Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

天秤の上の心うち

2017-10-23 23:34:12 | ひとから学ぶ

 「小池ワールド」の冒頭にも記したが、これもかつて記したことと同じかもしれない。

 結果的に予想に反せず、自民党が大勝した。とはいえ、そうとも言えないのは得票数でわかる。このことは報道等でも盛んに言われていることだが、あえて同じことを繰り返す。長野県の場合民進党系が強いから、全国的な流れとは言えないかもしれないが、比例代表の自民党票は約287千票。これに対して立憲民主党は227千、希望の党は212千、共産党115千、維新と社民合わせて88千にのぼる。公明党分104千票を合わせた与党票は約39万票、野党の64万票には遠く及ばない。世間が論じているように、確かに野党共闘であったならば、与党大敗なのである。しかし、希望の党が発し、民進党の右側と左側をわかりやすく分離したことでもわかるように、右左という分け方をすると、県内の与論は今回の選挙に限って言えばそれぞれ半々くらいといったところ。こう考えてみると、実は自民党の大勝の裏では、明らかに大敗も見て取れるのだが、今の選挙制度ではこれが現実なのだ。世の中には北朝鮮の驚異に対する考え方や、改憲に関しては現在の与党側の考えに賛同する者は多い。しかしながら、実際のこの票数をみると、必ずしも与党を支持しているわけではないことは歴然としている。ということは、実際のところ、「自民党を支援して下さい」と応援しても、抵抗感が世の中には強いことを忘れてはならない。このことを自問自答しながら、謙虚に、そして冷静に世の中を判断しない限り、天秤の上で自民党が浮かんでしまう時代も、そう遠くないということを暗に示しているのかもしれない。

 自民党支持者の皆さんこそ、このことを肝に命じることだ。

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