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中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

’15 玄達釣行 ~5回目

2015-08-22 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■とうとう最終釣行■

 2ヶ月にわたって釣行を重ねた玄達瀬も8月15日をもって禁漁期に入る。そのギリギリのタイミングである14日に現地へと向かった。乗船したのは、いつもの晴海丸さんだ。
 前日夜に、久しぶりに雨を降らせた弱い低気圧の影響で軽いウネリのような波があったが、無事、現地に到着し、船長から概況説明を受ける。このところ潮が速いが、アタリはポツポツと拾えているようだった。

 今期は運悪く辛い日々が続いているので、「サイズは兎も角、最終回くらい気分の良い釣りがしたい!」というささやか?な思いを込めて投入開始。200mを流すのに6分しかからないという、結構早い潮だが、これでも前日よりスピードが落ちているというから、極端な二枚潮、あるいはそれ以上でなければアタリはとれるハズだ。
 そして、不安が吹き飛ぶかのように、早くも2投目でボクのラインが走って良型のイサギをゲットする。しかし、後が続かない。それでもしばらく流し続けたが、船長はポイントからのズレを感じたらしく、一旦アンカーを上げて魚探をかけ直し、狙っていたピンスポットの逆サイドに仕掛が流れるよう、船位を修正した。
 そしてこれまた、2投目でボクのリールのラインが走った。しかも今度は「ブーンッ!」と音を立てるかのようにスプールが急速逆転しており、それは明らかにヒラマサのアタリだった。
 親指でスプールの逆転を止めてクラッチオン。巻き上げに入る。が、無情にも、ものの数秒で抵抗感が無くなった。根ズレである。20年近くこの釣りをやっているが、初期は兎も角ここ10年以上にわたって根ズレで仕掛を飛ばしてはおらず、「おや、おや?、ボクにしては珍しい」といった感があったが、今年のヒラマサは、マキエサにつられて浮いてくる時間が短く、底であれ、根であれ、障害物の際で食う傾向があるので、「仕方がない、次を釣ろう。」と気を取り直して釣りを再開した。

 後悔の念を引きずりながら投入を繰り返していたが、ボクの心をあおるかのように船首方向の釣り人が90cm台のヒラマサをゲットする。

●ヒラマサとの攻防●


そして今度は右隣が同寸をゲットする。

●右隣でネットイン●



 「次はボクの番か?。」と思った矢先に待望のアタリがあって、やり取りを開始したが、何だか引きがおかしい。それもそのハズ、メジロとマダイのダブルでガッカリする。

●何で、ボクだけ…●


 そして、朝の時合いが終わったのか、そこから先はしばらく沈黙の時間が続いた。


■工夫が実るも…■

 周りを含めて、朝一のセッティングだった、8番、ないし7番の発泡ウキが1個のみのセッティングではサシエサが残るようになったため、周りよりも先手を打って発泡ウキを取り払って流して見ることにした。そしてアタリの出ていた200~240mよりも先へ流して見ることにした。
 回収の目安は300mとし、カウンターが290mを差す頃にこの作戦が当たって、「ブーンッ!」と急速逆転が始まった。しかし、これまた数秒で根ズレを起こしてゲットならず…。続いて拾った240mラインのアタリも同様に…。

 連発する根ズレに唖然とする中、その後も「何か対策をせねば。」と思案しつつ流し続けていた…。
 玄達瀬では船長の薦めもあって、2スピードの巻き上げモードを搭載した大型電動リールを使用している。このリールでは魚、特にヒラマサが掛かればスピードは遅いがトルクのあるパワーモードで巻き上げることによって相手の頭をこちらに向かせ続けることができる。そのためにこちらに有利なやり取りが展開できるのだが、それは通常の想定距離である、200m以内(条件によってはそれ以下)で有効な手段だと思う。しかし、当日のボクが食わせていた240~290mもの距離では、糸フケがかなり出るのは勿論のこと、リールを普通に巻き取っても道糸の伸びが相当に出てしまうことから、初期の段階で相手に好き勝手に走られてしまうのだ。そこで、次のアタリが出たら、普段は回収時にのみ使っているハイスピードモードで余分な道糸を全速で巻き取ってこちらに有利な状況に持ち込んでから途中でパワーモードに切り替えるという策をとることにした。

