中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

柴山沖のクエ釣り

2023-09-23 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 少し前に触れていたが、一昨年の11月に落とし込み釣りで12kgのクエをゲットし、「居る事は判っている、後は誰かが船を出してくれるのを待つだけ。」と思っていた柴山沖。気づけば今夏から大吉丸さんがチャレンジを開始しており、好成績を叩き出している。恐らく30kg級のゲット数は二桁に入る勢いで、それ以下を含めた総数はかなりの数に昇っている。

 かく言うボクも柴山でのチャレンジを開始していたのだが、初回に白イカのゲソだけを抜かれた事と、よそ見をしている最中にアタってのスッポ抜けがあったきりでボーズが続いていた。そんな中4回目のチャレンジが始まった。

 当日は午前1時30分発、午前9時帰港の深夜便だった。還暦を迎えつつある身には堪える時間帯での釣りだが、「目指せ30kgオーバー!」のスローガンの下、集中力を絶やさず頑張ってみた。

 

■今季初!■

 開始後、3時間半は何にも起こらなかった。暇つぶしと活エサ確保のために握るイカメタルロッドの方もたま~にポツリとアタる程度だったし、アオリイカ、白イカ共に小型ばかりでエサにし辛いサイズばかりだった。だが経験上、イカ類すらアタッて来ない日はクエの釣果も出ないパターンになる事が多いと思っているので、その意味では「やや」だが良い意味に解釈していた。

 眠い目をこすりながら、その時を待ち続けたが、夜が白み始めた頃、待望の前アタリを捉えることに成功した。そしてそのまま手持ちで送り込んでやると、絵に書いたような展開で本アタリへと変化し、ロッドを絞り込んでいった。

 しかし、ファーストランは「耐えきれない」という感じではなく、普通の踏ん張りで相手の動きを征する事が出来た。後はお決まりの「重いだけの引き」に変わったので、恐らく中型以下のクエだろう思いつつ、ゆっくりと距離を詰めていった。やがて白い影が見えてそれが確信に変わる。そして自身でハリスを手繰り寄せて船長が構えた玉網へと導き、無事にゲット。約1年ぶりのクエを手にして満悦の時を迎えた瞬間だった。

●12kg弱●

 

■まさかの…■

 ゲットの後、約10分ほど経った頃だろうか、隣の釣り人のロッドに前アタリが出たのだが、竿受けに乗せたままだったので、違和感を感じた相手に見切られたようだった。

 「その魚がコッチへ来てくれないか…。」と淡い期待を持っていたが、相手が優しかったのかはわからないが、願いが通じてモゾモゾとした前アタリをボクのロッドが捉えてくれた。続く本アタリに備えて手持ちに切り替え、違和感なく送り込んで食い込ませてやると、これまたちゃんと走ってくれて、ロッドを絞り込んでくれた。

 アワセを入れると大した抵抗感も無く、すんなりと浮いてくれたため、別の「別の魚かも?」と言う思いもあったが、やがてポッカリと浮かんだ姿は、小型だとは言うものの、まさかまさかの当日2本目だった。

 

 出来過ぎな展開に自己満足に浸っていたが、それ以降は隣でスッポ抜けがあったのみ。船上が騒がしくなる事もないままに納竿時間までのカウントダウンが始まった。

 

■合わせて一本?■

 残り時間が少なくなった状況でも「なんとか(ボク以外の)客に釣らせてやろう」と、船長は移動を決意した。そして実釣開始直後、船首方向で一気にロッドが舞い込んで21kgのクエが登場した。コッチが釣ったクエを合わせても「合わせて一本勝ち」にもならず、「そっちが1本の方が良かった。」と、贅沢をほざいているうちに納竿時間がやってきた。

 

 柴山沖では今年からクエ・チャレンジが始まったばかり。これから船長やお客さんたちが経験を増すごとに更なる釣果が見込めるだろう。通ってみた結果、経ヶ岬周辺とは違ったクセがあるようだ。それについてはもう少し理解を深めてから、このブログでお伝えしたいと思っている。

 

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夏の潮

2023-09-16 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 前回のバラシが悔しくて、続いて鷹巣沖へと向かったが、この地域ではブッ飛び状態と言って良い速さの潮流が差していた。しかも、上層の方が速いという悪条件だった。

