今回は我が西宮市の北部にある景勝地「蓬莱峡」をスタートし、西宮市の最高峰と宝塚市の最高峰を巡るコースだ。
知っている人は多いかも知れないが、蓬莱峡一帯は黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」(モチロン、オリジナル版の方)のロケ地なのだ。秋月家の再興を狙う、三船敏郎の扮する”真壁六郎太”と上原美佐の扮する”雪姫”の二人が、隣国の山名家の追っ手から逃れて隠れ住んでいた場所が、この辺りにあるということだ。(モチロン映画の中の世界で)
朝6時頃、「万里の長城」風のアーチ型堰堤をスタートする。


この堰堤の柵を乗り越えて上流に進むと川は二又に分かれ、右の本流方向に進めば蓬莱峡の中心部である屏風岩方面に向かうハズなのだが、全然ルートが解らない。一応、高いところから見回すが、それらしいルートが見えず、いきなりの頓挫だ。

(蓬莱峡の中心部は奥に見える川筋の上流だ。)
何とか河原沿いに上がろうとしてウロウロしている内、遂に足を踏み外して靴の中までビショ濡れになってしまう。そこで一旦車に戻り、予備の靴下に履き替えるが、靴は換えがないのでエアコンを全開にしてある程度乾いてくるまで待つハメになった。
そんなこんなで30分以上ロスをしての再スタートとなった。
どうしても、コースが解らない屏風岩方面は諦めて、座頭谷に向かって歩き始めた。そこではいきなり「焼き肉豚野郎ども」の食い散らかした跡を発見したので、気分が悪い。

気を取り直して川沿いを歩いてゆく。景色は水、緑、岩等とコントラストがハッキリしていて見た目に気持ちよく、歩くペースも快調になる。
そのまま右岸沿い(下流に向かって右側)を歩いてゆくと、この看板に行き着く。

ここで、そのまま川沿いの道を上がりそうになるが、地図で確認すると、その道は支流沿いになるので別方向へ行ってしまう。だから、ここは一旦、川を横切るようなコースに進むのが正解だ。
その先には立て札があり、当然、座頭谷方面へと向かう。

ここから先は、木々の数が増え、密度が濃くなってくる。

しかし、その割りに立て札の数が少ないので、所々で道を逸れてしまいそうになる。そんな時は冷静になって辺りを見回せば、以前に、この一帯に立ち入った人達が標してくれたカラー・テープが樹木に巻かれているから、それを伝って更に奥へと進んで行く。

やがて何段も連なる巨大な堰堤にブチ当たるが、その左手に迂回するための道が取り付けられている。

それを昇り切ると、視界一杯に樹木がほとんど生えていない、粉砕された石の河原が広がり、眼前に別世界が迫ってくる。正確にはこの位置で撮影したのではないのかも知れないが、ソコは正に「隠し砦の三悪人」の世界だ。

振り返るとこんなに高い!。

映画の中で、岩の割れ目からかなり速いスピードのすり足で”真壁六郎太”が降りて来るシーンがあるが、それはどこだろう…。辺りを見回すと映画のシーンで使われたモノよりは小さいが、適当な岩の割れ目を発見!。早速、記念撮影だ。

(若き日の三船敏郎とは、似ても似つかぬ我が容姿が悲しい…。)
高台に上がり、そこから俯瞰して見るとこんな感じだ。

見回してゆく内にジョージ・ルーカスやスティーヴン・スピルバーグもあこがれた、あの映画のシーンが次々と浮かんでくる。「もしかして、雪姫が隠れていたのは、あの辺りなのだろうか…。」と…。
嬉しくなってアチコチを歩き回ったので、かなり時間をロスしたが、ここから再スタートだ。
荒涼とした一帯を抜ける寸前には親切な立て札が立っていた。

