Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

『東京島』

2010-12-06 11:23:34 | 読書
2010 No.23  8/29~8/30

作者:桐野夏生(新潮文庫)

評価:★★★★★ 5.0

すごい女のパワーがあふれる作品でした。
木村多江さん主演の映画公開で興味を持った作品だったのですが、原作の主人公はもっと見かけは普通の中年女性だったのでビックリ。
しかも、これって現実にあった“事件”を下敷きに描かれた作品だったと知ってもっとビックリでした。

『ひかりの剣』

2010-12-05 11:20:15 | 読書
2010 No.22  8/17~8/23

作者:海堂尊(文春文庫)

評価:★★★★ 4.0

『チーム・バチスタの栄光』などの田口&白鳥シリーズの番外編。
後に『ジェネラル・ルージュの凱旋』などで活躍する速水と、菅野美穂ちゃん出演で話題の映画『ジーン・ワルツ』に登場する清川の医学生時代の物語です。
学業の傍ら、大学の部活動で剣道に打ち込む2人のスポ根ものです。
田口&白鳥シリーズでおなじみのメンバーもちょこっと出ていたりして、そういうところも楽しめましたが、普通の学生モノとしても楽しめそう。

医学生時代に体育会系だった人は外科系に進む人が多いらしいですよ。手術といえば長時間に及ぶものが多いから、体力勝負ということなんでしょうか。でも、細かい作業が必要とされる外科と体育会系は素人にはイメージするのが難しいですけど・・・

『対岸の彼女』

2010-12-03 11:17:36 | 読書
2010 No.21  8/6~8/8

作者:角田光代(文春文庫)

評価・・・★★★★☆ 4.5

単純に一言で言うと、女の友情をテーマにした作品ですが、女のやっかいな部分をうまく描いている点は、女性作家ならではという感じでした。
『対岸の彼女』というタイトルは、主人公の2人の女性が世間的にいえば全く違うタイプという設定から来ているのでしょう。
小さくても企業の経営者の葵と、「結婚→退職→出産→専業主婦→子どもが少し大きくなってから再就職」という人生を歩んできた小夜子。
小さい頃、将来専業主婦になるもんだと漠然と思っていた私ですが、くしくも葵派になってしまっている。ま、葵と違ってただの雇われ人に過ぎませんが、葵と一緒で独り者として生きている・・・専業主婦とはいかなくても、結婚くらいしてみたいなぁ・・・

『ドラママチ』

2010-12-01 10:27:06 | 読書
2010 No.19 7/25~7/26

作者:角田光代(文春文庫)

評価:★★★☆ 3.5
タイトルが全部「○○マチ」という短編集。
一番印象に残ったのは「ワカレマチ」という短編。
意地悪な姑に苦労していた主人公。やがてその姑に異常な行動が目立ち始める。夫やその妹たちの意外な反応に、自分自身も姑を疎ましく思っていながらも、複雑な思いにかられる。あるとき、主人公に姑の柔和な表情を初めて見る機会が訪れますが、その後日談も併せて、切ない読後感が残りました。