 潮が速いため、サシエサは残ったままの回収が続いていた。そこで、徐々にオモリを打って仕掛を更に沈める方向に振ってゆくことにしたが、打ち始めたガン玉が重くなってゆき、Bが2個のセッティングになっていた。その仕掛が240mに到達したところでスプールが急速逆転し、アワセを入れて以降は慌てず上記の策通りに展開してゆく。すると、これがバッチリ決まったようだ。

●ようやく安全圏に引っ張り出した頃●

 無事に安全圏まで引き寄せに成功したが、魚自体は大したサイズではなさそうだった。そして無事にレギュラーサイズをゲットする。

●84cmのヒラマサ●

 続いてもう一度アタリを捉えて引き寄せに成功したが、運悪く船首のマダイとのダブルヒットだったため、そして魚のサイズが一回り小さかったため、やや強引に自分でハリスを手繰った結果、60cmほどのヒラマサを目の前でバラしてしまった。
 この辺りは昼過ぎの時合いのようだったが、結局、ここではボクには50cm級のチビマサを追加しただけだった。

●チビマサくん●


■カゴフカセ■

 昼過ぎの時合いが過ぎた後は、流速が更に増してまたまたエサが残るばかりになっていた。いつもなら玉砕覚悟で完全フカセ釣りを押し通すのだが、今期最終釣行だということもあって、来年以降のために頭の中の引き出しに、対処法のストックを増やしておくよう、“カゴフカセ”を試してみることにした。
 カゴフカセとは、二枚潮(それ以上も含む)や潮流が速すぎて通常の完全フカセスタイルではマキエサが流れる層にサシエサが流れ込んでくれず、サシエサが残る場合に用いる釣法だ。舞鶴辺りでは割とポピュラーで、試す人もタマに見かけるが、完全フカセの仕掛のサルカン部に1号以上のオモリとナイロンカゴを装着して、強制的に下層へ送り込んでマキエサを振り出して、サシエサと共に流し込んでゆく。(人によっては三つ叉サルカンを使ったり、ボクのように小さな天秤(石鯛用)を使う人もいる。)
 二枚潮攻略の場合は、軽めのオモリを使い、激流攻略の場合は必然的に重いオモリを使うことになるが、いずれにせよ完全フカセよりも重いオモリを付けているため、当然ながら沈みすぎたり、場合によっては根掛かりが起こるので、流しっぱなしには出来ず、スプールの回転を制御する必要が出てくる。実はこの釣り、その「いつ、どのように張るのか?」や、「どの距離でカゴのマキエサを降り出すのか?」が判断し辛く、その根拠付けも曖昧なので、どこか頼りなく感じてしまうところがあって、これまで玄達瀬の釣りでは試す機会がなかったのだ。
 実際には水深、船長が想定しているポイントまでの距離、潮流のスピード、それまでアタリがあった距離等々を参考に、アバウトに割り出すのだが、「本当にこれでイイのか?。」という不安は、実際にアタリが出るまでつきまとう。
 当日の判断材料は「潮が速くなるまでは普通の完全フカセでもアタリが出ていて、アタリが出ていたのは、200m、240m、290m付近の3箇所」だったので、とりあえずは「ナイロンカゴにマキエサを詰め、3号オモリを背負わせて流してみよう」と考えに行き着いた。
 仕掛を張ったり、マキエサを振り出す手順としては、「送り出しは無しで190mまでフリーで流した後、30秒間スプールの回転を止めて仕掛が張るのを待つ。」→「竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、180mまで巻き戻す。」→「リールのメカニカルブレーキを絞って、リールの回転を落としてゆっくり目に流す。」→「220mまで到達したら、もう一度、竿を大きくあおってマキエサを3回振り出しながら、210mまで巻き戻す。」→「リールの回転を落としたままでゆっくり目に流し続ける。」といった流れだった。
 ここで書き表しても非常に面倒に感じる釣りだが、この仕掛が240mに達した瞬間に見事にアタリを捉えてくれた。僅か一投目で答えが出たことに横で見ていた船長共々、目を丸くしたが、見とれているヒマはないので、すかさずアワせを入れて戦闘開始。と思った瞬間に悲劇が始まった。
 ボクは、リールのパワーアップのために、鉛バッテリーの通常電圧12Vを15Vに昇圧させる、レギュレターを取り付けているのだが、久しぶりに出たアタリがあまりに嬉しくて小躍りをしてしまったのか、電源コードを踏んづけてしまい、ワニグチクリップがズレて回線がショート。その拍子に30Aのヒューズが飛んで巻き上げが停止してしまったのだ。慌てて手巻きで引き寄せようとしたが、電動巻きのハイスピードでやっとのところなのに、これでは全く追いつかず、アッという間に根ズレでハリスが吹き飛んでしまった。仕掛を回収してみると、ハリスがザラザラになっていたのは勿論のこと、ナイロンカゴまでが破れてボロボロになったのを見て呆然と立ち尽くすボクであった…。

