goo blog サービス終了のお知らせ 

銀河のサンマ

何でもあり

ウリの花

2023-09-21 | 詩(うた)っぽい

遠くの山の山道の青白い街灯の光が秋の霞でたなびく

未だジワりと汗ばむ夜の秋虫の声は弱く寝つきにくい

羊を数えるより窄んだウリの花の数を数え香りを嗅ぎ

湿ったヌルい風に「明日は何輪さくでしょう」と呟く

ゆるい雨が降りはじめ遠くの山がだんだん姿を消して

山道の青白い街灯の光だけ残し夜が茫洋としてみえる

秋虫の声はすっかりおさまるも、ゆるい雨の声は快く

「こんどこそ、おやすみなさい」と隣にいる猫に囁く

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 玄鳥去  | トップ | 爽籟 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

詩(うた)っぽい」カテゴリの最新記事