Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

「分水工を探る」其の19

2018-10-15 23:50:18 | 分水工を探る
 
 
 
 先日、赤城大沼用水について触れた。県道4号線に沿って、赤城大沼用水が急流を下ると、やはり県道に沿ったところに分水工があることがわかる。看板が整備されているからなおさらのこと。ふたつの円筒分水工があるが、最上流にあるのが第1円筒分水工である。ここまでは取水した水がそのまま流れ下っており、初めての分水となる。今年、この円筒分水工の隣に赤城大沼用水の水を利用した水力発電所が完成しており、この上流側500メートルほどは、管水路となっており、水の流れはない。
 
 寸法をとる余裕はなかったが、ここでの分水比率は1/6、1/6、4/6で、4/6に分水された水が第2円筒分水工まで700メートルほど流れ下るという。第2円筒分水工も県道沿いにあるという。赤城大沼用水が完成した際にできたというから、昭和32年から供用されているということになるのだろう。これまでも何度も紹介している西天竜の分水工同様に、サイフォン式に円筒の中心から水が吹きあがるタイプのもの。規模としては小さな分水工といえる。
 

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