中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

休刊日

2023-08-19 12:30:00 | 船釣り・釣行記

お盆休みにつき釣行予定はなく、よって休刊です。

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ライン節約大作戦

2023-08-12 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他

 近頃、完全フカセの仕掛ではハリス強度ではなく、ライン(道糸)強度の方が重要だと思うようになっているが、今回はその話。

 

■ラインの役割■

 完全フカセ釣りでの、実際のやり取り中の感覚では、主にハリスが根ズレ担当で、「パワー対パワー」の引っ張り合いを負担しているのはラインの方だと感じている。よって不用意に古いラインは使えない。また、ライン(道糸)とハリスの太さが逆転しているケースが多く、例えば6号や7号ラインに8号ハリスは当たり前だから、その意味でもだ。

 引っ張り合ったラインは伸びることでショックを吸収するので、伸びた後は当然縮む。余談だが、その縮もうとする力は半端なく強力で、この春にシーボーグ600MJのスプールが破壊されてしまう事件?に遭遇したが、その原因はラインの縮む力だった。リールのスプールエッジ側に食い込んで潰れてしまうのも、この縮む力が原因だが、あまりにひどい場合は、この食い込んだ部分が傷のようになってしまい、無理に引っ張ると、そこから破断することもある。

 傷がない場合でも伸びて縮んでを繰り返すうちにだんだん縮まなくなり、これがライン破断の原因になる。だから、ずっと巻っぱなしでの使用はヤメにしたほうが良いのだ。

 

■ライン経費削減■

 年に何度も巻き替えるとなるとコストを下げなくてはならない。だが強度も落とせないから、実績のあるメーカーから選ぶしかないのが現状だが、7号ラインの300m巻は¥3600以上と高額で、10号にもなると¥5000オーバーになるので費用負担は大きい。

 「なにか良い方法はないものか?」と、思案した挙げ句、得た結論は「クレハ・シーガー150」の流用だった。これだと定価の50%引きで発売している店舗が多く、例えば7号だと税込1375円になる。名称通り150m巻になり、最初からリールに巻き込むには2本(300m分)必要になるが、それでも単品の300m巻との差はかなりある。

 言わずと知れたフロロカーボンラインのパイオニアであるシーガーだが、エースでもなく、ましてやグランドマックスでもないシリーズ最安の、普通のシーガーに強度の不安を感じるかも知れないが、距離のあるラインでの使用なので耐衝撃度と実用強度は上がるし、ボク自身は実釣時に不安を感じたことはない。とは言え、それでも不安ならクレハのホームページ「シーガーで十分だ」https://www.seaguar.ne.jp/technology/index.htmlを参照すると良いだろう。

●シーガー150(7号)●

 実際には、ボクはシーズン初めには継ぎ目のない「クレハ・完全ふかせ」を始めとする300m巻をリールに巻き込んでいるが、実釣で痛むのはほとんどが150m以内なので、見かけ上では無傷であっても3回程度の使用でリール側の残量150m分を残してカットしている。そこに、このシーガー150を連結するようにしているが、その際、150m分をリール側に残す方法が4つある。

 1つ目は最初に巻くラインを「クレハ・完全ふかせ」もしくは「よつあみ・沖ふかせ」等のマーキングが付いたタイプにしないと出来ないが、これらのマーキングを頼りに150m分抜き取って連結する方法だ。但し、ラインの結び直しや根ズレで切った際に何m分をカットしていたかを覚えておかなくてはならず、つまりは最初に出てくるマーキングが、新品状態から何m分かが理解できていないと一挙に25m単位でラインが減ってしまう。

 2つ目もマーキングの付いたライン限定だが、一旦ラインをリール側がゼロになるまで(下巻きをしている場合はその継ぎ目まで)空スプールに巻き取ってしまい、そこからマーキングを頼りに再びリールに150m巻き取ってから連結する方法だ。この場合、一番根元に巻かれていて糸潰れしていたり、スプール芯部に付いている糸止めピンで傷ついた部分をカットして、状態の良い150mだけ残して連結する方法も採れる。