●100mあたり約4分●

 そのため、前回のポイントは攻めきれないと判断し、浅場へと向かったのだが…。

 水深35mラインでの展開だったが、どう攻めてもイサギがチョロっと顔を出した程度だった。違ったパターンで攻めていた同船者には尾長&口太グレがポツポツとアタッていたのだが、両魚共、前年までは居着いて居なかった魚だけに、海況の変化を感じずには居られなかった。

 思い返せば6月頃からこの海域では対馬海流からの強い分岐流が流れていて、付く魚の変化はその影響だと思われる。当日は潮流、水温も含めてまだ真夏の状態であり、ヒラマサの顔を見るどころか、超貧果になり、画像を撮る気にもならいない状態で納竿時間を迎えた。

 あと少しで水温も下がり始めるだろうから、その時がチャンスだと思っている。この時期は「出ればそこそこデカい」というのを知っているだけにもう少し攻めてみるつもりだ。

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8月の釣行記

2023-09-02 12:30:00 | 船釣り・釣行記

 玄達瀬は禁漁となったが、8月中に他の釣り場を訪れていた。

 トピックとしては、兵庫県柴山沖でクエ釣りが始まっていて、それに参加したことが挙げられる。実はこの地では2021年の11月にボク自身が落とし込み釣リをしている際に12kgのクエを釣っており、存在の確認は済んでいたので「クエ狙いで出してくれる船は無いものか…」と探していた。そんな矢先、柴山港発の大吉丸さんがチャレンジを始めたと聞き、急いで乗船したのだが、1回目は「ゲソ抜き」と、よそ見をしている際に舞い込んだロッドを慌てて掴んでの「スッポ抜け」で惨敗し、次いで2回目はかすりもしないままに終わった。

 以後は予約を入れようにも空きがなく、指を咥えてインスタグラムの釣果欄を眺めていたのだが、9月に予約が取れたため、再チャレンジに期待している。

 完全フカセの方は、例年通り、玄達明け一発目の鷹巣沖で「少数だが魚礁周りに居着いている大型のヒラマサ」を狙って釣行した。

 流速も程々で期待はしていたのだが、高水温のせいか、エサ盗りの活性までもが低く、底潮に沿って仕掛を入れないと何も喰ってこない状況だったが、ウマく馴染ませる方法を思いついてからは連続してアタリを捉えていった。

●100mあたり9分13秒●

 途中、ようやくのことで一発だけ「かなり型の良いヒラマサ」らしきアタリを捉えることに成功したのだが…。ファーストランを止めてウマく巻き上げられていると思った矢先に反撃を喰らって、気づけばズルズルとラインを引き出されてしまい、根ズレでアウトになった。「根ズレされるくらいならサミングでスプールを押さえて、一切ラインを送らない方が結果は良かったのかも?」と、後悔したが、よくよく考えてみると、これは玄達瀬の今期初回釣行時と同じ失敗の繰り返しであり、「進歩のなさ」を痛感せざるを得ない。

 そして、それ以後は、大型魚のアタリは一切なく、40~55cmのマダイが6枚という貧果に終わってしまった。

●寂しい釣果●

 とはいえ、こちらも「確実にヒラマサは居着いている」ということが確認できたので、一安心だった。

 9月後半になって水温が下がり始めるまでは厳しい状況が続くだろうが、この鷹巣沖を含む各方面へチャレンジを続けてゆく。

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休刊日

2023-08-19 12:30:00 | 船釣り・釣行記

お盆休みにつき釣行予定はなく、よって休刊です。

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ライン節約大作戦

2023-08-12 12:30:00 | 船釣りタックル&仕掛、戦略他

 近頃、完全フカセの仕掛ではハリス強度ではなく、ライン(道糸)強度の方が重要だと思うようになっているが、今回はその話。

 

■ラインの役割■

 完全フカセ釣りでの、実際のやり取り中の感覚では、主にハリスが根ズレ担当で、「パワー対パワー」の引っ張り合いを負担しているのはラインの方だと感じている。よって不用意に古いラインは使えない。また、ライン(道糸)とハリスの太さが逆転しているケースが多く、例えば6号や7号ラインに8号ハリスは当たり前だから、その意味でもだ。

