西の空から大きな雲がゆったり流れる
丸い夕陽があらわれ部屋のベッドをオレンジ色に染める
ほら、きれいだよ
おつかれさま
ありがとう
ごめんね
楽しかった
君はどうだった?
頭をさすり目を閉じた
愛し子一生おわり
昔々つくったチョーカー
何を合わせようかしら?
ワクワクなころも過ぎて
身につけず忘れていった
片付けで小箱から現れた
スワロフスキーもはずれ
笑ってしまうような作品
お嬢か姫様か或は少女?
兎に角何らかの何らかに
化けたい願望の痕跡あり
何になりたかったの私?(笑)
最後は私のお気に入りの盆に
私の淹れたての甘く香り高いお茶で
一緒に甘いメロンを頬張りたいの
一生無理だとわかってる
アナタ「愛」を知らないもの
だから私いつも甘いメロンを独り占めして頬張ってるの
あげないわアナタになんか(笑)
ぽちぽち賑わう居酒屋
ひとり腰かけ
ビール1杯と山芋鉄板
暮れる前にと簡易な食事
人込みはイヤ
気づくと足早で顔はけわしく
帰路いそぐ
自分領域に入るころ
安堵し空をみる
涼しい顔した流れ雲
少し紅さし秋雲や
大きなため息
大きな深呼吸
静かな夕やけ
静かな時間(ひととき)