goo blog サービス終了のお知らせ 

路傍奇術者達の讃歌 -Admiration song for street magician-

ストリートマジシャンの活動日記

久しぶりの実演記録

2016年10月24日 | 実演レポ
実演記録をブログに書くのは久しぶり。作品名とDVD名、レクチャーノート名が混ざってますがほっといてください。

レイ・ロッホ氏のThe impossible box。
カードキューブを使った創作もしているので自分にマッチする手順。空っぽのカードキューブから
ぬいぐるみをとりだす瞬間は驚かれるし気持ちいい。そこからチョップカップのルーティンを続けて演じた。
ただポケットに何かを入れる、というのが嫌いになってしまったので中々演じようとは思わない手順。

Asi wind氏のA.A.C.A.A.N。
究極のカードエフェクトとも呼ばれる現象。Aが一個多いと言われそうだけど、そういう作品名。労力のわりに効果が地味な気もするけど。しかし練習も実演も大変なので
これを演じると今マジックやってる!という気分になれる。練習は十分にしたつもりだったけど初めての実演ということもあってか、
緊張で結構もたついてしまった。それでもかなり不思議がられた。

紀良京佑氏のキラシステム
システムを使ったハンドリング。フルに演じると5分程度かかる。フォアエーストリック、テイクワン、トライアンフからのクライマックス。
フォアエースを取り出しただけで驚かれた。いい手順。いい手順なんだけどレクチャーノートに手順の書き洩らしがあり、練習段階で躓いてしまった。
同じ失敗する人がいると可哀想だからここにメモしときます。
「24ページの③の時にセットCの場合は♣Qと♥6の間、♣Jと♥5の間、♣10と♥4の間、♣9と♥3の間にAを一枚ずつ差す。スートは問わない」

デビット・ウィリアムソン氏のRing and Rope。
これもすっきりしていい手順。でもデビット・ウィリアムソン氏の手順は氏の演出が魅力的過ぎて、自分もこのマジックやりたい!と思って
自分で演じると「あれ、こんなだったかな?」となりがちな気がする。でもこの手順はとてもいいのでまたやりたい。
クロースアップでもサロンでもいけるのも良い。ロープマジックっていいよね。

リチャード・オスタリンド氏のラジオ・サム・トータル。
良くも悪くも結構長い手順。実演映像を見ると「面白いしかなり不思議。というか種が全く分からん。しかしこれは観客負担が結構大きいし、危険な匂いがする」と思った。
演じてみるとかなり受けた。受けるか受けないかは本当に演じるまでわからない。「すごい!」「なんでだ?!」と声が上がった。全員参加のマジックの魅力がここにある。

長谷和幸氏の「フラグメンタル」
これだけセルフワーキング。今回のショーでは全部ハンドリングが難しいマジックをしよう、と思っていたけどこのマジックも入れた。前からやってみたかった。
あんまり受けなかった。もちろん手順が悪いわけではない。作者の頭の良さがにじみ出ているいい手順。いい演出でもっと手順を引き立てないといけない模様。
仕組みはわからないけど、どうやってもそうなるんじゃない?と観客に思われたみたい。

ふじいあきら氏と谷英樹氏の「コラボキューブ」、碓氷 貴光氏の「ザ・キューブ」、スティーブン・ブランデージ氏の「Cube 3」
ルービックキューブを使ったいくつか技法や現象を組み合わせた手順。毎回心臓がドキドキする。でもかなり驚かれる。
素早く回せるだけ、組み上げ方を覚えているだけでは不可能な現象が入っているのでお気に入りの手順。

デビット・ウィリアムソン氏の「Aunt Mary's Terridle Secret」
マリーおばさんのひどい秘密。タイトルの意味が良く分からないけどいいマジック。あまり受けなかった。自分からすると驚愕のマジックなんだけど。
反応が薄かっただけでみんな驚いていたのかな。パーフェクトファローが必要なのでちょっと怖かった。ちょっと手順が長いかも。
デビット氏くらいお話で引きつけられるならともかくそうでないなら手順の短縮が必要かもしれない。

トミー・ワンダー氏の「Through The Eye of The Needle」
針の穴に十本、二十本の糸が一瞬で通る驚愕のマジック。この日一番受けたかもしれない。不可能物体を目の前で作るので、観客ほぼ全員が針を見せて欲しい!
となっていた。ただ手元で本当に小さい物を使うので、ちょっとでも観客が離れていると賢く組まれた手順の意味があまりないような気もする。
まさにクロースアップで真価を発揮するマジックだと思う。