 引っ張り合ったラインは伸びることでショックを吸収するので、伸びた後は当然縮む。余談だが、その縮もうとする力は半端なく強力で、この春にシーボーグ600MJのスプールが破壊されてしまう事件?に遭遇したが、その原因はラインの縮む力だった。リールのスプールエッジ側に食い込んで潰れてしまうのも、この縮む力が原因だが、あまりにひどい場合は、この食い込んだ部分が傷のようになってしまい、無理に引っ張ると、そこから破断することもある。

 傷がない場合でも伸びて縮んでを繰り返すうちにだんだん縮まなくなり、これがライン破断の原因になる。だから、ずっと巻っぱなしでの使用はヤメにしたほうが良いのだ。

 

■ライン経費削減■

 年に何度も巻き替えるとなるとコストを下げなくてはならない。だが強度も落とせないから、実績のあるメーカーから選ぶしかないのが現状だが、7号ラインの300m巻は¥3600以上と高額で、10号にもなると¥5000オーバーになるので費用負担は大きい。

 「なにか良い方法はないものか?」と、思案した挙げ句、得た結論は「クレハ・シーガー150」の流用だった。これだと定価の50%引きで発売している店舗が多く、例えば7号だと税込1375円になる。名称通り150m巻になり、最初からリールに巻き込むには2本(300m分)必要になるが、それでも単品の300m巻との差はかなりある。

 言わずと知れたフロロカーボンラインのパイオニアであるシーガーだが、エースでもなく、ましてやグランドマックスでもないシリーズ最安の、普通のシーガーに強度の不安を感じるかも知れないが、距離のあるラインでの使用なので耐衝撃度と実用強度は上がるし、ボク自身は実釣時に不安を感じたことはない。とは言え、それでも不安ならクレハのホームページ「シーガーで十分だ」https://www.seaguar.ne.jp/technology/index.htmlを参照すると良いだろう。

●シーガー150(7号)●

 実際には、ボクはシーズン初めには継ぎ目のない「クレハ・完全ふかせ」を始めとする300m巻をリールに巻き込んでいるが、実釣で痛むのはほとんどが150m以内なので、見かけ上では無傷であっても3回程度の使用でリール側の残量150m分を残してカットしている。そこに、このシーガー150を連結するようにしているが、その際、150m分をリール側に残す方法が4つある。

 1つ目は最初に巻くラインを「クレハ・完全ふかせ」もしくは「よつあみ・沖ふかせ」等のマーキングが付いたタイプにしないと出来ないが、これらのマーキングを頼りに150m分抜き取って連結する方法だ。但し、ラインの結び直しや根ズレで切った際に何m分をカットしていたかを覚えておかなくてはならず、つまりは最初に出てくるマーキングが、新品状態から何m分かが理解できていないと一挙に25m単位でラインが減ってしまう。

 2つ目もマーキングの付いたライン限定だが、一旦ラインをリール側がゼロになるまで(下巻きをしている場合はその継ぎ目まで)空スプールに巻き取ってしまい、そこからマーキングを頼りに再びリールに150m巻き取ってから連結する方法だ。この場合、一番根元に巻かれていて糸潰れしていたり、スプール芯部に付いている糸止めピンで傷ついた部分をカットして、状態の良い150mだけ残して連結する方法も採れる。

 3つ目はリールの電源を入れて、巻いたラインを一旦、空スプールに巻き込んだ後にカウンターが150mになるまで巻き上げてからカットし、そこから継ぎ足す方法になる。

 4つ目はボクが実際に採用しているのだが、一旦最初の部分まで抜き取ってから「デプスチェッカー」という、ラインカウンターを利用し、150m分を計測して巻き込んでから継ぎ足す方法になる。

●ICデプスチェッカー●

 デプスチェッカーは何種類か発売されているが、ボクが愛用しているのはPROX(プロックス)社の「ICデプスチェッカー」というモデルだ。これを持っているとマーキングがないラインでも距離が把握できるので、便利この上なく、それこそライン管理が飛躍的に簡単になる。例えばダイワ製リールのラインプログラムにある、50mと100mの2回引き出しての入力=引き出し入力にも簡単に対応できるようになるし、初めからラインマーカーのないシーガー150を2本購入して総コストを下げる方法も採れる。実勢価格である3000円ほどの投資が必要だが、支払って損はなく、すぐに元が取れる。