 以降の流しでもカゴを着けたり外したり、様々なアプローチを試みたが、この日つきまとった不運を解消する出来事は全く怒らず、失意のままに納竿時間を迎えた。
 結局、今シーズン最多であり、この日の船内でも最多の6回もヒラマサのアタリをとっており、その部分では何となく「自身の工夫で食わせた感」を得たものの、船内の釣果では最小から1~2番の、レギュラーサイズが1本、チビマサが1本(その他少々)という貧果に終わった。当然、獲れなければ充実感はなく、悔しさだけが残った。この悔しさは相当先まで、もしかすると来年まで引きずっているかも知れない…。

●3人分の釣果●



■今後の展開■
 
「今年こそは130cm!」と息巻いて望んだシーズンだったが、130cmはおろか、メーターは勿論のこと、90cm台にも届かず、夢は来年に持ち越しとなった。
 今後は鷹巣沖(福井県)や舞鶴沖(京都府)に場所を移して晩夏~初秋の居着きヒラマサ狙い、秋本番の回遊ヒラマサ狙いに移行してゆくが、ベストを尽くしてその日に出る可能性のある最大魚を狙って釣行を重ねていきたいと思う。
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’15 玄達釣行 ~4回目

2015-08-08 12:30:00 | 船釣り・釣行記
■終盤戦に突入■

 今年は例年よりも気合いを入れて釣行を重ねた玄達瀬も、8月16日の禁漁まで僅かな日数を残すだけとなった。今年は70~80cm台の、アベレージサイズのヒラマサが少なくて釣果数は伸びていない反面、獲れる、獲れないは別として、巨マサと呼ばれる超大型らしきアタリの数は絶好調だった昨年と、そんなに変わらないように思える。
 一応は超大型狙いのボクにとっては有り難いことだが、実際の現場ではそれらしきアタリがないままに一日マダイを釣り続ける中で、ようやく良型クラスを1本ゲットできるかできない状況が続いている。果たして今回こそはそんなアタリに遭遇できるのだろうか…。不安と期待とが相半ばとなりつつ、今回も、いつもの晴海丸さんに乗って玄達瀬へと向かった。


■期待感あふれる潮流■

 超大型に会えないままに、気合いだけが先走っているためか、タックルの入れ替わりが激しく、シーズン当初とは全て違っているが、このあたりで理想型に近付いたような気がする。その辺の解説は後日に回すとして、筆おろしした竿が悲鳴を上げて曲がることを期待して第一投。潮流は5~6分で100mまで到達する、理想に近い流速だった。

●ニューロッドを導入●

 釣行前、毎日のように覗いていた、日本海洋気象センター「http://www.jma-net.go.jp/jsmarine/」の海流図でも、7月23日辺りから対馬暖流が玄達瀬を直撃する様子がうかがえたが、この目で確認できた本潮が差す現地の様子は、これまでの釣行とは違う何かを期待させた。