立て札の指示とカラー・テープを頼りに進んで行くとやがて、森へと入って行く。

この森を抜けると、ハニー農園に出る。

あいにく営業時間外だったので、そのままパスして、道路を挟んだ右斜め向かいにある入り口から再びコースインし、次の目的地である、六甲全山縦走路への合流点を目指す。
最初は杉木立の中を歩くが、途中で植生が広葉樹に変わる。

更に奥へ進んで行くと笹林になるが、ここまで自分のジャイロとテープを頼りに歩いて北だけにやや不安な場面もあったが、途中地図に載っている「碑」を発見。

どうやら道は間違っていなかったようで一安心だ。
どうにか六甲全山縦走路に出た後は、右(西)へ進路を取り、西宮市の最高峰である水無山を目指す。途中で何故か全開のコースにあった岩と同じ名前の蛙岩

(誰だ!キタナイ字で名前を書いたのは…。)
の脇を通り、しばらく進むと、道標がある。その辺りが水無山の山頂だ。

(周囲に表示等が無く、何だか興ざめだ。)
ここで軽い昼食を採った後、道を引き返して東へと向かう。次なる目的地は宝塚市の最高峰である岩原山だ。
大谷乗越

を越えてしばらく進むと「この先300米 岩原山」の標識があるので、指示に従い、昇って行くと、そこが岩原山の山頂だ。

再び「この先300米 岩原山」の標識まで戻る。
本来であれば六甲全山縦走路をそのまま東へと向かい、宝塚駅からバスに乗って蓬莱峡まで戻るつもりであったが、時間をかけすぎて予定の時間を大幅に超えている。短気なワタシの悪いクセだが、こういうときに頭に浮かぶのがショートカットコースだ。地図を見れば、この標識のすぐ近くに赤子谷方面へ向かうコースへの分岐が載っている。付近を見回すと、道とは言えないようなところに緑のカラーテープが貼ってあった。

イヤな予感はしたが、思い切ってコースインだ。
コースの要所にはカラーテープが見えるので迷うことは少ないが、何しろ最初は急な斜面だ。地面には、苔むす人頭くらいの大きさの石の上に、フカフカの落ち葉が積もっているので非常に歩き辛い。更に倒木が随所に覆い被さって、コースはかなりワイルドな様相だ。しかし「赤子谷」と言われるだけに沢沿いに出てからは、その筋を外さないようにしていれば、周囲にカラーテープが見つかるので、迷うことが無かったのは幸いだった。

コースの中間あたりに差し掛かると、何カ所もの堰堤が登場し「高巻き」をする場面が増えてくるが、落ち着いて見回すとどこかに必ず虎目模様のロープ(トラ・ロープ)があるのでそれを伝って降りて行く。

トラ・ロープの中には退色して発見しにくいものもあり、その度に行き詰まりそうになる場面があったが、ゴール地点の、この橋を渡った後、

ようやくコースから出ることに成功した。
何とかゴールしたものの、赤子谷コースには堰堤を迂回するために、腕力をフルに使わなければ上り下り出来ないところが3ヶ所ほどあったので、今回のコースの中では、この赤子谷コースだけは「お父さんが経験者ではなく、かつ子供が小さいファミリーでは歩かない方がイイかも?。」と思ったし、自宅に帰ってコースガイドで確認したところ「下りは不適」と書いてあったが、その通りの印象を受けた。もし、このブログを見て挑戦する場合は、本当に気をつけて入ることを願う。
ということで、後はバス道を歩いて駐車スペースまで戻り、今回のハイキングは終了となった。
この日の歩行距離は地図上で定規をあてて確認すると約14kmだが、実際にはそれ以上歩いたと思う。時間がかかりすぎて、残念ながら帰りに入山し直そうと思っていた屏風岩のある蓬莱峡本体の部分には行けず、今回は高台からの撮影のみに終わったが、チャレンジは次なる機会に譲るとしよう。