こうして書き上げると本当に金がかかっていないな。覚えるのに必要なコストは別にして。一番高い道具が千円のルービックキューブって。ギミックも無いし。

カードオンザシーリング

2015年06月19日 | 実演レポ
カードオンザシーリング実演した。
このマジックのことは以前から知っていたけど実演したのは初めて。
受けるかどうかが知りたかったのでとにかく実演してみた。

カードオンザシーリング用のマジシャンズワックスも販売されているけど両面テープでもできたので代用した。
普通に両面テープを使うよりも何回か折りたたんだ両面テープをパテのように使用するとかなりいい感じ。

結果はかなり上手くいった。こんなに受けると思わなかった。見た目トランプと輪ゴムしか使っていないマジックとしては
かなり派手に見えるようだ。反応は貼りついた瞬間はかなり驚いて、どうやって貼りついているのかをかなり不思議がっていた。
演者側としては貼りついている方法は別に不思議ではないだろうと思うけど、それは演者側の意見で観客はそうは思わないらしい。
引いて確認したカードがおそらくはデックの中央付近にあり輪ゴムで束ねられているにも関わらずデックごと天井に投げると該当のカード一枚だけが天井に貼りつく。
と考えると確かに不思議なマジックだ。

投げる瞬間がかなり怖かった。まず失敗しないだろうという自信はあったけどとにかく失敗した時にフォローが全くできない。
恥をかいて終了である。
現場の状態は毎回違う。練習した場所より高かったり低かったりもするだろうし。
バーマジシャン御用達のマジックだ、と聞いたことがある。同じ天井でやるべきマジックなのか?
本気で習得したいなら色んなコンディションの天井で1万回くらいは投げるべきなんだろうな、と思う。

貼りついたカードの回収はちょっと悩んだ。そのままにして後日、もしくは観客が誰もいなくなってから回収するのが正しいのかな。
この時は最後に傘ではがして回収した。

カードマジック入門事典に書いてあった手順では不満だったので自分なりに手順を考えて実演したけど、
もっと他の人の手順を知りたくなった。きっと賢くて効果的な解決方法があると思う。さしあたっては
ワールド・グレーテスト・マジックの「カード・オン・シーリング」
「ジェイミー・イアン・スイスのクロースアップ・マジック」
を見ようと思う。

効果的なマジックだけど実演者は少ない、
場所を選ぶマジックだと思う、
天井を持ち歩けばよい、
などのご意見、ご質問等がありましたら、コメントで連絡ください。

実演報告

2014年06月03日 | 実演レポ
この間子供会でマジックショーをしてきたときの演目。

最初はスプラッシュボトル2.0で紹介されていた、紙袋からボトルを取り出すPaper Bag。
去年は風船から取り出していた。多分同じマジックには見えないと思う。

シルクとサムチップを使ったマジックとカメレオンシルク。初めてまともにサムチップを使ったマジックをした。
子供にハンカチを借りてそこから赤いシルクを出現させる。その子供の耳にシルクを入れたり出したり。
かなり受けていたと思う。そこからカメレオンシルクにつなげる。演目の流れとしてはいいと思う。
本当は子供の耳の中に赤いシルクと白いシルクを入れて、紅白のシルクを耳から出そうかと思ったけど、
ハンドリングが複雑になるので断念。

ジャンボスリーカードモンテ。今回これが一番不思議に見えたかも。子供たちが素直にカードを追いかけて行くのが
面白い。ラストに皆が疑い始めたころに全員が正解するというオチが綺麗でいいと思う。

クリッターニッター。とても受けがいいマジック。これこそ同じ場所ではニ回できないマジックではある。
初めていった場所が子供会なら必ず入れている。

サムカフ。演出としてはトニークラーク氏のIn and Out Rope Escapeとほとんど同じ。
子供も大人も同じような感じで喜んでくれる。道具の小ささの割に大きく演じられる。
パックスモール・プレイビックを地で行く演目。

HALLUCiNATiON。デビットストーン氏のリアル・シークレット・オブ・マジック 1巻に紹介されているロープマジック。去年は三本ロープを演じたけど今年は違うロープマジックを、ということで演じた。
やり方が良くなかったのかあまり反応が良くなかった。難易度のことを考えると三本ロープは本当に優秀だと思う。
シンクロスティック。マックスメイビン氏のナッシングに紹介されている観客と演者の時計盤の一致現象。
こういったマジックは演出が命だと思う。何度も演じているマジックで、演出も考えている流れがあるのだけど、
伏せておきたかったスケッチブックを観客に先に見られてしまった。慣れているマジックのつもりだったけど、
油断してはいけないと改めて思った。