 尚、空スプールへの巻取りは専用の巻取り機を使用している。これも多種あるが、巻き取りの速い第一精工の「高速リサイクラー」がオススメだ。

●高速リサイクラー●

 

■ポリラーノット■

 「接続する」と言うと、その部分での強度低下やロッドのガイドやリールのレベルワインドへの引っ掛かりを心配する声が上がると思うが、以下の方法を採れば、ほぼ問題が無くなる。

 その方法とはポリラーノット(旧称ダイニーマノット)を利用する方法になる。

●よつあみ・ポリラーノット8号●

 このポリラーノットの接続法を知ったのは、その昔に萩沖でマグロを狙ってやろうと思っていた時期になる。当時、ボイルオキアミで狙う釣法が流行っており、フロロカーボン製のハリスとナイロン製のラインとを接続するのに採用していたが、「強度を確保しながらもガイドの通りがスムーズになる」と雑誌等でも紹介されていた。その他、大昔に一時かじった磯の石鯛釣りではナイロンハリスの歯ズレ対策にチモトに結ぶ方法でも利用した経験がある。

 そんなポリラーノットだが、下段に記す「8の字結び」ならば強度的には問題なく、ハリスでは一番力のかかる針元に使用しても接続部で切れることは少なく、反対側のサルカン部で切れたり、場合によっては中間部で切れることもあるそうなので、心配の必要は無いだろう。また、どこかの記事で読んだが、結節強度は破断強度の90%以上だそうだ。因みにブラッドノットや電車結びといった糸同士を直接結ぶ方法は50~60%しか強度が出ないし、糸の端が外側に出るのでスプール上やガイド等に引っかり易くなる。また、注意事項として、同じよつあみのシリーズに「ポリラート」と言うのが存在するが、必要なのは中空構造の「ポリラーノット」になるので、お間違いなく。

 ポリラーノットは使用するラインに対してタイトな方がスッポ抜けが起こり辛いのだが、あまりにタイトな号数では以下の作業がやり辛くなるので、フカセ釣リでメインに使用する7~10号ラインに対しては8号(実勢価格¥1300ほど)あたりが万能になる。

 

■ライン接続法■

 接続方法は簡単で、以下の手順を踏む。

 ①15cmほどにカットして中芯を片側に5cm程抜く。

 ②抜いた側の反対側にリールからのラインを差し込むが、通りにくい場合はラインの先端を斜めにカットして、ポリラーノットを左右に回しながら入れてゆくと良い。

 ③差し込んだ部分を8の字結びするが、結び目の1cm程度上までラインが通っていることを確認すること。

 ④きっちりと締め込む

 ⑤8の字で結んだ部分とは反対側に出ている中芯を全て抜き取る

 ⑥シーガー150の端を大きく8の字結び状態にする。

 ⑦8の字結びの先端からポリラーノットを差し入れてゆく。

 ⑧8の字結びの間を全て通し切る。(この時、反対側の結びより差し込み代を多く取った事が役立つ。)

 ⑨全体的に引き締めて完成。

 上記の方法の他、ポリラーノットに全て差し入れてから大きな8の字結びを作り、ラインのボビンごと通した後に締めてゆく方法もある。

 

■高切れ対策にも■

 ボクの場合、ポリラーノットは常に携行していて、高切れが起こった際は、シーガー150、もしくはダメージの少ない部分を取り置きしておいた使用済みラインとをポリラーノットで結ぶことで対処している。乗合船で、高切れを起こして僅かなラインしか残っておらず、予備リールもなくて苦慮している釣り人を見かけることがあり、その準備不足具合にはいつも驚かされているが、ベタな言葉だが「備えあれば憂いなし」なので、ポリラーノット+予備ラインの携行を強くオススメしたい。

 「150mでは少し不安だ」という釣り人も中には居るだろう。その場合はシーガー150の代わりにダイワから発売されている「ディーフロン船ハリス 200FX 200m」を使用すると良いだろう。但しその場合、7号✕200mで2050円程度になる。

 

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