/22)
http://www.shinmai.co.jp/kensei/2005/0002.htm
(両記事とも、一番下からワンクリックでリンクできる)

上記記事を、
21、22の両日に渡って信濃毎日新聞が社会面トップで大きく報じている。田中知事の後援会幹部で下水道施設管理会社役員の県下水道公社に関わる疑惑だが、議会内では意外に冷めた目で見られている。

というのも、この問題については以前から疑惑が議会内でささやかれていたからだ。議員たちにしてみれば「何をいまさら」といったことなのだ。この程度の問題なら他にもいくつもある。2003年4月頃の問題だし、それを今頃このように連日大きく扱うのもおかしな話だ。
信毎は「20日になって県の内部文書を入手した」のでこの記事を書いたように説明しているが、おかしい。これは秘密文書でもなんでもない公文書であり、入手しようと思えばいつでも入手できたもの。逆に言えば書く気になったから入手したーとも言える。

これまで問題が指摘されていた田中県政の中でも、地味で問題性も小さなものだ。それを信濃毎日が大きく書いて騒いでいるだけーとも言える。

一面トップで扱ってもおかしくないネタだが、社会面になっているのは自信のなさの現われか?警察ネタとなるかどうかは微妙だ。


田中知事の後援会幹部で下水道施設管理会社役員ーと言えば多くの人はしなやか会の小林誠一氏を思い浮かべるだろう。田中知事の私設秘書の名刺を持って歩いていたーとも言われている人物だ。経営戦略局内でしばしば見かけたことがある。県庁土木部関係の入り口には「業者立ち入り禁止」の貼り紙が張られていた時にだ。何をしに来ているのか?そういう人物が県庁内に来ていることじたいが問題ではないか?と、その当時の小林公喜経営戦略局長に訊いたことがあるが、黙して語らずだった。


毎日更新されているわけでもないのに、このブログには連日700から1000のアクセスがある。サービス精神旺盛な私としては、ご要望にお応えしないわけにはいかない。
いま、これを書いているのは深夜なので、この件については本日中にまた書く。

 

追加   20:15

下水道入札の「働き掛け」 知事の改革指示と同時期 1月23日(日)
http://www.shinmai.co.jp/news/20050123/mm050123sha14022.htm

23日にも関連記事が信濃毎日新聞に載ったが、とくにコレッ!といった決め手になるようなものはないと思う。怪しさだけを振りまいたようなものだ。ある意味”印象操作報道”か?田中知事だって「窺い知れない奥深い理由が・・・・」などと言っているのだから”おあいこ”か?

だが、二月議会のひとつのポイントになるのは確か。突っついているうちに相手がボロを出すということはある。これまで問題は田中知事側の方から出してくることが多かった。今度は議会が攻勢をかける番か?


いろいろある問題の中でなぜこれか?何人かの議員に聞いたがみんな不思議がっていた。
三日目の記事のこの部分に私は興味を惹かれた。
<後援会幹部は「あまり時間がかかるようではだめだ」とくぎまで刺した。>
ここだけでなく、この日の記事は”後援会幹部”に焦点が当たっていた。


知事をいきなり逮捕するのはなかなか難しい。本丸に行く前にその周辺をーというのはよくあるパターンだ。03年7月に埼玉県知事辞職に追い込まれた土屋義彦前知事の場合も、最初は政治資金管理団体の収支報告の虚偽記載で知事の長女が逮捕された。
幾多の疑惑事件でも最初に逮捕されるのは周辺の人物だ。

小林誠一氏とは

2000年の長野県知事選の際、田中康夫の事務所代わりになっていた切り絵作家の柳沢京子さんの事務所で私は小林誠一氏に会っている。田中康夫ムードが盛り上がる前だ。閑散とした事務所で責任者のようなことをしていた。田中康夫を応援する市民団体の代表ということだったが、そうは見えなかった。なにか場違いの雰囲気だった。

取材記者というのをやっているといろんな人に会う。「地方文化人」「市民団体代表」というのは比較的よく取材対象になる人種だ。彼らには共通のカラーや匂いがある。服装や物腰、会話内容などにそれは現れる。取材の場数を踏んでいれば自然とそれは分かるものだ。だが、小林氏にはその匂いは感じられなかった。

田中康夫の書いたものの話をしても乗ってこなかった。まるで、田中康夫の著作をほとんど読んでいないようだった。旧県政会系県議の事務所に出入りしていたーという話もある。そっちのほうがピタッとくる感じの人である。

  24/10:15
ところが、その小林誠一氏を「田中知事につけてやったのは私です」と柳沢京子さんが言うのだからややこしい。どうしてそうなったのかというと、以前からの知り合いだったーかららしい。小林氏は改革派と守旧派の両方に縁がある方のようだ。
今の長野県政は田中支持者と反田中とに分かれて対立しているようだが、そうではなく両方をうまく行き来している蝙蝠のような人もいるということだ。
小林氏は2000年の知事選挙の時には田中康夫の付き人のようなことをしていて、田中康夫と一緒に車から降りてくるところなどがよくテレビに写っていた。180センチメートルぐらいで痩せ型長身だ。年齢は50代半ば。

入札法変更「働き掛け」 知事後援会幹部の下水道業者(1/21) 信毎

「入札働き掛け」文書隠匿か  県幹部「知事が指示」(1/22) 信毎

下水道入札の「働き掛け」 知事の改革指示と同時期 (1/23) 信毎