 3つ目はリールの電源を入れて、巻いたラインを一旦、空スプールに巻き込んだ後にカウンターが150mになるまで巻き上げてからカットし、そこから継ぎ足す方法になる。

 4つ目はボクが実際に採用しているのだが、一旦最初の部分まで抜き取ってから「デプスチェッカー」という、ラインカウンターを利用し、150m分を計測して巻き込んでから継ぎ足す方法になる。

●ICデプスチェッカー●

 デプスチェッカーは何種類か発売されているが、ボクが愛用しているのはPROX(プロックス)社の「ICデプスチェッカー」というモデルだ。これを持っているとマーキングがないラインでも距離が把握できるので、便利この上なく、それこそライン管理が飛躍的に簡単になる。例えばダイワ製リールのラインプログラムにある、50mと100mの2回引き出しての入力=引き出し入力にも簡単に対応できるようになるし、初めからラインマーカーのないシーガー150を2本購入して総コストを下げる方法も採れる。実勢価格である3000円ほどの投資が必要だが、支払って損はなく、すぐに元が取れる。

 尚、空スプールへの巻取りは専用の巻取り機を使用している。これも多種あるが、巻き取りの速い第一精工の「高速リサイクラー」がオススメだ。

●高速リサイクラー●

 

■ポリラーノット■

 「接続する」と言うと、その部分での強度低下やロッドのガイドやリールのレベルワインドへの引っ掛かりを心配する声が上がると思うが、以下の方法を採れば、ほぼ問題が無くなる。

 その方法とはポリラーノット(旧称ダイニーマノット)を利用する方法になる。

●よつあみ・ポリラーノット8号●

 このポリラーノットの接続法を知ったのは、その昔に萩沖でマグロを狙ってやろうと思っていた時期になる。当時、ボイルオキアミで狙う釣法が流行っており、フロロカーボン製のハリスとナイロン製のラインとを接続するのに採用していたが、「強度を確保しながらもガイドの通りがスムーズになる」と雑誌等でも紹介されていた。その他、大昔に一時かじった磯の石鯛釣りではナイロンハリスの歯ズレ対策にチモトに結ぶ方法でも利用した経験がある。

 そんなポリラーノットだが、下段に記す「8の字結び」ならば強度的には問題なく、ハリスでは一番力のかかる針元に使用しても接続部で切れることは少なく、反対側のサルカン部で切れたり、場合によっては中間部で切れることもあるそうなので、心配の必要は無いだろう。また、どこかの記事で読んだが、結節強度は破断強度の90%以上だそうだ。因みにブラッドノットや電車結びといった糸同士を直接結ぶ方法は50~60%しか強度が出ないし、糸の端が外側に出るのでスプール上やガイド等に引っかり易くなる。また、注意事項として、同じよつあみのシリーズに「ポリラート」と言うのが存在するが、必要なのは中空構造の「ポリラーノット」になるので、お間違いなく。

 ポリラーノットは使用するラインに対してタイトな方がスッポ抜けが起こり辛いのだが、あまりにタイトな号数では以下の作業がやり辛くなるので、フカセ釣リでメインに使用する7~10号ラインに対しては8号(実勢価格¥1300ほど)あたりが万能になる。

 

■ライン接続法■

 接続方法は簡単で、以下の手順を踏む。

 ①15cmほどにカットして中芯を片側に5cm程抜く。

 ②抜いた側の反対側にリールからのラインを差し込むが、通りにくい場合はラインの先端を斜めにカットして、ポリラーノットを左右に回しながら入れてゆくと良い。

 ③差し込んだ部分を8の字結びするが、結び目の1cm程度上までラインが通っていることを確認すること。

 ④きっちりと締め込む

 ⑤8の字で結んだ部分とは反対側に出ている中芯を全て抜き取る

 ⑥シーガー150の端を大きく8の字結び状態にする。

 ⑦8の字結びの先端からポリラーノットを差し入れてゆく。

 ⑧8の字結びの間を全て通し切る。(この時、反対側の結びより差し込み代を多く取った事が役立つ。)

 ⑨全体的に引き締めて完成。

 上記の方法の他、ポリラーノットに全て差し入れてから大きな8の字結びを作り、ラインのボビンごと通した後に締めてゆく方法もある。

 