 開始早々から、右隣では道糸が走り始め、マダイとヒラマサらしきバラシを含めると、一人で4回もアタリをキャッチし、「この日は違う。」と思うには充分なスタートだったが、ボクと左隣では全くアタリはなく、エサが盗られるのみだった。

●好スタートを切った右隣●

 「何が違うのか?」が気になって、様子を見ていると、発泡ウキは仕掛の重さを意識していたボクの方がやや浮き気味のセッティングだったが、大きな違いはある一定の距離で道糸の送りを止めているところだった。乗合船とは言え、今回はよく顔を合わせるメンバーだったので、素直に確認してみると、「190mで20秒間、止めている。」とのこと。そこで簡単な計算をしてみた。
 「右隣の仕掛は道糸10号&ハリス10号に、13号のハリ。」「それに対してボクの仕掛は道糸10号&ハリス12号に、14号のハリ。」「ということは、こちらは190mラインでもっと深く仕掛が入っているハズ。」「それならば、手前でもっと長く仕掛けを止めなくては…。」と、導き出したのが、「180mで30秒間止める」というパターンで、これが正解だったのか、ボクにもアタリが出始めた。

●当日、一回目の曲がり●

 しかし、引きは大したことはなく、すぐに、そこそこサイズのマダイと判断できた。そしてその通りの魚をゲットする。

●50cm後半サイズのマダイ●

 そこから先、右隣のあたりは途絶え、何故かボクにばかりアタリが集中し始めた。しかしながら、ハリ外れが多く、それが2回続いた。
 何故か今年の玄達瀬ではマダイらしき魚のハリ外れが多く、かなりの数をロストしているが、この日も例外ではないようだった。
 そして、次のアタリではようやくアワセが決まって、竿が絞り込まれていった。

●1枚目よりはマシな引きかな?●

 しかし、これまたヒラマサではないようだった。

●マシなサイズの65cm級●

 アタリがボクに集中していることに、気を良くしていたが、程なく“個人的時合い”は過ぎてしまい、結局この日の前半はヒラマサの姿は拝めないままだった。


■ガマンの時間帯から■

 ここから先は忘れた頃に、誰かにマダイが来る程度で、ガマンの時間帯になっていった。それでも、マダイが食っている以上、そこの周囲をうろつくヒラマサが居ると判断するしか無く、乗船者全員がそれに賭けていたのだが、そのアテが外れたままに時間が経ってガマンの限界に近付いた頃、船長が小移動を決意した。
 移動したエリアは先程のエリアよりも、水深が浅く、従って仕掛のセッティングをやり直す必要があった。当日の傾向として、発泡ウキのセッティングは8番+4~5番程度にしておいて、想定ポイント手前で一旦、道糸の送りを止めて浮かせる方法が好成績だった。ついては「何処で一旦、止めるか」を考えた。船長に想定ポイントを確認すると、「一番手前の瀬が、直線距離で160mほど先」ということであった。得意の数学を駆使して「水深を考慮して、サイン・コサイン・タンジェントの“三角比”から斜辺を計算して…。」というのはウソで、「160mで止めれば最初の瀬の前になるだろう」との、適当な考えで最初は流して、エサの盗られ具合で調整していこうと、まずは様子伺いで流し始めた。
 ラッキーにも一投目からこれに反応する魚があって、45cm級の口太グレをゲットする。「グレがゲットできれば、近くのヒラマサの反応を待つだけ。」と言う、船長のウレシイ判断があったが、その実、口太グレは、瀬の近く、それも流れてくるマキエサの筋から離れて食う魚ではない。しかも右隣はメジロをゲットしたため、青物到来の前触れとして期待だけは膨らんでいった。

●メジロは前触れか…●

 以降の流しでも、ボクには同級の口太グレがアタってきたため、「まだか、まだかとドキドキの時間帯」が続いていたが、意に反してそのドキドキが本物の興奮に変わったのは左隣だった。

