Graceful Distortion

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未解決事件の闇(2)

2005-03-02 00:00:57 | Weblog
「未解決事件の闇」の第2弾です。

今回は映画の題材から紹介します。
紹介する映画は韓国の「殺人の追憶」という作品です。

ちょっとネタバレ気味な部分がありますので、
ご注意下さいね!

物語と実際にあった話は多少違っていますが、リンク
している部分を中心に進めますね。

・・・・ストーリーは。

舞台は1986年。ソウルから50km離れた農村で若い
女性の変死体が発見される。殺害方法から変質者
による猟奇殺人事件と断定。地元警察のパク刑事は
捜査を開始。しかし、遺留品に乏しく犯人に結びつく
物的証拠が得られない。農村地区のため、目撃者も
いなく、捜査は難航する。応援にソウルからソ刑事も
参加。2人は捜査方法で対立するも、第二、第三の
殺人が続けて起こり、反目しながらも協力して捜査を
進める。しかし警察をあざ笑うかのように殺人は
続けられ、韓国中が震撼する大事件へ発展。警察は
世論からのプレシャーが掛かり、焦り始める。やがて、
犯人の行動・被害者の共通点が分かり始め、捜査課は
ある賭けにでる。

・・・・・こんなところです。

事件は韓国が軍事政権下の時代に起こりました。
警察も権力をかなり持っていたので、容疑者を
見つけて絞れば白状するだろう、という軽い
気持ちで捜査していた節が感じられます。
初動捜査の甘さや「軍隊式」の時代遅れな人権を
無視した非道な捜査方法を、監督は滑稽に描いて
当時と今のズレをスマートに演出しています。

こう考えると、日本も戦後このような捜査方法で
冤罪を作った可能性があるんじゃないでしょうか?

さて、実際の殺人事件は全部で10件発生しました。
一部模倣犯による事件の可能性もあるそうですが、
既に8件は時効により、捜査は終了しています。
残り2件についても間もなく時効を迎えてしまい
ますが、事件は迷宮入りになる前に果たして
解決するのでしょうか?!