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銀河のサンマ

何でもあり

シーチキン

2019-10-30 | 吾子のおはなし

先週、シーチキン注文。1週間後の昨日シーチキンが届いた。

あ、そっか。とおかあさんは呟く。

注文して次の日にピコピコ姉は亡くなったのだ。

それから母のシーチキンの缶を開ける音がした。

苦手なシーチキンを炒飯にして複雑そうに食べている。

思いに耽ったり、手をとめたり、シーチキンの汁を器に入れてくれる。

ピコピコ姉のように私たちはシーチキンの出汁を余り飲まない。

 

 

私たちが来る前の写真。ピコピコ姉も、おかあさんも若い。

ピコピコ姉の主食は生魚、鳥捕獲、蜥蜴、鼠、家守などを完食したのち

カリカリを食べるのが日課だったらしい。

 2000年誕生。

 

 

  

「獲れたて生鰯の大きくブツ切り」を注文。

 

 

 

食べ物と格闘後は直ぐ眠る。

 

 

  

 左:ピコピコと兄弟。右:生みの親

生みの親は数か月後逝去。

 

 

  

生みの親に託され母になりたての母。

 

 

 

 

 

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十月桜

2019-10-30 | わたしごと

 

 

 

 

今年もココへきて貴方をみることができました。

こんにちは。と私挨拶をする。

十月の展覧会の搬入時はだいたい晴天が多い。

空に小さな白と淡いピンク。

十月桜は最近、四季桜と名前を変更されている。

いや、十月桜ってばー。と私は呟きながら毎度間近で観察する。

搬入を終える、桜をみる、この過程を熟すと一段落という大きな安心のため息がでる。

 

 

 

 

※一昨日撮影。

 平成8年に杉下久所の娘さんの御主人が愛知県から寄贈したもの。

 

 

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チューリップに恋をした

2019-10-29 | イラストかたり


美術展出展 R元年10/29-11/4 北九州市立美術館 






透きとおった青の水のなか青い魚がおよぐ春。

魚は水面に映った赤のチューリップの可愛さに一目惚れしてしまう。

水の中にチューリップの幻影をとりこみ魚は抱えこむように柔らかく優しくみつめる。

幻影チューリップも透きとおった水の青と青い魚の中の瞳に惹かれ赤らぐ赤をいっそう強くさせる。

叶わない恋も叶うほど惹かれあって何れすべては幻でなくなった。





     



※ 4月に似たような小さな絵を紙に描きましたが、その絵を元に背景などを変えB3に仕上げました。

  元絵は4月の描いた直後子供が見事に綺麗に破り捨てておりました (苦笑)

  水彩・パステル・ペン


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参鶏湯

2019-10-26 | 銀河食堂

 

時計もない部屋の片隅に突然、薔薇が咲いた。

赤深く濃い薔薇が何故か懐かしくボクを惹きつける。

ボクを纏うように巻きつく香りが懐かしいのに思いだせない。

なのにますます香りがボクに巻きついてゆく。

ー銀河食堂、小寒いなか営業中ー

銀河食堂現る。またまたまたまた幻か?

「寒いだろ?参ナンチャラ食べていきな」それは最初にであった食堂の店主だ。

「参鶏湯?」

「そう、参ナンチャラだ」店主はナンチャラと濁す。

続けて店主は話す。

「懐かしさがあれば無理に思いださなくてもいいのさ」

「え…?」

「なに?薔薇だろ?」

なぜ、薔薇のことを知っているのだろう、言葉がでない。

「その薔薇はちゃんと知っている、同じくお前さんを懐かしんでいる、それでいいんだ」

ごちそうさま、を言う前にサッと器をさげる店主。

その瞬間、ボクは雨がふりそうな外を部屋から眺めている。

クコの実が歯茎に挟まっている。

きっと幻ではない。

部屋の隅に咲いていた赤深い薔薇は散っていた。

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櫨の実

2019-10-22 | ハルノモモ
枯れた櫨の実カラカラ鳴らし空をみる
 
ハルノモモ
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