タイトル不明。デビッドカッパーフィールド氏やセロ氏も演じる、観客は腕が絡んでしまうのだけど、
演者は腕が絡まないマジック。マジックをするとここで毎回一番盛り上がる。最後まで中々できない観客が
いると益々盛り上がる。これも何度も繰り返して最後には全員ができるようになって終了。

マイザーズドリーム。観客を舞台にあげることはしないのだけど、途中で観客に透明なコインを投げ入れてもらう演出を入れる。そこがちょっと盛り上がるポイント。コインが鼻からでてくるところとラストに20枚くらいのコインが出てくるところは毎回受けがいい。

カーディオグラフィクス。これも同じ場所では2回はしにくいけど多くのマジシャンが演目に取り入れる優れたマジック。
お土産にトランプを書いた紙をあげるととても喜んでもらえる。たまにいらない、という方もいるので注意。

ラストにバルーン飲み。子供の中には怖いとか気持ち悪いと言っている子もいた。受けはいいけど、
やはりあまり上品なマジックではないと思う。


1時間のマジックショーは長いと思う。観客も演者も疲れてしまう。
運営者に1時間は長いのでは、途中で休憩を入れたほうが良いのではと伝えたのだけど、
いえ1時間でお願いします。と言われたので仕方がない。
長時間のショーの場合は自分も観客も休める工夫を入れた方がいいと思う。


ロープマジックはクロースアップからステージまでいける優秀なマジック、
2年前にしたマジックはもう一度やってもいいと思う、
受けるマジックが優れたマジックなのかな?、
などのご意見、ご質問等がありましたら、コメントで連絡ください。

園児相手のちょっとした実演記録

2013年09月04日 | 実演レポ
保育園児相手にマジックを演じる機会があったのですが、
スプラッシュボトル
新聞紙の復活
カラーリングブック
シルクセレナーデ
3本ロープ、アクロバティックノット
チョップカップ
リアルデンジャー
マイザーズドリーム
フォーク曲げ
と1時間順番に演じて一番園児の反応がいいのがカラーリングブック。
ついでシルクセレナーデ。
知り合いのパフォーマーに園児相手にシルクセレナーデで喜んでもらったという話をしたら
最初信じてくれませんでした。
おそらく受けた理由は演出にあって、この二つは園児におまじないをかけてもらうと現象が起こる、
という風に演じています。

観客全員におまじないをかけてもらうと現象が起こる、というのは
観客が大人だとかなり難しい演出なので子供相手ならでは、という気がします。

逆に園児相手だからこそ難しいと感じたところは演技時間。
1時間は長い。最後の方はかなり集中力が無くなっています。
演出次第ですが30分から40分くらいが園児相手のショーではちょうどいいのでは、と思います。

観客参加型は特に子供に喜ばれる、
演出にがクリアなマジックが喜ばれるのは老若男女共通、
ロープマジックは本当に優秀、
などのご意見、ご質問等がありましたら、コメントメッセージなどでで連絡ください。

ロープマジックとシルクセレナーデとフローティングローズ

2013年03月18日 | 実演レポ
どれもレパートリーなんですが、最近演じていませんでした。
ロープマジックは地味だし、シルクセレナーデはやりがいがなく、フローティングローズはギミックが実演中に壊れたことがあるので。

しかし、この間ある場所で演じたところ、ロープマジックもシルクセレナーデもとても受けがよく、意外でした。
とくにロープマジックの反応がすごく、こっちが驚いてしまいました。
ロープマジックの手順はデビットストーン氏の「HALLUCiNATiON」、藤山新太郎氏の「移動する結び目」、ダロー・イーストン氏の「ジャンピング・ノット・オブ・パキスタン」のバリエーションの組み合わせです。
以前も同じ事があったのですが、ロープマジックは地味だという印象を改めるべきなようです。

フローティングローズは本当に久しぶりの実演でしたので不安でしたが、いくつかのポイントを自分が演じやすいようにアンカー等を工夫をしました。演技中にギミックがまた壊れそうになり冷や汗をかきながら実演。ラストのバラのロードをもたついてしまったのは本番の緊張のせいと思われます。

フローティングローズを演じられる場所は限定されますが、またどこかで演じたいですね。


マジックのやりがいは大事、
受けるか受けないかが全て、
マジシャンが落ちる地獄の3割くらいはスレッドワークにあると思う
などのご意見、ご質問等がありましたら、コメントメッセージ等で連絡ください。

トランプの白鳥


画像をクリックで折り方のページへ

カウンター