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Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

続「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」を利用してみた

2025-08-19 23:02:58 | GIS

 

 昨日利用した「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」の上伊那郡エリアについて民俗地図を消して「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」だけにして加工したものが上記に示した図面である。上伊那郡内のみ集落名も表示させた。ただし現在の下伊那郡松川町も集落名を表示させたのは、昭和の合併までは現在の松川町上片桐は上伊那郡であったため、あえて現在は下伊那郡である地域の一部も上伊那郡図に加えた(現在の町村単位のデータのため、天竜川支流の片桐松川以南の、旧下伊那郡の一部も集落名を表示している。)。集落ともなると数が多いため、集落名を表示させると重複してしまう。それを避けるために、集落名の文字を小さくしたため、ここに表示させる画像解像度では、はっきり読めるほどの大きさ、解像度で表示できないことは容赦いただきたい。

 

 

 加えて長野県の全ての農業集落データを示した地図も作成してみた。こちらは集落名を表示させてここで示せる解像度ではまったく集落名は読み取れないため、それらは非表示とした。これだけ集落が細かく表示されていると、これまで作成したレイヤの中には違和感を抱く図が浮かび上がってくる。昨日示した図にある「街道」はまさにそうした例。ようは正確に線を引かないと、違いがばれてしまう。

コメント

「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」を利用してみた

2025-08-18 23:53:53 | GIS

 

 くそ忙しいから読み解きが必要な作業は後回しにするし、集中できないのがわたしの性格である。民俗地図作成において、前々から「このデータ取得できないのか」と思っていたのが、「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」だ。市町村ともなると、現在は合併が進んで旧村の境界すら今の地図を見ているとわからない。そこへいくとこのデータは、集落単位が枠で囲われているので、かなり利用価値があると考えている。この農業集落境界データは、同ページによるとリストは現在の市町村別になっていて、データはそれらの市町村ごと取得できる。そしてベクトルタイル地図は2015年と2020年の農業集落境界を表しているという。ようは農林業センサス(農林水産省統計部)から取得したデータだという。そのベクトルタイル地図が公開されたのは1年前のこと。もちろんそのやり方が解らなかったのだが、「昔の市町村の境界線を国土地理院地図で簡単に描く技」を閲覧したらあまりにも簡単だったのでやってみたというわけだ。わからなかったのは、「農業集落境界データセット ベクトルタイル地図」のページにはやり方が書いてない。ようはこの手の世界に詳しい人なら説明などしなくても「容易に使える」というわけだ。

 さて、今回は「昔の市町村の境界線を国土地理院地図で簡単に描く技」の中から「QGISへドラッグ&ドロップ」を試みた。もちろんふだん利用しているGISがQGISだからだが、測地系の選択は必要である。

 ということで、6月4日に記した「六道地蔵尊仏迎えから民俗地図を作る」で紹介した地図に農業集落境界データを載せてみたのがここに示した図である。当時のものは大正9年の町村枠を示していたが、今回示したのは集落境界。集落名も表示したからごちゃごちゃして見づらいが、本ページ用に編集したから見づらいが、A4版ほどに印刷するとしっかり見える。ただしもともとのデータがこうした集落境界を意識して作成していないので、必ずしもその集落から仏迎えにきたわけではないデータもあることは承知願いたい。ようは回答が集落ではなく町村レベルだった方もいたので、そういう方は町村の真ん中あたりに記号を落とした。したがってその町村内を細分化している今回の図の通りではないデータが含まれるというわけである。したがってこの図は「こういうことができる」という参考図として捉えられたい。

 なお、ここで表示しているのは上伊那郡であり、市町村ごと色を変えている。

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