(のちに調べると、ロケ地はやはり、この方面だということだ。今回は残念ながら高台からの撮影のみで我慢。)
……オマケ映像……

(秋の便りがいろいろ byワタシ)
知っている人は多いかも知れないが、蓬莱峡一帯は黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」(モチロン、オリジナル版の方)のロケ地なのだ。秋月家の再興を狙う、三船敏郎の扮する”真壁六郎太”と上原美佐の扮する”雪姫”の二人が、隣国の山名家の追っ手から逃れて隠れ住んでいた場所が、この辺りにあるということだ。(モチロン映画の中の世界で)
朝6時頃、「万里の長城」風のアーチ型堰堤をスタートする。


この堰堤の柵を乗り越えて上流に進むと川は二又に分かれ、右の本流方向に進めば蓬莱峡の中心部である屏風岩方面に向かうハズなのだが、全然ルートが解らない。一応、高いところから見回すが、それらしいルートが見えず、いきなりの頓挫だ。

(蓬莱峡の中心部は奥に見える川筋の上流だ。)
何とか河原沿いに上がろうとしてウロウロしている内、遂に足を踏み外して靴の中までビショ濡れになってしまう。そこで一旦車に戻り、予備の靴下に履き替えるが、靴は換えがないのでエアコンを全開にしてある程度乾いてくるまで待つハメになった。
そんなこんなで30分以上ロスをしての再スタートとなった。
どうしても、コースが解らない屏風岩方面は諦めて、座頭谷に向かって歩き始めた。そこではいきなり「焼き肉豚野郎ども」の食い散らかした跡を発見したので、気分が悪い。

気を取り直して川沿いを歩いてゆく。景色は水、緑、岩等とコントラストがハッキリしていて見た目に気持ちよく、歩くペースも快調になる。

そのまま右岸沿い(下流に向かって右側)を歩いてゆくと、この看板に行き着く。

ここで、そのまま川沿いの道を上がりそうになるが、地図で確認すると、その道は支流沿いになるので別方向へ行ってしまう。だから、ここは一旦、川を横切るようなコースに進むのが正解だ。
その先には立て札があり、当然、座頭谷方面へと向かう。

ここから先は、木々の数が増え、密度が濃くなってくる。

しかし、その割りに立て札の数が少ないので、所々で道を逸れてしまいそうになる。そんな時は冷静になって辺りを見回せば、以前に、この一帯に立ち入った人達が標してくれたカラー・テープが樹木に巻かれているから、それを伝って更に奥へと進んで行く。

やがて何段も連なる巨大な堰堤にブチ当たるが、その左手に迂回するための道が取り付けられている。

それを昇り切ると、視界一杯に樹木がほとんど生えていない、粉砕された石の河原が広がり、眼前に別世界が迫ってくる。正確にはこの位置で撮影したのではないのかも知れないが、ソコは正に「隠し砦の三悪人」の世界だ。

振り返るとこんなに高い!。

映画の中で、岩の割れ目からかなり速いスピードのすり足で”真壁六郎太”が降りて来るシーンがあるが、それはどこだろう…。辺りを見回すと映画のシーンで使われたモノよりは小さいが、適当な岩の割れ目を発見!。早速、記念撮影だ。

(若き日の三船敏郎とは、似ても似つかぬ我が容姿が悲しい…。)
高台に上がり、そこから俯瞰して見るとこんな感じだ。

見回してゆく内にジョージ・ルーカスやスティーヴン・スピルバーグもあこがれた、あの映画のシーンが次々と浮かんでくる。「もしかして、雪姫が隠れていたのは、あの辺りなのだろうか…。」と…。
嬉しくなってアチコチを歩き回ったので、かなり時間をロスしたが、ここから再スタートだ。
荒涼とした一帯を抜ける寸前には親切な立て札が立っていた。

立て札の指示とカラー・テープを頼りに進んで行くとやがて、森へと入って行く。

この森を抜けると、ハニー農園に出る。

あいにく営業時間外だったので、そのままパスして、道路を挟んだ右斜め向かいにある入り口から再びコースインし、次の目的地である、六甲全山縦走路への合流点を目指す。
最初は杉木立の中を歩くが、途中で植生が広葉樹に変わる。

