Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

オールドボーイ

2005-01-12 23:43:38 | Weblog
公開が間もなく終了するという事なので、観に行ってきました。

この作品はカンヌ映画祭のグランプリを獲った作品です。
「華氏911」とダブル受賞だったと思います。審査員長は
タランティーノ・・・・観る前から少し不安。「華氏911」は
そんなに出来の良い作品ではないと思っています。
自分ブッシュ嫌いだから、観てて楽しかったけどね。
ドキュメンタリーなんで、それなりに客観性みたいな検証が
必要だと思うんですが、それが欠けていたかと・・・・。
あとタランティーノもだめなんですよね。「リザボア・ドッグ」
と「ジャッキー・ブラウン」はまあまあかな。あとは
ちょっと趣味じゃない・・・。

ま、興味があるし、去年の夏、配給会社の人と話した時も
「久々のヒット作にめぐり合えそうです!」と熱っぽく
語っていた事を思い出して、新宿の映画館へ・・・・。

ストーリーは
ある平凡なサラリーマンが突如拉致・監禁されて、15年後に
解放される。ひょんな事で出会った女性と2人で犯人探しを
始めるとやがて、ある衝撃的な事実にたどりついて・・・。

ま、こんな感じです。

で、感想はというと・・・・。

凄いです。拷問シーンが、これでもか、これでもかと。でも
復讐ってこういうことかもしれないな、と妙な納得。
この作品の原作って日本の漫画なんですよね。漫画は読んで
いないので、はっきりいえませんが、日本の漫画っぽいと
いえば漫画っぽいので、おそらく上手く漫画を映画に
変換できているのではないでしょうか。あくまでも想像ですが。

主人公を演じた俳優さん(チェ・ミンシク)はよかったです。
演じきった感じですね。演出した監督(パク・チャヌク)も
見事です。躊躇無くちゃんと描ききっていますね。
昨今の韓流ブームで様々な韓国ドラマがありますが、
この作品には、クサイ台詞やノスタルジックを感じさせる
熱い友情というテイストが一切ありません。韓国映画らしからぬ
臭いを感じます。いい意味でグローバルスタンダードな作品
ではないかな、と思っています。様々な文化に入りやすいという
意味でね。

この作品、ハリウッドでリメイクするそうです。残酷な拷問シーン
とか救いようの無いエンディングをちゃんと描けるのかな?
ちょっと疑問が残りますね。