
溝口さんからカワラニガナについて質問された。本当のところ植物には詳しくないものの、以前植物の先生のフローラ調査に同行したこともあって、その際にあったカワラニガナについては知っていたので回答ができた。カワラニガナについては以前にも触れたのだが、たまたまた家からそれほど遠いところではないので、時折その場所には出かける。
7月18日前後の梅雨前線豪雨によって、ご存知のとおり長野県内ではあちこちで災害が起きた。おととしの台風23号の災害以来の大きな災害であった。この災害から2週間弱の7月30日にこのカワラニガナの咲く河原を訪れた。ところが、川の様子が一変し、カワラニガナの咲いていたと思われる場所は水没し、たくさんあった株の姿は、ほとんど見えなくなっていた。上流にはダムがあって、ふだんはわずかな水しか流れていないのだが、大雨の際には放流される。それでもその株がある場所が一変するほどの流れとなると、そうめったにはないことだろう。その場所より高い中州の上も水没して、濁流が流れた跡が見られる。株がまったくなくなってしまったのか、と心配したが、水没しても少し高いところには、花はないものの株がいくつか見られた。
溝口さんに質問されて、掲示板に質問の花の写真を載せていただいた。その花を見ながら、前述の場所はその後どうなったのだろう、と昨日訪れてみた。7月30日の際と変わらず、まだまだ洪水の痕跡がそのままだ。以前に報告した場所には、やはりカワラニガナの姿はなく、今年は花の姿がもう見られないか、と探していたら、花はないものの株は高いところにけっこう残っていて、これから咲く雰囲気もあった。そうこうしているうちに、可愛らしい黄色い花の姿が見えた。やはり、少し高いところにあった株には花がついていた。数は例年と違ってまったく少ないのだろうが、やはり真夏に咲く花で、以前紹介したころに比べると、花も元気だ。
洪水のたびに一変する河川内にそんな貴重な花が咲いているのだから、不思議なものだ。
> 洪水のたびに一変する河川内にそんな貴重な花が咲いているのだから、不思議なものだ。
この花が咲くのが洪水と関係あるのか知りませんが、洪水は養分を補給したり有害なものを流し去ったりするようですね。