●ヒラマサの引き!●

●85cm!●

 うらやましさで一杯の中、ボクにも大きめのアタリがあったが、これまたガックリのマダイだった。しかし、マダイのがエサを拾うのを遠巻きに見ていたヒラマサが、急に食い出すのは今年のパターンなので、諦めずに同じタナを攻めていった。
 しばらく経つと、一旦は緩んでいた潮が流速を上げて行き、段々とポイントが遠くなりそうな気配があった。事実、それまでアタリがなければ200mを過ぎたところで盗られていたサシエサが残るようになっていたので、以降は250mまで流すように切り替えた。そしてこの日、ボク一人だけが一度も青物のアタリをとっていなかったことから、「12号ハリス&14号のハリでは馴染みに違いが出ているのか?」という考えと、「青物とは言え、少しでも細くした方が食いがイイかも?」というスケベ根性が沸き始め、ついにここでハリス10号&13号のハリにサイズダウンさせ、仕掛が軽くなった分を考慮して発泡ウキのセッティングは8号を1個だけにすることを決意した。
 そして数投目。これまでの工夫と粘りが通じたのか、210mでようやくブ~ンッ!とスプールが逆転し、勢いよく道糸が飛び出ていった。

●この引きは…●

 アタリからすると、ヒラマサであろうと思ったが、潮の速い時の常として頭をこっちに向けてさえいれば、割にすんなりと寄って来る。一時は「ホンマモンかいな?」と疑う程に、素直に引き寄せられたが、船下に来てから本領を発揮して執拗にツッ込みを繰り返す。「オ~ッ、これこれ!」と、待ちに待ったヒラマサの引きを味わいつつも、タックルバランスから言えばこちらがかなり有利なままに無事ネットイン。玄達瀬のヒラマサとしてはレギュラーサイズだが、ようやくの1本に安堵した瞬間だった。

●これまた85cmのヒラマサ!●

 連続という感じではないが、一箇所のポイントでヒラマサを2本ゲットできたことから、「続く魚は誰に…」と、船上の皆が色めき立った。各自が連発を根期待しつつ以後も気合いを入れての投入を繰り返したが、それに反してヒラマサの気配はすぐに無くなって、マダイや口太グレがポロッと釣れるだけの、元の状態に戻っていった。
 それでも「夕マヅメには…」という僅かな期待もあったが、最後の一投も右隣がマダイをゲットしただけで納竿の時間を迎えた。

●み~んなの釣果●


■次回はラスト釣行■

 今期の釣行では、良型クラス以上のヒラマサは単発で食うことが多く、ボク自身は連続でアタることがないままに1本獲るのがやっとの日々が続いている。ホームページの釣果欄で調べてみても、ごく僅かなピンポイント的な場所に入れた船が二桁釣果を出すことはあっても、それ以外の船は一人1~2本が精一杯のようで、中にはヒラマサは無しの船もあるようだ。恐らく、長期間にわたって本潮が差さなかったことがヒラマサの回遊量を減らし、大きな供給がほとんどないままに居着きの小さな群れの個体が食っているだけだからこの結果になっているのだと思う。
 そんな玄達瀬だが、明るい話題もある。それは上段で記したように7/23あたりから西からの本潮が差し始めたことで、その結果、チビマサと呼ばれる50cmクラスが大きな群れで回遊を始めている。勿論、こんなサイズを釣っても弱い者イジメになるだけなのでボクは狙わないが、このチビマサの一部が恐らく居着いて、来年、再来年の居着きの良~大型クラスになるハズだから、その面では期待できる状態に回復してきたようだ。

 残るチャンスは一回を残すのみ。ラストの釣行においては、これまでの“胃の痛くなるような展開”ではなく、せめて「良型クラスを自分の思い描いたアプローチがハマって連発!」となって気持ちよく締めくくりたい。巨マサ願望は萎えてしまって、こんな弱気な願いが今の本音だ。


来週は、お盆休みのため休刊します。
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