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PowerGun ブログ別館

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ユーロビートの基礎知識(10) 和製ユーロビートとJ-EURO

2005-06-18 19:17:51 | 音楽ネタ(Eurobeat主体)
 今回は、ちょっと変わったユーロビートについて説明したいと思います。

 前から数回に分けて、イタリアンユーロの7つのレーベルについて、いろいろと書いていきましたが、これ以外のユーロビートレーベルというのも、確かに存在します。
 有名なのは、VIBRATIONがユーロパニックに曲提供する際に作ったENERGY REVORUTIONや、DELTAのスタッフが離脱して作ったHI-SITEなどがありますが、これ以外にも、なんと『日本産ユーロビート』なる、恐るべき存在も確かに存在するのです。
 有名どころでは、CAPTAR ONEというレーベルが作った『EURO』シリーズというCDがあります。また、ユーロビートのご本家と言われるSEBも、初期(10番代)の頃は収録曲が足りず、@社がレーベルを興して、楽曲を作っていました。因みにそういった系統の楽曲で、『FIRE DISIRE / LESLIE feat.RICK WILD』という楽曲に至っては、あの松浦社長の名前が、製作者欄にあったりします。
 こう言った楽曲のことを、ここでは『和製ユーロビート』という風に定義します。
 和製ユーロビートの主な特徴は、その名前の通り『和製』――つまり、純日本産の楽曲で、作っている人も歌っている人も全員日本人だと言う事です。
 楽曲的にどこか勘違いしている構成のものが多く、大概の場合、聞いてもまず乗れません(笑)。最近では少しずつ、クオリティも上がっているようには見えるのですが、どちらかと言えば、CDとして出版されるものより、ネット上で発表されているやつのほうが、結構質が高いようにすら見えます。

 さて、先ほど「和製」ユーロビートという風に書きましたが、日本人がユーロビートをカヴァーするという状況や、或いは日本でポップスやダンスポップとして作られた楽曲が、イタリアの制作陣によってリミックスされたり、カヴァーされたり、というケースも結構あります。
 こう言ったもののことを、ここでは「J-EURO」と定義します。
 最近の楽曲では、「WONDERLAND / DREAM」(TVアニメ「ワンピース」のOPテーマだった楽曲。原題は「DREAMI' OF YOU / LOLITA」)や「IKE IKE / HINOMI TEAM」(TVアニメ「いちご100%」のEDテーマ。原題は「IKE IKE / Tri-Star」)などがあります。少し古いところで言えば、「TAKE ME HIGHER / V6」(特撮ドラマ「ウルトラマンティガ」のOPテーマ)などがありますね。また、安室奈美恵やMAXなどは、初期の頃は、こう言ったユーロビートのカヴァーばっかりやっていました。
 そして、イタリアの制作陣によってリミックスされたりカヴァーされたりする、日本のJ-POPというのもあり、こちらも「J-EURO」として扱われる事もあります。
 こう言った楽曲は、元々のクオリティの高さに加えて、さらに様々な味付けが加えられ、イタリアの制作陣が作った本場のものより、クオリティが高いものになっていることもしばしばです。
 個人的な好みで言うなら、FACE THE CHANCE / ELTを、TIMEのセルジオ・ダローラがリミックスした「EUROBEAT REMIX」は、極めて質が高くてGoodです。

 さて、とりあえずPART10まで行ったので、とりあえず纏めたものを、明日の更新でUPする予定です。
 次回からやる事は……まだ、あまり決まっては居ませんが。