弱小オオカミ

風呂上がりの唇は極上の濃い桃色で刹那に奪いたくなるがボクは世界弱小オオカミで

キミが大欠伸しながらボクの弱小な顔さえ気にもとめず横をスルッと抜け部屋へゆく

ボクってボクって世界弱小オオカミでなく、すっごく我慢強い子だったりして（苦笑）


　　　　　　　　　　　　ハル

寝息

冬の夜の乾いた空気の中に眠るキミの寝息は静かなリズムで音を奏でボクの眠りを誘う


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハル

寒いね寒いね

気温少し下がっただけなのに落ち葉カサカサ路面を滑る音が何だか寒いね寒いね


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハルノモモ

アラレ

しっとり艶の雨に濡れた落ち葉のアラレが路上に散らばりキラキラ踊る


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モモ

長寿

いつまでもいつまでも長生きして僕を楽しませて、って言えず花言葉にかけて拾った一枚


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハル



銀杏花言葉：長寿

土に還る

土に還る其の刻までボクたちには役目があるんだ


　　　　　　　　　　　　　　　ハルノモモ


　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　

ざわめき

黄金色に漂動する光と影の水模様

秋終の心のざわめきを映しだす


　　　　　　　ハルノモモ

立冬

はやくっ！はやくっ！こたつ！こたつっ！早くコンセント入れようよ！まだー？！

ボクの周りを嬉し踊りするよりさ、掛布団の端っこ持って手伝ってよぉ、もうっ！

応援してるんだよー♪

手伝いがほしいのっ！

声援送ってるんだよー♪

手伝いが欲しいのーっ！


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハルノモモ

金色

舞えよ舞え舞え濃き金色の路面一色銀杏絨毯

　　
　　　　　　　　　　　　　ハルノモモ





※金色（こんじき）

お弁当

すっぽり被ったままの布団の中から、お早うと声がきこえるが二度寝する気？

愛を君に

愛を僕に

職人さん、今日は何時に家を出るんだっけ？お弁当つくって起きるの待ってる

もちろん朝食は君の望むものをつくっておくけど、遅いと先食べちゃうからね


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハル