今日は二日酔いです。昨日、飲み会でガブガブ飲みすぎました。久しぶりにへろへろになりました。
ブログもお休みにしたいところですが、実生活の失敗をネタにしようというかつての大阪芸人のようなことを考えました。
ただ飲み会の再現ドラマのようなことをしても芸がないので、俳句を詠みながら語っていくことにしました。とても風流だろうと思います。
生レモン 客を使うや 安くしろ
生レモンサワーとか生グレープフルーツ・サワーとかって最近飲み屋では多いですね。私はあれは面倒で好きじゃないです。別に生かどうか見せる必要はないし、生ビールを自分で注がせないのも矛盾しているように思います。……おねえさんが手ずから絞ってくれるのがベストな解決だと思います。
レモンは秋の季語ですが、立秋が過ぎて今日が処暑ですからなーんにも間違っていません。真ん中の句に「使うや」と切れ字を使っているのが斬新です。
鱧三切れ 遠慮するなら ご勝手に
お刺身の盛り合わせに鱧(はも)があったんですね。メンバーは7人で2つ頼みましたから、一切れ足りません。私は遠慮を固まらせたりするタチではないという句ですが、鱧の身を骨切りすることも掛けているのに詠んでから気づきました。二句目で早くも達人の域に達しています。
鱧は夏の季語ですが、文句は店に言ってください。
送別会 挨拶抜きで 夏果てぬ
昨日は地方に転勤する同僚の送別会だったんですね。でも、送別の辞も本人のあいさつもやらなかったです。そういう形式ばったことは好きじゃないし、だいいち思いつきもしませんでした。
「夏果てぬ」っていうのは内容がない句を適当に収めるのにとても便利です。
二次会に 誘ってないぞ 全員は
店を出てからその主賓に二次会行こうよって誘ったら、ちょっと渋ってたんですが、カラオケに行きました。それが不幸の始まりだったというのは知る由もなかったですけど。で、それ以外の連中は別に声も掛けなかったんですが、全員ついてきました。
季語のない無季俳句で、前衛的です。ただの独り言じゃないかって言う人には尾崎放哉の「咳をしても一人」はどうなのか訊いてみたいですね。
歌い初め 二巡目からは 遠慮なし
カラオケって最初は一人一曲ずつ歌いますが、2回目からは歌いたいやつが歌うって感じになるのが多いんじゃないでしょうか。その気もない人に歌や酒を強要するのはよくないことです。しかし、人がしゃべってる隙にガンガン曲を入れるのはどうかと思います。鱧の時の遠慮を忘れたのかと言いたいですね。
「うたいぞめ」は新年の季語ですが、濃い目のウーロンハイでへろへろになり始めた作者の状態を的確に表わしています。
処暑となり 電車がなくなり 盛り上がる
開き直るというか、終電が行っちゃうとかえって盛り上がるってあるんじゃないかと思います。無謀な曲にチャレンジするやつ、おハコの曲で決めたがるやつ、だんだんめちゃくちゃになって、メドレーを入れて歌えないと100円没収するとかやってました。
さっきも言ったように今日は処暑、暑さが止まる頃って意味だと朝のテレビで言ってましたが、日付が変わったっていうのに留まるところを知らなかったです。
宴果てて 開いてたまるか 小間物屋
何時に終わったかはっきりしないというのが既にまずいんですが、それからタクシーに乗ってからが必死でした。ビルがぐにゃぐにゃするのを久しぶりに見ました。
季語を気にする余裕もありません。
頭痛い 同情されずに 夏はゆく
ずっとお酒を飲みすぎて糖尿病や肝硬変になったらちょっとは同情されると思うんですが、それよりもずっと罪の軽い二日酔いが全く同情されないのは変な話だと思います。ちなみに私はフィットネスのお蔭で肝機能を始めとして、健診のスコアはすべてOKですw。
「頭痛い」という破格の表現で作者の苦しみを表わしつつ、人情味のない連中に囲まれていることを夏の終わりに重ねたしみじみとした句です。……でも、まだ頭痛いです。
ソーダ水 抱えてオフィスに たどりつく
朝はすごく調子が悪かったんですが、会議もあって休むわけにはいきませんでした。で、甘くないソーダというか、炭酸入りのミネラル・ウォーターを持って会議中飲んでました。青いボトルのって言えばわかる人も多いでしょう。
ソーダ水は夏の季語ですが、だんだん言い訳をするのも面倒になりました。
やっぱり年を考えないといけないかなとさびしい気分です
川柳?俳句?はちょとセンスなさすぎですので割愛します
わかりにくいのも「説明に堕している」という俳句界での常套的な批判を避けるためのもので、頭痛のせいではありません。
せっかくお褒めいただいた鱧の句ですが、梅しょうゆでわさびじゃなかったのが残念です。鱧は酢みそだろとも思いましたが。
…こりゃミソをつけたねっていう笑点のようなことは品格が落ちるので言いません。
フィットネス 今からやったら 夜店だよ
小間物屋は夜店とも言いますね。まっすぐおうちに帰ります。
何と言うか…解説なしにはいまいち?めないところが全体的な欠点と言えるでしょう。
そういう意味では彩り鮮やかな最初の2句がまだ正気のうちの作品だけあって多少美しいですね。
わびさびとは対極の世界だと思いますが2句めは一応わさびついてるし。
いずれにしても小間物屋の扉を押さえつつ、これほどの長文で芸に徹する姿勢に敬意を払いたいと思います!
フィットネス 今日も励めば 医者いらず