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『M局長は読書好き』

2004年09月17日 | 長  野  県  政
県庁の裏手に妻科という地区がある。漫画家の西岸良平が「三丁目の夕日シリー
ズ」などで描くような昭和初期の家並みが続く静かな住宅街だ。それでイメージ
がわかない方には、向田邦子原作のテレビドラマで描かれるようなー、と言えば
分かっていただけるだろうか。
道幅は車一台がやっと通れるぐらいだから、通る車はほとんどない。昭和ノスタ
ルジックにひたりながらのんびりと散策するのにちょうどいい小径だ。
今どき長野でも珍しい、板塀越しに覗けるガラス格子の玄関などを眺めていると、
昔にタイムスリップした気分になる。振り向いたところに聳え立つ、県庁の十階
建てのビルディングのすぐ脇にこんな空間がある、そのアンバランスに一層の郷
愁が沸く。

その小径を歩いていたら、一枚の紙切れが落ちていた。拾ってみると、なにやら
書いてある。興味を惹かれたのでここに書き写してみる。

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『M局長は読書好き』

エムウェーブ近くに住むM局長にとって、県庁までの30分ほどのバス通勤の間
は、貴重な勉強の時間。いつも熱心にいろんな本や雑誌を読んでいる。ただ読む
のではない。赤ペンを持ちながら、あっちこっちに線を引きながら読んでいる。
まるで受験勉強みたい。どのページも真っ赤かっ。さすが田中知事の右腕ともな
ると違うものだなぁー、と感心。
M局長は県庁に行くとその勉強の成果を遺憾なく発揮する。田中知事の御前会議、
じゃなかった、部長会議では、けさ赤線引いた部分を丸暗記、そのまま知事の前
で自分の考えのように喋り出す。これには知事も我が意を得たりと御満悦。
そりゃー、そうだよ、M局長の愛読書はすべて田中知事の書いたものだもの。

M局長は元は閑職にいたところを田中知事に引き上げられ、現在は要職にホップ、
ステップ、ジャンプとトントン拍子で出世。メル友人事の最たるものーとの声が
高い。田中知事の言うことに異を唱えたことがないーという評判だ。

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念のため言っておくが、これは道に落ちていた紙切れに書いてあったものだ。
大方、県庁の窓から風に吹かれて舞ってきたものではないだろうか。