■高切れ対策にも■

 ボクの場合、ポリラーノットは常に携行していて、高切れが起こった際は、シーガー150、もしくはダメージの少ない部分を取り置きしておいた使用済みラインとをポリラーノットで結ぶことで対処している。乗合船で、高切れを起こして僅かなラインしか残っておらず、予備リールもなくて苦慮している釣り人を見かけることがあり、その準備不足具合にはいつも驚かされているが、ベタな言葉だが「備えあれば憂いなし」なので、ポリラーノット+予備ラインの携行を強くオススメしたい。

 「150mでは少し不安だ」という釣り人も中には居るだろう。その場合はシーガー150の代わりにダイワから発売されている「ディーフロン船ハリス 200FX 200m」を使用すると良いだろう。但しその場合、7号✕200mで2050円程度になる。

 

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'23 玄達瀬釣行 ~5回目(今期最終釣行)

2023-08-05 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■不安定だった玄達瀬■

 所要のため、予定していた釣行が不可になったので、今回が2023年の最終釣行となってしまった。

 いつものように1時間強の航海の末に現着したが、一見すると程良い速さの潮流が差していた。

●100mあたり6分強●

 船長曰く、「120m付近でアタリが出るだろう。」とのことだった。一投目はクッション水中のみで150m付近まで探りを入れてみたが、低層はあまり動いている様子はなかった。

 距離と上下の流速差から、「100mで1分の停止を入れた方が良いだろう」と思い、それを実践。すると116mでラインが徐々に加速を始めた。これをアタリと判断してクラッチをオン。最高速で巻き取った後に大アワセを入れるとグイッとロッドが絞り込まれていった。

 ファーストランの様子から、「メーターを少し超えているかも?」との予想の下にやり取りを開始した。

●引きは強めだったが…●

 途中の締め込みも無事にかわして無事にネットインしたのだが、予想に反してメーターは切っていた。

 

●97cm●

 そこそこのサイズであったが、このヒラマサ、ボクのハリ以外にもう1本、管付きのタマンバリが刺さっていた。前回の記事でも記したが、8号程度のハリスでモタモタしていると、この程度のサイズでも切られてしまう現実を理解してほしいものだ。

 

■連続するも…■

 ここから先は「次の1本を!」と、操作パターンを構築していった。1本目のヒラマサのアタリの出具合が不鮮明だったので、1分の停止後にリールのメカニカルブレーキを糸ふけが出辛いように絞り、更には130m付近でラインの糸フケを確認するため、巻き戻しを入れる事にしたが、相当糸ふけが出ているらしく、20mの巻き戻しが必要だった。

 そしてサシエサが盗られれば止めの位置を10m手前にして、その後に30mラインが出た時点で20mの巻き戻しを行うパターンを組み立てていった。そしてこのパターンがウマくハマって3投に2回の割合でアタリが出るようになった。

●アタリは続いたが…●

 しかし、残念ながら玄達瀬ではレギュラーサイズの60cm級マダイと、ブリ族ばかりがカウントされていった。途中「オッと、これは…。」と思う場面もあったが、ブリ族のダブルでガッカリとなった。

●相殺されて、大マサそっくりの引きに…●

 開始早々良型ヒラマサが出たことで、「今日はイケるかも?」と思っていたが、途中で中層の流速が高まって以降はほとんどアタリが出なくなった。「やや」だが、好転の兆しが出た夕マヅメでも釣友が「らしき魚」をバラした以外はマダイばかりとなり、モヤモヤとしたままで今年の最終釣行が終わった。

●手前の1本だけ…●

 

■来年こそは■

 今期は1本だけ105cmという大マサ・クラスは獲ったが、110cm以上のデカマサクラスについてはゼロだった。振り返れば玄達瀬では2019年から4年も獲っておらず、ましてや生涯目標の巨マサ=130cmオーバーは「夢のまた夢」になったままだ。「来季こそは!」という言葉は何度も使ったが、今はそれを言うしかない。ボクもイイ歳になってきたので、己の獲る能力が衰え切る前に決着をつけねばならず、多少の焦りもある。はたして来期は…。

 次回以降は鷹巣沖に転進して、そこでの最大クラス=1m前後を目指して精進するつもりだ。いつになるかは分からないが、全ては巨マサを獲るための前哨戦なのだ。

 

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