実演記録をブログに書くのは久しぶり。作品名とDVD名、レクチャーノート名が混ざってますがほっといてください。
レイ・ロッホ氏のThe impossible box。
カードキューブを使った創作もしているので自分にマッチする手順。空っぽのカードキューブから
ぬいぐるみをとりだす瞬間は驚かれるし気持ちいい。そこからチョップカップのルーティンを続けて演じた。
ただポケットに何かを入れる、というのが嫌いになってしまったので中々演じようとは思わない手順。
Asi wind氏のA.A.C.A.A.N。
究極のカードエフェクトとも呼ばれる現象。Aが一個多いと言われそうだけど、そういう作品名。労力のわりに効果が地味な気もするけど。しかし練習も実演も大変なので
これを演じると今マジックやってる!という気分になれる。練習は十分にしたつもりだったけど初めての実演ということもあってか、
緊張で結構もたついてしまった。それでもかなり不思議がられた。
紀良京佑氏のキラシステム
システムを使ったハンドリング。フルに演じると5分程度かかる。フォアエーストリック、テイクワン、トライアンフからのクライマックス。
フォアエースを取り出しただけで驚かれた。いい手順。いい手順なんだけどレクチャーノートに手順の書き洩らしがあり、練習段階で躓いてしまった。
同じ失敗する人がいると可哀想だからここにメモしときます。
「24ページの③の時にセットCの場合は♣Qと♥6の間、♣Jと♥5の間、♣10と♥4の間、♣9と♥3の間にAを一枚ずつ差す。スートは問わない」
デビット・ウィリアムソン氏のRing and Rope。
これもすっきりしていい手順。でもデビット・ウィリアムソン氏の手順は氏の演出が魅力的過ぎて、自分もこのマジックやりたい!と思って
自分で演じると「あれ、こんなだったかな?」となりがちな気がする。でもこの手順はとてもいいのでまたやりたい。
クロースアップでもサロンでもいけるのも良い。ロープマジックっていいよね。
リチャード・オスタリンド氏のラジオ・サム・トータル。
良くも悪くも結構長い手順。実演映像を見ると「面白いしかなり不思議。というか種が全く分からん。しかしこれは観客負担が結構大きいし、危険な匂いがする」と思った。
演じてみるとかなり受けた。受けるか受けないかは本当に演じるまでわからない。「すごい!」「なんでだ?!」と声が上がった。全員参加のマジックの魅力がここにある。
長谷和幸氏の「フラグメンタル」
これだけセルフワーキング。今回のショーでは全部ハンドリングが難しいマジックをしよう、と思っていたけどこのマジックも入れた。前からやってみたかった。
あんまり受けなかった。もちろん手順が悪いわけではない。作者の頭の良さがにじみ出ているいい手順。いい演出でもっと手順を引き立てないといけない模様。
仕組みはわからないけど、どうやってもそうなるんじゃない?と観客に思われたみたい。
ふじいあきら氏と谷英樹氏の「コラボキューブ」、碓氷 貴光氏の「ザ・キューブ」、スティーブン・ブランデージ氏の「Cube 3」
ルービックキューブを使ったいくつか技法や現象を組み合わせた手順。毎回心臓がドキドキする。でもかなり驚かれる。
素早く回せるだけ、組み上げ方を覚えているだけでは不可能な現象が入っているのでお気に入りの手順。
デビット・ウィリアムソン氏の「Aunt Mary's Terridle Secret」
マリーおばさんのひどい秘密。タイトルの意味が良く分からないけどいいマジック。あまり受けなかった。自分からすると驚愕のマジックなんだけど。
反応が薄かっただけでみんな驚いていたのかな。パーフェクトファローが必要なのでちょっと怖かった。ちょっと手順が長いかも。
デビット氏くらいお話で引きつけられるならともかくそうでないなら手順の短縮が必要かもしれない。
トミー・ワンダー氏の「Through The Eye of The Needle」
針の穴に十本、二十本の糸が一瞬で通る驚愕のマジック。この日一番受けたかもしれない。不可能物体を目の前で作るので、観客ほぼ全員が針を見せて欲しい!
となっていた。ただ手元で本当に小さい物を使うので、ちょっとでも観客が離れていると賢く組まれた手順の意味があまりないような気もする。
まさにクロースアップで真価を発揮するマジックだと思う。
こうして書き上げると本当に金がかかっていないな。覚えるのに必要なコストは別にして。一番高い道具が千円のルービックキューブって。ギミックも無いし。