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伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ある「常会」の記録より㉖

2019-12-03 23:11:44 | 地域から学ぶ

ある「常会」の記録より㉕より

 平成8年である。以前から課題てあったようであるが、1月最初の集金常会において、常会長は賦役において出不足金に対して男女差をつけていたが、どちらでも都合のつく人が参加するようにしたらどうか、という意見が出したが、話し合いの結果、区の方針にしたがって「今まて通り」と決定している。ちなみに出不足金は3000円であり、女性出労の場合は、1250円持参することとなっている。

 これまで触れなかったが、この地域(区)では、春と秋の神社祭典本祭りの朝、に「道つくり」が行われている。

 平成8年は例年通りで、特記すべき変化、あるいは事象はなかった。続いて平成9年度に入る。例年どんど焼きを常会内にある神社で行っていたが、他の常会が同じく神社で行いたいという申し入れがあり、時間的に重なるため、例年より時間を早めて実施することになった。

 年の押し迫った11月の集金常会において、神社委員より「2年参りの対応について、2時から6時は休憩させてほしい」という依頼があって賛同を得ている。ということは、これまでは2年参りから元旦まで、神社委員が神社に詰めていたことがわかる。

 さらに平成10年度をみてみる。1月15日に行われた「どんどん焼き」(この年の記録にはそう書かれている)は前日からの大雪で雪かきを何度も行ったようだが、朝にはみぞれとなって、「傘をさす人、カッパを着る人で、今までに例のないどんど焼き(こちらは「どんど焼き」とされている)となる」と記されている。

 毎年パターン化した記録となり、年による変化がみられなくなる。1年置いて平成12年度を見てみよう。この年初めて記録に上がったのは公民館主催の区民対象の「夏祭り」である。これまで記録になかったが、この年始まったものなのかははっきりしない。常会対抗芸能合戦なるものが企てられたものの、不参加が11常会中4条会とあって、「検討する必要もある」と記録されている。この芸能合戦のために「花笠作り」が7月末の夜に行われている。昭和63年1月に始まった「常会記録簿」はここで終わりとなる。

続く


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