更に奥へ進んで行くと笹林になるが、ここまで自分のジャイロとテープを頼りに歩いて北だけにやや不安な場面もあったが、途中地図に載っている「碑」を発見。

どうやら道は間違っていなかったようで一安心だ。
どうにか六甲全山縦走路に出た後は、右(西)へ進路を取り、西宮市の最高峰である水無山を目指す。途中で何故か全開のコースにあった岩と同じ名前の蛙岩

(誰だ!キタナイ字で名前を書いたのは…。)
の脇を通り、しばらく進むと、道標がある。その辺りが水無山の山頂だ。

(周囲に表示等が無く、何だか興ざめだ。)
ここで軽い昼食を採った後、道を引き返して東へと向かう。次なる目的地は宝塚市の最高峰である岩原山だ。
大谷乗越

を越えてしばらく進むと「この先300米 岩原山」の標識があるので、指示に従い、昇って行くと、そこが岩原山の山頂だ。

再び「この先300米 岩原山」の標識まで戻る。
本来であれば六甲全山縦走路をそのまま東へと向かい、宝塚駅からバスに乗って蓬莱峡まで戻るつもりであったが、時間をかけすぎて予定の時間を大幅に超えている。短気なワタシの悪いクセだが、こういうときに頭に浮かぶのがショートカットコースだ。地図を見れば、この標識のすぐ近くに赤子谷方面へ向かうコースへの分岐が載っている。付近を見回すと、道とは言えないようなところに緑のカラーテープが貼ってあった。

イヤな予感はしたが、思い切ってコースインだ。
コースの要所にはカラーテープが見えるので迷うことは少ないが、何しろ最初は急な斜面だ。地面には、苔むす人頭くらいの大きさの石の上に、フカフカの落ち葉が積もっているので非常に歩き辛い。更に倒木が随所に覆い被さって、コースはかなりワイルドな様相だ。しかし「赤子谷」と言われるだけに沢沿いに出てからは、その筋を外さないようにしていれば、周囲にカラーテープが見つかるので、迷うことが無かったのは幸いだった。

コースの中間あたりに差し掛かると、何カ所もの堰堤が登場し「高巻き」をする場面が増えてくるが、落ち着いて見回すとどこかに必ず虎目模様のロープ(トラ・ロープ)があるのでそれを伝って降りて行く。

トラ・ロープの中には退色して発見しにくいものもあり、その度に行き詰まりそうになる場面があったが、ゴール地点の、この橋を渡った後、

ようやくコースから出ることに成功した。
何とかゴールしたものの、赤子谷コースには堰堤を迂回するために、腕力をフルに使わなければ上り下り出来ないところが3ヶ所ほどあったので、今回のコースの中では、この赤子谷コースだけは「お父さんが経験者ではなく、かつ子供が小さいファミリーでは歩かない方がイイかも?。」と思ったし、自宅に帰ってコースガイドで確認したところ「下りは不適」と書いてあったが、その通りの印象を受けた。もし、このブログを見て挑戦する場合は、本当に気をつけて入ることを願う。
ということで、後はバス道を歩いて駐車スペースまで戻り、今回のハイキングは終了となった。
この日の歩行距離は地図上で定規をあてて確認すると約14kmだが、実際にはそれ以上歩いたと思う。時間がかかりすぎて、残念ながら帰りに入山し直そうと思っていた屏風岩のある蓬莱峡本体の部分には行けず、今回は高台からの撮影のみに終わったが、チャレンジは次なる機会に譲るとしよう。

(のちに調べると、ロケ地はやはり、この方面だということだ。今回は残念ながら高台からの撮影のみで我慢。)
……オマケ映像……

(秋の便りがいろいろ byワタシ)
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